赤城山は故郷の山だ。小、中学校の校歌でも歌われていた。9年間、学校行事のたびに赤城の〜とか歌ってた山だし子供が生まれる前は、年間通して度々通った山だ。
そんなお山の上には大沼と小沼、覚満淵という湖と湿原がある。日本各地の山へ行けば、あるいは旅すれば、ましてや世界に目を向けて比較してしまえば、はっきりいって赤城山の風景はそこまでダイナミックでもなくさほど取り上げて称賛されるような景色でもないかもしれない。
でも私は毎日そこで見守ってくれてる赤城が好きだ。赤城だけでなく榛名も妙義も浅間武尊谷川…大小ある地元のお山は全部好きだ。そんな大好きな赤城山の上に、群馬県が何やら施設を計画しているらしい。
小沼にグランピング施設、覚満淵にコテージを作る、その他諸々あり、県民の意見を聞きたいとのことだ。私が所属している会の代表から、メールで皆に配信されて初めて知った。現在は子育て中で参加できてないが、自然観察会やハイキングなど、とてもお世話になった会である。
県のHPを見てびっくり、なんと覚満淵の中っぽいところにコテージ作る絵になってるし、小沼の水辺にグランピングするような計画図だ。計画書には、キラキラした素敵に思えるようなカタカナ語を用いた文章と共に、いくつかの計画図が載っている。
これ、湖の水とか汚れないのかな。よく知らないけど小沼って、赤城白川になって麓で農業用水で使ってなかったっけ?覚満淵だってミニ尾瀬とか言われて、最近は笹がかなり進出してきたようだけど、花は咲くし鳥もいる。それに小沼も覚満淵も、何はなくともあの静けさ。赤城山へは道路はあるが、その周囲は人工物が少ないから、あの静寂が保たれているはずだ。
確かに赤城山行ってお金はあまり使わない。私など山登るだけだし、観光では食事を大沼近くのお店や鳥居峠で食べてお土産を買い、宿泊はしない人が多いだろう。だから、赤城へ来てお金を使わせたいのはわからないでもないけど、そのために、今まで保たれてきた静寂な空間が壊れる気がして悲しい気分になった。何もないけど花は咲く、鳥が鳴く、水辺の音が響く空間が素晴らしいと、自分は思うのだ。
今は動いてないがケーブルカーを建設したり、テニスコートがあったり赤城山は山頂直下の土地が広いからいろいろ作りやすいかもしれないけど、自然は一度、コンクリートで固めれば二度と元に戻らない。
これだけ便利な生活しといて変な話だが、山の上は特別というか聖域というか…あまり派手な施設を作るのはいかがなものかと思ってしまう。人間が山に入るだけで自然破壊って考え方もあるようだが、そこまで言わなくても、覚満淵の水辺にコテージ建てたら植生は変わるはずだ。そしたら今までいた鳥とか虫は、小動物はどうするんだろ。
素朴な疑問が湧き上がったので、ヤマレコ書いてる方々だったら何か感じてくれるかな?と思って日記にしてみた。
私には、この計画が良いも悪いもわからない。でも山の静寂が奪われる気がするのは確かだ。だから意見を提出してみようかと考えている。長文を失礼いたしました💦以下に、詳細を貼るのでもしよかったら覗いてみてください。
http://www.pref.gunma.jp/07/e2200001_00003.html
赤城山に過去ケーブルカーが存在したと知ったのは彼の有名なグレートトラバースでした
ケーブルカーも含め、この類の施設は建設よりその後の整備が肝心だと思いますが利用者数が落ち込み出すと放置されてあっという間に荒んでしまい、更なる落ち込みを誘導します
赤城山はクローネンベルクを度々訪れました。
パンもビールもとても美味しくて好きでしたが似たような施設が日本各地に続々出来たからか閉鎖されてしまい、とても残念でした
ハコモノは直ぐに廃れてしまいますからソフト面、例えば赤城山でしか体験出来ないものが有れば人は集まるでしょう
そうでなければ仰るように自然のあるがままの姿を維持する方が長期的にみて自然にも人にも優しいのでは、と考えています
コメントありがとうございます😊
施設はその後の整備が肝心…おっしゃる通りですね。グランピングなどは今時は流行りですが、流行りがずっと続くことはないと思いますし、一度建設してしまった場所の自然は元には戻れず、自然は還ってこないまま施設だけが廃墟になるのではないかと💦
何年後にそうなるか、ならないかはわかりませんが、容易に予想してしまいます。もし自分がこの世から去った後だとしても、何年も先の小沼がそんな状態になってしまったら悲しいです。
