伊勢尾からヤマシャクヤク咲く茶野へ
滋賀県
onetotani
その他12人 - GPS
- 12:48
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 714m
- 下り
- 539m
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| 天候 | 曇り 微風 【気温】鈴ヶ岳 21℃ 茶野 23℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
その後天候を考慮し、滝谷山への縦走を諦めミノガ峠に車をデポし 御池橋より入山。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
好天続きのせいか、ヒルの姿を見ずに済みました。 【伊勢尾】 �仝翆喟遒肇乾軛�が合流する先で急な尾根へ取付きますが、 尾根そのものは邪魔な藪も無く、歩きやすい尾根でした。 陽が射せば雑木の二次林が美しいでしょうね。 ��P806、P894のピークごとに尾根が分れますが、 あらかじめ地形を確認しておけば 間違える事は無いでしょう。 �Ｆ餞悗�940m辺りを過ぎた後でしょう。 トラバースにしても、直登にしても斜度は40度ほどありそうです。 慎重に行動しましょう。 |
| その他周辺情報 | T字尾根取付きを過ぎて御池橋までの道は、積雪期の後遺症である 破片の鋭い石がゴロゴロしているのでパンクに注意して、 ゆっくりと走りましょう。 |
写真
鉄塔の建つ最低鞍部で、北〜東にかけて展望が得られる。
林道に降り立つ。この標識には見慣れないマスコットキャラクター「すずかちゃん」が描かれていました。東近江市のキャラクターでしょうか？
3
東近江市のキャラクターでしょうか？
感想
onetotani
鈴鹿の山で見かける「＊＊尾」と呼ばれるコースは、 鈴ヶ岳：伊勢尾・ 頭陀ヶ平付近：丸尾、木和田尾・ 竜ヶ岳：太尾・三池岳：城の尾・
ブナ清水：池の尾 などが有るが、まだ伊勢尾は未踏のままだ。
そんな伊勢尾を辿って、気になっていた茶野へ登る機会がやってきた。
梅雨を思わせるどんよりとした曇り空が広がる中、御池橋から出発する。
左手正面に見える植林と自然林に区切られた急な尾根が伊勢尾への
取付きだ。
どちらからでも降りれそうだが、下流側の袂から御池川に降り、
広い河原を進み右股・ゴロ谷の流れを跨いだ先で尾根に入るが、
先ほど眺めたようにいきなりの急登だ。
杉の枯れ枝で滑りやすい急斜面を30分ほど頑張るとやっと緩んで
P806に出る。伊勢尾との合流点となる小台地は尾根の交差点だ。
直進方向の尾根に誘われそうだが、直角に左折して北へ下る。
鞍部から痩せた急な登りに変わった尾根も、次第に緩み丸みを帯びて
広がるとP894に出る。腰を下ろして休みたくなる程充分な広がりだ。
ここまで来ると右手の梢の間からV字形の急な谷が見られる。
これから向かうヒルコバに突き上げるアザミ谷の源頭部だろう。
地図で確認するとここでも尾根が分かれるが、鈴ヶ岳に向けては
「くの字形」に曲がる右の尾根が正しい尾根だ。
直進方向は植林帯で自然林の広がる右の尾根とは明らかに違うので
誘われる事はなさそうだ。
右折して下ると、すぐに緩やかな登りに変わる。
快適な尾根も940mを過ぎる頃、徐々に尾根の形状も薄れてくると
いよいよ鈴ヶ岳への直登を避けてトラバースにかかる地点だ。
幹に挟まれた倒木に下がるリボンを見て山腹に絡むように
アザミ谷側へ向かう。
地形を確認すると、ここより上でも下でも危険な急斜面を
