【足尾から大平山・社山周回】 素晴らしい展望に驚きました!
- GPS
- 10:00
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,592m
- 下り
- 1,581m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:57
天候 | 終日快晴でしたが、稜線上は、強風で歩きづらかったです。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★大平山への尾根取付きポイントについて 銅親水公園から林道を40分弱歩いたところに,尾根取付きポイントがあります。沢を渡る手前のところです。小さな「火の用心」の看板が目印です。取付きのところから尾根に向かって明瞭な踏み跡があり,迷うことはないかと思います。ただし,標高1179m三角点までは急傾斜の登りです。 ★標高1179m三角点から林道出合 標高1179m三角点からは,中倉山の展望が開けます。その先は傾斜がゆるくなりますが,切れ落ちた痩せ尾根を通過しますので,慎重に。そこを過ぎると中倉尾根を眺めながらの気持ちの良い登りが続きます。標高1350m付近で突然,林道に飛び出ますが,林道を進むと,尾根から離れてしまうので,ここは法面の踏み跡を追って,尾根に上がります。 ★林道出合から大平山 林道出合を過ぎるとダケカンバの林の中を登るようになりますが,標高が上がるにつれ,笹原へと変わっていきます。標高1805mポイントで南側からの支尾根と合流すると,皇海山も近くに見えるようになり,大展望を楽しむことができます。ただし,大平山の山頂直下の登りでは,ササヤブが一部,腰高まで深いところがありますので,注意が必要です。 ★大平山から社山(中禅寺湖南岸尾根縦走) 大平山の山頂で山頂碑を探したのですが,見つけることができませんでした。そのまま東に進むと,残雪のコメツガ林に入っていきます。登山道ははっきりしませんが,とにかく東に進めば,縦走路に突き当たります。黒檜岳分岐に出てしまえば,その先は一般登山道となり,日光白根山から男体山,社山までの展望を楽しみながらの尾根歩きです。最後,社山への登り返しが少しきついですが,素晴らしい展望が楽しめるお勧めコースです。 ★社山から南陵経由で林道へ 先日登った尾根の下りです。標高1150m下降ポイントまでは,何ら問題ありません。ただし,崩壊地点を通過するポイントだけは慎重に。今回,私は標高1150m地点から急斜面を林道に下りましたが,尾根をさらに南に下っても,林道に降りられるようです。 なお、標高900m付近で木の上に登っているクマを見かけました。こちらを見て驚いて逃げていきましたが、このエリアはクマが数多く生息しているようなので、ご注意ください。 |
写真
感想
・ 4月末に足尾から社山に登ってみて、このエリアには登山地図に記載がないのにもかかわらず、展望がよくて魅力的なルートがいくつかありそうだと実感しました。足尾銅山の鉱毒被害により荒廃した森林を復元するため、古くから植林・治山事業が実施されていることから、作業用の道がそこかしこに開かれているのでしょう。
・ そこで、今回は足尾から標高1960mの大平山に登り、そこから展望の良い中禅寺湖南岸尾根を社山まで縦走し、前回登りに使った社山南陵を下って周回するルートを歩くことにしました。ただし、このルートは累積標高差や歩行距離がかなりあり、長時間を要しそうなので、銅親水公園を夜明け前の午前4時半に出発しました。
・ 林道を40分ほど歩き、狙っていた尾根に取り付くと、予想通り、しっかりした踏み跡が続いています。これならば、山頂まで行けるだろうと一安心。始まりは急登ですが、標高1179m三角点から先は、傾斜が緩みます。また、目の前に中倉尾根の展望が広がり、気分よく歩けました。
・ 途中に痩せ尾根の通過や林道の横断、ササヤブの中のルーファイなどもありますが、尾根を登るに連れて近づいてくる皇海山の雄姿や、そこから中倉山に続く山並みの素晴らしい展望には、驚きました。皆さんにもお勧めします。
・ 太平山から先は残雪もありルートが分かりにくかったですが、GPSで現在地を確認しながら東に進めば、すぐに中禅寺湖南岸尾根の縦走路に合流。そこから先は以前歩いたことがあり、表日光連山や日光白根山の大展望を楽しみながらの縦走です。社山への登り返しが少しきつかったですが、予定通り午前11時過ぎには社山の山頂に到着できました。
・ 山頂で本日初めて出会った登山者とごあいさつしたあと、ラーメンを食べながら45分の休憩を取りました。下山は、先日登りに使った社山南陵をたどり、標高1150m付近から東側の急斜面を下降。標高900mくらいのところまで下りてきたとき、15mほど先の木の上にクマがいるのを発見。クマ棚に隠した餌でも食べていたのでしょうか?思わずカメラを構えたものの、クマは驚いたように木から降りて、急な斜面をあっという間に駆け下りていきました。写真を撮れなかったのは実に残念でしたが、クマと格闘することなく無事に駐車場に戻ることができたのは幸いと言うべきでしょうね。
・ さて今回歩いた周回ルートは、行動時間が10時間に及ぶロングコースですが、大展望の連続で、歩き終えた後は、深い満足感や達成感を得ることができる素晴らしいルートであると感じました。またひとつ足尾の山の魅力を発見した気がいたします。
・ なお、アップした写真はいろいろなサイズが混じっています。気に入った写真は大きなサイズで登録しておりますが、スライドショーならば、ご覧いただいている画面に最適なサイズで確認することができますので、よろしければスライドショーでご覧ください。
コメント
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南アルプス山域歩きの合間ぬって皇海山、日光、尾瀬、平ヶ岳山域も歩きつなぎたいなと思ってます。
ダイナミックな足尾の山々、笹の稜線、中禅寺湖越しの日光の山々…こちらのルートも楽しそうですね。
魅力的な山歩きなさってらっしゃって参考になります。
tomhig さん,コメントありがとうございます。
足尾山塊周辺は,登山地図に登山ルートが明示されていないせいか,登山者が少なく,静かな山歩きが楽しめます。しかも,展望が素晴らしいです。是非,このエリアを歩いてみて下さい。
ところで,tomhig さんは,南アルプスをメインに,精力的に歩かれているようですね。私も南アルプス南部は大好きなエリアなので,毎年のように足を運んでおります。いつか,どこかでお会いすることがあるかもしれませんが,その時は,よろしくお願いします。
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