笠ヶ岳(笠新道からクリヤ谷)〜槍ヶ岳への縦走予定が体調不良で撤退〜
岐阜県
keccho
体力度について
- GPS
- 03:52
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 2,160m
- 下り
- 2,173m
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駐車場5:30-笠新道分岐6:37-標高1920m地点8:10-標高2200m地点9:00-10:10杓子平10:30-11:47抜戸岳分岐12:00-12:53笠ヶ岳山荘テント場(テント設営等)13:30-14:00笠ヶ岳山頂14:30-14:45テント場
9/7
テント場6:50-笠ヶ岳山頂7:20-9:10雷鳥岩9:20-槍見登山口13:20-14:10駐車場
| 天候 | 9/6 雨のち晴れ 9/7 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
9/6 2:00時点 3割程度の駐車 9/7 14:00時点 満車 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
コース状況 笠新道 : 整備が行き届いており全く問題有りません クリヤ谷コース: 登山道は明瞭なものの、歩きづらく不安定な所が多いです。特に雷鳥岩より上では、油断をすると滑落・転落の危険があります。 初心者や体力に自信の無い方は通らない方が良いです。 水場 笠新道入り口に有り。 笠ヶ岳山荘に有り。無料でした。テント場の水場は枯れていました。 クリヤ谷コースは確認していません。 |
写真
拍手ここでトイレを済ませて、いざ出発。
このすぐ手前に水場があります。
雨が本降りになって来たため、皆さん雨具を着込みます。
でもすぐに急登が始まってしまいます。
笠ヶ岳山頂直下で
体調不良のためこれから下山です
行きたかった。
この後、写真を撮る気力も無くなる・・・
感想
今回の本来の予定は、3泊4日での「新穂高-笠ヶ岳-双六-槍ヶ岳-新穂高」でした。
しかし、2日目の朝に高山病の症状と同じ体調不良を起こしてしまったため、即下山となってしまいました。
2:00に駐車場に到着し、仮眠を取り、4:30に起きましたが、外は霧雨が降っています。天気予報では朝から晴れの予定だったのに・・
仕方なく支度をし、雨具を着て出発をします。
1時間ほどの林道歩きの後、笠新道入り口に到着しました。雨が本降りになってきたため、皆さん雨具を着込んでいます。
登山道に入ったとたんに急登の始まりです。ザックの重さが堪えます。実は、今回の装備は、3泊分の食事を含むテント泊装備とテント泊を快適にするための明かりや本、写真撮影用の一眼レフカメラや交換レンズ、水2Lを含めて合計21kgを担いでいます。これは、わざと荷物を重くしてのトレーニングを兼ねたものでした。
しかし、これが後悔となってしまいます。
雨とガスと急登の中を黙々と登りましたが、登山道自体は整備されていてとても歩きやすかったです。
笠新道入り口から約3時間半で杓子平に到着し、20分ほど休憩をしました。
杓子平のなだらかな道をしばらく歩いた後、抜戸岳分岐への登りが始まりますがここも結構な急登でした。
抜戸岳分岐の稜線に到着すると、雨雲を突き抜けたのかガスが晴れてきました。稜線の先には笠ヶ岳も見えてきました。7月の奥穂から見たあの稜線です。ここを歩きたくて来たのです。
抜戸岳山頂すぐそこですが、明日行くこととして笠ヶ岳を目指します。
稜線上はガスが少し有り、槍穂も見えませんが想像していたとおり、とても気持ちの良い所でした。
1時間弱の稜線歩きで笠ヶ岳のテント場に到着しました。まず、テントを設営して、昼食をとり、休憩をして、笠ヶ岳山頂に向かいます。山頂までは、笠ヶ岳山荘を経由して30分弱です。山頂では、ガスが晴れずに奥穂が少し見えただけでしたが、他の登山者の方と30分ほどお話をさせて頂きました。
山荘に下り、バッチとコーラを買いテントに戻りました。コーラを飲んでまったりとしていましたが、なんか体調がおかしいです。
気持ちが悪い、食欲が無い、少し歩くとすごく苦しい、ふらふらする、
高山病でしょうか?
