快晴・無風・新雪の鳳凰三山

2017年10月26日(木) 〜 2017年10月27日(金)

• GPS: 30:11
• 距離: 18.8km
• 登り: 2,077m
• 下り: 1,938m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:34
• 休憩: 1:47
• 合計: 8:21

距離 10.4km 登り 1,580m 下り 250m

7:06 夜叉神峠登山口
8:04 夜叉神峠
8:07 8:20 夜叉神峠小屋
9:37 9:39 杖立峠
10:30 10:40 火事場跡
11:27 苺平
12:04 12:26 南御室小屋
13:51 13:52 砂払岳
14:02 14:50 薬師岳小屋
15:08 15:19 薬師岳
15:27 薬師岳小屋

2日目

• 山行: 5:46
• 休憩: 1:39
• 合計: 7:25

距離 8.3km 登り 500m 下り 1,681m

5:52 薬師岳小屋
6:05 6:20 薬師岳
6:52 7:25 鳳凰山
7:46 7:47 鳳凰小屋分岐
8:36 8:39 アカヌケ沢の頭
8:55 9:30 地蔵ヶ岳
9:39 9:43 アカヌケ沢の頭
10:29 高嶺
11:19 11:22 白鳳峠
12:56 13:01 白鳳峠入口
13:12 広河原・吊り橋分岐
13:16 広河原インフォメーションセンター
13:17 ゴール地点

天候

二日間とも快晴。風もなく最高の登山日和 (^^)v

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

夜叉神駐車場（無料）に駐車。
広河原に下山後、バスで夜叉神駐車場に移動。(840円）

コース状況／危険箇所等

◆積雪情報
前日に降った雪が標高2,300m付近から現れ始め、薬師岳から白鳳峠に掛けて5cmほどの積雪がありました。
観音岳からの下りは軽アイゼンを付けた方が歩きやすいと思いましたが、取り付け・取り外しが面倒なので無しで通しました。
アイゼンを付けている人も見かけませんでした。
凍結しておれば、アイゼンを装着した方が良いでしょう。

◆夜叉神登山口 〜 地蔵ヶ岳
メインルートであり、良く整備されています。
危険箇所も特にありませんでしたが、積雪による転倒には注意です。
夜叉神峠からのルートは長く樹林帯が続き、森林限界は砂払岳手前（2,700m付近）です。

◆赤抜沢ノ頭 〜 白鳳峠
白鳳峠までは森林限界上にあり、北岳や甲斐駒ヶ岳を眺めながらの眺望最高のルートです。
高嶺から白鳳峠の下りは岩場があり、ストックは邪魔でしかありません。
ストックは仕舞い手を使って慎重に下ることをお奨めします。

◆白鳳峠 〜 広河原
白鳳峠からの下りはゴーロ。
樹林帯に入るまでは北岳を正面に見ながらの風景がGOODです。
樹林帯に入って2,000m付近は激下り。
鉄梯子やロープを頼ることになります。
近年はあまり整備されていないようで、ちょっと荒れた感じを受けます。
足元も石ころや木の根があり、下り時は転倒に注意です。
長い下りですが最後まで気を抜かないで下さい。
なおこのルートは下りで使用することが多いようですが、疲れてからの下りは転倒・滑落の危険が高く、登りで使用する方が安全と感じました。

その他周辺情報

下山後の温泉は金山沢温泉。入浴料850円

写真

10/26 5:50

夜明け前の韮崎の街。行く手に雪化粧した鳳凰山

10/26 6:53

標高1,380mの夜叉神の森駐車場に到着。この時点で車は1/3程度。ピンぼけの理由は後ほど...

10/26 6:59

登山口。登山届けを出して出発

10/27 15:04

熊注意看板（下山時に撮影）

10/26 7:19

倒木あり。台風21号の影響のよう

10/26 8:08

夜叉神峠小屋。本日はお休み

10/26 8:08

新雪の白峰三山が目の前にドーン！！　ピンぼけが残念

10/26 8:53

樹間に富士山見ゆ。といっても霞んでいました

10/26 9:04

道は稜線の西側を巻きます

10/26 9:35

杖立峠

10/26 9:48

綺麗な苔があったので撮影・・・ここでフォーカスがマニュアルになっていたことに気付きました。ここまでの撮影は全てピンぼけでした (*_*)

