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Yamareco

記録ID: 1136141
全員に公開
沢登り
奥多摩・高尾

南沢を遡り巨樹に出会う

2017年05月11日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:24
距離
7.6km
登り
619m
下り
621m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:15
休憩
0:10
合計
3:25
10:47
128
スタート地点
12:55
12:56
14
13:10
13:10
5
13:15
13:23
2
13:25
13:26
46
14:12
ゴール地点
天候 はれ。暑い
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
檜原街道から南沢へ入る車道の入口が分かりにくい。南橋を渡るとしばらくは人家が続き駐車は不可。集落を抜けた先の林道は狭いので車で入るには覚悟がいる(簡易ゲートあり)。駐車スペースはほとんどないが一台分の空き地を見つけて駐車した。檜原街道・仲ノ平の駐車場に停めるのがベストだろうが(実際にここに停めて登山をする方もいるようだ)、どう考えてもトイレを利用する人のためにあるのだろうから、私は自粛した。
コース状況/
危険箇所等
南沢(南谷沢):

・入渓点はヤブが濃く歩きにくい。道路下が堰堤状になっており、沢床に飛び降りた

・しばらくはちょっとしたゴルジュで1−2mの小滝がいくつかある。ナメが多く意外に美渓であったが、間伐によると思われる丸太が散在し歩きにくいのが残念

・ゴルジュを出るとワサビ田がありゴーロ歩きとなる。

・奥の二股を左へ入ると、水流がほとんどなくなる。小さな涸棚を越えると、落ち葉の詰まった傾斜の緩い沢床歩きとなる。まるで人工的に作られた堀のようで不思議だ。

・右岸に大きなトチノキが現れる。日原の有名なトチにも劣らない素晴らしい巨樹だ。ここから沢筋を離れるとよい。そのまま詰めると赤土の急斜面となり登れない。

・トチノキ上からは自然林の素晴らしい緩斜面だ。落ち葉がフカフカに積もりヤブはなく、どこを歩いても笹尾根縦走路に出るだろう。

・仕事道の入口は取付き点の右にあった。左岸を大きく巻くようについているのではないかと推測する。ワサビ田には仕事道が降りていたので、うまく辿れれば登山靴でも登れるかもしれない。

