初めての富士山は単独で
- GPS
- 16:37
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,814m
- 下り
- 1,815m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:43
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 12:15
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
途中休憩なし(トイレ付バス)で2時間15分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■5合目から6合目 ゆるやかな傾斜 ■6合目から7合目 斜度のある坂道 ■7合目から8合目 岩場あり。ルートを示すためにロープや鎖などで囲ってあるのだが支柱が不安定でも山慣れない人が掴んだりしているので怖い。 ■8合目から9合目、そして山頂 8合目の少し上で岩場が終わる。あとは富士山特有の土道だったりザレ道だったり。 ■お鉢巡り(剣ヶ峰) これまでの道と比べると高度感があるところもあり怖く感じ場合もあるかもしれません。剣ヶ峰手前のザレ道で斜度があるところはかなり登りづらいです。気象観測所があるところが剣ヶ峰ですから通過してしまわないように。吉田口から登った場合、剣ヶ峰はほぼ噴火口の反対側にあるので、往復するよりお鉢巡りをしてしまったほうが楽です。 ■下り(途中まで須走ルートと同じで途中で分岐を吉田口へ) ほぼすべてがザレたジグザグ道です。足が砂+土の道に沈みます。歩きにくいですが、その分膝には優しく距離と標高差のわりには足が痛くなりませんでした。ただ延々と同じ感じの道で、この日はずっとガスっていて景色が変わらず単調で辛い気持ちになりました。10m先くらいまでしか見えない霧で、どれぐらい下りて来たのか感じがわからずGPSで確認しながら降りたのですが、GPSもなくて何もわからないと辛そうな気がします。 ★★注意点★★ 登りと下りは別ルートになっていますが、今回何度も団体で登り道を降りてくるグループと遭遇しました。「登り返して下山ルートから降りるように」と出会ったガイドさんが注意している外国からの団体グループもありました。途中で具合が悪くなった場合はしょうがないですが、岩場は下り道に比べればずっと狭く、皆が皆、普段山歩きをしている人ではないようなので、ここで下りの人とすれ違う場合には注意が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
エマージェンシーシート
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感想
富士山登山は他の山の登山とはまったく異なるものでした。登拝のための白い装束を着た方もいれば、外国人の登山客も多く、日本人も富士山がとても好きで何度も登っていたり富士登山が憧れで満を持して来ていたり。なんだか有名なお祭りに来たみたいな気分でした。
自分の場合、普段は初めての山に一人で行く時は緊張していることが多いのですが、今回はワクワクと楽しみな気持ちの方が大きかったです。登ってみると、火山特有なのか富士山特有なのか、火星なのか砂漠のようなのか、何もない山腹が自然の雄大さを語ってくれているようで感動しました。あとは高度感。あまり眺望は良くなかったのですが、それでも他の山に比べると圧倒的な高さが素晴らしかったです。高山病にもならなかったので次回は夜間登山にも挑戦してみたいです。
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今回は初めての富士山に単独で行って来ました。登山計画書には剣ヶ峰も盛り込みましたが、ダメなら吉田口山頂まで、もしくは8合目までで下山することも織り込み済みでした。結果的にお鉢巡りもできて「初めてのお使い」ならぬ「初めての富士登山」を達成することができました。
多くの人が富士山に登りたいと思いながら、「ツアーについていけるのか」とか、「初めてなのに単独で行けるのか」と思っていると思います。自分もこれまでどうするのがベストな登り方かを考えてきたので、今回、結果的に良かったことを記しておこうと思います。
1.天候
富士山登山は天候に左右されるので、梅雨明けすぐの天候が安定した時期をねらいました。台風も遠くに発生したので、台風が近寄らない前にと、この時期に決めました。当日はほぼ無風で、晴れのわりには山頂からの景色はガスっていて望めませんでしたが、その分、日差しが強烈ではなく、歩いていてもミスト状態で快適でした。
2.装備
富士山は天候が急変しやすいということで防寒着も含め万全で若干重め。その分、水と食料の2日目の分は山小屋で徐々に調達しました。標高を上げるにつれ、価格も高くなるので、その分お金が必要でした。
3.高山病対策
■睡眠を十分に
睡眠を充分に取るために1日目は朝に自宅から出発、2日目は夜間登山はせずに夜明けを待って出発しました。
■ゆっくりと歩く
もともと登りも下りも鈍足なのですが、おそらく自分の通常ペースの倍ぐらいの遅さで登りました。5合目6合目あたりは普通に歩けるのですが、高度順応のため、ここもゆっくり、岩場は渋滞しているのでゆっくり。下りも標高3000mを過ぎるまでは絶対にゆっくり、その後も足がくたびれて来たのでゆっくりという感じで終始ゆっくりと歩きました。そのせいか、吉田口山頂についても元気いっぱいで、息が切れることはありませんでした(昨年の仙丈ケ岳の方がつらかった)。また下りも累積標高差が大きいと膝が痛くなるのですが、今回は全く痛まなかったのはペースのせいもあるかもしれませんが、下り登山道の地面の柔らかさのせいかもしれません。
■呼吸法
薄い酸素を十分取り入れるため、富士登山用のロウソク呼吸法(ろうそくを吹き消すつもりで息を細くゆっくり吐き、自然に吸い込む)と足の運びを呼吸のリズムをあわせることを実践しました。これは5合目登り始めから最後まで続けました。あとは、途中少しでもバテそうだと立ち止まってその場で7回深呼吸しました(いつも登山教室のガイドさんに「ハイ、その場で7回深呼吸して」言われる)。そして休憩は短めが良かったみたいです。ちょっと長めに休むとエンジンを立ち上げるのが普段より大変だった気がします。
■口にしたもの
水(お茶でもポカリスエットでもなく)1日目1.5L、2日目2L、塩分チャージ(普段は1個のところ、今回は1回につき2個)、アミノチャージ3回(液体)、行動食にパン、山頂でカレーライス(ごはんが食べたかった)、宿泊先の山小屋の食事。今考えると、山頂でカレーライスは少し重かった気がします。次回はご飯だけ頼んでふりかけでも持参しようかと思います。
4.準備山行について
ここ1年半ぐらい、半日の低山山行も含めて月に4回ほどは山歩きをしているので、特にそれ以上の準備はしていません。長時間歩行についても10時間くらいまでは経験があるのですが、2日目は12時間だったので、最後は少し疲れました。岩場については何度か経験しているので、これも楽に登ることができた理由でしょうか。
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