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Yamareco

記録ID: 110505 全員に公開 沢登り 丹沢

中川川水系 悪沢

情報量の目安: S
-拍手
日程 2011年05月14日(土) [日帰り]
メンバー
 kamog(CL)
 kawamasa(SL)
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク
箱根橋
経路を調べる(Google Transit)
GPS
07:44
距離
4.4 km
登り
583 m
下り
580 m

地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...

コースタイム [注]

渋沢駅7:45=
箱根橋9:12-
悪沢-
15:37屏風岩山東尾根標高965m手前16:07-
16:47県道-
16:57箱根橋=
渋沢/湯花楽(入浴)=
渋沢駅北口「いろは」で打ち上げ♪
コース状況/
危険箇所等
■悪沢

 西丹沢/中川川右岸の短い支流。
 一本北側の箱根屋沢ともども難しい滝が凝縮された中〜上級者向けの沢。
 遡行グレード:2級上

 ^沢出合の割沢橋は中川川の河原にDAYキャンパーが多く駐車して
  交通の邪魔になるためか、バリケードができてしまい駐車はできなく
  なっている。一本北側の箱根屋沢出合の箱根橋の路肩に数台停められるが
  交通の邪魔になるように配慮したい。もう少し北側の大滝キャンプ場は
  以前管理人さんに相談したら有料だが停められた。

 悪沢に入渓して少しでF1-10m。以前来たときは流芯右から登ったが
  春先はまだ岩の苔が流芯左も更に左のルンゼもヌルヌルで滑るため、
  今回は手前右岸から入る枝沢を10m登ってからハシゴやタンカンの
  架かるしっかりした巻き径で高巻いた。

 1Υ澆ら出合う次のナメ状枝沢を見送りやや左に曲がるとF2-20mが
  堂々と姿を現す。直登は右壁の浅いクラックを残置に導かれて登るが
  過去登ったとき古いリングボルトが破断したこともあり、かなり難しい
  ので素直に高巻いた方が賢明。
  巻き径は、少し戻って先ほどのナメ状枝沢辺りから右岸にあるハシゴや
  階段、ロープ沿いに明瞭な踏み跡がある。これを使うと次の7m滝も
  一緒に巻くことになる。沢に戻るとちょっとしたナメに心和む。

 ず鹸澆貿鬟競譴鮓送り2段2m滝を越すとゴルジュとなり2段20m滝。
  少し戻り左岸のハシゴから比較的明瞭な踏み跡を高巻く。沢に降りるまで
  古い階段が続いている。

 ゾ滝を幾つか乗越し標高550m辺りからV字状に切れ込んだ緑のゴルジュ
  を進むとスラブ状12m滝が行く手を塞ぐ。以前は流芯右を登ったが
  細かいフェイスクライミングで残置はなくなかなか難しかった。
  今回はゴルジュ入口から左岸に何となくある踏み跡を登ってみたが
  急斜面岩に土ザレが乗っかっている悪いトラバースで、落ち口までは
  上部の土ザレをブッシュ目指して登り、ブッシュ伝いにランニングを
  取ってFIXロープを張った。高巻きとしては悪い部類であろう。

 ι弦580mで2段8m滝がまたも行く手を塞いでいる。上段はややハング。
  左壁から取り付きハーケンを一箇所だけ効かせられるポケット状クラックに
  何とか決め流芯へトラバースする。ここが一番悪くクライミング力を
  試されるところだ。元+〜控蕕らい。
  あとは時々出てくる残置ハーケンにランニングを取り上部の岩に終了点を
  取る。
  次のY字状7m滝は卦-くらい。ここから時々ナメやナメ状滝がきれいだ。

 標高690mは三俣になっている。水量比は3:1:少し。水の多い左へ行き
  5m滝を越すと3段25m滝が出てくる。
  下段は流芯左から取り付く。残置ハーケンが3つくらいあった。ここも
  少しだけ流芯へトラバースするポイントがちょっと難しい。元蕁
  中段、上段は階段状で卦-。落ち口右手の灌木でビレイをする。
  25m少しロープを伸ばすので2人のフォロワーを引き上げるには少し
  足りず工夫が必要。
  その上の2段8mは卦+。

 3m、8m、6m(ヌルヌルで滑る)、2段8mと越すと、標高785mで
  水量比5:1の二俣。水量の多い左沢へ進む。
  4m、3m滝を難なく過ぎると赤茶けた6m滝。上部がちょっとだけ細かい。
  巻きは左から。
  その上の二俣も左へ進み、黒苔3m、倒木のある白岩4m、黒苔4mが連続し
  2段15m涸棚、7m涸棚が続く。卦蕕らいなのでクライミング慣れの
  人はフリーでも登れるであろう。

