観音平〜編笠山〜権現岳〜赤岳〜赤岳鉱泉


- GPS
- 48:00
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 1,935m
コースタイム
10:00頃 観音平出発 → 10:50頃 雲海 → 11:35頃 押出川 → 13:15頃 編笠山山頂 → 13:55頃 青年小屋到着(乙女の水補給等の時間含む) → 15:55頃 権現小屋 → 16:05頃 権現岳 → 16:15頃 ゲンジー梯子 → 16:55頃 ツルネ → 18:30頃 ツルネ東稜(路を間違いビバーク)
二日目
6:00頃 ツルネ東稜出発 → 7:55頃 ピーク(キレット小屋方面とツルネ東稜との分岐) → 8:30頃 キレット小屋(食事) → 12:00頃 赤岳山頂 → 13:30頃 地蔵の頭 → 14:35頃 行者小屋 → 15:05頃 赤岳鉱泉
三日目
6:00頃 赤岳鉱泉 → 8:45頃 美濃戸山荘 → 9:45頃 美濃戸口
天候 | 一日目:雨 二日目:晴れ 三日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
美濃戸口より茅野駅までバス。約30分 900円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風12号通過後の山行でした。 台風通過以前からの降雨のおかげで、美濃戸から行者小屋までの「南沢」は橋が流されて通行禁止になっていました。 ちぎれた枝や傾いた樹木、登山道を流れる雨水など、至る処で嵐の爪痕が残っていました。 観音平からの登りや赤岳鉱泉から美濃戸までのゆるい道での泥道や岩の上、木の根、木道など、大変滑りやすい箇所ばかりです。 ハシゴ場も滑りやすいのでご注意下さい。 編笠山山頂付近、権現岳〜キレット小屋間の「ゲンジー梯子」を始め他にも数カ所あります。 樹林帯の中だとある程度雨風は凌げますが、岩崚帯に出ると身体を晒す事になります。 雨具の装着は森林限界の前でお済ませ下さい。 キレット小屋への道は台風の影響で崩落箇所があり、小屋の裏側から辿り着く様になっています。 迂回する様に案内がありますので指示に従って下さい。 キレット小屋〜赤岳への登り。 急な岩を登ります。ストックはしまって登りましょう。 急斜面で狭い足場の箇所もあるのでステップは慎重に。 赤岳鉱泉にはお風呂があります。 入浴料は1000円。 シャンプーや石鹸の使用は禁止です。 写真サイトはこちら ☞ http://bit.ly/rsJcUw |
感想
台風一過なので晴れるのかと思いきや、一日目の編笠山山頂付近から降雨! 森林限界手前で雨具を装着。
編笠山〜青年小屋までの行程ではけっこうな人とすれ違い談笑しながら歩行する場面もありました。
いかんせん、縦走の為の装備なので重量もあり、追い抜かれてばかりでした。
編笠山山頂では雨雲も切れ、雲間から小淵沢や茅野の街並、西岳、赤岳も見れるくらいでした。
下ること約30分。青年小屋到着。
水場の「乙女の水」までは西岳方面へ5分ほど行ったところです。
権現岳方面へは私一人でした。
岩崚帯に差し掛かる辺りから横殴りの風雨になり視界も悪化。
権現小屋を通過し権現岳手前の分岐ピークに差し掛かる。
ここから権現岳山頂は1分くらいです。山頂は岩場を登り、鋭い岩先にあります。
さて、本日の難所「ゲンジー梯子」
噂には聞いていましたがかなりの高度感を感じます。
途中でカメラを取り出して撮影するのには少々勇気が必要かも…。
そこを通過すれば少し痩せてる尾根を越えツルネへ出ます。
ツルネからキレット小屋までは30分ですが、その中間には出合小屋への分岐点があります。
ガスで視界が悪化していたのでケルンを見落としたことと、腰を下ろした先に路が見えたのが災いし、誤ってツルネ東陵を下降してしまいました。
予測していた到着時刻になっても辿り着かない事と、想定外の悪路を不審に思い、明朝下りて来た道を引き返すことにしました。
一日目は樹林帯でのテント泊です。
一時は遭難したかと思いましたがマーカーが付いていたので心配することなく夜を過ごしました。ただ食事が水の残量1Lと翌日の行動を考慮すると調理も出来ないくらいだったので軽食にて済ませることになってしまいました。もちろん晩酌も出来ませんでした。
二日目
樹林帯で迎えた朝。
晴れ。
樹木の間から見える赤岳の大天狗を横目に難路を登り返すこと2時間半、ようやく分岐点へ到着。
分岐点に出ると阿弥陀岳、中岳、赤岳が出迎えてくれました。
ケルンを確認、安堵しつつキレット小屋目指して下降する。
30分ほど下り、ようやくキレット小屋に到着。
小屋の方に事情を説明したところ、なんと! 食事用の水を下さいました。ありがとうございます!
二日目の朝にしてようやく食事。
しばらく休憩した後、核心部の赤岳岩崚帯へと向かう。
赤岳岩崚帯。
遠くから見るとかなりの急斜面。
本当に登れるのか? と疑問に思いつつ取り付く。
本格的な岩場に至るまでもかなりの勾配。
狭い箇所もかなりあるので足運びは慎重に行います。
この頃からストックをしまい、3点確保で登ります。
尾根に出ると阿弥陀岳から中岳、赤岳の美しい稜線が手に届きそうなくらいの距離に感じます。
赤岳山頂までは、もうすぐです。
何カ所かのハシゴ場、クサリを通過し、ようやく赤岳山頂に到着。
山頂はかなりの人でごった返し、しばらくの間お茶を飲みながら談笑していました。
赤岳鉱泉へ下山。
山頂を振り返りつつ下山を開始しました。
道に迷う事がなかったら赤岳から横岳、硫黄岳を経て赤岳鉱泉へ向かうつもりでしたが、日没後ギリギリの到着時刻になりそうなので地蔵尾根を下ることにしました。
地蔵尾根を通行するのは5回目ですが、主に積雪期に利用しているので無雪期の光景のギャップにはビックリです。
難なく行者小屋まで下りて来ましたが、丁度すれ違った小屋の方に話しを伺ったところ、「南沢は通行出来ない事も無いが徒渉は必須なので絶対濡れる。お勧めしません」との事でした。
いらぬ冒険はせぬ様にし、当初から予定していた赤岳鉱泉を目指します。
およそ40分で到着。
テントを設置した後は楽しみにしていたお風呂へ。
そこでも3人の方と一緒になり、その中のお一人さんとは了解を得て、想い出のツーショット撮影。
なんと! その方はヤマレコユーザーの方でヤマレコ上で再会をしました。(記録アップが遅くなり大変申し訳ありません)
晩酌。
湯上がりの至極の一杯!
ようやっと酒にありつけた!
陽も沈み黄昏時。酔いも進みいい感じに浸っていたらいつのまにか漆黒の闇に包まれていました。
あいにく満天の星空ではありませんでしたが、明るい月を観ながらいつの間にか寝ていました。
三日目
快晴。
雲一つないほどの好天! 帰るのが本当に惜く感じました。
早々と食事も済ませ美濃戸口目指して下山開始。
途中写真を撮りながらゆっくりのんびり下りて来ました。
下山中もかなりの人とすれ違い、その都度明るく挨拶、山の出会いっていいもんですね。
八ヶ岳山荘に到着後、再び入浴。
お風呂の効果は素晴らしい! 疲労の回復感が全然違います!
その後、昨年末に茅野駅まで送って頂いた方に挨拶をしバスが来るまでしばらく休んでいました。
11:20のバスの乗り無事に茅野駅まで到着しました。
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