しらびそ小屋から本沢温泉と東天狗岳往復

2016年12月28日(水) 〜 2016年12月30日(金)

• GPS: 16:20
• 距離: 22.7km
• 登り: 1,734m
• 下り: 1,729m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:14
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:14

距離 3.0km 登り 472m 下り 4m

12:01 ミドリ池入口
13:16 こまどり沢 水場
14:15 しらびそ小屋

2日目

• 山行: 5:44
• 休憩: 1:45
• 合計: 7:29

距離 10.4km 登り 667m 下り 667m

8:05 しらびそ小屋
8:14 中山峠・本沢温泉分岐
10:05 10:30 中山峠
11:22 11:39 中山峠・本沢温泉分岐
12:39 本沢温泉方面分岐(みどり池方面分岐)
12:49 12:56 本沢温泉
13:09 13:57 本沢温泉野天風呂
14:12 14:19 本沢温泉
14:34 14:35 本沢温泉方面分岐(みどり池方面分岐)
15:27 中山峠・本沢温泉分岐
15:34 ミドリ池

3日目

• 山行: 5:14
• 休憩: 1:19
• 合計: 6:33

距離 9.3km 登り 614m 下り 1,085m

6:25 しらびそ小屋
6:34 中山峠・本沢温泉分岐
8:02 8:14 中山峠
9:31 9:41 東天狗岳
10:13 10:28 中山峠
11:10 11:15 中山峠・本沢温泉分岐
11:25 12:01 しらびそ小屋
12:25 12:26 こまどり沢 水場
12:58 ミドリ池入口

天候

晴れ、晴れ一時霧、晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・長坂ICから1時間15分くらいで「みどり湖入口」駐車場
・国道141号線を松原湖入口で左折し、小海リエックススキー場を過ぎた先で左折して直ぐ。スキー場が近づくと路面凍結箇所が多くなる（スタッドレスタイヤ必須）

コース状況／危険箇所等

●みどり池入口駐車場から車両通行止めゲートの脇に登山届ポストあり
●みどり池入口からしらびそ小屋まで
・入山者が多いのでトレースはしっかりしている場合が多い
・登山道は雪に覆われていても、雪の下はカチカチに凍結していてツルツルなので転倒しないように要注意（特に下山時が危ない）
●しらびそ小屋から中山峠までも登山者が多く、降雪直後でなければトレースがあることが多い
●中山峠から天狗岳まで
・中山峠から先は黒百合平からの登山者が多い
・途中から吹きっさらしとなり、風が強いことが多いので、万全の強風対策が必要。
・ピッケルやアイゼンは必携。
・強風の時は体感温度もかなり下がるので顔や手の回りの防寒対策も重要。
・カメラも低温で電池が正常に作動しなくなる恐れがあるのでカイロ等で保温することが重要。

その他周辺情報

●しらびそ小屋は2食付きで冬季（10月〜5月）は暖房費800円を含めて9100円
http://www.ytg.janis.or.jp/~st.imai/framepage-top.htm
●下山後の温泉は近場に次の２つがある。
・稲子湯 http://www12.plala.or.jp/Inagoyu/
・八峰の湯 http://www.yahho-onsen.jp/
●みどり池入口駐車場から小海リエックススキー場を通って帰る場合は八峰の湯が便利（しらびそ小屋に泊まると1人300円で利用できる割引券をくれる）

写真

12/28 11:25

みどり池入口の駐車場に着きました。小海町営バスのバス停があります。冬期（12月から）はここまで入りません。

12/28 11:26

ニュウに直接登るしゃくなげ尾根の取付点はここになります。ここから登り始めてニュウ〜中山峠〜天狗岳〜中山峠〜しらびそ小屋を1日で歩いて泊まった人が29日の宿泊客にいました。