 それ以上はガレた急な詰めになるので右側の植林帯支尾根に取り付き
  一登りすれば屏風岩山から東に派生しているしっかりした尾根に乗れる。
  この尾根はテープや径路がついており、大滝橋の南側の岬状に突き出た
  県道に降りられる。降りる手前でやや笹薮が被ってくるが径路は明瞭だ。
ファイル 20110514warusawa.xls (更新時刻:2011/05/13 23:28)
過去天気図(気象庁) 2011年05月の天気図 [pdf]

写真

悪沢へ入渓します
2011年05月14日 09:13撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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悪沢へ入渓します
手始めに出てくるF1-10m
春先の岩は苔がヌルヌルで結局右岸から巻きました
2011年05月14日 09:24撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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手始めに出てくるF1-10m
春先の岩は苔がヌルヌルで結局右岸から巻きました
F2-20m
先週は降雨が多かったせいか水量やや多し
やはり右岸の明瞭な巻き径を使いました
2011年05月14日 09:42撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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F2-20m
先週は降雨が多かったせいか水量やや多し
やはり右岸の明瞭な巻き径を使いました
1
F2巻き径
2011年05月14日 09:49撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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F2巻き径
1
2段20mも左岸を巻き
2011年05月14日 10:02撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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2段20mも左岸を巻き
ん?同じポーズじゃね
2011年05月14日 10:14撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ん?同じポーズじゃね
滝が多いね この沢
2011年05月14日 10:23撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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滝が多いね この沢
ゴルジュが深くなったらその奥に12mスラブ滝があったので・・・
2011年05月14日 10:27撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ゴルジュが深くなったらその奥に12mスラブ滝があったので・・・
左岸を巻いてみたら結構悪いザレの巻き
ロープ張りました
2011年05月14日 10:51撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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左岸を巻いてみたら結構悪いザレの巻き
ロープ張りました
巻きも終わり
2011年05月14日 11:06撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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巻きも終わり
上段はやや被っています
左から登りました 元+くらい
2011年05月14日 11:36撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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上段はやや被っています
左から登りました 元+くらい
ガンバだよ
2011年05月14日 12:16撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ガンバだよ
ナメはなかなか
2011年05月14日 12:32撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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ナメはなかなか
3段25m滝
左から登ります 元蕕らい
2011年05月14日 13:06撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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3段25m滝
左から登ります 元蕕らい
上流になっても滝は連続
2011年05月14日 14:11撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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上流になっても滝は連続
水が涸れてからも涸棚が連続
卦蕕らいのクライミングです
2011年05月14日 15:10撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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水が涸れてからも涸棚が連続
卦蕕らいのクライミングです
屏風岩山の東尾根に詰めあがりました
2011年05月14日 15:35撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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屏風岩山の東尾根に詰めあがりました
東尾根を下降します
ここは標高650mの開けた場所
2011年05月14日 16:28撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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東尾根を下降します
ここは標高650mの開けた場所
大滝橋のすぐ南で県道に下ります
2011年05月14日 16:45撮影 by DMC-FX07, Panasonic
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大滝橋のすぐ南で県道に下ります

感想/記録

 悪沢は「割沢」とも言われている。

入渓地点がそもそも割沢橋。
この「悪い」には「割れる」と言う意味もあるのだということを入渓後に思い知った。

 とにかく滝が多い。
「東京基点 沢登りルート120」「丹沢の谷110ルート」の記載では、FナンバーはF5で終わっているが、
遡行記録を書いた方も途中で滝を数えるのが面倒くさくなったのではないかと邪推してしまうほどだ。
 先のガイド本の最後のFナンバーであるF5以降も多くの滝が現れる。
むしろ最後の多段の滝(15メートル)が、この沢の主、すなわち大滝と言ってもいいかもしれない。
ただ、どの滝も、他の滝を圧するほどに飛びぬけて顕著な滝は無い。
いや、もしろ、どの滝も登攀的に顕著な特徴をもつと言ってもいいのかもしれない。

 どの滝も、ボロボロに崩れ、細かいスタンスと、バランスクライミングが求められる。
「割れる」だけでなく、それ以外も「悪い」のだ。

 F5上部の2段8メートル滝(Fナンバーは与えられていない)を登攀中、バランスに気を配りながら右足を乗せた、
一見しっかり、踏んだ感覚もしっかりしているスタンスが、いざ、上に乗り越そうと体重をソロリとかけたときに崩壊した。
幸いフォローで確保されていたため大事には至らなかったが、相当に冷や汗をかいた。

 いずれにしても、この沢は、遡行し終わった後の余韻が他の沢とは違う。
相応の手ごたえがある。顕著なゴルジュもあり、素敵なナメもある。釜もある。
ただし、相応の滝はあるが、個の沢はあの滝、という飛びぬけて顕著な滝がない。それに全てが悪い。巻きすらも悪い。

短いが、ある意味で特徴的と言えるこの沢を「悪沢」と名づけた先人のセンスに感じ入った。
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