最短コースで歩くイブネトライアングル&鈴鹿の上高地


- GPS
- 09:16
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,101m
- 下り
- 1,103m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 9:15
天候 | 晴れ 【気温】 駐車地出発時:3℃ イブネ北端:0℃ 熊の戸平:6℃ 鈴鹿の上高地:7℃ 駐車地帰着時:7℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 2018年8月5日に高校総体の登山大会が鈴鹿一帯で開催されます。 (三池岳、釈迦ヶ岳、国見岳、御在所山、鎌ヶ岳) |
写真
感想
行動時間が短くなるこの季節、イブネ・クラシ・銚子を繋ぐ三角形、
イブネトライアングルをできるだけ短時間で歩きたい。
北端尾根(南東尾根)でイブネ北端へ直接上がり、クラシ、銚子を
廻り登り返したイブネから南尾根で千種街道へ直接下る。
これなら最短コースで歩けそうだが、愛知川の徒渉が問題かな。
真冬を思わせる寒さの中、冬支度を終えた伊勢谷に沿った道で
根の平峠へ向かう。峠からタケ谷沿いの道に登りは無いので休まず
行こう。
小峠に向かうには愛知川の左岸へ渡らねばならない。
通常ルートは千種街道経由で上水晶谷出合い辺りで徒渉するのだが、
それではつまらない。愛知川の右岸台地を辿るか左岸台地か迷うが
計画通りなら上高地に立ち寄る時間は残る予定だ。
久しぶりに左岸台地を選択する。
タケ谷を右岸へ渡り愛知川の右岸に降りるが、簡単に徒渉できる
水量ではなかった。
タケ谷出合の手前でなんとか徒渉し左岸台地へ移る。
積もった落ち葉をプチラッセルしながら、広い台地を上流へ向かうが、
決まったコースは無いので気ままに進む。
三度程小谷を横切り、対岸に上水晶谷出合を捉えると荒れた谷に
出合う。体温調整を兼ねた小休止の後、小峠出合いから荒れた谷底に
入る。二度目の二俣も左俣へ入ると、急傾斜の細いV字谷になる。
ステップも決まらず、岩を押さえつけて腕力で突破すると
一層傾斜を増したロープが下がる斜面に出る。
古い固定ロープの端が擦り切れて一瞬不安になるが、なんとか
使えそうだ。ロープが無いとこの斜面は登りきれないだろう。
やっと登りきった小峠から向かう北端尾根もいきなり急登だ。
東雨乞が樹間にちらつく急尾根を我慢の登りだ。
東雨乞岳の展望地からしばらくして、コイワカガミが林床を埋め、
石楠花や馬酔木がうるさい痩せ尾根を過ぎると、あきれるほどの
急登が待ち構えていた。
覚悟して上がると踏み跡は尾根下を捲くように付けられていた。
高昌山の枝尾根とに挟まれた小沢が迫ってくると再び尾根筋へ
戻り尾根芯に乗るとやっと傾斜が緩んできた。
右から急な尾根を併せ、西向きに変わって植生が変化してくると
左手から顕著な尾根が合流してくる。高昌山の尾根で、
先回は気づかず通過したピークだ。
尾根芯を外れ尾根下から南下の尾根に乗り変えて「高昌山」の
テープを確認して北端尾根に戻り一登りするとイブネ北端に出た。
駐車地から3時間半、まずまずのペースで到着した北端の風は冷たい。
目の前に広がる初冬の景色を眺めた後、イブネトライアングル巡りを
スタートする。
クラシから銚子へ反時計回りで頂上部を歩き熊ノ戸平へ下り、
「イブネのヘソ」と呼ばれる丘で風を避けて食事を摂って
トライアングル最後のイブネへ登り返す。
苔と馬酔木の頂上台地に上がると人影はなかった。
定番の景色を楽しんだ後は、目的の南尾根下降点探しだ。
落葉した梢を透かすと、谷を分ける小さな尾根筋が目に留まる。
シロヤシオの下から鎌ヶ岳を正面に眺めて下る尾根筋は、
コンパスが示す向きと一致する。
谷側が抉れたような縁を下ると、鈴鹿らしい下生えも無く歩きやすい
明確な尾根が伸びている。
ブナの林を眺めながら楽しく下れるのはこの辺りまでだった。
幹や枝に助けられ、傾斜を強めた尾根をどんどん下る。
落葉して尾根のラインが良くわかるのが、この季節のいい点だな。
やがて僅かに傾斜が緩み、右手に小谷、左手に旧鉱山跡のような
開けた緩い斜面が現れた。正面の進路を遮るような濃い杉林を
左から迂回すると、沢音が聞こえる下重谷右岸となり、
灌木の間から左岸へ渡るとよく踏まれた千種街道に合流だ。
時計を見るとイブネから約30分、杉峠経由よりも1時間ほどの
短縮が確認できた。これで鈴鹿の上高地に立ち寄っても16時には
朝明に戻れそうだ。
コメント
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こんばんはonetotaniさん
新緑の時期も紅葉の時期も、もちろん素晴らしいのですが、
この季節の愛知川沿い歩きもいいですね、落ち葉を踏み締めて歩くのは大好きです。イブネの台地から見た航空母艦は、遠く離れていても愛おしい感じがしますね。
「越百岳」という名前は初めてです、どの地点の事なのでしょうか?
