赤線、伊豆半島最南端へ(寝姿山〜平氏ヶ岳〜石廊崎)


- GPS
- 12:21
- 距離
- 51.7km
- 登り
- 2,241m
- 下り
- 2,265m
コースタイム
- 山行
- 11:59
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 12:31
天候 | 快晴、午後から強風(最大瞬間風速26m/s(気象庁)) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰り:子浦〜下田(バス;1090円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・寝姿山のロープウェイ側は有料施設、下山路は廃道でバリエーションルート並み。 ・平氏ヶ岳は北東側は踏み跡もないバリエーションルート、 西側はテープが所々ありますが、バリエーションルートです。 |
写真
感想
太平洋〜日本海の赤線繋ぎしている方の日本海側のゴールは
ほとんど親不知だと思いますが、太平洋側はまちまち。
自分は2年前に下田爪木崎をゴールと定めて歩きました。
ところが昨年、同じく太平洋〜日本海の赤線繋ぎを行っているtailwindさんの
フィナーレ山行に偶然鉢合わせしましたが、
tailwindさんの赤線マップは伊豆半島最南端の石廊崎〜南ア〜中ア〜北アと
これぞ山歩きの王道というきれいなルートを描いてます。
あと2回で赤線繋ぎ完了という所まで来ていましたが、
下田から石廊崎まで赤線を延ばす山行を河津桜の時期に合わせて決行。
といっても山はほとんどないのですが、遊歩道を繋ぎ合わせて西伊豆に回り込り、
下田行きの最終バスで戻る計画です。
今日は長丁場、夏のアルプス並みに早起きして下田に到着。
先ずは爪木崎の赤線と繋げるべく外浦海岸まで戻り、寝姿山を目指します。
寝姿山は新版の登山分県地図のルートを参考に計画したのですが、
一部有料施設の中を通っており、下りは錆びた手摺や崩れた石段など廃道ルートで、
とても昨年発行されたガイドブックとは思えないルートでした。
大浜海岸〜弓ヶ浜はサンドスキー、竜宮島、タライ岬など見所一杯の区間。
その後下賀茂の河津桜会場に向かいますが、
HP通り見頃にはまだ1〜2週間かかりそうな感じでした。
下賀茂から石廊崎は峠越えで車道も通じてますが、ここはヤマレコ。
途中にある平氏ヶ岳を目指しますが、ヤマレコでも下賀茂側からの記録はなし。
地形図を睨んで北東側の稜線から目指しますが、
稜線までは藪漕ぎ、稜線に出てからは踏み跡のないアップダウンの激しいルートで、
標高270mの山頂に辿り着いた時は安堵感でいっぱい、超低山でも侮れません。
かなり時間がかかりこの時点で計画より15分遅れ、体力も消耗しましたが、
この先は遊歩道と車道歩きなのでなんとかなるか、と楽観視します。
石廊崎に到着した頃から風が強くなり、突端の神社では危険を感じる突風も。
これは地形からくる一時的なものだとまだ楽観してました。
この先は長津呂遊歩道と南伊豆遊歩道を繋げて歩きますが、
中木、入間、吉田の3つの漁村と富戸ノ浜の4ヶ所の標高0mと、
途中の標高200m前後の峠越えを繰り返し、ほとんど平らな箇所がなく、
後半戦としてはなかなか厳しい道のりでした。
おまけに風がさらに強くなり、吹きさらしの所では立っていると危険を感じるほど。
姿勢を低くする耐風姿勢を強いられ、風が弱くなったタイミングで一気に進みます。
富戸ノ浜ではわずか5分の貯金しかなく、最終バスが気になり始めます。
幸か不幸かその先は樹林帯が多くなり、風の轟音は聞こえるものの、
歩くのはだいぶ楽になり、当初予定通り子浦まで歩ききりました。
当初、山もほとんどないので気が進まなかった石廊崎まで山行ですが、
風光明媚な所もあれば、苦労した超低山、人生最大級の暴風体験、迫るバスの時間と
盛りだくさんの思い出深い山行となりました。