へつることになり、ここしか安全にトラバースできるルートは
なさそうだ。それでも平均斜度はかなりあるので一歩一歩を
慎重に進める。
ほとんど標高を変えず、維持するようにトラバースして行くと
しばらくして枯れた急な谷に出合う、アザミ谷の源頭部だろう。
苔むした岩が重なり合う荒れた谷底をダイレクトに詰めると
やがて右から見覚えのある枯れた谷が合流する。
御池岳の日本庭園辺りへ突き上げる谷で、ヒルコバの直下に
あたる場所だ。
コバまでの登りは急だが、僅かな距離で踏み跡もある。
もう立ち止まって足元に咲くフタリシズカを写真に収めても安全だろう。
大きく緩んだヒルコバでザックを降ろして小休止の後は、
しっかりした踏み跡を辿って鈴ヶ岳へ向かう。
春には福寿草に溢れていた石灰岩の斜面を登り切り到着した
鈴ヶ岳山頂だが、今日は生憎の天気で好展望は望めない。
微かに望める霊仙山や伊吹山などを眺望して短い休憩を終えた後は
いよいよ未知のエリアだ。
苔生した石灰岩を踏みながら辿る起伏の少ない尾根には北部鈴鹿の
雰囲気が溢れている。「鈴鹿10座」のテープに導かれる快適な尾根で
ふと脇を見るとヤマシャクヤクが揺れている。
期待していなかった花に出逢うと嬉しいものだが、
この後、茶野に至るまでこれほどまとめて見られた事は
初の経験で意外な発見だった。
徐々に高度を下げ二度目の鉄塔に出ると、北〜東の展望が開ける
最低鞍部となり桜峠(一本木)の標識を見る。
さあー、これからが茶野に向けての登りだ。
茶野はどんな景色を見せてくれるだろうか、楽しみだ。
足元に咲くヤマシャクヤクを楽しみながら踏み跡を追うと
やがてヤマシャクヤクの咲き乱れる斜面で雑木の疎林を抜け出し、
頭上が開ける。（この辺りが独標と呼ばれる場所かな？）
左手前方には茶野のピークが姿を現し、
振り返るとこんもりと盛り上がった鈴ヶ岳を挟んで左に鈴北、
右に御池の姿が見てとれる。ダラダラと下ったように感じた
桜峠までは結構な高度差を下ったんだ。
花を踏まないように草原を抜けると突然、大きな傘をひろげたような
科の巨木？が立つ裸の平地が広がる。
草も無く地面が剥き出しの不思議な場所から左へ廻り込むように
石灰岩がゴロゴロした丘の様なピークに立つ。ここが茶野か！
僅か938mの山頂だが、遮る物は何もない。
天気が良ければ素晴らしい展望だろうな〜。
さあー、点在する岩に腰を降ろしての昼食タイムだ。
御池岳から天狗堂にかけて、南側の山並みを展望しながら
ゆっくりした後桜峠へ戻り、ミノガ峠へは巡視路を下る。
尾根下をトラバースするように下ると固定ロープが張られた
危うい場所に出る。崩れやすい斜面に靴一足分の道が
へばりついている。
雨が降ったら簡単に土砂崩れが起きそうな斜面を慎重に過ぎると
やっと尾根筋に出て落ち着いた道となり鉄塔下に出る。
線路に従うように尾根筋に安定した道が続くが、植林後の手入れには
バラつきが感じられる。杉の木は放置され幹が枯れた物が目立ち、
檜？には鹿除けのテープが巻かれて保護されている。
木材としての価値の違いだろうか？等と考えながら下っていると
突然立派な林道へ飛び出した。
その後は林道と山道が並走し、別れたり合流したりを繰り返す。
気分次第で道を変えながら緩やかに下って行くと
土手の様な盛り土？が切り開かれた御池林道の登山口に到着し、
緩やかに舗道を上がって行くと路肩が広がったミノガ峠となり
本日の山行も終了だ。
【伊勢尾の取付きはかなりの急登だが、尾根そのものは藪も無く、
歩きやすい尾根だった。鈴ヶ岳が近づき、伊勢尾を離れてからは
ワイルドなルートだっただけに、茶野とそこに至る縦走路の快適さが
より印象的な山行だった。】
