天狗とにゅうと白駒池


- GPS
- 12:50
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,313m
コースタイム
- 山行
- 2:51
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 4:38
天候 | 1日目曇 夕方より雪 2日目曇雪 下山時に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
往復で2000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年より雪庇が大きくなってる気がしました 東側の崖沿いに注意 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
年末に痛めた足首がようやく回復してきたのでリハビリがてら八ヶ岳へ。
遅くなった今年の登初めなので赤岳に行きたかったですが天気予報によると
2/10晴→曇 暖かめ 風強め 夜にそこそこの雪
2/11晴れ 午後から寒くなる 風強い
2/12曇雪 寒い 風強い
というわけで多少荒れても何とかなる天狗ピストンと風も弱い白駒池方面の周回(ラッセルかも?)を2/10-11でチョイス。ラッセルにならない程度の深雪を歩けるといいね。
1日目 曇のち雪
あずさで茅野駅から10:25渋ノ湯行きバスに乗車。1時間ほどで渋ノ湯登山口へ。渋ノ湯は水道凍結により入浴できないとの張り紙が。
登山届けを出して6週間ぶりの山行開始。体力低下具合を確認しながら黒百合ヒュッテへ。道はおなじみの人の多さで雪も圧雪されており、ノーアイゼンでも何とかなったかもしれません。登山口からつけてても問題なし。
連休初日でツアー客なんかもめちゃ多いですが、とりあえずテン場を確保。うきうきしながら久々のテント設営。
設営後にアタック装備で天狗ピストン。晴れてれば東西巡って奥庭経由でしたが、風が強く道も雲と降雪で見え辛いので東天狗ピストンのみでした。
森林限界から先、奥庭分岐までの尾根沿い登りは雪庇が結構大きくなってたので端を歩かないよう要注意。
テン場に戻ると融雪の儀式。夜朝の食事と2日目の行動用に1.5〜2L作るのに1時間近く鍋を回す地味な作業に飽きました。もっと早く作れる方法を探しましょう。
カレーピラフ作ろうとしたら水加減間違えてリゾットになったりして一日目終了。
雪はずっと降ります。22時と3時に目が覚めてトイレ行くついでに雪かきタイム。おかげで冷えた身体も温まると言うものです(やけくそ)。
2日目 曇雪のち晴れ
積雪具合によりルートを変更する計画。ヒュッテの平地で多分20cmくらい、吹きだまりでその倍くらいの積雪だったので、テントを残置して、にゅうまで歩き時間次第で白駒池周回としました。ノートレース間違いなしなので明るくなってからの行動。
6:30頃に行動開始。ヒュッテから先がノートレースで中山峠に一番乗り。中山方面に足を変えて少し歩くとワカンが必要なレベルに。「おめぇの出番だ!ワカン!!」
ワカンを装着してにゅう分岐から今回の山行ある意味核心部分となります。
常に膝下積雪のノートレースに自分の足跡を描きつつ、森の中の道を進みます。気持ち良いが疲れる。
前日まではトレースがしっかりあったようで、道を外れない限りは圧雪されて歩きやすい。道を外れるととたんに腰まで埋まります。積雪が少なければテントを片付けてフル装備の計画でしたが、腰まで埋まるとヘタするとそのまま動けなかったかも?
ストックの端をと端を両手でつかんで腹ばいに抜ける方法(とあるサバイバル番組のネタ)で抜け出しつつ続行。ムダ知識が役立ちました。ありがとうベアさん。
多分無積雪時の2倍近い所要時間でにゅうに到着。天気予報どおり風強い。
ここまで3倍近いタイムならヒュッテ〜にゅうのピストンでしたが、予定通りの時間なので白駒池から中山の周回コースを続行。
にゅうの名前の由来はこちらの地方で稲わらなんかを野積みしたもの=「にゅう」に形が似てたからとか。赤岳権現岳が荘厳な信仰の山なら、にゅうは地元に愛される生活の山と言ったところ。
にゅうから白駒池への下りは西側斜面のトラバース下りがメインですが、昨夜は西風の降雪でもろかぶりだったようで、膝までズボズボ沈めながら歩く状態。登りだったら早々に諦めたかも。
にゅうはライトハイカー向けの山と言うことも有り、至る所にテープがあるので道に迷う心配は無し。とは言えトレースがないので時折磁針で確認しつつ進む。
平坦地辺りでだいぶ体力が無くなり「つれぇわ…」と思ったところ、白駒池湿原でトレース登場。白駒池方面からの3人パーティーとおぼしきトレースをごちになりました。パーティーには遭遇しませんでしたが、湿原をショートカットした時にすれ違ったようです。
トレースのありがたみを体感しながら白駒池沿いに白駒荘へ。青苔荘側では華麗にスノーシューハイクを楽しむ一団。こちらは泥臭くワカンで雪と格闘。
白駒荘につくと年末の火災で休業中とのことでした。あまりに疲れたのでベンチで軽食タイム。
白駒池周辺はスノーシューハイクが盛んなことも有り、高見石までスノーシューで圧雪されたトレースに感動。ワカンを外してアイゼンのみでサクサク登ります。
高見石小屋に到着し、スノーシューハイクをしてたらしいツアーの一団を横目に本山行のお目当てだった高見石小屋名物「揚げパン」を注文します。
昨年の2月は到着時間が遅くダメだったので期待も大。
小屋番さんからの返事はツアー客優先なので「大分時間かかります…」とのことで、またしてもOut。いつになったら揚げパンを食べられるのだろうか… give me 揚げパン
気を取り直して中山越えをしましょう。トレースもしっかりしており、特に難所も無いダラダラ登りですが、さすがに疲れて足を止めるシーンがしばしば。
展望台の景色も一面の曇でNo good。天気予報でそういう日だと分かってましたがね。
行きと打って変わってトレースばっちりの中山峠からヒュッテへ。わが家にただいま。バスの時間に合わせてちょっと休憩しつつテントを撤去。
下山してると徐々に日差しが出てきて晴れました。下山すると晴れる山あるある。
どんなときでもトレースばっちりの道を進んで渋ノ湯へ到着。
足首の具合を見つつワカンが必要な道を歩くという趣旨の今回の山行でしたが、自己採点でまあまあ及第点でしょうか。融雪方法の改善と疲れにくいワカンの使い方を見つける必要があります。
ようやく山再開できるようになりワカンも役立って、今回も良い気分で無事下山できておつかれちゃんでした。
1日目に気になった点を1つ。テント設営中に空身で天狗に行くハイカーを何人か見かけました。週間ヤマケイによると天狗(根石方面?)はこの年末に荒天による遭難死亡事故が発生したとのことです。
2時間で往復できるとは言え最低限のアタック装備は持つべきでしょう。自己責任と言えばそれまでですが…
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