幌尻岳
- GPS
- 28:09
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,867m
- 下り
- 1,615m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://toyonuka.chu.jp/?page_id=2 ・登山口まではシャトルバスで移動 http://www.town.biratori.hokkaido.jp/wp-content/uploads/2015/03/climb_02.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
・取水口から幌尻山荘までは渡渉が続くので沢靴が必要。 増水時は入山できない。 ・その他の登山道は危険個所なし。 |
写真
感想
芦別岳山行後、20時頃に「とよぬか山荘」に到着する。
お風呂、洗濯、明日の準備等が終わると23時頃になっていた。
明日のシャトルバス出発は3時なので仮眠程度の宿泊となる。
8/4 2時起床。3時発シャトルバスは1時間ほどで林道第2ゲートに到着する。
夜明け、4時過ぎの林道歩きが始まる。路傍にはアキノキリンソウや月見草といった花が咲き秋の訪れを感じる。
歩き始めて約2.5時間で電力取水口に到着。
ここから幌尻山荘まで額平川の渡渉が連続する。
沢靴に履き替える。川の水量が少なく、水の冷たさが心地よく楽しみながら渡渉を繰り返えし9:30頃幌尻山荘に到着。
沢装備から山の軽装備に変えて10:20幌尻岳に向かう。
この時、遅い出発なので小屋の管理人さんに注意されたが暗くなる前に下山するということで出発する。
12時半過ぎに命の水に着くと、早朝に幌尻山荘を出発した最後の下山グループと出会う。
ここから山頂までどの位かかるのか尋ねると2.5時間ぐらいだという。なんとか暗くなる前に帰ることができそうだ。
そんな時、仲間が体調不良に。これ以上無理はできない。
僕だけが山頂を踏んでいないので単独で山頂を目指す。
ハイマツの細い痩せ尾根が延々と続き、幾つものピークを上り下りする。
天候は沸き立つ霧、流れる霧、時々青空が覗いたり、絶えず目まぐるしく変化する。ハイマツの尾根が終わり最後のピークをトラバースすると一面のお花畑と雄大な北カールが眼下に、感動と喜びが全身に拡がる。
更に前方の霧が流れ、その先を左に巻くように伸びる岩稜尾根と山頂らしきピークが現れる。
14:10幌尻岳山頂に到達する。
雲海が拡がり周囲の山脈は展望できない。
心地良い風が流れ青空が拡がる山頂。
たった一人だけの山頂に万感の思いを込め万歳をする。
岩に寝ころび青い空と流れる白い雲を眺めていると、吸い込まれるように暫しの間転寝をしてしまった。
すっきした気持ちで山頂を後にする。暫くすると山頂やカールは再び霧に包まれ全く見えない。
帰り道は軽快に想像以上に早く下山することができた。心配をしていた大勢の登山者が出迎え喜んでくれた。
その夜の幌尻山荘は満杯で楽しい夜を過ごすことができました。
1泊2日の幌尻岳山行は高齢者にとっては厳しい山行だ。
多くの登山者が幌尻山荘で2泊している。これが無理のない山行計画のようだ。
8/5 早朝に幌尻山荘を出発する。
渡渉が終わり林道を歩いている途中、幸運にも山の関係者の軽車両の荷台に乗せていただきました。
11時発のシャトルバスの予定が、8時30分に乗って帰ることができました。本当にありがとうございました。
一抹の反省と新たな気持ちで、8/6からのペテガリ岳にむけ出発する。
〈追記〉訃報です
今回の北海道の山旅で幌尻岳の林道の状態、とよぬか山荘及びシャトルバスなどアクセスを調査してくれたメンバーのY君。そして直前になって剣岳に変更して行くことになったY君。北方稜線の小窓付近の雪渓で滑落し還らぬ人となりました。(8/13の新聞報道)
北海道から帰って訃報を知る。大きな衝撃と深い悲しみ。
山仲間として心からお悔やみ申し上げます。
2017/08/29 13:14 〈北海道新聞〉
登山の3人 川に流れて遭難 平取・幌尻岳
【平取】29日午前10時55分ごろ、日高管内平取町の幌尻岳(2052メートル)で、登山グループから「仲間3人が川に流された」と、付近の幌尻山荘を通じて119番があった。門別署などが捜索している。
道警などによると、登山グループは広島県と山口県の男女計8人で、60〜70代とみられる。幌尻岳から下山中に雨で増水した幌平川の支流「四の沢」付近で、3人が川に流され、メンバーが別の登山客に助けを求めた。
3人の死亡が確認された。
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