釼岳展望 釼御前前峰
- GPS
- 06:25
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 764m
- 下り
- 749m
コースタイム
天候 | 終始快晴 但し別山乗越からの稜線は猛風 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
室堂発最終バスは 3:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏に訪れる場合はアルプス入門者お薦めの安全なコースですが、雪が積もると一変します。 トレースがないとラッセルとルートファインディングが必要となり、所要時間も読めなくなると思います。 また稜線に出てからの強風はハンパではなかったです。 だからこその素晴らしい山行を楽しむことが出来ました。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は立山吉峰温泉 ゆ〜ランド (入浴料610円、モンベル会員証提示で550円) |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン
ストック
ピッケルは持参も使用せず
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感想
みくりが池温泉に一泊。起きて先ず一風呂。目覚めスッキリ。
やっぱり温泉はいいなぁ・・・朝食は6時半からと山小屋にしては遅め。
メニューは豪華にバイキング。やっぱりここは山小屋でなく山岳ホテルなんだと実感。
気持ちもゆったりしてしまい、出発が7時半となってしまいました。
雷鳥沢に向かう下り道は踏み固められていてツルツル。
アイゼンを履いての歩行となりました。
雷鳥沢を渡る浄土橋は橋桁がなく石伝いに徒渉します。
徒渉地点でトレースが沢沿いと山方面の二つに分かれており、夏同様、沢沿いに進んだらいつの間にか室堂乗越に行く道に入ってしまいました。
室堂乗越にはトレースがないことを上から確認してたので、引き返すこととに。
その後はトレースもしっかりしており、先行パーティもいたので先きを気にせずに進むことが出来ました。
ただ夏道とは違い雷鳥沢沿いに登った後に、室堂乗越からの尾根に合流するというものでした。
剱御前小舎のある別山平から上は昨日の雄山より強い猛風が吹いていました。
この先、雪は吹き飛ばされトレースは残っていません。
別山は選択肢の一つだったのですが、とても行く気にはなりませんでした。
剱御前も登るのを諦めようかと思っていたら、下りてくる二人の登山者を発見し、勇気をもらっての出発となりました。
途中で登山者とすれ違っても声を出しても聞こえる状況ではないので、手での挨拶だけとなりました。
その先は経験したことのない強い風に剱御前前峰まで行くのが精一杯でした。
剱御前まで行きたい気持ちもありましたが、ここの方が高いのでまぁいっかです。
山頂に着けば、普段なら何十分も掛けてのんびり展望を楽しむのですが、この時の滞在時間はたった1,2分。撮るだけ撮れば下山開始です。
ここからはひたすら室堂目指して下ったので感想もなし。
途中、みくりが池温泉で食べたソフトクリームが美味しかったです。
今回、秋とはいえ冬山入門といってもいい状況の中、一人で剱御前前峰に登れたのはラッキーだったと思います。
好天気、トレース(先行者)があったこそと強く感じました。
山行中、余裕はなく正直いっぱいいっぱいで、自分の限界を知りました。
これからこれ以上の過酷な所に行くことはないだろうし、行ける体力も気力も技術もないと感じました。
そういうことも含め、素晴らしい体験と眺望を得ることが出来た山行でした。
これからも山を知って、自分を知って、身の程をわきまえた山行を続けていきたいと思います。
素晴らしい景色と貴重な経験が出来た山旅でした。
コメント
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こんばんわ。初めてコメントさせていただきます。
実は、私も2015.10.15〜16に、同じようなルートを歩き、記憶に残る山行を体験しました。
余計な事かと思いますが、Ham0501さんの写真No.30の小ピークは「劔御前山(2792m)」と思います。山頂標識は有るのですが、風化して読めませんでした。私も最初は分からなくて、過去のヤマレコ会員さんの記録を沢山調べて、ようやく突き止めることが出来ました。
しかし、強風の中をよくぞ行かれましたね。
感想欄で「自分の限界を知りました。」とのことですが、これこそが貴重な体験そのものですよね。私も同じ様なことを繰り返しています。
正直な気持ちをありのままに表現したHam0501さんの記録、ハラハラしつつも、楽しく読ませていただきました。
ありがとうございました。
rakuinkyo6さん、はじめまして
コメント・情報提供ありがとうございます。
劔御前山の件、まず劔御前本峰という表現は拙かったかもですね。
2792mピークには山名が無いようで、劔御前の手前の峰なので劔御前前峰と仮称したのですが、じゃあ本物の劔御前はどう書けばいいかということで劔御前本峰とさせて頂いた次第です。
今改めて基準点等閲覧サービスで調べると、国土地理院発行の地図で「釼御前」と命名されている2776.8mの三等三角点の点名は「別山」でした。別山!? これってちょっとおかしいですよね。地図の間違いなのかもしれません。
本当の釼御前はどの山なのか・・・謎ですが、今度釼御前小舎に行ったときに小屋の親父さんに聞いてみようかな。もし2792mピークが劔御前であれば、嬉しいのですが・・・
なお2年前の秋に、その2776.8mの三等三角点の山に行きました。
ここから望む剱岳は途中に邪魔するものがなく、二等辺三角形の端正な山容、そして恐竜の背のように釼御前〜一服釼とつながる痩せ尾根、釼岳を眺める最高の展望台でした。
その時は2792mピークから三角点まで15分ほどで着きましたが、今回はその距離が果てしもなく遠くに感じました
今回の山旅では経験したことのない強風で、冬山の世界を垣間見ることが出来ました。今の自分の限界ではありますが、装備・体力・経験・技術により越えられないものではないと思います。ただ、そこまでのめり込んで進もうという気迫がないのも事実です
もっとも好奇心は程々にありますので、今後もいろんなことには首を突っ込みます
p.s.
昨年の同時期(10/12)に仙丈ヶ岳を登っていました。前夜、初雪が降ったのですが、ほどよい積雪量で快適且つ素晴らしい山旅でした。
立山方面はだいぶ積もっただろうなと思っていました。
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