記録ID: 1054498
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山滑走
氷ノ山
扇ノ山(おうぎのせん)BC
2017年01月28日(土) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 10:01
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,154m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●除雪は海上(うみがみ)村落まで。村はずれからすぐにシール登高となる。上山高原までの林道のシール登高は特に問題ないが、P670脇からは登山道でショートカットしたほうがいい。上山(うやま)高原近くにある標高850mのベンチからの景色は最高!上山高原では、この一週間ほどで、雪が結構たまった。そのせいか、上山高原および、ここ以降は誰ひとり入山していないようだ。 ●上山高原では、右(西)へほぼ直角に曲がることを忘れないようにしたい。まっすぐ行ってしまうと、霧ヶ滝(65m瀑布)方面なのでくれぐれもご注意を。ショウブ池を右下に見て林道を進み、ある程度行った場所で小ズッコ小屋への直登ルートに入れた。ここは急登だが斜面はシールの食いが良くて、さくさく登れた。この斜面は東方向の展望もすばらしい。 ●小ズッコ小屋は写真の通り、程よく出ていた。ここから扇ノ山のなだらかな主稜線を南下する。この一週間で降った豪雪はすでによく締まっていてラッセルしやすかった。ほどなくブナの疎林のあいだを進めるようになるが、稜線は広いので、方向を見失わないように常に注意だ。大ズッコへの登りも、気持ちよくシール登高できた。 ●大ズッコのピークからは、シールを付けたまま一旦下って、すぐに扇ノ山の登りとなる。去年はヤブに阻まれて苦労したが、今回は問題なし。扇ノ山の山頂にある避難小屋は1Fからも出入りができる状態で、まだまだ積雪は足りない。積雪があれば、2Fの西側の出入口を使うまでもなく、東側の窓から出入りできるようになるのだ。 ●山頂小屋で行動食を採りながら絶景をむさぼったあと、滑降準備して、トラバース気味に滑り始める。すぐに気付いたが、あろうことか東方向(ダイコン畑)に向かって滑り降りていた。自分の左側に影が出来ていたのだが、正しくは自分の前に影が出来なくてはならないのだ。くわばら、くわばら。 ●大ズッコへはめんどうでもシールを付けて登り返したほうがいい。枝尾根があるのと急勾配でトラバースは難しい。小ズッコはほとんど登りではないので、そのまま漕いでいける。なだらかなアップダウンはあるが小ズッコ小屋までそのまま滑って下れる。最大の注意点は、河合谷林道『水とのふれあい広場』方面へ降りる北西方向の尾根に乗らないことだ。 ●小ズッコ小屋から上山高原方面への尾根は、積雪が少なくて多少難しいが、プルークファーレンと斜滑降の繰り返しで何とか滑り降りれる。その後、林道は微妙に登っているが、シールを張るまでもない。ショウブ池を左下にみながら上山高原に滑り込む。その先にある標高850mのベンチからの景色も滑りも最高だ。登山路に入って林道をショートカットし、林道に合流(P670脇)したあと、海上村落まで滑り込んだ。 - |
その他周辺情報 | 少し遠回りになりますが、七釜温泉ゆーらく館を薦めます。大好きな温泉のひとつです。ここは源泉かけ流し、硫酸塩高温泉で、別名「こたついらずの温泉」と呼ばれています。 http://7kama.jp/spec.htm なお、道の駅「但馬蔵」の奥にある『とがやま温泉・天女の湯』は最近、混み混みで、落ち着けません。駐車場に入れるのさえ苦労します。 - |
ファイル |
(更新時刻:2017/01/29 16:52)
|
写真
撮影機器:
感想
扇ノ山には何度もスキーで登っているが、去年、来たときだけは悲惨だった。豪雪でスキーが滑らず、戻るのに時間がかかって暗くなったので、ビバークするために途中の上山高原避難小屋に入った。冷凍庫のような避難小屋の中は、風を凌げるだけで、カラダじゅうが凍りついた。今から思えば、ツェルトもショベルもあったので、どうしてツェルト泊や雪洞泊が考えられなかったのか反省しきりである。(BCの時間配分については、もちろん大反省であった。)
