常念岳(東尾根)


- GPS
- 20:03
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,283m
- 下り
- 2,292m
コースタイム
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:48
天候 | 12月30日(土):快晴! 12月31日(日):高曇り→雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 ・ワカンは行きは1820m付近から、帰りは1170m付近まで使用 ・アイゼン&ピッケルは2180mの幕営地から上で使用 ・2日間誰とも会わず ●須佐渡ゲート〜東尾根取り付き 距離およそ2.8kmの林道歩き。林道はほぼ雪に覆われていました。 「高瀬川線NO.63」の看板から送電線巡視路に入り、 500mほど巡視路を進んで送電鉄塔の下へと至ります。 ここから東尾根に取り付きます。 ●東尾根取り付き〜森林限界 送電鉄塔から進路を東に変えて、笹薮の中を進んで行きます。 1170m付近の尾根の合流点まで標高を上げると 別の送電線巡視路らしきルートと合流。 ここからは正規の登山道のようにキレイに刈り払われた尾根を辿ります。 ただし、この1170m付近の尾根の合流点(分岐点)は下りでは分かりづらく、 かなり用心していないと南に延びた尾根に付いた作業道に引き込まれると思います (現に間違えて強引に東尾根に復帰しようと思いましたが藪に阻まれ 結局、間違えた地点まで引き返しました)。 1170mからしばらくは緩斜面が続きますが、 1400mを過ぎると尾根は斜度を増し始めP1955まではしっかりとした登り。 標高1850m付近の植生が変わるところまではリボン&テープが 頻繁に付いていましたが、ここを境にパタッと目印類はなくなりました。 また、ここから針葉樹林帯に入るため、 顔やザックに枝が引っかかってかなりストレスでした。 P1955からは再び尾根は緩やかになり、幕営適地も随所にあります。 テントは森林限界直前の2180m付近で張りました。 ●森林限界〜常念岳 森林限界を超えると、前常念岳までは雪の量はあるものの軟雪で ラッセル&踏み抜きの連続。 5〜10歩に一度は踏み抜きがあり、腰上までゴボることもしばしば。 特に帰りは一歩足を踏み出すことがコワくなって精神的にやられました。 P2260を過ぎると岩稜となります。 前常念岳まで顕著な岩場が2〜3箇所ありましたが西側を巻きました。 このトラーバスの際にアイゼンの効きが悪く不安定な足場が続き、 落ちると眼下の一ノ沢まで止まらなさそうで、特に下りは緊張を強いられました。 前常念岳から緩やかな稜線を辿ります。 常念乗越から続く常念山脈の主稜線と合流して、 もうひと登りすると常念岳山頂に到着です。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 ほりでーゆー四季の郷(530円) |
写真
感想
12月は忙しかったり風邪を引いたりして、
年末の休みに入ってようやく山に行く時間を取ることができました。
しかし、年末年始は天候があまり芳しくなく好天が長続きしない感じです。
当初は上越エリアを計画していましたが、
このエリアは麓でもずっと大雪の注意報や警報が出るほどの悪天続き。
目を転じると、北アはかろうじて1日半ほど比較的良い天気が続くタイミングがありそう。
ということで、常念岳の東尾根を1泊2日で目指すことにしました。
ホントは2泊欲しいところでしたが天気優先です。
森林限界上の踏み抜き&ラッセル、そして不安的な雪質、
特に下りの腰上まで埋まる踏み抜きの連続にうんざりして、
途中で足の踏み出し恐怖症になりそうにでした(笑)。
でも、2日間誰にも会わず静かな山行を楽しめたし、
何とか1泊2日で仕上げることができてよかった。
12月は元気なくせに1回しか山に行かなかったし、
年末は飲んでばっかりで、だらっとしていたから、
もはや山に行く気がしないというか、
山にいる自分が想像できないくらいで、
このまま冬休みが終わるんじゃないかと思っていた、、
けれど、しまいこんでいたザックを引っ張り出し、
荷物を詰めていたら、少しずつ気持ちが戻ってきました。
1日目は最初から最後まで誰にも会わなくて、
ひたすら樹林帯を登るのみ。
体力かなり落ちてるかと思ったけど、
重い荷物でも意外と歩けるものです。
けど、やっぱり疲れたなぁ〜。
一度も目覚めることなく、目覚ましがなるまでぐっすり眠りました。
目覚まし鳴った瞬間、家のベッドにいる感覚で
「きょうの予定なんだっけ?」とアワアワ慌てました。
ここが山の中であることに気づくのに5秒はかかったと思う。
山頂に向かうときは天気がよかったけど、
予報通りだんだんと雲行きが怪しくなっていって
早く、早くと思うのだけど、埋まるのでなかなか早く歩けません。
山頂までとても遠く感じました。
下山時はけっこう早く降りられるかと思ったら、
吹雪いて前が真っ白になったり、ずぼずぼ埋まって時間がかかりました。
最後、道を間違えたときは、絶望的だったけど、
降りてしまえば、いつもどおり達成感があって、とても気持ちが良かった。
帰りによった温泉もため息が出るくらい極楽でした。
重い腰をあげて行ってよかった。
おしまい。
danyamaさま、komemameさま
いつも詳細な情報ありがとうございます。
レコを拝見しているうちに雪の情念に興味がそそられました。
夏も行ったことはないのですが…
参考にさせていただきます。
taka69さん
こんにちは。
雪の常念は残雪期になると一ノ沢から手軽に登れますが、
それだとおそらくtaka69さんには物足りないと思いますので、
ぜひ、ウンザリするくらい長大な東尾根から登ってみてください。
それにしてもtaka69さんの記録を拝見してると
雪の季節になるとなんか、生き生きしてますね。いいですね〜。
今シーズンもまた上越国境あたりでお会いできそうな気がしていて。
楽しみにしてます!
コメントいただきありがとうございます。
danyamaさんkomemameさん明けましておめでとうございます。
しばらくレコが上って来なかったので、どうされたのか心配してました。
今回は常念の東尾根ですか
この長い尾根をたった二人で1泊でやってしまうとは!
いつもながら凄いパワーとガッツですね。
また昔の話しで恐縮ですが、私は学生の頃5人で3泊でした。
冬山は条件によって全く変わってしまいますが、雪の締まって無いこの時期本当に大変だったと思います。
今年も色々な山のレコ、素晴らしい写真楽しみにしています。
yamayaさん
あけましておめでとうございます。
コメントいただきありがとうございます。
感想にも書きましたが、
最近はそんな状況でなかなか山に行けずでした。
今年は雪が早くて多いようです。
でも、あくまでここ数年の寡雪と比較すると、というだけで、
5年以上前と比べると全体的には減っている気がします(←あくまでも個人的見解)。
だから今回1泊が可能だった訳で、
yamayaさんが学生だった頃だと(というのも失礼ですが・笑)、
1泊で仕上げるのは難しかったのではないかと思います。
yamayaさんの今年の目標は30回40日ですか。
ボクたちは3年ほど前がピークでここ数年は毎年山行日数が減っているので、
負けないよう頑張ります!
今年もよろしくお願いします!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する