10/26 10:07

標高2,200m付近。開けた場所に出ました

10/26 10:32

次に火事場跡という所に来ました。いわれは？

10/26 10:36

白峰三山。夜叉神峠から2時間半で雪も少し溶けた様子

10/26 10:37

ここ、電波届いてるのだろうか？（ずっと機内モードで使用中です）

10/26 10:44

道に石が現れてきました

10/26 10:45

標高2,300m付近からは日陰に雪が現れ始めました

10/26 11:27

苺平（標高約2,500m）を通過

10/26 11:38

辻山のトラバース路。幼木に雪が積もっていました

10/26 12:04

そして南御室小屋に到着。辺り一面雪景色です

10/26 12:27

お昼を済ませ出発します

10/26 12:29

風化した花崗岩のえぐれた道。芦屋のロックガーデンと同じですね

10/26 12:51

標高2,500mぐらい。樹林帯が続きます

10/26 13:25

標高2,650mになっても樹林帯は続きます

10/26 13:28

大きな岩が現れ始め、

10/26 13:36

前方に青空が覗くと、

10/26 13:37

やっと森林限界を抜けました。標高2,700m付近です

10/26 13:38

岩場を越えます

10/26 13:44

目前に砂払岳

10/26 13:46

砂払岳に辿り着き、振り返ります

10/26 13:55

積み重った大岩を下ります。雪があるので滑らないよう気を遣います

10/26 13:59

正面に薬師ヶ岳。ここにもオベリスク？

10/26 14:01

本日の宿、薬師小屋に到着。今年8月にリニューアルオープンしたそうでトイレはバイオトイレです

10/26 14:56

受付を済ました後、手ぶらで薬師ヶ岳へ

10/26 14:59

小屋を見下ろして、（奥は砂払岳）

10/26 15:06

薬師ヶ岳山頂に到着

10/26 15:03

観音ヶ岳。明日、立ち寄ります

10/26 15:07

あの岩峰が気になるので、ちょっと立ち寄ってみます

10/26 15:16

てっぺんの岩には登ることが出来ませんでした

10/26 15:20

先ほどの岩と富士山。この後、一旦小屋へ

10/26 16:55

夕焼けを見ようと小屋を午後5時前に出ましたが、日が沈んだ後でした。日の入り早過ぎ！　いや、ビール飲んで談笑していたのが原因

10/26 16:57

消え入りそうな富士山。明日に期待しましょう

10/26 17:33

夕食はおでん。野菜サラダや漬け物は5人で分けます。この日の宿泊者は約30名でした

10/27 5:52

【二日目】5:50に小屋を出ました

10/27 5:56

小屋を出て5分後、タイミング良く陽が上ってきました

10/27 5:59

朝靄の中、優しい輝き

10/27 5:59

朝日を浴びて雲が焼けています

10/27 6:06

富士山

10/27 6:07

仙丈ヶ岳

10/27 6:06

北岳、ドアップ

10/27 6:08

観客が増えてきました

10/27 6:11

この日のベストショット？

10/27 6:13

気温は2.6℃。風もなく快適です

10/27 6:17

薬師ヶ岳のオベリスク？と富士山

10/27 6:18

白峰三山

10/27 6:20

次の目的地、観音ヶ岳に向かいます

10/27 6:37

観音ヶ岳への道

10/27 7:03

観音ヶ岳に到着。先ずは記念撮影

10/27 7:10

観音ヶ岳三角点（点名：観音岳、標高については「成果の公表を停止しているため、座標値等は閲覧できません」とのこと）

10/27 7:10

二等三角点タッチ

10/27 7:04

八ヶ岳

10/27 7:08

薬師ヶ岳と富士山

10/27 7:09

これから訪れる赤沢ノ頭（左）と地蔵ヶ岳（右）。左奥に甲斐駒ヶ岳

10/27 7:11

南アルプス主要部（左の方は荒川三山や赤石岳かな）

10/27 7:11

仙丈ヶ岳

10/27 7:11

甲斐駒ヶ岳

10/27 7:13

北岳

10/27 7:14

荒川三山方面にズームイン

10/27 7:16

観音ヶ岳からの大パノラマ

10/27 7:29

さらば観音ヶ岳

10/27 7:35

雪道を下っていきます。滑らないよう注意

10/27 7:46

来た道を振り返ります。この辺りは一面雪景色

10/27 8:04

赤抜沢ノ頭への登りが始まります。奥には地蔵ヶ岳のオベリスク

10/27 8:18

登る途中、燕岳のイルカ岩を彷彿させる岩がありました

10/27 8:19

岩場を登ると、

10/27 8:20

オベリスクがカッコイイ！！

10/27 8:36

赤抜沢ノ頭に到着

10/27 8:36

白峰三山

10/27 8:37

地蔵ヶ岳（オベリスク）

10/27 8:46

賽の河原に下ってきました。奥には甲斐駒ヶ岳

10/27 8:47

ではオベリスクの行けるところまで行ってみましょう

10/27 8:54

途中にお地蔵さん

10/27 8:59

ここにもお地蔵さん。ここまでは誰でも行けます

10/27 8:59

オベリスクを見上げるとこんな感じ

10/27 9:02

ストックとザックをデポし、登れるとこまで登ってみます

10/27 9:02

下れることを確認しながら、登っていきます

10/27 9:03

三点支持で何とか登れます

10/27 9:05

もう少し行けるかな...