クローネンベルク含め、ハコモノは流行るのも廃るのも簡単ですね。それよりも人の心に残せることを体験できる何かの方が、未来永劫残せるものではないかと思います。なかなか上手く言えません…
綺麗事かもしれませんが、時代も変わってきてるので、そろそろ流行に乗ってリゾート的なモノを作る土地開発はどうなのかなと思いました。
昨今のキャンプ人気はご自由にどうぞ、と思っていましたが、トレイルランしかり。
自然の管理は重要と思いますが、人間の楽しみのために野生動物達の住処にむやみやたらに踏み込んで行くのはどうかと気になっていました。
今に始まった事ではありませんが、スキー場やゴルフ場など、夜は真っ暗だった山中が煌々と照らされて、元々の住人だった動物達が落ち着いて寝られるわけがありません。居場所を失った動物達が里に出てくる原因の一つと考えています。
昔、里には少なかった『ヒル』が、近くに多くいるようになりました。人間と野生動物が多く行き来することで今後ウイルスや病原菌がより広がるのではないかと思います。
コメントありがとうございます😊
気になっている話題だったのですね。県民としては、小さい頃から知ってる山の景観が大きく変わるのは、あの静かな場所が今時のキラキラ感満載のような景観になるのは、とても違和感があります😓
確かに、自然の中に何かを建設するのは今に始まったことではないし、開発はだんだん進むものですから、赤城の景色も大昔と比べれば、いつのまにか自然そのものではなくなっていると思います。
全国にたくさん、そのような場所はあるかと思いますが、何が変わったかといえば地元が潤い続けるわけでもなく、戻らない自然と過去の遺構が残っているだけのような気がします。計画の通りに実行すれば、同じ経過を辿るのではと何となく気づいておきながら、すぐ目の前の利益を求めているだけの気がしてなりません。
人と動物は住処が違うのだから、山でやたらと人工物を作るのは、動物のテリトリーに深く介入してしまい、おっしゃるようにウイルスが蔓延する可能性があるかもしれませんね。その点も、かなり心配な点ですね。
赤城大沼のすぐ近くにあった無料のキャンプ場もマナーが悪い方々がいて問題になっていましたよね。
登山だけでは確かにお金は落ちてこないでしょうが、覚満淵や小沼にコテージやグランピング施設って、、😥
この事は初めて知りました。教えて頂けてありがとうございます。
コメントありがとうございます😊
大沼のキャンプ場も、問題になったことがあるんですね、それは知りませんでした!
生きるのにお金は大事ですが、計画図の絵があまりにも自然に残酷な気がしてしまいショックで、少しでも大勢の人に知ってほしくて、日記に書きました。
自分が建設業界で働いてますので、ちょっとした人工物を建てるにも基礎とか木材とか、屋根に使う金属材料も必要だなぁと思いました。それらはそこの自然環境には元々、その形では存在しないはずなので、自然環境に配慮したと言っても、何らかの影響は及ぼすと思います。
ましてや覚満淵の水辺に建てるとか、びっくりでした。
私が所属する会(山の会ではありませんが)も、疑問に感じる点があるので皆さんに意見を出してほしい…というような考えで、きっと知らせてくれたんだと思います。
せっかく自分個人の意見も出せるとのことなので、率直な考えを県にお伝えしようと思いました。
自分も少し前に 小耳に挟んだ事があります。その時点で開発を辞めてもらいたいと感じました。
大沼の無料のキャンプ場のマナーも悪くなってきてますし、ハイカーの自然を楽しむと言うより、観光客と言った感じでゴミのポイ捨てを行う方々多くなったのが残念です。
美しい自然美が無くなるのが残念です。
美しさを残しながら、整備をするなら考えますが、自然美を見せたい為にグランピングを建てるなど絶対に反対ですね😡
確か、大手のスポーツ用品店が目論んで居んようですが 金儲けより 自然を残してもらいたいです。
コメントありがとうございます😊
大沼のキャンプ場のマナーも問題なのですね…ゴミをポイ捨てした後のことなど考えていないのでしょうか💦
自然の美しさは人間には作ろうとしても作れないものですから、一方では環境保護が叫ばれている昨今で、持続可能と言いながら自然環境にとっては持続できない正反対のようなことをしようとする感覚が、理解しがたいです。
結局、「人間にとっての」という言葉が当たり前のように省略された、持続可能なのだと思いました。
