雪の残る那須へ (茶臼岳、朝日岳、三本槍)


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 917m
- 下り
- 899m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 7:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山口〜峰の茶屋跡> 今後暖かい日が続けば融雪は進むでしょうが現状は登山口から雪がしっかりありました。樹林を抜ければガレた登山道になります。このあたりは雪は疎ら。 危険箇所はこれといってありません。 <峰の茶屋〜朝日岳> 核心部は茶屋のすぐ先剣ヶ峰の雪の斜面のトラバースです。 急斜面でトレースはなし。ステップを切ってトレースをつけました。 この日はおそらく自分を含め2〜3名程度が往復しているので一応踏み跡は付いています。直登するルートを取る事も視野に入れたほうが良いかも。 雪も緩んでいるので慎重に。 アイゼン歩行、ピッケルの使用がしっかりできないと危険。 上からの落石もありました。 トラバース後の西側の斜面も急なところ、細いところがありますので慎重に。 鎖はある程度出ていましたがアイゼン歩行の場合鎖付近は岩が多いので雪が付いているところの方が歩きやすいと思います。 暖かい日が続けば近いうちに雪はなくなりそうです。 稜線は風が強いです。 朝日岳分岐からは山頂直下の岩が凍っていた以外は特に危険なところはありません。 <朝日の肩〜1900m峰〜清水平〜三本槍岳> この日は比較的穏やかでしたが稜線は風が強く避けられる場所が無いので早めに通過してしまうのが良いでしょう。現状、雪は少なく岩の露出が多いのでアイゼン歩行だとゴロゴロした岩の上は歩きにくいです。 清水平は木道が一部出ている程度。 ルートは雪で埋もれてしまっていますがそれっぽい感じはなんとなく分かると思います。北温泉分岐からは完全に雪原ですので三本槍を正面に真っ直ぐ歩けば良いと思います。視界が悪いとルーファイが必要かもしれません。 雪原から先、夏道は三本槍の向かって右側(北側)を巻きながら登るようになっていると思いますが道は出ていませんので雪壁を直登が一番効率的です。 山頂付近は雪が解けてドロドロになっていました。 <峰の茶屋〜茶臼岳> 危険箇所はありません。 ほぼ夏道通しに歩けると思います。 朝の雪が締まっている状態ならアイゼン歩行が良いと思いますが、凍結しているようなところはありませんのでゴロゴロした岩場はつぼ足や軽アイゼンの方が登りやすいのではないかと思います。 |
その他周辺情報 | 麓には温泉多数。 自分は鹿の湯が好きなので那須に来たら必ず立ち寄ります。 シャンプーとかは使えませんが・・。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
---|---|
備考 | 重量11キロ |
感想
今回は那須岳に向かいました。
学生の頃は結構何度も登った山で、関東からはアクセスも良く、四季折々の景色の移り変わりが美しいと思います。今年は雪崩事故もありましたが、この時期にしてはまだまだ雪が残っているようで雪の雰囲気が楽しめそう。
関東にいるのは後どのくらいだろ?そう長くは無いだろうから今のうちに東北、北関東へは行っておきたいしね。
8時過ぎに峠の茶屋駐車場に到着。車は15台ぐらい停まってたかな。
準備をしてこれから登る方達も何名かいらっしゃいました。
登山口からしっかり雪道です。
駐車場からアイゼンつけてる方もいましたがとりあえず様子見で届けを出し、つぼ足でスタート。
樹林帯はあっという間に抜け岩のゴロゴロした登山道に出ます。
雪はありますが斜面はなだらかなのでつぼ足でなんら問題はなかったです。
20分ほどで峰の茶屋に到着。
人は何名かいらっしゃいましたが皆茶臼岳へ向かう方で、朝日方面へ向かう人は誰もいないようです。ここでアイゼン装着、ピッケルも準備。
朝日岳へ向かいます。
一人先行の方がいましたがトラバースで入れ替わりステップを切って慎重に進みます。後続の方が歩けるようにしっかり道をつけて歩きましたが結局戻って来たときも自分と、今歩いてる方ともう1人か2人分ぐらいのトレースしかなかったのでこの日は結局朝日方面に向かったのは数人だけだったようですね。
核心部はこの急斜面のトラバース。アイゼン歩行、ピッケル使いがしっかりできないと危険だと思います。慎重に慎重に。
雪が緩む午後はちょっと嫌かな。
帰ってきたときは落石も何度かありましたので注意が必要ですね。
トラバースを終え西面になると無雪期は鎖が多くある斜面です。
鎖は出ていたり埋もれていたりと言ったところでしたが、鎖のあるところは下が岩むき出しで、アイゼンだと歩きにくいので自分が歩きやすい雪があるところを選んで歩きました。
この日もかなり暖かく、雪解けは進むでしょうからもう少しすれば夏道が歩けるようになると思います。翌日ぐらいは行けるんじゃ??