今回は例年どうりの好条件だった。海上村落からの扇ノ山山頂ピストンは距離が長いので、装備などは、万一、ビバークすることも考慮しなければならないが、雪の条件さえ良ければ、ここでは最高のBCが楽しめる。緩斜面が長いので、ボクのようなヘボスキーヤーでもBCスキーが楽しめるのだ。加えてブナの広い稜線は、とても美しくて、これからの芽吹きが待ち遠しい。こんな素晴らしい場所、まったくボクだけで独占させていただいて、ありがとうございます!と言いたい。
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コメント
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関西というよりは山陰に入るんですか。遠いので行けませんが気持よさそうですね。
ロールケーキは気温高の証拠ですか。同日の伊吹山にもいっぱいありました。
レッズさん、まいど。
ロールケーキは、表面の雪が融けかけていて接着しやすい状態で発生します。雪がパウダー状のときには、あり得ません。こういう時は、スキー板が止まるストップスノーや、やたらシールに雪が付着してくる場合があるので、要注意です。
伊吹山、登ったのですか。1合目からシール登高できるタイミングは短い期間です。登山斜面は最後だけ急登になるので、ボクはいつももっと東側からシール登高します。
クマ
いいですね〜、すんごくいい!
こんな素晴らしい雪景色を独り占めとは贅沢この上ないですね。
こういうのを見るとやる気が湧いてきます。
昨年の扇ノ山レコは、「やっぱやめようかな〜」なんて思っちゃいましたけど
当たり前ですが条件によってこうも変わるとは。
雪山って恐ろしさと美しさが同居してて悪女のようですね。
あ、なんか陳腐なことを言ってしまった
西日本は大雪だったようで山陰の山は雪がたっぷりかと思ってましたが、これでもまだ平年より少ないんですか?
カノスケどん、まいど。
今回は本当に贅沢なBC山行でした。
こんな良いお天気の中、全ルート、誰にも会わず、
最高の景色をひとり占めというのが良かったです。
加えて、その環境のなかでの最高のスキー滑降でした。
しかし、同じ場所、同じルートで、こうも変わるものかと、
自分でも驚いている次第です。
いまさらながら、雪山は本当に難しいです。
山陰地方は、ニュースでもご存じのように
かなりの積雪がありましたが、
一気に降っただけで、積み重ねが無いため、
トータルの積雪はまだまだですね。
クマ
こんな 景色をみると スキーをやってみたくなる^^
かっさん、まいど。
スキーまたやったら?
いくつになっても、挑戦は必要やで!
クマ
やっぱり BCしいいなあかんでな〜 今回はがちがちの急斜面だったんでこりたんだが
暖斜面えらんで行けばOkかな? 閉鎖されたスカイラインとかにトライします。
かっさん、基礎スキーが出来へんのに、BC行ったらあかん。命知らずや!
まずは、ゲレンデでトレーニングして、せめて、バッジ2級はほしい!
遅くなりましたが今、記録を拝見しました。海上からのピストン、頭が下がります。天気も良さそうで昨年のリベンジが果たせましたね!
私もいつかパウダーの時期に扇ノ山に行ってみようと目論んではいるのですが、中々大変そうで実現できてません。この時期は小ズッコまでは尾根通しか東側を廻り込むかになりますね。落とし穴やヤブは特に問題にはなりませんでしたか?
今シーズンも雪がないかとヤキモキしましたが、もう3月、4月は遊べること確定ですね。
マメタさん、ご無沙汰です。
扇ノ山にはまだまだ積雪は少ないですが、山スキーの行程に大きく影響を与えるような少なさではないので、登りも滑降も順調に進めますよ。ただ、今週末はどうでしょうか?去年、ボクが遭遇した環境になるかも知れないのでご注意ください。
はい、今シーズンは遊べそうですね。残雪期にでも、ご一緒できればいいのになぁと思っています。
クマ
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