南沢は悪場の全くない小沢で、沢登りの対象とならない、いわゆる「遡行価値のない沢」です。しかし、トチの巨樹をはじめ源頭に広がる自然林の美しさは一見の価値があり、沢ハイク・沢ウオーク志向の方にはおすすめかもしれません。
右手のガードレールから入渓。林道は左の塩地窪に続いている
2017年05月11日 10:51撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
2
5/11 10:51
右手のガードレールから入渓。林道は左の塩地窪に続いている
沢床に降り立つとちょっとしたゴルジュ。倒木が多く歩きにくい
2017年05月11日 10:58撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 10:58
沢床に降り立つとちょっとしたゴルジュ。倒木が多く歩きにくい
小さな滝がいくつかお出迎え
2017年05月11日 11:02撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 11:02
小さな滝がいくつかお出迎え
ナメもあり、いい感じになってきた
2017年05月11日 11:07撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
4
5/11 11:07
ナメもあり、いい感じになってきた
美しいナメ床なのだが、倒木がうるさい。間伐材を片付けてスッキリさせたら好ルートかも
2017年05月11日 11:12撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
1
5/11 11:12
美しいナメ床なのだが、倒木がうるさい。間伐材を片付けてスッキリさせたら好ルートかも
2017年05月11日 11:14撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 11:14
右岸は植林が途切れ美しい森が。右奥に見える大きな樹はシオジかな?
2017年05月11日 11:21撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 11:21
右岸は植林が途切れ美しい森が。右奥に見える大きな樹はシオジかな?
2017年05月11日 11:25撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 11:25
ワサビ田。整備中?
2017年05月11日 11:28撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 11:28
ワサビ田。整備中?
枝沢を分ける。左が本流
2017年05月11日 11:37撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 11:37
枝沢を分ける。左が本流
奥の二俣を左に入ると水流がほとんどなくなる。ここでチェーンスパイクを装着
2017年05月11日 11:59撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 11:59
奥の二俣を左に入ると水流がほとんどなくなる。ここでチェーンスパイクを装着
緑のトンネルを進む
2017年05月11日 12:05撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:05
緑のトンネルを進む
急な箇所を越えると…
2017年05月11日 12:10撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:10
急な箇所を越えると…
傾斜が緩み、古城の堀の底のような地形が続く
2017年05月11日 12:16撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:16
傾斜が緩み、古城の堀の底のような地形が続く
水の代わりに落葉が流れる沢をゆく。不思議な感じだ
2017年05月11日 12:18撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
3
5/11 12:18
水の代わりに落葉が流れる沢をゆく。不思議な感じだ
右岸にひときわ大きな木が。トチノキのようだ
2017年05月11日 12:20撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:20
右岸にひときわ大きな木が。トチノキのようだ
沢はまだ続くが、見事なので立ち寄ることにした
2017年05月11日 12:22撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:22
沢はまだ続くが、見事なので立ち寄ることにした
立派な幹
2017年05月11日 12:23撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:23
立派な幹
素晴らしい。見とれてしまう
2017年05月11日 12:24撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:24
素晴らしい。見とれてしまう
枝ぶりもいい
2017年05月11日 12:24撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:24
枝ぶりもいい
有名な日原の名栗沢のトチ・鍛冶小屋窪のトチなどより若干小ぶりな感じだが、存在感は遜色ない
2017年05月11日 12:25撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
3
5/11 12:25
有名な日原の名栗沢のトチ・鍛冶小屋窪のトチなどより若干小ぶりな感じだが、存在感は遜色ない
トチの木の上は自然林のなだらかな斜面になっている。こちらのほうが快適そうなので沢に戻らずそのまま登ることにした
2017年05月11日 12:25撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:25
トチの木の上は自然林のなだらかな斜面になっている。こちらのほうが快適そうなので沢に戻らずそのまま登ることにした
しばらく進むと南沢の源頭を見下ろせる場所に出た。赤土の崖になっていて、とても登れないだろう。トチの木のところで遡行終了として正解だった
2017年05月11日 12:29撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:29
しばらく進むと南沢の源頭を見下ろせる場所に出た。赤土の崖になっていて、とても登れないだろう。トチの木のところで遡行終了として正解だった
ヒトリシズカの群生。花はこれから
2017年05月11日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:31
ヒトリシズカの群生。花はこれから
カタクリだ。花は終わったのだろうか、周囲には見当たらない
2017年05月11日 12:32撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:32
カタクリだ。花は終わったのだろうか、周囲には見当たらない
新緑の緩斜面を気の向くままに登る
2017年05月11日 12:39撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:39
新緑の緩斜面を気の向くままに登る
辿り着いたのは少々殺風景な1157m峰
2017年05月11日 12:48撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
5/11 12:48
辿り着いたのは少々殺風景な1157m峰
田和峠
2017年05月11日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:56
田和峠
山梨側に展望あり
2017年05月11日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 12:56
山梨側に展望あり
槇寄山に到着。ベンチがあったので、山梨県側の山々を眺めながら遅めの昼食
2017年05月11日 13:13撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 13:13
槇寄山に到着。ベンチがあったので、山梨県側の山々を眺めながら遅めの昼食
よく見ると富士山がぼんやり
2017年05月11日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 13:14
よく見ると富士山がぼんやり
槇寄山北東尾根を下る。半ばに展望あり。浅間尾根の向こうに大岳
2017年05月11日 13:41撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 13:41
槇寄山北東尾根を下る。半ばに展望あり。浅間尾根の向こうに大岳
南沢の集落に戻る。立派なお屋敷(お寺?)
2017年05月11日 14:05撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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5/11 14:05
南沢の集落に戻る。立派なお屋敷(お寺?)
撮影機器:

装備

個人装備
GPS ロープ ハーネス ヘルメット カラビナ スリング 渓流シューズ エイト環 チェーンスパイク
備考 悪場はないので、渓流靴とヘルメットがあれば他の沢装備は不要だろう

感想

先月末は森沢を探索しましたが、今度も引き続き、笹尾根北面の記録がない沢の探索です。

森沢同様、南沢も記録が全く見当たらず、先がどうなっているのかわからないので、期待と不安が交錯します。恐らく沢登りの対象とならないヤブ沢なのでしょうが…。ただ、地形図をみると、源頭部は等高線の間隔が広くなっていて、もしこれが自然林だったら詰めの歩きが楽しめそうです。

さて、実際に遡行してみると、確かに滝場もなくヤブや倒木が少々うるさい沢ではありましたが、後半は自然林に囲まれた快適な登行でした。源頭部も狙い通り美林の緩斜面で、落ち葉を踏みながら気分の良いバリエーションハイクが楽しめました。手軽に、これだけ変化のある山登りができるとは、笹尾根も侮れません。期待以上でした。

最大の収穫はトチの巨樹です。バリエーションルートを歩いていると、知られざる巨樹・巨木に出会うことはありますが、これだけ立派なのは珍しく、感動ものでした。季節を変え、秋にでも再訪したいと思っています。

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