祝瓶山荘から登る大朝日岳、竜門山
- GPS
- 18:46
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 3,203m
- 下り
- 3,186m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:45
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 8:36
天候 | 一日目晴れ、二日目曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ダム湖周辺の道路はすれ違いが困難な細い道で、ガードレールの無い切り立った崖の上を走る場所もあります。 祝瓶山荘手前2kmくらいは砂利の悪路、普通車で通れますが車高の低い車は注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは祝瓶山荘駐車場に設置してあります。 ・確認した水場 祝瓶山荘前-出ています。水量豊富 大沢峰水場-雪渓の下のほうで水の流れる音が聞こえますが、急傾斜を降っていくので危険です 金玉水-まだ雪渓に埋もれています。雪渓の融水は使用可 竜門小屋-出ています。水量豊富 平岩の水場-出ています。水量豊富 ・コース概況 祝瓶山荘〜中沢峰 登り口は建物のあいだから。登りはじめから急登です。刈り払いはされていますが倒木あり。道はしっかりしています。 中沢峰〜前御影森山 中沢峰の分岐を過ぎてから若干藪がうるさいところがありますが、道はしっかりしています。前影森山の手前から藪がすこし濃くなっていきますが、歩行にそれほど苦労はしません。 前御影森山〜御影森山 藪が道を覆いつくして、道の判別は困難です。道に笹薮が生い茂っているため、どこが道か見ただけでは判りません。ただし道であったところは藪の抵抗が少ないので、ソコを狙って歩けると楽に進めます。 御影森山〜大沢峰水場〜大沢峰〜平岩山 見晴らしの良い稜線歩きです。足元も危うげなく歩けます。日差しを遮るものはないので日射対策が有効。大沢峰水場は雪渓の下なので、まだ利用は考えないほうがよさそうです。 平岩山〜大朝日岳 平岩山周辺は花が見ごろです。至る所に咲いています。大朝日の登りは滑りやすいガレ場が続くので足元注意。 大朝日岳〜中岳 残雪があります。早い時間だと硬く締まっているので滑落注意。金玉水は雪渓の下でまだ利用できません。 中岳〜西朝日岳〜竜門山 中岳で若干の残雪。その先は雪はありません。西朝日の周辺に花。 平岩山〜大玉山 細かいアップダウンの連続。所々で登山道の崩壊あり。通行には大きな支障ありませんがスリップ注意。大玉山周辺は勾配がきつくそれほど歩かれていないようで、藪が被っていたり片傾斜のトラバース道だったりですこし歩き辛いです。 大玉山〜桑住平〜祝瓶山荘 刈り払い済。赤鼻の分岐からしばらく急降下。足場が悪いところはロープや鎖が設置されています。渡渉箇所がいくつかあります。靴が濡れるような水量ではありません。登山口近くに吊橋あり。鉄板の踏み板ですが、片側に結構傾いています。水面まで3〜4m程度でしょうか。スリップ注意 |
その他周辺情報 | 長井市街地まで何もありません。 |
写真
装備
個人装備 |
小屋泊まり装備一式
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感想
今回の山行は祝瓶山荘からの周回です。
祝瓶山荘へは長井市の木地山ダムを通って行きますが、この道がかなり怖い。すれ違いが困難な狭い一本道で片方が切り立った崖、ガードレールは無く反対側はコンクリートで固められた壁が目の前に迫ります。くねくね曲がっていて、少しでもハンドルを切り損ねると即大事故という危険な道。舗装路でありながら時速20km程度出すのがやっとです。この区間を抜けても今度は荒れ気味の砂利道で石、がゴロゴロ転がっているためやはりノロノロ運転。かなりの緊張で登る前から疲れます。
この恐怖の道路の奥にある祝瓶山荘は、数件の小屋が固まって建っており一角にトイレが設置されています。駐車場は一段下がった目の前にあり登山ポストはこの駐車場内に設置されています。水場は祝瓶山荘の前にホースで導水されているのでスタート前に補給が可能です。
今回は御影森山を経由して大朝日方面へ行くので、登り口は建物群の間を抜けたところから入ります。このコースはスタートからかなりの急登です。刈り払いはしっかりされておりますが、所々に倒木があり越えていくのが結構大変です。ダイグラ尾根に勝るとも劣らない雰囲気。朝からかなりハードです。
樹林帯を行くため風はあまり抜けません。汗を搾られる急坂を一時間程進むと1,031mのピークに出てようやく一息つけます。この先 中沢峰までは緩いアップダウンの尾根歩き。道はしっかりしており歩きやすいです。まだまだ樹林帯なので眺望はあまりよくありません。中沢峰は山名表示など無く三角点と無銘の石版のみ。山頂を通過してすぐに分岐になりますがこちらも表示等なし。葉山方面と御影森山方面 いずれの道も分岐周辺は藪も無くハッキリしています。
この分岐を御影森山方面へ入りますが、ここからだんだん藪がうるさくなっていきます。道自体はしっかりしていますが、刈り払いされてからすこし経っているようで笹などがかぶさり気味に生えています。ただし前御影森山手前までは普通の登山道で歩行に苦労はありません。