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komadori さん
コースが短縮され残念でしたが
どうも、お疲れさまでした。
でも、伊勢尾も、ミノガ峠に下る巡視路も
初めてだったので、楽しませて頂きました。
今年はヤマビルに悩まされてませんが、本格的
梅雨入りとなる、これからが厄介ですね。
dedeppo5さん 今晩は。
茶野は是非行ってみたかった場所です。それに伊勢尾を組み合わせての
コースでいっぺんに二つの希望が叶いました。
滝谷山も複雑な地形で興味が有ったのですが、茶野の雰囲気は想像通りで
充分満足な山行でした。
しばらくは鈴鹿も我慢の季節になりそうですが、
今後も御一緒お願いします。
こんばんはonetotaniさん
伊勢尾から茶野とはまた玄人好みのルートを歩かれましたね
てっきり ”ヒルコバ” は ”ヤマビル” の ”ヒル” だとばかり思っていました、ひとつ勉強になりました。
鈴ヶ岳から茶野への稜線歩き、広々とした尾根がいいですよね。
そして”この木なんの木” はほんとソックリです！自分が行った時は丸裸で全く葉っぱが無かったので印象が全然違います。シイの木だと冬でも葉が付いていますので、たぶん違う種類だと思いますが何の木なんでしょうね?
ヤマシャクヤクがこんなにたくさんあるのにも驚きです。すでに６月半ばなのに咲いているのにもビックリです。山は四季歩いてみないと解った事にはなりませんね、このレコを拝見して、解ったつもりでいるだけなのが良くわかりました。
「すずかちゃん」は東近江名物の大凧キャラクターでしたね。
teppan2013さん 今晩は。
茶野へは鈴北からピストンで計画していましたが、伊勢尾を絡めての
お誘いに二つ返事で行ってきました。
茶野辺りで思いもよらぬ多くのヤマシャクヤクを見られて幸運でした。
てっぱんさんは以前、伊勢尾から鈴ヶ岳へ直登されていますね。
トラバースルートの斜度から想像しても崖の様な斜面で、
苦労されたでしょうね。
「ヒルコバ」の由来も諸説の内の一つのようですね。
あの木は冬には丸裸になるんですか？
ひょっとすると「科の木」かもしれませんね。
おはようございます。
鈴鹿は古くから多くの人が入っていたので、独特の名前が多いですね。
カタカナも多いのですが、〇〇尾が尾根だということは、かつてonetotaniさんに教えていただき知りました。
コバも、ニホンコバなど、よく耳にしますが、木場ですか
また勉強になりました
それにしても、梅雨の最中にエビネにヤマシャク、別世界の素晴らしさですね
ヒルもいなかったようで、近江鈴鹿の良さが実感できる良いルートです
茶野、行ってみたいと思っています。
totokさん 今晩は。
これほどヤマシャクヤクがまとまって見られるとは思いませんでした。
鈴ヶ岳から奥の山は初めてでしたが、気持ちの良い所でした。
鞍掛トンネルが閉鎖され、登山口までは遠いエリアですが、
次は是非、360度の素敵な展望に恵まれる日を狙いたいと思います。
鈴鹿北部らしい、しっとしりたいいルートですね。
ヤマシャクヤクがまだ咲いてるとは
何よりでした。
林道が通じてるのも、意外な感じです。
komakiさん 今晩は。
少し前までは福寿草で賑わった山もひっそりしていましたが、
苔むした石灰岩や雑木の二次林の尾根は落ち着いて、良い雰囲気でした。
ふと脇を見るとヤマシャクヤク、目線を上げるとヤマボウシ。
初めて歩く稜線も、茶野の開放的な景色も素敵でした。
ハマってしまいそうな予感・・・。
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