クワウンナイ川遡行〜ヒサゴ沼〜天人峡
- GPS
- 24:24
- 距離
- 42.4km
- 登り
- 2,093m
- 下り
- 2,174m
コースタイム
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 5:29
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:55
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 6:05
天候 | 1日目:曇りのち夕方から雨、2日目:曇りのち晴れ、3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
雨具
ヘルメット
ハーネス
確保機
カラビナ
スリング
ディッセンダー
ハンマー
ハーケン
渓流シューズ
トポ
ルート図
シェラフ
シュラフカバー
防寒着
マット
|
---|---|
共同装備 |
テント2人用
ロープ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ランタン
|
感想
北海道登山旅行のフィナーレとして昔から聞いていたクワンナイ川に行ってきました。
1ヶ月前の林野庁への申請では今回入山するのは1パーティと聞いていたがその後の変動については不明。
1日目、一番便のtotoriさんの到着後の出発であり、カウン沢出会で1泊する予定。
入山口にはすでに3台停車中、この内クワンナイ川の沢登りは何台だろうか。
はじめから明瞭な踏み跡があり、さすが百名谷。
久しぶりに重い荷物はきついが登攀具とヘルメットをつけると気が引き締まる。
単調なゴーロと渡渉を繰り返すと、意外に早く3名の先行Pに追いつく。
お話を伺うと、我々の後から申請したそうで、その他に13名Pが申請済みとのこと。
13名Pにカウン沢出合のテン場を取られるともう少し先を探さなければならない。
とりあえず本日のテン場を早く確保したい。
ゴーロ歩きと渡渉に飽きてもうそろそろという頃、釣りの確認をしたところ、いきなりオショロコマ2匹の入れ食い。
初めて見るが、赤い斑点とオレンジ色のヒレがあり何ときれいな魚だろう。
カウン沢出合でテン場(木の横の理想的な場所で前使用者の草の敷物あり)を見つけ、本日分のオショロコマをあっという間にゲット。
結局、13名Pには会わなかった、天候が良くないので中止としたのであろうか?
3名Pもカウン沢には到着しなかったので途中でビバークか。
2日目、夜通し小雨が降っており翌日の行動が心配だったが、歩くうちに段々青空が広がりクワンナイには絶好の天候となった。
色々な記録の写真で見ていた滝が現れ、ついに滝の瀬13丁。
どこまでも続く岩盤を陽の光を浴びた水が流れる姿はまるで天国、来てよかった!
速く行ってしまうのが惜しい。
黒い鳥(カワガラス)が数匹、我々を先導するように水と戯れながら低く飛んで行く。
水が少なくなってくると雪渓の上を歩くこともなく、踏み跡に従い岩礫帯を越え登山道に出た。
稜線到着が早めだったので、化雲岳にも登頂し、頂上の岩の上へ。
360°見渡せゆっくりと山座同定で楽しんだ。
3日目、天人峡温泉への下山は、コースタイムがきついようで予想以上に時間が掛かった。
kurosukeさんが1ヶ月北海道の山旅?をするというのでオススメのお山や自然のある場所、美味しいお店などをいくつか伝えていく中で、以前から憧れていたクワウンナイ川の記憶が蘇り、日程合えば行きませんか?とお誘いしたところ興味を持っていただけたので今回の山行が実現しました。
1人ではもちろん行く気にもならないし(禁止されている)kurosukeさんなら何度も一緒に山に行っているし天然でおっちょこちょいなところはあるけどベテランなので安心です(笑)
そうと決まれば夏休み申請と同時に早朝便の飛行機を予約。
金曜日東京の自宅で4時に起きたところから私の山行はスタート。
8時半に旭川空港に着いたらkurosukeさんが迎えに来てくれました。
いつも父が迎えに来てくれるので不思議な感覚です(笑)
空港から40分くらいで天人峡のクワウンナイ川入渓地点近くの駐車場に到着。
他に数台の車となぜか林道入り口を塞ぐように一台の車が停めてありました。
林道を進むと倒れて朽ちた入渓の注意点が書かれた看板が右手にありました。
台風のせい?
