記録ID: 1252931
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無雪期ピークハント／縦走
甲斐駒・北岳
甲斐駒ケ岳＆鋸岳（黒戸尾根→甲斐駒ケ岳→第二高点→第一高点→釜無川ゲート）
2017年09月10日(日) [日帰り]
Janine
その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 13:27
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 3,240m
- 下り
- 3,089m
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日帰り
- 山行
- 11:32
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 13:27
17:36
| 天候 | 甲斐駒ケ岳☁️→鋸岳🌤 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
山梨県山岳グレーディング最難関８Eの位置付けがされている黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳→鋸岳の日帰り縦走を実施。これまで、鋸岳には、釜無川ルートからのピストンしか登ったことがなかったので、この日が来るのを非常に楽しみにしていました。 【１】竹宇駒ケ岳神社→７丈小屋→甲斐駒ケ岳→六合石室→三ツ頭 二週間前に登ったルートです。筆者の８月２７日のヤマレコをご確認ください。 【２】三ツ頭→中ノ川乗越→第二高点 ここからは、未知の領域です。三ツ頭から一旦痩せた山道を下山しますが、狭く滑りやすい道です。谷側に落ちやすいので慎重に進むことが大切です。滑りやすい急下降を続けるとガレ場の中ノ川乗越です。ここは、第二高点への登山道と熊穴沢と言われる戸台川への下山道があります。第二高点に行くには、目の前の急なガレ場を直登します。赤ペンキもありません。とにかく岩全体が脆く、落石に気をつけながらよじ登ると第二高点です。第二高点から見る第一高点は、非常に見応えがあります。 【３】第二高点→大ギャップ→鹿の窓→小ギャップ→第一高点 第二高点からは、注意が必要です。山頂から、第一高点への進行方向にニセ道があります。踏み跡もしっかりあるので登山道だと思い進むと行き止まりになりますし、恐らく大滑落します。私達も誤って進んでしまい２０分程LOSTしてしまいました。本当の登山道は第二高点からやや戻り気味に信州側に進行したところにあります。ここは、知らないと非常に分かりにくいですので要注意です。しばらく行くとピンクテープが見えます。そして目の前の岸壁に長い鎖が見えます。というかその鎖を確認しておくことが大事です。なぜならそこが大ギャップの登り口続くガレ場の登山道だからです。しばらく草付きの道を下ると大ギャップ底から続くガレ場に出ます。一旦下って左にトラバースし、さらに岩場に沿って下りきったところで右のバンドに取り付きます。非常に脆いバンドで、足元もおぼつかず危険極まりないガレ場です。少し登ると鹿窓が見え、テンション上がります。ガレ場をジグザグに慎重に登ると鹿窓に続く約30�丹未虜燭�現れます。鎖を頼りに登りあがると感動の鹿窓をくぐれます。ここからさらに難所の小ギャップ。凄まじい岸壁です。まず、鎖を頼りに垂直の壁を約30�辰魴�垂下降した後、垂直の壁を約30�歎�垂上昇します。この壁はオーバーハングしている箇所もあり、鎖だけでは登りきれませんので、岩を掴みバランスを取りながら懸垂上昇する必要があります。小ギャップを過ぎれば、しばらくで鋸岳最高点の第一高点です。 【４】第一高点→三角点ピーク→釜無川ゲート 第一高点からは険しい２つのピークを超え、三角点ピークに着きます。痩せ尾根なので足元注意ですが、鎖場もなく、各ピークには攀じ登れますので、これまでの緊張感から解放されます。しばらく登ると三角点ピークです。もう危険箇所はないので、ヘルメットをしまってもいい場所です。急坂を下ります。雨が降った後など非常にスリッピーですので、ストックをうまく使って、慎重に降りましょう。飯場跡からは9、２キロの林道です。無心で下りましょう。 |
