小日向山BC(The.Day 北東面パウダー滑走)
- GPS
- 05:35
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,121m
- 下り
- 1,119m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:35
天候 | ガスのち快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
山スキーヤーのためにか10台ほどの駐車スペースが用意されている。 路駐は禁止。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【二股〜南側林道(南股入)経由、尾根取付】 ・この日は前日のトレースあり。ラッセルはなかった。 ・尾根取付は袖ガラ沢を少し過ぎた辺りとしたが、適所だったかはわからない。 【尾根取付〜1180m地点】 ・今回のルートは狭い尾根の急登となり、かなりテクニカルだった。 ・雪はそれなりに深かったためスキーを外して登ることは困難だと思われる。(やっていないのでわからない) ・雪質は前日一度融けたようで、シャーベット状の雪や、それが凍っている箇所等、様々な状況があった。(ただしラッセルはくるぶし程度だった) 【1180m地点〜山頂】 ・比較的なだらかな広い尾根歩きとなる。 ・危険箇所は特にない。 ・ラッセルは引き続きくるぶし程度。 【山頂〜北東斜面(スキー滑走)】 ・急だがパウダー滑走には適度な斜面だった。 ・この日はそれなりに気温も高かったが、さすが北斜面ということで十分パウダー滑走が楽しめた。 ・基本的にどこでも滑ることができそうだったが沢筋はリスクがあると考えた方が良い。 【林道合流地点〜二股(北股入)】 ・多少の登り返しもあるがオールスキーでいける。 ・時折林道をショートカットできる箇所もある。 ・後半は登りトレースも出てくるので楽に帰還できる。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は二股のすぐ近くにある「おびなたの湯」へ。 露天風呂のみでシャワーは1箇所のみだが雪山を眺めながら山行の余韻に浸る時間は最高。 |
写真
感想
一般的にはあまり知られていないが山スキーヤーの中では超メジャーな「小日向山」へ行ってみることにした。
恐らく一般登山者にとっては「小日向山」よりも猿倉から鑓温泉に向かう登山道の途中にある「小日向のコル」の方が有名なのではないだろうか。
天気予報は午後の方が良くなるとのこと。
しかし気温が上がると雪が腐ってしまうのでやはりここは朝暗いうちに出発したい。
朝5:30、二股の除雪終了地点に到着するとまだ車は1台しかなかった。
準備をして6時前にスキーを履いて出発。
ルートとしては北と南があるが、今回は南から周回してみることにした。
理由は下記2点。
1.前日の快晴、高温で南の方が雪が締まって登り易いと思われること。
2.尻上りに天気が良くなることを考えると南斜面は雪が腐る可能性が高く北東斜面の方が滑走向きであること。
早速二股から南股入の林道へ進むと、前日のものと思われるトレースの上にうっすらと前夜の雪が乗っている状態だった。
トレースは小日向山のものなのか、八方のガラガラ沢、唐松沢を滑った人のものなのかはわからない。
ともあれ予想より楽に尾根の取付まで行くことができた。
尾根の取付はこの辺だろう・・・と一応自宅で地形図を見ながら目安を決めていたがいきなり急な痩せ尾根でかなりテクニカルな取付となった。
取付以降はトレースはなかった。
1180mくらいまでは際どい尾根の急登が続く。
事前にしっかりリサーチすればもっと効率の良い取付き方が見つかったのかもしれないが、多少難易度が高い方が登り甲斐もあるしスキル向上にも役立つというものだ。
天気はガスったり曇ったりを繰り返していた。
雪質のことを考えると登りは曇ってくれていた方が都合が良い・・・が、やっぱり最後は晴れて欲しい。
「今日は山頂までに絶対晴れるはず!」そう信じて登り続けた。
1800mを越える辺りで小休止していると、いよいよガスが薄くなって青空が見え始めた。
大福を頬張っている場合ではない。
慌ててカメラを取り出すとうっすらと浮かぶ唐松岳や白馬三山のシルエットを写真に収める。
一気にテンションアップで山頂までガンガン登る。
無人の山頂。
先ほどまでのガスは足下になりを潜め、抜けるような青空の下、北アルプスの山々と雲海の景色が自分の周りを取り囲んでいた。
八方〜唐松のように賑やかではなく静かなところも好印象だし、何より白馬三山が近いところが最高だ!
こんな贅沢な景色を独り占めできる幸せをグッとかみしめて滑走準備にかかる。
南面はパックされていたり凍っている箇所があったので、やはりここは当初の予定通り北東面のパウダーに賭けてみよう。
斜度も南面より急だがパウダーの場合はこれくらいの方が楽しめる。
さあ、初めてのルートに対する不安と期待を胸にドロップイン。
期待通りのノートラックの斜面とパウダーが待っていてくれた。
斜度も丁度いいし、何より広い!