teppan2013さん 今晩は。
このエリアを流れる愛知川はゆったりとして、
両岸の景色とマッチして寛ぎを感じます。
特に上高地界隈は四季折々の良さがあり
一年を通じて出かける場所です。
イブネも他の山には無い独特の雰囲気に惹かれます。
「越百岳」はクラシと銚子の分岐辺りに有るブナの幹に
彫られていました、依然はプレートも下がっていたようです。
最初に見かけた時はなんとか判別できましたが、
もうハッキリ読めません。
ちなみに何処を指すのかはっきりした文献は無さそうです。
こんばんは。
この時期のイブネ・クラシ・チョーシのトライアングルは新鮮ですね。
初冬のイブネには、行ったことがありません。
先週の雪もすっかり溶けてしまったようで、苔ワールドが復活です
まもなく一面が真っ白になるのでしょう。
そんな時期でも、このルートなら歩けるかな?
以前登った時の、小峠までの大変な急傾斜を思い出しました
totokさん 今晩は。
雪のイブネは甲津畑からしか経験がありません。
コース自身に問題はありませんが、距離がネックかな
と思い、今回のコースを積雪期を想定して歩いてみました。
アイゼンがしっかり効いてもV字谷の登りは難しいでしょうね。
ここを突破できれば、南尾根は積雪状況に関係なく歩けそうです。
北端尾根の下りはハードルが上がりそうです。
北端尾根→南尾根が妥当な選択かと感じました。
おはようございます。
土曜日は最高の登山日和でしたね。私は雨乞岳へ、山頂からイブネを眺めていました。出来たらイブネも寄れたらと思っていましたが、清水頭を始めとする絶景に阻まれまして(笑)、断念。
積雪期のイブネ行きたいですね。積雪期の雨乞岳はあります。その時も大峠から清水頭経由で雨乞岳に登り、タイムオーバーで断念しました。今冬は素直に杉峠に上がり、イブネ、そして雨乞岳へ向かおうと思っています。
恐らく先にonetotaniさんが甲津畑から歩かれるような気がします。また、参考にさせていただいて、その翌週登ろうかな🎵
yoshikun1さん 今晩は。
計画を拝見していましたので、甲津畑から入ろうかとも
思いましたが最短ルートを確認したくて朝明から入りました。
大峠ルートはもう今年だけで何度目ですか?
完全に中毒に掛りましたね。(私も同じですが。)
紅葉期が終わりいよいよ積雪が待ち遠しい季節になりました。
雪が降ったら、西尾根を末端から歩きたい、イブネの霧氷を
見たいなどと妄想が膨らみます。
昨年ご同行いただき、こちらの界隈の魅力を
感じ取らせていただいた思い出が蘇ります。
渡渉箇所は、さらに難易度が高そうで
斜面の登山も、ルーファイが難しそうで
いつもながら、お見事な歩きに
感服致しました。
展望も素晴らしい一日でしたね。
鎌ヶ岳の見え方が新鮮でした。
御池岳も、山の大きさが
他の山を圧倒する大きさですね。
komakiさん 今晩は。
根の平から下ったタケ谷は水量が少なめで楽観していましたが、
愛知川に降り立ったら意外に水量があり、
徒渉に手こずりました。
伊吹山、霊仙山はぼんやりでしたが、人影のないイブネからは
鈴鹿の主脈がはっきりと眺められました。
杉峠経由の千種街道も捨てがたいですが、今回のルートを使えば
イブネに絡めて、他にも立ち寄れる事がわかり収穫でした。
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