蓮華温泉から「坂の上の雲」の道を歩く 小蓮華山〜白馬岳〜旭岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,098m
- 下り
- 2,093m
コースタイム
蓮華温泉登山口7:00
8:35天狗の庭
9:40白馬大池10:00
11:30小蓮華山12:00
12:50三国境
13:30白馬岳13:40
14:00頂上宿舎
歩行時間6時間
9月25日(日)
頂上宿舎6:30
7:10旭岳7:30
9:25三国境9:35
12:00白馬大池12:30
13:20天狗の庭13:30
14:40蓮華温泉登山口
歩行時間7時間
天候 | 第1日目 曇り後晴れ 第2日目 快晴後曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道路はカーブが多く狭い箇所もあります。待避線が所々あります。 9月23日(金)14:00蓮華温泉駐車場着。(駐車場は舗装) 既に満車状態でしたが、運よく一台分のスペースあり、駐車できました。 駐車料金は無料。水洗トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません。 天狗の庭〜白馬大池の登山道上の石はぬれると滑りやすいです。 船越ノ頭近辺〜白馬岳は長野県側が切れ落ちています。 連休中で登山者が多く、すれ違いには気を遣いました。 稜線上は視界があれば問題ないですが、雲に覆われたり、強風時は注意が必要です。 白馬大池分岐には午後二時以降の白馬岳登山は止めるようにとの看板が出ています。 |
写真
感想
今年8月初め、長年夢に描いていた栂海新道の計画を敢行しました。
暑さと虻の猛攻に苦しみ、果てしなく繰り返される登り返しに
苦しめられた長い道のりが今は懐かしい思い出です。
その貴重な思い出の出発点だった蓮華温泉が、
今回また出発点になりました。
「坂の上の雲」の道を歩き、日本百高山二山に登頂する計画を
今年中にとの思いからです。
小蓮華山は日本百高山71番目、そして旭岳は39番目の山です。
ただ、旭岳は清水岳を経て祖母谷温泉に下る道沿いありながら、
登山道がないらしくて不安でした。
頂上宿舎の受付の方に丁寧に教えて頂き、迷わず登頂できた事を
この場をお借りして報告申し上げ、お礼を申し上げます。
有難うございました。
第1日目
明方かなり冷え込んでいて、ついぐずぐず、
六時出発予定が七時になってしまいました。
頭を雲の中に隠した朝日岳、雪倉岳を、右前方に見ながら
緩い斜面の道を歩きます。
曇っているので大して汗もかかずに白馬大池に到着。
前日、稜線上に時ならぬ雪が降ったようで、道理で今朝寒かった訳!
もう山のシーズンも終わりかと思うと寂しくなります。
視界が一気に開け、目前の青い池と山荘の赤い屋根の
コントラストに見とれます。
気持ちも一気に高揚して、小蓮華山目指しガレ道を歩き出しました。
青空も次第に広がり、心が弾んできます。
なんと三連休の中日だったのですねえ…
白馬方面から次々に降りてくる登山者の数に圧倒されました。
若い方が多く、しかもさっと道を譲ってくださるマナーにびっくり。
すれ違った皆さん、お気遣い有難うございました。
小蓮華山頂では、ちょうど新しい仏像を設置していました。
こんなところに出会えたのも何かのご縁ですね。
黙々と作業を続けておられた方々、本当にご苦労様です。
初めて泊まった頂上宿舎、夕食とても美味しかったです。
食べられるだけ皿に取るという方式、大賛成です。
今まで、日帰りとか通り過ぎるだけでごめんなさい。
祖母谷温泉に下る計画を実行する時は
是非お世話になりたいと思います。
満天の星でした。
天の川が白い帯に見える満天の星なんて、
一生に何回見られるでしょうか?
第2二日目
昨夜の星空の予告通りの快晴、無風の絶好のコンディション!
昨日に比べたら、嘘の様に暖かく感じます。
旭岳は白馬山頂に対抗するように台形にそびえる堂々たる体躯の山。
負けてないぞと言わんばかりに存在感があります。
分岐から見えるかすかな踏み跡は近づくと案外わかりにくいです。
急斜面はガレとザレが入り混じって滑りやすく、登りはちょっと緊張。
多少道をはずれても、明瞭な箇所もあるので、
迷わず山頂に到着できました。
79番目の日本百高山登頂を達成しました!
白馬岳山頂からは正に360度の大パノラマを満喫しながら、
快適な稜線歩きです。
北側には日本海、西に目を向けると能登半島の影が薄く見えます。
この夏、やっとの思いで歩いた犬ヶ岳に至る長い尾根も見え、
感慨ひとしお。
見えている山々の思い出を一つずつ手繰り始めたら限がありません…
NHK「坂の上の雲」、今年の放送が今から楽しみです。
エンディングの映像を見る時、きっと今日の感動を重ね合わせ、
胸がいっぱいになっていることでしょう。
正午、白馬大池山荘前で昼食です。
昨日、所狭しと咲いていたテントの花もごく僅かになって、
広いテン場が手持ち無沙汰。
わずか数時間のうちに周囲は雲に覆われ、薄暗くなっていました。
白馬乗鞍岳に寄ろうと考えていましたが、下山することにしました。
天狗の庭を過ぎ、熊笹の茂る道を下る辺りから雨が当たってきました。
雨具を着るよりも蓮華温泉に急ぐ方が先と思い、歩調も早まります。
露天風呂の案内板もちらりと見ただけ、写真も撮らずに通り過ぎ、
ちょっぴり心残り。
温泉の駐車場に着くと本降りになり、
着替えを持ってロッジに入った途端に土砂降り。間一髪でした。
内湯は熱めの硫黄泉で、疲れを癒してくれ、湯冷めしにくい感じです。
何回来てもまた来たくなる本物の温泉!硫黄の香がずっと残ります。
山に登れなくなっても、露天風呂巡りがあると思うと心強くなります。
久々に歩いた秋晴れの天空の散歩道!
鮮やかに思い出に残る山旅になりました。
来年は、祖母谷温泉へ下ってみたいと思います!
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