| その他周辺情報 | 特に寄りはしませんでしたが、周辺に温泉が結構ありますので、登山の疲れを取るのもいいと思います。 |
| 予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
甲斐駒ケ岳山頂はガスでしたが、向かう鋸岳方面は、晴れてきました。
三ツ頭を下るとすぐに八丁尾根との分岐点。鋸岳1、4hってどこの鋸岳のことでしょうか？この時間ではとても第一高点まで行くのは不可能です。
2
9/10 10:46
三ツ頭を下るとすぐに八丁尾根との分岐点。鋸岳1、4hってどこの鋸岳のことでしょうか？この時間ではとても第一高点まで行くのは不可能です。
メンバーも慎重に登ってます。筆者も落石しない様に進んでいますが、ガレ場すぎてます。
第二高点です。第二高点を示す標柱はありません。代わりに甲斐駒ケ岳を思わせる劔が刺さっています。鋸岳と甲斐駒ケ岳はワンセットの山岳信仰地と感じました。
第二高点です。第二高点を示す標柱はありません。代わりに甲斐駒ケ岳を思わせる劔が刺さっています。鋸岳と甲斐駒ケ岳はワンセットの山岳信仰地と感じました。
第一高点を臨む筆者。しかしながら、この道は間違いです。この景色が確認できたら、すぐに第二高点まで戻りましょう。
大ギャップを登るには、危険なガレ場を一旦下降しなければなりません。足元が非常に不安定です。
第二高点から草付きの道を下ってきました。ここから上昇して、大ギャップ→鹿窓を登り上げます。遠くに小さく鹿窓が見えました。
危険地帯に進入しました。岩登りの技術を駆使して大ギャップを登り上げますが、掴む岩が非常に脆く危険です。
憧れの鹿窓。今日は、鹿窓さえクリアできれば、他に何もいりません。
いよいよ核心部です。鹿窓へと続く30�辰虜疹譴�現れました。
鎖を頼りに鹿窓に向かいます。が、足元が不安定で中々登れません。筋肉が緊張します。
甲州側から見た鹿窓。遠く南アルプス林道が見えます。筆者も南アルプス林道バスに乗りながら鹿窓を見て興奮したことを思い出しました。
6
9/10 12:56
甲州側から見た鹿窓。遠く南アルプス林道が見えます。筆者も南アルプス林道バスに乗りながら鹿窓を見て興奮したことを思い出しました。
今度は小ギャップの登りです。鎖が垂れてますが、垂直です。オーバーハングしている箇所もあります。鎖のみならず、岩登りの技術を駆使して登り上げます。
4
今度は小ギャップの登りです。鎖が垂れてますが、垂直です。オーバーハングしている箇所もあります。鎖のみならず、岩登りの技術を駆使して登り上げます。
難所の小ギャップをクリアして、第一高点を目指します。越えてきた道は、まるでゴジラの背中です。険しさを物語っています。
登ってきた第二高点方向からの第一高点。山頂は狭いですが、人はいません。
さっきまで、あの第一高点ピークにいました。北側からの第一高点です。
感想
本ルートは、是非今年、日帰りchallengeしたかった鬼ルートです。登降に当たってはザイルやハーネスは使いませんでした。（元々持っていないので使うこともできません。）恐らく、一般登山者が登れる最高ランクのルートと思われます。
山梨県山岳グレーディングで最難関の岩場のルートでレベル的には、穂高縦走とほぼ同じとのことでした。確かに危険な岩場の難所が引き続きますし、何と言っても足場は不安定なガレ場です。天候が悪いと身動きができない場面も想像できます。また、圧倒的に違うのは、それ程登山者が入っていないことです。本日も10人に満たない登山者とすれ違っただけでした。人がいないと更に不安になりますし未経験者一人での縦走はやめたほうが無難です。更に参考ですが、逆ルート（第一高点→小ギャップ→鹿窓→大ギャップ）はお勧めできません。小ギャップの上昇＆下降と鹿窓からの下降が非常に困難になると思われますので、避けた方がいいです。黒戸尾根から登ったためコースタイム約20時間30分。総距離28キロと長丁場でしたが、やりきった感はこれまでで一番でした。今度は穂高縦走に挑戦したいです。
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