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なによりも、貴重な美しい自然が残る静かな空間が今まで守られてきたのに、わざわざ破壊しないでほしい、観光客は来てもずっとは続かないだろう、数年して維持や経営が難しくなり最悪は廃墟として施設が残るなら、その方が地域にとって長期的にマイナスだと思う、山岳地帯の気象の急変や、冬は気候が厳しいが、泊まり観光客への身の危険性などは考慮してるのか、計画書に載ってるイラストでは、普通の靴で観光ついでに赤城山主峰黒檜山へ登れるような軽い雰囲気だが、山をナメてないか、など諸々の意見を書いた。
しかし一番言いたいのは、今の自然が壊されてしまった赤城山は、子供に見せたい景色ではなくなるということだ。今は幼い息子が大きくなっても、一時的な人間の欲求によって作られた施設と壊された湖畔、湿原、居なくなった花や鳥、動物たちに思いを巡らせるような光景が残る赤城山へは、足が遠のくと思う、そんな内容の意見を1人の親として書いた。
何十年、何千年、果ては何万年後に赤城がどうなってるかはわからないが、自分が子供の頃歩いた覚満淵、湖畔から眺めた小沼の光景は、細かい部分は知らないけれど今とあまり変わってないように見える。だからこそ、以前の日記にも書いたが「赤城山は故郷の山」、癒しを求めて安心して来れる山と思えるのだ。息子も自分が見たのと同じ美しい景色を見て、同じ静けさを味わってほしい。一緒に小さな花を探し、鳥の声を聴きたい。観光地としてきらびやかなリゾートではなく、最低限の整備だけにとどめた手付かずの自然に触れた幼い記憶を持ちながら、大きくなってほしい。将来どこに住んでも、故郷にはそんな自然の残るお山があるということを心に刻んでくれたらいいなと思っている。
群馬県が3月中に県民からの意見をまとめ、結果報告をとあったので、年度末でバタバタしつつ4月に入ってから思い出してホームページを見たら、パブリックコメントでの意見を考慮して、どうするかまとまったら再度報告するとの内容だった。庶民の意見も少しは聞いてくれるのね、既にあるビジターセンターを新しくするとか、大沼のキャンプ場を再整備するのはいいと思うけど、覚満淵と小沼に手を付けるのは、個人的には是非とも中止になってほしい、単純にそう願っていた。
そして昨日、主人が入っているちょっとした団体で自然観察会があり、赤城山で見頃のアカヤシオを小雨の中、みんなで見に行ってきたそうだ。県主催のイベントなども共催するような団体なので、様々な情報が入ると思われるが、解散前、事務局長さんが赤城山の開発の話を出して、はっきりこう言ったらしい。「群馬県副知事が、スノーピークと懇意にしている」
普通に生活してる大人なら、この言葉が何を意味するか、だいたい見当がつくのではないか。そのままの辞書的な意味で簡単に言えば、「親しくしている」という話である。その情報が確かなら、ああやっぱりそんなところか、というのと、怒りや残念だなという気持ちが入り混じって、なんとも言えない気分になった。ママ友付き合いの会話の中で時々出てくる、モヤッとするという言葉、こうゆう状態なのだろうか。
ちなみに地元の上毛新聞には、群馬県がスノーピークと共に計画している赤城山の開発〜というような内容で掲載されたことがあるので敢えて企業名を書くが、新聞を毎日読んでる人ならこの件に関してスノーピークの名もチラ見したことはあると思う。
有難いことに、自分は普段あまりモヤッとする状況になることは無いし、しても仕方ないので気持ちをコントロールするようにしている。でもこのような行政に対しての案件は、庶民にできるのは意見を出すぐらいだし、事の真実を知ることもできず自分で解決できることもなく、モヤモヤする気持ちを抱いても晴れることは難しい。
自分には珍しくモヤッとして寝るに寝れず(・・;)とりあえず文章にしようと思ったら、また長文の日記になってしまった。
自然は一度壊してしまっては当たり前だが二度と元に戻らない。開発者には直接関係ない話かもしれないが、いつか自分たちの子孫に報いとして降りかかるのではと、想像していただきたいと思う今日この頃だ。
写真は昨年5月に行った覚満淵
1枚目:鳥居峠から俯瞰、峠付近はアカヤシオが咲いてた。
2枚目:木道にて看板を触る息子
3枚目:西側から見た覚満淵
一番もやっとする事は、住民の意見を聴いたふりをされる事です。
一見住民参加のように見えても、実は行政手続きだったり、ガス抜きのための手段だったり。
無力だったら、やるせない気分になりますね。
おはようございます。コメントありがとうございます。
住民の意見を聞いたふりをされるのは本当に嫌ですね💦今回のパブリックコメントも、おっしゃるようにガス抜きなのでは?と思ったりもしました。
大きな力が働いている状況で、結局は何も変わらないのではと、無力感に苛まれます。
そのせいで、貴重な自然が破壊されていくのを見るのは辛いですね。
本当に覚満淵と小沼はこれ以上 開発をしてもらいたく無いですね!
ハブル絶頂期に乱立した鬼怒川温泉が今、廃墟の温泉街になってますよね。
今の世の中、アウトドア思考が強まって
お手軽にキャンプ出来るとか、贅沢なキャンプとかで、グランピングが流行り始めてますけれど、自然を楽しむ=グランピング、コテージとは限らないとおもいます。
グランピング、コテージとか出来れば、多少の騒がしさが出てきますので、鳥のさえずり、木の葉、風の音等を聴きながら 美しい風景を楽しみにして居る方々も残念がると思います。
今の世の中の騒がしさから、一時的に逃れたい為に訪れる正真正銘の自然を残してもらいたいので、覚満淵と小沼だけはこれ以上 開発をしないでもらいたいです、
スノーピークも、モンベルに続けと頑張るのは良いと思いますけれど、本当の自然はこれ以上 破壊しないでもらいたいです。
おはようございます。コメントありがとうございます。
覚満淵と小沼は今まで静かな場所で残ってたのに、今更何をという気持ちですね。
日本各地で街場も含め、廃墟になっていくレジャー施設が多く存在しますが、同じものを普段人の多く住んでない山の中に残せば、景観的にも悪目立ちするし、情け無いというか悲しくなります。
自然を楽しむ方法はたくさんあると思うので、人間の便利な生活をそのまま移動したような施設を敢えて静かな山の中の湖畔に、動物植物の集まる水辺に作らなくてもと思います。贅沢という売り文句でも、それは本物の自然を味わえる贅沢な時間を知らないのかなと思いました。
儲からなくなったらその土地は捨てればいい、スクラップアンドビルドにお山の上まで組み込まれては、美しい自然は存続する術をどんどん無くすと思います。
私も開発には反対します。とコメントを送りました。
一度壊してしまった自然は戻らない。まさにそうだと思います。
こんにちは、コメントありがとうございます。以前の日記も見て下さって、情報共有できて良かったです✨
想定よりも反対意見が多かったのか?結論はまだ、まとまらない様子ですね。
赤城山は上毛三山ですし上毛かるたでもお馴染みなので、県の象徴的な山だと私は思います。意見を送った方も送らなかった方も、この案件をまだ知らない方も、反対や、どちらかというと受け入れ難い、という意見はけっこう多いのではという気がします。
今のまま、自然のままの覚満淵と小沼が残るよう願うばかりです。
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