12/28 11:57

みどり池入口の駐車場で荷造りして出発

12/28 12:00

ここがしゃくなげ尾根取付点

12/28 12:00

みどり池は真っ直ぐ先にある通行止めゲートを抜けて行きます

12/28 12:01

通行止めゲート

12/28 12:01

通行止めゲートの右端に登山届ポストがあります。自分はコンパスで提出済みです。

12/28 12:03

みどり池まで2.2km。車道から時々ショートカットの登山道に入ります

12/28 12:08

もう一つショートカット

12/28 12:24

林道が入り組んでいます。標識をしっかり確認して進みます。

12/28 12:24

みどり池まで1.5km。単なる雪道に見えますが、所々雪の下がツルツルに凍結していてアイゼンが欲しいくらいです。

12/28 13:30

こまどり沢の橋。みどり池まで0.6km。橋を渡って行く道は現在通行止めになっていて、新しい道は歩いて来た右岸につけられています。

12/28 14:05

しらびそ小屋まで2分と書かれていますが、これは間違いでしょう。10分位かかりました。

12/28 14:05

登山道も平坦になってきて小屋が近づいて来ました。

12/28 14:13

しらびそ小屋が見えました。右手の建物は宿泊棟で、入口は下の方です。

12/28 14:13

みどり池の池畔に建つしらびそ小屋に着きました

12/28 14:13

しらびそ小屋の看板〜小さな山小舎ですがリスたちとお待ちしてます〜

12/28 14:16

みどり池と天狗岳

12/28 14:17

通年営業、宿泊収容人員40名、2097mと書かれています。地図上での標高は約2040mでした。

12/29 6:39

翌朝の天狗岳。モルゲンロートい染まる写真を狙いましたが、この日は赤くは染まらなかったようです。

12/29 7:45

出発準備していたら、窓越しにリスが朝ごはん中でした。

12/29 7:54

遠くの方でも別のリスが朝食中

12/29 8:06

出発して小屋を振り返ったところ

12/29 8:07

中山峠に向かいます。軌道跡の登山道です。

12/29 9:46

岩からツララが下がっているのが分かるでしょうか？所々凍結しているので途中で12本爪アイゼンを履きました。

12/29 9:57

この開けた急斜面の雪原を過ぎると中山峠へ最後の登りとなります

12/29 10:07

中山峠に着きました

12/29 10:08

中山峠から天狗岳への道です。風も強いし、ガスっているので今日はここから下山することにしました（明日があるので）。

12/29 11:37

本沢温泉への分岐点まで下りて来ました。明日予定していた温泉に入りに行きます。

12/29 11:46

本沢温泉までは比較的平坦な道を行きます。

12/29 12:36

分岐点から1時間ほど歩いて道は下り気味になり、本沢温泉に通じる林道（車道）が見えて来ました。

12/29 12:39

車道に下り立ちました。本沢温泉・夏沢峠へと進みます。

12/29 12:46

本沢温泉のキャンプ場です。この時は1張で、この3人パーティーと野天風呂で一緒になりました。

12/29 12:52

石楠花の湯。男女別々に時間設定されていました。

12/29 12:54

本沢温泉に着きました。野天風呂は有料なので、ここで入浴券を買います。600円です。

12/29 12:56

気温はマイナス2℃

12/29 12:56

内湯は苔桃の湯、PH6.9で泉質が違うようです。800円です。野天の雲上の湯はPH3.0でかなりな酸性です。

12/29 12:56

看板の字がしゃれていますね。

12/29 12:58

裏手にここから天狗岳に直接登る白砂新道の分岐点があります。

12/29 12:58

白砂新道は積雪のため通行止めのようです。

12/29 13:05

日本最高所2150mの野天風呂「雲上の湯」入口です。

12/29 13:05

温泉成分分析表。泉温が40.8℃なのでぬるいかも。

12/29 13:06

小屋から結構歩いて来て、やっと野天風呂が見えて来ました。

12/29 13:07

先客3名が入浴中。仲間が2名到着しています。

12/29 13:12

熱くもなく、温くもなく、いつまでも入っていられる野天風呂なので、約1時間も入っていました。上がってからの着替えが寒くてブルブル、芯まで温まっていたので直ぐ回復しました。

