八ヶ岳デトックス山行(夏沢鉱泉〜夏沢峠〜硫黄岳〜横岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 916m
- 下り
- 916m
コースタイム
【9月11日】6:30夏沢鉱泉-7:20オーレン小屋7:30-8:10夏沢峠8:20-9:20硫黄岳9:50-10:40台座ノ頭10:45-11:00横岳※奥ノ院11:15
-11:30台座ノ頭(昼食休憩)12:00-12:40硫黄岳12:50-13:30夏沢峠13:40-13:55オーレン小屋14:00-14:30夏沢鉱泉
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢鉱泉〜硫黄岳まで→危険個所無しです。 硫黄岳〜横岳まで→横岳手前で鎖場やハシゴがあり、初めての方は少し緊張すると思います。 |
ファイル |
一泊二日テント泊装備(硫黄岳&横岳)
(更新時刻:2011/09/13 02:51) |
写真
感想
会社の有志で結成された“山部”も、
第4回目の山行となりました。
これまで、川苔山、金峰山、編笠山とそれぞれ日帰り登山を実施してきたので、
今回、初の1泊2日に挑戦。
行先は様々な候補がある中、nitrit隊長よりツルの一声を頂き、
初日の出発にゆとりがありつつ、高所にて宿泊が可能な硫黄岳に決まりました。
プランとしては土曜日のうちに夏沢鉱泉に入り、ゆっくり小屋泊。
ただ、私はどうしてもインテグラルデサインのsilshelterを試してみたく、
メンバーの皆様と別行動の許しを得て一人夕方にオーレン小屋へ先行し、
テント泊とさせていただきました。
17時半ごろオーレン小屋に到着するとかなり賑わっており、
小屋前では70年代風のフォークギターの音色が。
テン場もすでにテントが乱立し、スペース確保せねばなりません。
やはりトップシーズンの週末は早めの到着&設営が必要です。
30分ほどウロウロした結果、枝ぶりのいい木の下を今宵の住処に決定しました。
屋根を張り終えた後気付くと、
ちょっと不注意だったのは出口にアザミがわんさか。
出入りするときにチクチクしてしまいますが、
地面がフラットなので良しとしました。
持ってきたビール1缶とスコッチでアルファ米の夕飯を終え、
頭上をオープンにして月明かりを眺めていると、
21時過ぎには睡魔が。
夜の気温は6〜7℃でしたので、
Goliteの3シーズンキルト+サーマレストプロライトにて、
フロアレスシェルターでも安眠できます。
結局ダウンジャケットやビビィサックは登板せず。
ロンT&ウィンドジャケット、タイツに短パンという
行動着のまま寝入りました。
装備的に、この時期のテント泊で参考にしていただけますと幸いです。
翌朝。
夏沢鉱泉から上がってきたメインパーティーと7時過ぎに合流しました。
なんでも夏沢鉱泉は素晴らしい小屋だったらしく、
夕飯の鍋もおいしくお風呂も最高、まるで秘湯旅館のようだったとのこと。
今後機会があればぜひ泊まってみたいものです。
オーレン小屋を出発し、木々の中をしばらく歩くと夏沢峠に到着。
時間的に雲海を拝めるかどうか不安でしたが、何とか間に合いました。
山部のメンバー一同、普段撮らない写真をパチパチ撮ると、
天気にも恵まれた今回のルートに期待度大です。
ここからは雲海の上昇と追いかけっこをしつつ、
遠くに槍の先っちょを見ながら快適トレッキングでした。
硫黄岳が近づくにつれ、いくつもの大きなケルンが道標代わりになり、
カウントダウンして硫黄岳に登頂。
山頂は結構広く、東西には雲海が広がっています。
そして間近に爆裂火口があり、赤岳を中心にした南八つの主要ピークが望める、
素晴らしいロケーションでした。
もしお昼に到着するスケジュールを組んだならなら、
最高のランチタイムとなるでしょう。
夏沢鉱泉〜硫黄岳コースは危険な個所もなく短時間で登頂できますので、
ファミリーや初登山の方にもおすすめです。
当初はここから折り返して帰る予定でしたが、
あまりに横岳が近くに見えてテンションも上がったせいで、
緊急ミーティングの末、横岳アタックを決行することにしました。
ガレた道をくだり、硫黄岳山荘をスルー。
台座の頭にたどり着きます。
ここにはちょっとしたスペースもあったため荷物をデポし、
横岳から戻ったところで昼食を取ろうということになりました。
この省エネ作戦は結構正解で、横岳手前の鎖場“カニの横ばい”など、
重い荷物を背負っているとスリリングな個所も無難に通過。
軽装だったこともあり、台座の頭より15分ほどで横岳ピークハントに成功です。
(ただしこの“カニの横ばい”付近はお子さん連れの場合見送ったほうが良いと思います。ハシゴもあります。)
横岳主峰の奥ノ院は少々狭く、山頂ご飯をあてにしていると
混雑時にはスペースがない場合もありますので、
お店は広げられないと思って向ったほうが良いでしょう。
ただし狭い分高度感があり、晴れていれば眺望がすばらしいので、
赤岳とセットで周遊される方が多いのも納得です。
山頂に到着してまもなくガスってきたので、
奥ノ院を出発し、リュックをデポした台座の頭に戻って昼飯休憩。
夏沢鉱泉で用意していただいたお弁当がボリューム満点でおいしく、
しばし仕事のストレスなどを忘れるデトックスタイムを過ごしました。
景色も最高、ごはんも最高、言うことありません。
おなかも満たされたので、帰路につきます。
今回は時間を節約するため、周遊せず最短ピストンコースを取りました。
休憩も最小限でほぼコースタイム通り、
15時前には夏沢鉱泉に到着です。
源泉でひと風呂浴びて、ジョッキ生ビーで乾杯!
たとえ消費カロリーがチャラになっても構いません。
nitrit隊長、M先輩、Y君、お疲れ様っす。
駅までの帰路、ドライバーさんから聞いてふと思い出したのが、
夏沢鉱泉は加藤文太郎が初めての冬山挑戦で訪れた地だったこと。
帰宅後、全身で心地よい疲れを満喫しながら、
新田次郎『孤高の人』を読み返しました。
「そうそう大晦日に夏沢鉱泉に入って、元日に夏沢峠まで冬山ロケハンしたんだったな…」
などと小説の細かい記憶をたどりながらあっという間にZZZ。
今回はサラリーマン登山として、由緒ある道を踏んだことになりますな。
業務ご多忙の折、残念ながらご参加頂けなかったrim3先輩、
次回はぜひご一緒しませう!
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