剱岳−夏休み最後!憧れの劔岳に親子で挑戦!ー


- GPS
- 26:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,769m
- 下り
- 1,774m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:42
天候 | 1日目:曇→晴 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山駅−(ケーブルカー)−美女平駅−(バス)−室堂 料金(立山駅-室堂往復):大人4,310円 子ども2,160円 始発(立山駅):サマーシーズン 平日7:00、休日6:00 (http://www.alpen-route.com/) ※なお、立山ケーブルカーについては、「WEBきっぷ予約」にて事前に始発の券が確保できますので活用するといいです。 ◆駐車場 朝5時30分過ぎの時点で満車状態。臨時駐車場へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※剱岳の危険個所については雑誌等で詳しく解説されていますので割愛。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
夏休みの最後に憧れの剱岳へ!
中学1年生となった長男。夏休みを利用してステップアップ登山として難易度の高い山に挑戦しようと考えていた。
夏休み最終週のこの一週間天候が悪く、2泊3日で計画していた槍穂縦走はあえなくキャンセルに。
さて、どうしようかと計画を練り直していたところ、夏休み最後の土曜日のお昼から天候回復とのことで、1泊2日で剱岳にチャレンジ!!
朝、立山駅に到着すると結構な雨。
ちょっと心配になりながらも回復傾向の予報を信じて室堂へ。
すると、室堂に到着するころには雨がすっかりあがっている!
本日の宿泊先である剣山荘に向けて歩き始めると、予報通り天候はどんどん回復。
順調に歩いて剱御前小舎までコースタイムよりも早いペース。
隣で休憩していたお兄さん二人組とお話をすると同じく剱岳の登るそう。
「今日、登ります?」
「このペースだと登れるぐらいですね!」
そんな会話をしたこともあって、結局その日のうちに剱岳登頂、翌日、ゆっくり室堂まで帰ってこれたのでした。そのお兄さん二人組とは、その後、翌日のみくりが池温泉までほとんど同じ行程で、道中、度々お会いすることとなりました。
さて、剣沢経由で剱岳を正面に見ながら剣山荘へ向かって下る。剱岳がどんどん近づいていくのがなんとも言えない。良い道です。
剣沢から少し登り返したところにある剣山荘にチェックイン。
到着時間は11時前。
受付で「剱岳は今日登りますか?」と聞かれ、「今日、まだ大丈夫でしょうか?」と尋ねると「まぁこの時間なら登れると思いますよ」とのこと。
秋雨前線が南下し、今日は積乱雲も起こらないとの天気予報だったこと、体力的に余裕があったことから、その日に登ることにしました。
支度をしていざ剱岳へ!
長男はヘルメットに空身で挑戦します。
しばらくすると、先ほどのお兄さん二人組が追い付いてきました。彼らも今日のうちに登ることにしたとのこと。
一服剱までは鎖場はあるものの、鎖に頼らずに登れる程度。
30分登りが続くので息は切れましたが、まだまだ体力的にも精神的にも余裕があります。
本番は前剱への登りからでした。
鎖場の登り、下りが続きます。前剱の山頂は巻道があってスルーしてしまった。
すると前剱山頂で休憩していたらしい件のお兄さん二人組が稜線からのルートからあらわれる。ここからはお兄さん二人組に先行してもらうような形となる。
前剱からもかなり下ったところにある5番目鎖場の橋。先に私が通過して長男にわたるよう促すと、長男はここが怖かったようで足が震えていた。
確かに高度感はあるものの、技術的にそれほど難しくはないはず。
「大丈夫だよ」と言葉をかけると「強風時に転落注意と書いてあった」という。
確かに風の通り道で少々の風はあった。
「一歩一歩、歩けば大丈夫。少し風上側を歩きなさい」とアドバイスして通過させる。不思議なことに全体を通してこの箇所が一番不安そうだった。
橋を渡った後の鎖場は、いわゆる「へつり」。足場はあるが、鎖がないと難易度はかなりあがるだろう。全体を通して剱岳の鎖はきちんとメンテナンスされていて安心感があった。
気の抜けない平蔵の頭、平蔵のコルの鎖場を抜けていよいよ「カニのたてばい」。
下から見上げるとほとんど垂直に見える。しかし、鎖、鉄杭がしっかりあって問題なく通過。下をみると確かに高度感は半端ありませんでした。長男も登るのに集中していたようで、それほど怖さを感じなかったよう。
登りの難所はこれでクリア。全体を通じて、長男は事前の予習で危険度が頭に入ってる分怖かったようでしたが、これまでの山行経験から、体力的、技術的にはほとんど問題がなく、時折アドバイスをしてあげれば問題なくクリアできました。
「カニのたてばい」の後も、思いのほか登りが続くので精神的には辛かったけれどようやく山頂が見えてきた。もう危険個所もない。
最後は先頭を長男にゆずってゴール!