12/29 14:22

本沢温泉まで戻りました

12/29 14:26

キャンプ場にはテントが増えていました。

12/29 15:33

しらびそ小屋が見えて来ました

12/29 15:34

しらびそ小屋帰着

12/30 6:49

最終日（12月30日）は天狗岳を往復してから下山するので、朝食は朝5時半、6:25に小屋を出発しました。

12/30 7:48

昨晩軽い降雪があったようで、薄っすらと雪が被っています。

12/30 8:05

広い急斜面の雪面まで来ました。峠まであと少し。

12/30 8:14

中山峠に着きました

12/30 8:14

今日は天狗岳方面に霧の晴れ間から青空が覗きます

12/30 8:25

風は相変わらず強そうなので、樹林帯の中で強風対策をします。
顔はバラクラバにゴーグル、手は毛手袋にオーバーミトン。

12/30 8:30

樹林限界を越えると青空が広がっていました

12/30 8:32

青空の下、東天狗と西天狗が見えますが、凄い風が吹いているようです。

12/30 8:42

稲子岳も眼下に見えます

12/30 8:42

凄く寒いですが、ここは未だ風がないので助かります

12/30 8:45

雪化粧した木々が朝陽を浴びて綺麗です

12/30 8:45

天狗岳は未だ遠いです

12/30 8:50

展望の良い場所に来ました

12/30 8:51

しらびそ小屋あたりが見えました

12/30 9:05

吹きっさらしの世界に入りました。アイゼンが良く効きます。

12/30 9:10

天狗岩が見えて来ました

12/30 9:14

西天狗も大きくなりました

12/30 9:14

この天狗岩を回り込めば東天狗です

12/30 9:33

東天狗の頂上に着きました。風が強いので一段下りた所から撮っています。

12/30 9:39

東天狗の頂上標識の先に西天狗

12/30 9:42

西天狗岳。軟弱にも強風と寒さで行きませんでした。

12/30 9:51

中山峠に下ります。稲子岳南壁が格好良いです。

12/30 9:53

振り返ります

12/30 10:05

12/30 10:09

東西天狗岳を振り返ります

12/30 10:15

樹林帯まで下りて再び天狗方面振り返ります

12/30 10:26

中山峠の手前の日当たり良い所で休憩

12/30 10:31

中山峠からしらびそ小屋に向かって下山開始

12/30 10:32

稲子岳と同じ標高まで下りて来ました

12/30 10:40

中山峠40分・みどり池40分の標識。夏はこの辺から稲子岳に行く踏み跡があるそうです。

12/30 10:55

稲子岳を仰ぎ見る所まで下りて来ました

12/30 11:11

本沢温泉方面への分岐点

12/30 11:19

しらびそ小屋が見えて来ました

12/30 11:21

みどり池から仰ぎ見た天狗岳が立派

12/30 11:22

しらびそ小屋に着きました

12/30 11:24

みどり池側から見たしらびそ小屋

12/30 11:25

天狗岳アップ

12/30 11:45

初霜、初雪、初氷の日付が1988年から記録されています。暖冬化傾向が読み取れるのでしょうか？初雪は確かに遅くなりつつありますが、初氷など見ると昔と変わっていませんね。

12/30 11:54

青空の中に躍動する岳樺？の枝

12/30 11:58

みどり池よ天狗岳

12/30 12:04

しらびそ小屋から下山開始

12/30 12:19

12/30 12:19

こまどり沢まで下りて来ました

12/30 12:55

唐沢橋を渡ると駐車場

12/30 12:57

駐車場に入って、ここでも「すってんころりん」してしまいました

12/30 13:00

車の屋根には2-3cm雪が積もっていました

12/30 13:01

十数台停まっていました

撮影機器：

Canon PowerShot SX700 HS Canon

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 予備靴ひも サブザック アイゼン ピッケル 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ

感想

hina1048

■しらびそ小屋
小屋の休憩所の窓越しに食事に訪れるリスや小鳥を間近に観察できるが魅力のしらびそ小屋ですが、宿泊者の中に次のような著名人が居合わせていました。
★戸高雅史 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E9%AB%98%E9%9B%85%E5%8F%B2
★松田宏也 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E7%94%B0%E5%AE%8F%E4%B9%9F
■「北八ヶ岳 花守記―しらびそ小屋主人の半生」工藤隆雄著
〜砂礫地という過酷な環境に根を張り、可憐な花を咲かせるコマクサ。
〜若くして不慮の死を遂げた兄の遺志を継ぎ、群落へと守り育てた今井行雄と山の仲間たちの全記録。
この本をかなり昔に読み、しらびそ小屋に泊まってみたいとかねてより思っていたのが今回実現しました。収容人員40名と書かれた小じんまりとした山小屋で家族的な雰囲気に惹かれて泊まる登山者も多いようです。
■八峰の湯（ヤッホウのゆ）
小海リエックス・スキー場の隣にある松原湖温泉・八峰の湯に下山後に立ち寄りました。内湯からも露天風呂からも八ヶ岳連峰の展望が素晴らしく、見慣れた西側や南西側からの見え方とは違った景観で、右手から尖がったニュウ、岸壁が顕著な稲子岳、ゴツゴツした天狗岳、左になだらかに傾斜した硫黄岳、その左に雲に隠れていましたが横岳が連なって見え、登高意欲がそそられる雄大なものでした。