重い荷物を背負って登ってきた疲れからなのでしょうか?
とにかく休むことにします。疲れであって、明日の朝には直っていること期待します。
しかし、眠ることも出来ません。夕方シュラフに入ってから1時間毎に時計を見てしまいます。
そして、とうとう朝の5時になり明るくなってしまいました。
とりあえずテントから出て、朝の写真を撮ります。
苦しい、気持ち悪い、
昨日より悪化しています。頭痛は無いけど完全に高山病だと思いました。
即、下山の決定をします。
残念ですが、目の前にそびえている槍ヶ岳は今回は見送りです。
無理矢理、昨日の残りのパンを食べました。そういえば、昨日も朝と昼にパン1個づつしか食べていませんでした。
テントを撤収して、下山にかかります。ただ、登ってきた道と同じなのはイヤなので、クリヤ谷コースから下りることとしました。
昨日、急登といわれる笠新道を登ってきたのだから、他のコースはもっと楽で有ろうという理由だけで、クリヤ谷コースの事前情報も無く、何となく決めてしまいました。この決定が、今回最大の失敗でした。
7時前に出発し一旦山頂に上がります。7時20分に山頂から下山開始します。
まずは、ガレ場の急斜面を下りていきます。その後、土と石のミックスの急斜面となり、踏ん張りのきかない足でおそるおそる下りていきますが、その先の道を見ると、急斜面に取り付けられたトラバース道となっているではありませんか。しかし、すでに1時間近く下りてきているため戻ることも出来ません。
トラバース道は、足元は不安定な所が多くあり、少し滑りやすい所もあり、自分自身がふらついていることもあり非常に緊張しました。
そして、山頂から約2時間で雷鳥岩に到着しました。
標高も大分下がり、高山病の症状がやわらいできたかと思ったら、今度は体がだるく寒気がする、
これは、風邪の症状です。
実は、登山前日に軽い風邪の症状がありました。すべては、風邪が原因なのだとやっとわかりました。
少し休憩をして再び下山をしますが、ここからは笹藪の中の超急斜面です。
体は重い、荷物は重いの二重苦でゆっくりと歩きますが、何度もこけてしまいました。
地図で確認すると、標高2000mから下はやや斜面が緩やかになるような感じです。そこまで頑張れば楽になると自分に言い聞かせ、気力で頑張ります。
しかし、頑張っても頑張っても楽になりません。
標高が下がっても楽になりません。
そして、道は沢沿いを歩くようになります。しばらくすると徒渉点に出ました。
徒渉点の標高は約1500mのはず、いつの間にかここまで下りてきていました。
あと500m下りれば登山道入り口なので少し元気が出ました。
徒渉は3回あります。上の2回は大丈夫だったのですが、最後の徒渉でバランスを崩し右足を膝まで水没させてしまいました。
その後は、水分を含んだ右足が非常に重く、三重苦の下山となってしまいました。
そして、下山開始から6時間後、斜面は楽になることも無く登山口に到着しました。
しかし、ここから駐車場まで2km位の車道歩きが残っています。
バスに乗ろうかとも考えましたが、次のバスまで45分くらいあるため歩くことにします。
廃人の様な体で50分かけて車まで戻り、今回の山行は終了しました。
体調管理には下界よりも気を付けること
登山道の情報は、エスケープルとも含め、登山前に十分に入手しておくこと
ザックの重量はむやみに重くしないこと
等
失敗から色々なことを学ばせて頂きました。
最後に、クリヤ谷コースは、初心者の方や体力に自信の無い方は行かないで下さい。
道は明瞭ですが、整備はあまりされていません。
途中に小屋はありません。
休憩できるような場所も非常に少ないです。
笠新道よりも非常にきついです。
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