入渓地点は踏み跡明瞭ですがいきなり渡渉。
でもポンクワウンナイ川との合流地点で水量をチェックすると平時より少なめと判断。
でもここから気持ちを引き締めて進みます。
見た目より流れが早く足を取られそうになり、最初はいちいちおっかなびっくりだったけど、何度も渡渉を繰り返していくうちに慣れて来ました。
そうして最初の難関の函に着いて予習通りに右岸を巻いて難なく突破。
へつりも考えたけど荷物も重いし万が一のことを考えてやめました。
しばらく進むと3人のパーティの方が休んでいたので少しお話ししたら同じく二股で幕営されるとのこと。
それでは後でお会いしましょうね、と先行。
長いゴーロ歩きが飽きてきたころようやくカウン沢出合に到着。
左岸の上部にすぐテン場があったけどその先もチェック、しばらくうろうろしていたけどやっぱり最初のテン場がいいと判断してテント設営。
kurosukeさんがオショロコマを釣り私がすぐにさばいていく、なんだか日本昔話みたいです。
雨が降ってきてテントの中で調理開始です。
沢の音を聞きながら炊きたてのお米にオショロコマのムニエル♪
本当の贅沢ってこういうことをいうのかもしれませんね。
それにしても先ほどの三人組が来る様子もなくちょっと心配になりました。
途中で幕営されているならいいのですが。。
明け方まで雨も止まず、だんだん増水が心配になってきたしヒグマの影にも怯えてその夜は一睡もできなかったのにkurosukeさんはよく寝たと元気いっぱい(T_T)
そんな人間に私もなりたい(ミツオ風)
でも出発時には雨も上がって青空も出てきました。
眠いのも忘れてテンションも上がり、ついに魚留の滝に到着!ここは左岸から巻く、とありましたが右側(左岸)の直登ルートに踏み跡がありそこを登りました。
その後はいよいよ滝の瀬十三丁です。
日差しも差し込んで美しさは期待以上。
楽しすぎて2人で子供のようにはしゃぎました。
でもうっかりすると滑るので、滝壺に落ちないように注意は必要です^^;
その後もいくつかの滝を登り(ほとんど巻いたけど)F7のハング滝に到着。
ここは裏側から写真を撮ると決めていたので滝の裏手に回り込みお互いに撮影。
観光気分になってきましたが問題は巻道の最後の直登。
いつ切れてもおかしくない残置ロープを頼るか、あるいはリスクはあるけど左側から登るか少し考えて体重の軽い私がロープを使って先に登ることに。
意外としっかりしていたけど根元に苔が生えていてこれはもう危ないなと感じました。
最後のF10を超えると階段状の小滝が連続して面白かったです。
そして源流に近づくにつれ小川になりまるで小さな日本庭園のようでした。
稜線が見えてきたので目視でなんとなくルートを確認してから踏み跡を辿って巨岩帯に出たところで左に行きすぎたので途中でハイマツ帯をトラバースする羽目に。。
私のルート読みはやっぱりまだまだです。
稜線までは意外と長かったけど、チングルマ、エゾコザクラなどたくさんのお花たちが出迎えてくれました。
一般道に合流してこのまま天人峡に下る予定だったけど景色と高山植物の美しさになかなか先へ進めず天沼でのんびりしているうちにやっぱり当初の計画どおりヒサゴ沼でもう一泊しようということに。
旭川の実家には今日下山するとさっきメールしたばかりだったので変更を伝えようと思ったら圏外、、ヒサゴ沼で通じるわけもなくkurosukeさんに話したら、「化雲岳に登れば通じるよきっと」というのでテント設営後にカラミ(沢靴だけど)で明日も通るのにわざわざ化雲岳へ(笑)
でもここのお花畑も素晴らしかったので夕食前の贅沢なお散歩になったし携帯も通じたしよかったです♪
ただ化雲岳の山頂にある大岩に登る時に高度感があってちょっと怖かったです。
本当にここみんな登ってるのかな^^;
ヒサゴ沼避難小屋は大人数のガイド付パーティがいて大にぎわいでした。
テントも私たちの他に8幕くらい?
やっぱり人気の場所なんですね。
夕日と朝日のヒサゴ沼はどちらもとてもきれいで夜は月影が湖面に照らされて、寒かったけど満点の星空と一緒にしばらく景色を眺めていました。
天人峡温泉までのルートは予想以上にぐちゃぐちゃで沢靴は滑るし途中アイゼンをつけるために休憩するとアブ攻撃にあうしで散々でした。
あのルートはもう行きたくないなぁ。。
でも旭川からのアクセスの良さ、小化雲岳までの景色と第一公園の木道から望む旭岳の素晴らしさを思うといつしかまた足を運んでしまうのかもしれません。
下山後天人峡温泉の日帰りがまだオープンしてなかったので東川のラドン温泉に行き、私の実家でkurosukeさんと一緒にジンギスカンを食べました(笑)
山に疎い両親には心配されると困るのでちょっと川歩きして山登りしてきたよ〜とだけ伝えました^^;
今回一生の思い出に残るような山行ができたのもkurosukeさんのおかげです。
ありがとうございました。
だけどあまりに素晴らしかったので、もう他の山や沢で感動できなくなったらどうしましょう^^;
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