藪が本格的にかぶって来るのが前御影森山の登りに入ってからでしょうか。だんだん藪が濃くなっていき、道が無くなっていきます。前御影森山の山頂から御影森山の鞍部にかけては、道が周囲の藪と同化して下からのぞいても道がわかりません。ただこの藪は登山道の上に限って言えば笹がメインなので、漕いで行くのに体力は要りません。藪も上背が高くないのでそれほど圧迫感はありません。
心の目で見えない道を見ながら藪を漕いで行くと、御影森山付近で視界が開けてきます。御影森山の山頂には立派な道標が立って、今までのコースとの違いを感じさせてくれます。ちなみにここまで進むまで道標やピンクテープなどほぼありません。ご注意ください。
ここからは今までの藪道と違い、スッパリ開けた快適な登山道の尾根歩きです。樹林帯を抜け視界も良くなり今から進む平岩山や大朝日が目に入ります。細かいアップダウンを繰り返しながら、大沢峰の水場へ。ここはまだ登山道が雪渓に隠れて水を汲みに降ることが困難です。ここを過ぎて大沢峰を経て平岩山へ。
それまでもいたるところ花が咲いていましたが、平岩山周辺まで来るとまさにお花畑が広がっています。この光景を目にすると花好きならずとも心奪われます。
花で心は癒されても肉体の疲労はたまる一方ですが、大朝日の登りは更に疲労に追い討ちを掛けます。滑りやすくザレた急な斜面を延々と上り続けても山頂は遠いまま。この周辺の道は赤ペンキでマーキングされていますが、大分ペンキが薄くなっているので視界が悪いときは注意が必要です。
山頂で周りの景色を楽しんでから大朝日小屋へ。こちらは今年から管理人さんが代わられたようです。水場の情報などをお伺いしてのち出発。ちなみに小屋のトイレはまだ冬用しか開いていないようでした。
大朝日の水場の金玉水はまだ雪渓の下で掘り出されていません。水が必要な場合は銀玉水か金玉水周辺の雪渓を利用することになります。
本日の宿泊地の竜門小屋へ行くまでに中岳、西朝日と竜門山を越えていきますが、中岳の周辺のみ雪が残っています。昼過ぎの雪は大分緩んでサクサク歩けますが、朝の早い時間だと硬く締まっているので滑落に注意が必要です。よほど気温が下がらない限りキックステップで昇り降りできると思います。
西朝日周辺も花畑が広がっていました。しかしソロソロ疲れがピークで花を愛でる余裕がありません。必死に先に進みます。
竜門小屋は竜門山をこえて日暮沢の分岐のすぐ先。日暮沢への尾根にはもはや雪は残ってなさそうです。小屋の前に豊富に流れる水が。冷たい水がのどに染み渡ります。そしてもちろんバケツの中にはビールが冷やされていました。一本800円也。トイレも水洗が使えるようになっています。恵まれた環境でありがたく宿泊。夜は同宿の方にクマ汁をご馳走になり楽しい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございます。
翌日は風も無く高曇り。平岩山までは前日と状況変わらず。平岩山を過ぎると平岩の清水にたどり着きます。道標もありますが寝ているので視界が悪いと見落とす可能性があります。水場はこの道標から歩いて3分ほどです。雪解け水が十分な量 流れています。この水場への道は片傾斜で少し足場が悪くなっているので両手が使えるようにしていくと良いかもしれません。
北大玉山 大玉山へと続く尾根は刈り払いされておりますが、所々で道が流れていて滑って転ぶと落ちて行きそうなところもあります。またトラバース道は片傾斜になっている場所もあって足に力が入ります。赤鼻の水場はどこにあるか気が付かなかったので未確認。
大玉山までは低木の茂る稜線歩きなので視界があり景色が楽しめます。祝瓶山も目前に見えて迫力がありますが、今回は少し疲れているのでパスして桑住平へ下りていきます。こちらの道も刈り払いがしっかりされており迷う心配はありません。ただし鞍部の分岐からしばらく急な傾斜が続き、鎖やロープで補助されているところが何箇所も出てきます。難しいところはありませんが 足元に注意しながら進みます。
ブナの木が現れると急勾配は終わりです。あとは林の中を進んでいきます。しっかり刈り払いされており道はハッキリしています。途中何箇所か渡渉するところがありますが、道のつながりが判り辛いかもしれません。渡渉前後とも道はハッキリしているので見つければ迷わず進むことが出来ます。川沿いの斜面にロープが渡されトラバースする箇所もありますが、注意して進めば特に問題はありません。
朝日連峰登山口と書かれた道標が現れると登山道はお終い、林道になります。少し進んで山荘間近になると吊り橋があらわれます。高さ3m程の吊橋で鉄板の歩み板が渡されていますがかなり傾いています。足を滑らせると危険なので雨の日などは気をつけましょう。ここを過ぎるとゴールは間じか。すぐに山荘が現れます。
今回は何とか天気にも恵まれて、歩くことが出来ました。足が終わってしまい祝瓶山だけ登ることができなかったのが心残りです。今度こそ目指してみたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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すんごいルートですごい距離を・・・
何時もながら驚きですわ。
大朝日小屋の小屋番さん変わったと聞いておりましたがやはりそうだったんですね。
先代とのんびり呑みながら過ごせたのはあれが最後になってしまったかや?