谷筋に入らないように注意さえすれば、どこでも滑れるんじゃないかというくらい広大な樹林帯の斜面が広がっていた。
はっきり言って、自分のBC人生の中で1,2を争う素晴らしい斜面&雪だったと言っても過言ではなかった。
「これは山スキーヤーがこぞって滑りに来るわけだ・・・」と納得した。
しかし楽しい時間はあっという間に終わる。
30分ほどで林道に合流し、ショートカットしながら駐車場まで。
結果的に5時間半のショートトリップだった。
今回の山旅は登りや景色はもちろんのこと、何よりも滑りが最高だった。
ほんの半日足らずだったが大満足の山スキーとなった。
コメント
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Sanちゃん、こんばんは。
こんな山があったのですね。
日帰りに手頃で楽しそ〜
天気も斜面も読みが完璧に当たってさすがです。
今週末も忙しくて山行けませんでしたよ
目に毒だわ〜
マルイさん、こんばんは。
えぇ〜、この移動性高気圧スッポリの週末に職場謹慎ですか
悲しすぎますね
そうなんですよ、この山、前々から気になりつつもこれまで滑る機会がなかったんですが、もっと早くから行っていればよかったと後悔するほど良い山でした。
これからも日帰りでサクッと行きたいときに候補に入れたいと思います。
ようやくどこも雪が積もって、行き先選定には苦労しなくてすみそうです
BC行きたい山リストに載せさせてもらいました。人が少なく斜面が荒れてないのがいいですね。景色も素晴らしい。もっとよく調べて今シーズン中にはトライしてみたいものです。
レッズさん、おはようございます。
ほんと良い山なのでお薦めですが、取付がテクニカルなのと、急斜面のパウダー滑走については気をつけてくださいね。
今回は土曜の早い時間だったので空いていましたが、本来ならもう少し人が入っているんじゃないかと思います。
Sanchanさん、こんにちは。
お邪魔させていただきます。
Sanchanさんのレコ見てびっくり
「あら見てたのね〜」って感じよ。
ふふん、悪いけど私もラピュタを見たわよ。
ロボットもいたかも…。
今、宿題を取り掛かっているけど出来上がりはまた週末かしら?
ここはBCの聖地ってこととなるとハイカーはいないってこと?
ミラーさん、こんばんは。
あらら、ミラーさんもラピュタでしたか。
先週はジブリでも世間的には「耳をすませば」フィーバーだったはずですが・・・
小日向山は展望最高なんですが、ハイカーにはちょっと厳しいですね。
雪が深いのでツボ足だとムリだし、スノーシューでは少しトラバースが厳しそう。
それでも南尾根往復ならいけるかもしれません。
是非チャレンジしてこちらもラピュタも楽しんでみてください。
さんちゃんが書いているように、僕も一般登山者でした。「おびなたやま」ってどこにあったっけ、「小日向のコル」あぁ〜白馬三山周回やったから知ってるよ、ってね。良いところを教えてもらいました。
春には鑓温泉に浸かりに行って、白馬鑓に登って杓子沢を滑ったりもしたいなと思っています。
Nishidenさん、こんばんは。
いやいや、Nishidenさんの場合一般登山者だから、というより一般山スキーヤーが行かないようなマニアックな山ばかり行ってるから知らなかったんですよ。
市販されてるガイド本見れば必ずと言っていいほど小日向山は登場します。
春の白馬鑓温泉〜鑓ヶ岳に登って杓子沢を滑り降りるなんてルートもいいですね。
白馬槍ヶ岳〜槍温泉〜大日向のコルといえばもう山スキーヤーの「聖地」ですよね。
ここからの白馬三山の眺めは堪んないです。
でも一般にはこの時期にここを滑ることは少ないので、
サンチャンの今回のレコは参考になりました。
でもやっぱり春スキーの槍温泉も捨てがたいなぁ〜
tekapoさん、おはようございます。
蔵王の樹氷、満喫されてましたね〜。
僕も2年前に山形側から登ってあの巨大な樹氷に圧倒されました。
次は泊まりがけで温泉にでも浸かりながらのんびり行きたいところです。
東北は軽く行けませんが白馬は目と鼻の先なので、小日向山にはまたサクッと行ってみたいと思います。
tekapoさんも機会があったらご一緒しましょう!
sanchanさんこんばんは。
遅コメで失礼します(汗)
お恥ずかしながら昨年の残雪期に白馬鑓温泉行った時初めて小日向山&小日向のコルの存在を知りました。
BCの方には有名なんですね〜
でも白馬登山帰りに寄る「おびなたの湯」はかなり前から知ってましたよ(笑)
なんでこんな名前なんだろって疑問が昨年はれました(爆)
さらに小を取ればsanchanさんも好きな「日向山」・・なんちゃって!
というどうでもイイ話は置いといて山頂からの白馬三山綺麗ですね!確かコルからも近かったイメージなので今度鑓温泉行く時寄ってみようかなぁ。
kabukiyaさん、おはようございます。
なんだかご無沙汰な感じですね。
最近あまり山へ行かれていないのでは??
多分登山者全般的には「おびなたの湯」が一番有名かもしれませんね。
大雪渓〜白馬行った人はほぼ全員帰りに通りますしね。
僕が「日向山」好きだってこともよくご存知で光栄です(笑)
kabukiyaさんも甲斐駒〜日向八丁行かれてましたよね。
ヤマレコの山名で検索すると「日向山」という名前も複数あるようだし、「大日向山」やら「日向峰」みたいなのもあるようです。
kabukiyaさん、この際100名山みたいな感じで全国の「全日向山制覇!」とかチャレンジしてみてはいかがでしょうか
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