山頂からは北アルプスの山々が全て見える。
何よりも親子でここまで登ってこれた達成感が半端ない。
しかし、長男は下山のことが心配でまだ緊張。
そうだね、無事に下山してこその山登りだね。
山頂では同じ行程だったお兄さん二人組に親子写真も撮っていただいた。
前日までの雨のせいか、この日の登頂者は少なかったようで静かな山頂。
天気も良く、絶景の山頂をお兄さん二人組と我々親子で貸し切り状態。
30分ほど山頂で過ごして下山。
お兄さん二人組に「お先に行きます。無事に降りましょう!」と声をかけあって降りる。
初っ端の難所は「カニのよこばい」。
写真である横へ移動する鎖場の前にタテの鎖。
「ヨコじゃなくてタテだよ!」
と突っ込みを入れながらタテに降りると、例の横移動の箇所に。確かに高度感があって恐怖心があると通過は大変な場所だった。
事前に情報収集したところ、ヨコへの一歩目が上からは見づらい所にあるとのこと。確かに見づらいけれど、上から覗くとしっかりと赤ペイントがあるので確認できた。ただ、長男は見えないかもと思って、先にくだって手で指して足場を教える。一歩目の足場を確保できればそれほど難しくはなかった。
それからも鎖場が連続するので気を抜けなかったが、慎重に行けば大丈夫。ただし、鎖場じゃない何でもないようなところで事故はおこる。
「こういう所もちゃんと集中して」
と声をかけながら歩く。
下山時には前剱山頂に立ち寄って一息。
本峰を振り返ると、確かによくあんなところ上り下りしたなぁという岩稜である。
と、思っていたら急にガスがあがってきて本峰が白くなる。ちょうど良い時間に降りてこられた。
前剱からは大きく下って、最後にまた一服剱への登り返し。息は切れるがゴールまではもう少し。
一服剱で一服して、最後の下山にかかる。するとあっという間にガスが晴れて剣山荘があらわれた。思いのほか近くて、もう、ほんの少しで到着できる。と心が緩むが、「最後まで気を抜かない」
と長男に言い聞かせる。
無事に鎖場も抜けて剣山荘到着。
剱岳に登ってきた達成感で長男はバンザイ!!
午前中とはうって変わって剣山荘は宿泊者で大賑わい。
4つの布団を5人で使うという状況でした。
翌日も快晴!
多くの方は翌朝剱岳登頂とのことでしたが、我々は朝ものんびり。
剱岳や北アルプスの名峰をじっくりと堪能して、剱御前の山頂に足を運び、新室堂乗越を経由して雷鳥沢へ。
ちょうど雷鳥坂との分岐地点で、昨日のお兄さん二人組と再会。
みくりが池温泉で温泉につかるとのことで、後ほどあいましょうと声をかける。
我々はみくりが池温泉でソフトクリームと生ビールで今回の山行を祝福。
ほどなくしてお兄さん二人組も到着して温泉へと入っていった。
その後は観光客と登山者と入り混じる散策路を室堂へ。
10時前の室堂。下界へと降りる人はまだまだ少ない時間でゆったりと立山駅まで戻ることができた。
今回、憧れの剱岳を親子で登頂。一生の思い出です。
■百名山 65座目 長男(中1)64座目
1年前、同級生と立山に行ったときに剱を見て、「いつかは登るのだなあ」と思って見ていました。今回は「登ったなあ」という目で見ることとなりました。
剱岳はカニのたてばい、よこばいはもちろん、他の区間でも気が抜けない山でした。他の山では鎖は使わないものですが、この山は鎖を使っていきながら登る山でした。このように鎖を使って登っていくことは初めてでした。
また、お父さんが「足はここに置いて」「ここは鎖を使って」とアドバイスをしてくれました。そのおかげで無事に帰ってこれました。
これまでは山頂に着いたら、「やった!」と達成感が湧きましたが、今回は「無事に山荘まで降りられるだろうか」という不安の方が強かったです。そして、山荘に着いた時が一番「やった!」と感じました。下山も含めて山登りということをつくづく感じました。
それでも、山頂からは立山はもちろん、後立山連峰、薬師、黒部五郎、槍・穂高などの山々、富山の街並みが良く見えました。まさにその景色は絶景で、山における醍醐味を味わう事が出来ました。翌日も剱御前から絶景を見ることが出来ました。
今回は岩場を超えていった達成感とそれを祝福してくれるような絶景を見れて、良い山旅となりました。
凄く天気の良い中登られたのですね!
多数の写真に見とれてしまいました、綺麗ですね♪
御子息、背も伸びて逞しくなりましたね。
相変わらずの移動速度にビックリです😅
やはり、劔岳は一つの区切りというか、目標というか…
登ると達成感がありますよね😊
山頂の親子写真、とても満足された笑顔が全てだと思います。
お疲れ様でした😊
PENTAGONさん、こんばんは!
半年前から取得していた夏休みで平日の槍穂縦走計画していたのに天候不順でキャンセル。
天気予報とにらめっこして剱岳行ってきました!
今は一般路で多くの人が登っているとはいえ、何か剱ってやっぱり特別な感じはありますよね。これで長男も自信がついたと思うので、来年こそは槍穂!
うちのタイムは小屋泊装備なのでこんなものかなと思います。
PENTAGONさんとHEPTAGON君はテント泊装備での剱岳でしたものね。しかも小学生で!
そういえば、レコを読んでいて剱沢小屋に泊まりたいなーと思ったのですが、近いので剣山荘にしてしまいました(笑)
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