でも、今まで自然を大きく変えてきたので、既に人間にもそのしっぺ返しがきていると感じます。
確かに小沼の自然美を見るための、グランピングのようですね。スポーツ用品店としては、商売上の好立地はあるかと思いますが、小沼も覚満淵も山の上で冬場は吹雪やそれなりの積雪もありますし、テントでのキャンプでもなく山登りなどの経験もなく、観光と思って来て、その辺りを散歩してたらホワイトアウトなんてことも、少なからずあるのでは?とか考えてしまいます。
それとも真冬は閉鎖するのか…など、アウトドアは流行ではありますが、施設維持費や人件費もかかるし、これは商売としてもちょっと短絡的な考えではと思ってしまうのは私だけでしょうか💦
自然はお金では買えないので、刹那の商売での儲けよりも今ある静寂を持続してほしいなぁと思います。
hiibouさん、こんにちは。
県HPを拝見してとても残念に思いました。なぜなら・・・過去に開発された場所(公共施設)の成れの果てを経験している(廃園に伴う後始末のボランティアを2か所で経験しました)からです。
赤城には林間学校施設があったので、子供たちと共に素敵な自然の中でお世話になりました。
何もないのではなく、何も解っていない(知らない)のだと思いました。
パブコメは募集中のようですので、県HPの情報を拡散させて頂きますね。
コメントありがとうございます😊
施設廃園の際のボランティアをなさったとは、おつかれさまです。後始末を担うのも、様々な感情が入り混じったことと思います。
山の自然は子供に良い影響を与えてくれると思うので、もうすぐ2歳になる息子が、大人の言うこともきちんとわかる歳になったら、赤城の長七郎山や地蔵岳、鍋割山などに連れて行こうと前々から考えています。
その時に、小沼や覚満淵の自然が今のまま残されていなかったら、親としての私自身は、いいところだねーとは素直には言えません。せっかく今まで、最低限の管理をして自然観察や静かな環境を楽しむことができる、余計な手を入れずに保たれてきた場所が、一気に街と同じく人間臭い場所になってしまうようで残念過ぎるのです。
おっしゃる通り、静かな山上の風景は何もないわけではなく、宝物の環境はたくさんあるのに何も知らないのですね。
拡散も、ありがとうございます✨
自分はアナログ人間の部類でSNS的なものはヤマレコしかやってないですし、とりあえず日記に上げたら知ってもらえると思って書きました。
コメント欄も、これほど反応していただけるとは思わず、皆さんさすがに感心があって、知っていただけて嬉しいです。
覚満淵は赤城山に残された貴重な湿原だと思います
近年、鹿の食害にあったため周囲を鹿除けの柵で囲って湿原を保護している様ですが
この鹿除けの柵も県自然環境課所管の仕事の様な気がします
貴重な自然だからこそこの様な対策を実施しているのだと思いますが
同じ自然環境課がそれに反する事業を計画する矛盾はどうしたことでしょうか?
パブリックコメントは終了した今頃気が付いても遅いのかもしれませんが
何とか中止してもらいたいものです
コメントありがとうございます。ちょうど昨日、この件で再度日記を書いたところ、以前書いた日記を見直してこちらのコメントに気付きました。
覚満淵の鹿除けの柵を整備している中に、私の入ってる団体も含まれています。県からの委託と思われますが、一方では保護して一方では破壊しようとして、本当に矛盾していて何がしたいのか分かりませんよね。
なるべく自然環境に影響が出ないよう…などと計画書にはありましたが、湿原にコテージ建てた時点で、湖畔にグランピング建てた時点で影響は出ますので、言ってることがおかしいです。
施設自体を否定するわけではないですが、明らかに自然破壊してまで作ってほしくないです。
貴重な自然が残る赤城山の山頂直下という立地条件と、山岳地帯の時に厳しい気象条件を踏まえ、訪れるであろう客層とクネクネ道のアクセスも考えたらリピート率は決して高くないと思うので、キラキラしたアウトドア商売としては長く存続しやすい環境ではないと思いました。赤城山はそのような、浅はかな売り込みで儲けが出る甘い環境の山ではないです。
最低限の整備で本物の自然を楽しむ場所だと思ってるので、これからも豊かな自然環境を変えないでほしいです。
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