新小屋番さんにもお会いしに行かねばな〜〜
最後は足が終わって祝瓶までいけなかったのが悔しい限りです
なんだかだんだん歩けなくなってるような気がしてあせってます
それにしても先代の小屋番さん、楽しく飲めたので残念です。新しい方はお酒はどうなのか気になるところです。
去年まで大朝日は北東方面からばかりで、去年初めて御影森から朝日鉱泉に下り、祝瓶方面も気になっていたところです。
中沢峰のルートも記録が少なく二の足を踏んでいましたが貴重な記録有難うございます。
以前大朝日の山頂で伺った通り藪で覆われた道がありそうですね?登山者の少なそうなルートで心細い気もするのですが、いつか機会を見て挑戦したいと思います。
本当は日の長い今の時期がねらい目なのですがね(;´・ω・)
こっちは情報すくなくて、行くまでどうなってるかドキドキします。
御影森と前御影森の間は噂に違わぬ藪で、覚悟なくうかつに足を踏み入れると後悔します。
ただ松やシャクナゲの枝が張り出してきてるので、あと数年で歩行困難になりそうで時期の判断が難しいところです。
帰りに通ったコースは刈り払いがしっかりされており不安なく歩けましたので、こちらはお勧めです。
古寺や日暮沢からに比べると格段に人の少ない山域でしたが、おかげで静かに山歩きを楽しめます。計画なさる際はお気をつけください。
こんにちは。
大玉山あたりでスライドした二人組の片割れです。人に会うとは思っていなかったので、ちょっとビックリしました。袖朝日〜大朝日山行を拝見していたchicken_manさんだと後で知って、二度ビックリです
袖朝日や御影森山周辺、未踏なので興味津々です。参考にさせていただきますね、よろしくお願いします。
ちょっとだけ嗜好が似ているかもしれないので、またお会いするのを楽しみにしています。お疲れ様でした
あの時すれ違ったのがosamu310さんたちお二方とはビックリしました。
いつもレコ楽しく拝見させて頂いてます。
なにやらものすごいスピードで駆け抜けていったので、どこを通ってどこに行くのか気になっていましたが、朝日を駆け抜けているとは思いもよりませんでした。
又どこかでお会い出来ることを楽しみにしています。
ありがとうございました。
今回もハードなコースお疲れ様です。
自分も気になっていたルートだったのでとても助かります
山荘までの道路がヤバイとは聞いていましたが、かなり怖そうですね
今回のルート大変なコースみたいですが、とても登りごたえありそう。
ダイグラ尾根に勝るとも劣らないと言われると行って見たくなりますね
最近、泊まりで山へ行けてないので自分も行きたくてしょうがないです^^;
山荘までの道はかなりキテます。
朝早くとおったんですが一瞬たりとも気が抜けなくて眠気と緊張で頭がクラクラしました。
ルートの大変な場所は前御影森から御影森の間だけなので、体力的にはそれほどきつくなかったです。ただし道はまったく見えないので、夕方に通ったりすると精神的に参りそうです。
今回は天気の良い朝イチの登りだったので精神的には楽でした。それにしてもスタート直後からのあの登りは藪よりきつかったです。日帰り周回も十分いけるので道迷いに気をつければかなり楽しめるとおもいます。
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