三ツ峠山


- GPS
- 06:38
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 659m
- 下り
- 1,281m
コースタイム
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 6:38
天候 | 曇り〜小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:富士急行・三つ峠駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは歩きやすく、危険箇所等はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 下山後の入浴:三つ峠グリーンセンター |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
写真
装備
個人装備 |
雨具(レインウェア)
着替え
入浴セット
飲料
|
---|---|
共同装備 |
昼ご飯
|
感想
三ッ峠山は、山梨県都留市と富士河口湖町及び西桂町の境に位置し、奈良時代から修験道の霊山として知られてきました。開運山、御巣鷹山、木無山の3山の総称を指し、一番高い開運山を指すことが多いようです。名の由来は、山頂付近の湧き水を水峠と呼んだのが由来とか、三つの尖峰(トッケ)があるからなど諸説あるようです。富士山の北側の眺望と、登山道の山野草の2つが楽しめる山です。
河口湖駅から、朝しか便のない天下茶屋行きのバスに乗車します。川口湖には霧が覆い被さり、山容も雲に隠れ、いつ雨が降り出してもおかしくない天候です。いや、些少の霧雨は既に降っています。三つ峠登山口は終点のひとつ前ですが、ここで下車したのは私たちだけでした。
舗装道路を行くと、駐車場とトイレがあり、登山道に入ります。ウグイスの声を聞きながら林道に入っていきます。九蓋草(クガイソウ)や鳥の足のように白い花弁を四方に広げた鳥足升麻(トリアシショウマ)、山苧環(ヤマオダマキ)が黄色い可憐な花を咲かせています。下野草(シモツケソウ)、薄雪草(ウスユキソウ)などたくさんの山野草を愛でながら、ゆっくりと歩いていきます。そのうち、山荘の標識が現れ、三ッ峠山荘に着きました。
山荘前のベンチからは、真っ黒な富士山が雲の上に裾野を広げていました。絶景ポイントです。手前には富士吉田市の市街が広がります。四季楽園の休憩所の先に、三ッ峠山頂への分岐があります。南の木無山と北の御巣鷹山への分岐です。山頂方面の標識が開運山の山頂です。木段の急斜面から巨大な広告看板ような2つのアンテナ塔の前を登り、公共放送の放送設備を過ぎます。振り返ると、遠く八ヶ岳が霞んで見えます。
山頂付近まで来ると、雨が降り出しました。1,786mの山頂から、黒富士をバックに記念撮影して、すぐに下山します。雨の中、先ほどの分岐を通り越して、山荘の休憩所まで戻りました。休憩所に屋根はありませんが、枝葉が茂る木の下で昼食にしました。
まずは、定番のシャウエッセンを焼いて、ビールで乾杯です。日本酒に合うツマミとして、Nさんが福島から”鯉くんせい”を差し入れてくれました。淡白ながら燻製の香りと身の旨みが絡んでなかなかの美味。これを会津若松の日本酒”写楽”で流し込みます。
本降りとなった雨がやむ気配はありません。小一時間程で昼食を切り上げ、合羽に身を包んで四季楽園方面に戻ります。
しばらく下りると、さきほど見下ろした屏風岩の前に出ました。見上げると、遥か真上にクライミング中の男女が見えます。 開運山の直下の屏風岩は、ロッククライミングの登竜門だそうです。
屏風岩の最後には、西国三十三カ所観音文字塔があります。傍らにはオレンジ色のヤマユリが綺麗に咲いていました。
この先は狭い崖の道になっていて、右側の断崖にロープが張ってありますが、杭とロープが少し外れた場所でO部長が右足を滑らせて転倒しそうになり、危うく滑落するところでした。
斜めに傾いた木の橋や、草が茂って地面の見えないガレた道を下ります。八十八大師の像に着いたころに、ようやく雨が上がりました。江戸時代に四国88箇所遍路に行けない人が、ここの88体の弘法大師の石仏坐像をお参りしたそうです。
空胎上人の墓のある休憩所で雨具を脱ぎました。まだ標高は1,400mあります。休憩所からは勇壮な姿の黒富士と取り巻く白雲がよく見えます。
”不二石”や”愛染明王塔”をを過ぎます。愛染明王は人間の煩悩(愛欲)を悟りに変える明王です。この碑は、三ツ峠山中興の祖・空胎上人の後継者、二世豊恭和尚によって建てられました。
風が吹き始めて木の枝を揺らします。この標高で吹く風は、運動中の火照った身体を癒してくれます。
”馬返し”や”股のぞき”を越え、道が緩やかになってきたら”大曲り”です。達磨石方面の標識を右に入ると森の道で、沢の音がしてきたら、達磨石の休憩所に着きます。この先から舗装道路になり、いこいの森の中を進みます。
山祇(やまつみ)神社まで来たら、その先に町営グリーンセンターがあります。テニスコートを左折して、裏の駐車場側から入りました。グリーンセンター手間の道端には蛍袋(ホタルブクロ)が咲いていました。
〔感想〕
登り始めの山道沿いに咲く数々の山野草が楽しい。また、三ッ峠山荘前からの富士山の眺望は素晴らしく、今回は夏季の黒富士を堪能できました。山頂到達までの前半は、山登りというよりは、さながら山野草と黒富士の撮影会の様相。昼食からの後半は、残念ながら雨足が強くなってしまい、足早に山を下りました。
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