10/27 9:08

頂上の二つの大岩が真上に見える所で、これ以上は危険と感じ断念しました。（ネットで調べたら、大岩には裏から登るそうです）

10/27 9:08

斜度はこんな感じ

10/27 9:07

足元はこんな感じ。賽の河原に人影が見えます

10/27 9:07

赤抜沢ノ頭と北岳

10/27 9:09

甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳

10/27 9:38

降りてきました。結局、赤丸の所まで登りました

10/27 9:43

再び赤抜沢ノ頭。ここから広河原を目指します

10/27 9:49

次なる目的地は高嶺

10/27 9:54

結構、雪が残っています

10/27 9:56

途中にもいいモニュメントあり

10/27 9:58

紅葉も...

10/27 10:10

岩場も少々（上に人影あり）

10/27 10:14

ハイマツの道を登り、

10/27 10:29

高嶺に到着

10/27 10:32

三等三角点　点名：高嶺（2779.07m）

10/27 10:30

北岳

10/27 10:31

仙丈ヶ岳

10/27 10:30

アサヨ峰（左）と甲斐駒ヶ岳（右）

10/27 10:31

観音ヶ岳

10/27 10:31

薬師ヶ岳、右肩上にはかすかに富士山

10/27 10:37

八ヶ岳

10/27 10:44

岩場を下り、

10/27 10:58

甲斐駒ヶ岳を眺めながら、

10/27 11:06

ハイマツ帯を下ってきました

10/27 11:06

ハイマツと北岳

10/27 11:19

白鳳峠

10/27 11:25

ゴーロに出ました。正面に北岳を望みながら下ります

10/27 11:29

振り返って気持ちいい青空

10/27 11:32

読めなくなった道標。このルートは最近整備されてない様子

10/27 11:41

北岳とはここで一旦お別れし、

10/27 11:52

樹林帯に入ります

10/27 12:08

標高2000m付近で激下りとなります。鉄ハシゴを数本下り、

10/27 12:20

古い木ハシゴも下り、

10/27 12:20

朽ちてないことを確認して古い橋を渡ります

10/27 12:47

何とか文字が読める古い道標

10/27 12:58

お世辞にも良いとはいえない道を下って行くと突然、金網フェンスが現れ、

10/27 13:01

金網の間から林道に出ました

10/27 13:01

振り返って見る草ぼうぼうの登山道。初めてだとここに突っ込むのはためらわれるでしょうね

10/27 13:13

大樺沢と奥に北岳

10/27 13:14

林道を10分あまり下り、広河原インフォメーションに出ました

10/27 13:49

広河原は黄葉真っ盛り

10/27 13:44

広河原インフォメーションの反対側からバスは出発します

10/27 14:44

満員のバスに揺られ、40分で夜叉神駐車場に戻ってきました

10/27 15:22

下山後は金山沢温泉で疲れを取りました。お肌すべすべの美人の湯でした

撮影機器：

E-PL6 OLYMPUS IMAGING CORP.

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

軽アイゼン　ダウンジャケット　冬用手袋　ツエルト・・・使いませんでしたがあると安心

感想

Ham⭐

山の上から富士山を眺めてみたくなって、鳳凰三山に登って来ました。

この秋、天候不順が続きますね。週末は2週続けての台風の襲来。
当初は青木鉱泉から中道を登り、ドンドコ沢を降る周回コースを歩くつもりでした。
理由は夜叉神峠登山口には自家用車で入れないと思っていたからです。
前日、薬師小屋に宿泊予約のため電話すると、ドンドコ沢は橋が外されていて通行不可。中道も台風後は誰も通っておらず、被害状況が判らないため止めた方がいいとのアドバイスを受けました。

三ツ峠山への行き先変更も考えましたが、ネット情報で夜叉神峠登山口まで車で入れることが判り、そこからのピストン山行を計画しました。
しかし薬師小屋に泊まるとして、三山を縦走してからの帰路はキツイ。
場合によっては地蔵ヶ岳をパスすることも考慮し実行することにしました。

小屋では情報を集めました。広河原から登って来られた方がおられ、台風の被害はなかったとのことです。
そーか、広河原ルートならバスで夜叉神駐車場に戻れるし、時間も短縮出来る。
道があまり良くないからということで小屋の人からのお奨めは得られませんでしたが、このルートで決定しました。

結果的にはこれが大正解。
薬師岳〜白鳳峠の間は眺望がとても良く、南アルプス北部の大展望コースでした。
槍穂連峰の展望台の蝶ヶ岳〜常念岳のようでもあり、奇岩を楽しめる燕岳のようでもありました。
ただ白鳳峠からの下りは少し荒れていて、下るには要注意と感じました。
特に危険という箇所がある訳ではないのですが、急な下り坂やで足元が良くない所があり転倒の危険性が高いと感じました。
疲労時にはその危険も倍増します。出来れば登りに使いたいなと思いました。

反面、夜叉神峠からの道はとても良いのですがだらだら長いのが欠点。
もう少し下に森林限界があったなら、退屈しないとは思うのですが...

ともあれ鳳凰三山、変化もあってとてもいい山です。
南アルプス入門コースという割にはハードなコースと感じましたが、それを補って余りありました。
紅葉と新雪、そして雲一つ無い天気と三拍子が揃い、これ以上ない充実した山行が出来ました。ありがとうございます。