朝日の肩から山頂までは穏やかな登り。
山頂直下の岩のところだけ少し凍結してるところがあったぐらい。
貸切の山頂でのんびり景色を眺めます。
当初はここまで戻ろうかなと思っていたけどあまりにも時間に余裕があるので三本槍まで足を伸ばす事にします。
稜線は少し風が強いですが、那須では何度も吹き飛ばされそうな風に遭っているので今回はそれ程でもないかな。
トラバースのところで会った方は僕が朝日でのんびりしている時にそのまま三本槍に向かっていましたので清水平あたりまでは先行していましたが、清水平の雪が思ったよりも多くルーファイとこの先進むかどうか悩んでいるようでした。
お話してみると地元の方で数日前にも途中まで来ていて、そろそろ三本槍まで行けるかな?と思ったそうですが思ったよりも雪が残っているので驚いていたようです。
北温泉の分岐辺りからは自分がトレースつけるのでお天気も良いし、時間もまだ早いので行けそうなら着いてきて下さいと先に進みます。
広い雪原を歩きますが夏道の痕跡はほとんど無いので山頂に向かって真っ直ぐに進みます。途中雪壁のようになっている斜面があります。
確か夏道は少し巻くように付いていたような気がしますがそれすら分からないので斜面を直登。
雪原も斜面も割りとしっかりと雪が締まっていて踏み抜きもあまり無かったので歩きやすかったです。稜線に出ると雪は少なく、夏道の痕跡を発見。
もう山頂はすぐそこです。
山頂付近は雪が解けてドロドロでした・・・。
三本槍は正直時間が余っちゃったからついでにってぐらいで来て見たけど、周辺の眺めはなかなか良かったです。
大倉、三倉岳なんかは真っ白で綺麗だったし旭岳も格好良かった。
南会津や尾瀬は霞の中うっすら見えるぐらいで、東北方面は霞んで見えませんでした。空気が澄んでいたらもっと眺めが良かっただろうな。
さてさて、三斗小屋の方から周回するルートもありますが、行きの時期に下調べもしてないしわかんとかも持ってないし、夏でも距離はそこそこあるのでここは引き返します。
清水平までの下りはあっという間。
雪原もまっすぐ進むだけなのでそれ程時間はかかりませんでしたが1900ピークまでの登り返しはちょっと疲れました。稜線は午前中に比べ風が強くなってきていて立っていられないような事は無いけど時折耐風姿勢をとってやり過ごしたりしながら歩きました。
かなり暖かかったので雪解けが進み登山道が場所によっては沢のようになっていてドロドロでした。
帰りもトラバースには注意しながら峰の茶屋まで戻り、最後に茶臼岳を登りに行きます。この頃は朝見かけた方が下山して行くぐらいで殆ど人もいなくなっていました。
茶臼岳までは岩がゴロゴロの登山道、雪はまばらで凍結してるようなところは無いのでつぼ足や軽アイゼンで充分なんじゃないかな?外すの面倒だから12本アイゼンのまま歩いたけど殆ど岩の上を歩く感じだったので逆に歩きにくかったです。
誰もいない山頂に到着。
風を避けられる岩陰で横になって休憩。
昼食、食後のコーヒーを飲んで下山します。
下山はあっという間。
駐車場に戻ったときは車は殆ど停まっていませんでした。
そうそう、峠の茶屋の駐車場のトイレは掘り起こされていましたがまだシャッターが閉まって使えない状態でしたが、下ってきたときにお役所の方っぽい方が開けてました。翌日あたりからは使えるようになったのかな?
下山後は、スキー場のところに先日の雪崩事故の慰霊所が設けてあったのでお線香をあげてご冥福を祈りました。悲しい事故が起こりませんように。そして若い子達の冒険にチャレンジする機会が無くなりません様に。
その後は鹿の湯に立ち寄り。
ここすごく好きな温泉なんだけど帰るまで硫黄臭が身体から取れませんw
お天気にも恵まれ
良い山でした。
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