日の出前から日没後まで歩き、家に着いたのはほぼ日付の変わる時間となり、
長い一日が終わりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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hirokさん コンばんは
先週まで下田に出張中でしたので強風わかりますワイ
魚河岸での食事 オッサンの定番夕飯場所だったので
この定食の値段までわかりますワイ
メニュー覚えましたからね〜(経費精算ですが)
日本酒はなんか薄目でお薦めできません。
また、道挟んだエビラーメンはやめた方が良いずら
下田に住んでるの?という位いましたのでね〜
来週もちょこっと行きますよ〜山は登りませんが
kazuhagiさん、こんばんは
山梨から下田へ出張とは不思議な感じです
それほど長い期間居たんですね
kazuhagiさんが書くと、何だか出張が楽しそうに思えてしまいます
毎晩魚料理、羨ましいですね。(しかも経費精算
東伊豆は金目が有名ですが、下田もそれなりに目玉のようですね。
次回はトライしてみたいと思います。
hirokさん、こんばんは。
石廊崎へのルート。とても参考になります(かなり先の計画ですが)。
レコ読むと、このルートから、平氏ヶ岳をスキップでよいですよね?
西海岸は、アップダウンが激しく、
きついことこの上ないと思います。
それにしても、海の景観が見事です。
アルプスと言ってもいいくらいの急峻な斜面です。
菜の花もいいし、河津桜もだいぶふっくらしてきました。
車では通ったことがありますが、歩きだとより楽しめそうです。
sat4さん、こんばんは
sat4さんなら7〜8時間ぐらいで走れそうですが、
12時間以上かかって、ヘロヘロでのゴールでした。
最高地点が300mに満たず、ほぼ水平移動と安心しきっていましたが、
急登、急降下が何度も繰り返され、今年一番きつかった山行となりました。
それでも人工物が一切見えないダイナミックな海岸線に元気づけられ、
いつもと違った変化あるハイクを楽しめました。
平氏ヶ岳を登らないと、寝姿山の一座だけになってしまうので、
意地で登った感じですが、眺望もなく、徒労に終わった感じでした。
ヤマレコでの平氏ヶ岳北東稜初登頂という、自己満足感だけですね。
伊豆は花が数・種類ともとても多いです。
先週、先々週との雪山との対比が何とも言えずいいですね。
hirokさん、こんばんは!
伊豆の赤線繋ぎ?終わっているハズなのに
記録を拝見する前の感想です。
読み進めると、いきなり私のペンネーム
hirokさんの常連さん、本物志向の猛者さんが多いので
観光登山の多い私、かなり気恥ずかしいですよ
それでも、ありがとうございます m(_ _)m
しかし、石廊崎ですか...。
赤線マイスターのhirokさんに、到底及ばない赤線の数量。
密かに石廊崎がアドバンテージだと、思っておりました。
それを繋げられてしまうとは
しかも、50km超の距離を一日で走破してですからね
こうなったら、能登半島に繋げようかな?「そだね〜」
伊豆の低山、私も舐めていましたが、北アより大変だと
思っております。
今回、累積標高も2000mを超えていますね
爆風を喰らいながらの後半など、人造人間並みだと感服
いたしました。
写真を拝見すると、あたかもパラダイスですが、
私はもう行きません!
tailwindさん、こんばんは
>密かに石廊崎がアドバンテージだと、思っておりました
⇒もちろん石廊崎まで延びた赤線は美しいと思いましたが、
最大のアドバンテージは南ア〜中ア〜北アとアルプス全て繋いでいることでしょう
これはトランスアルプスジャパンに匹敵する美しさで、
なかなか実行している人はいないのでは
この先は是非、早月尾根〜富山湾〜能登半島と、
もう1本の赤線を延ばしていただきたいですね
標高200mぐらいの低山だと、登山地図やヤマレコに載ってなくても
何らかの痕跡がありそうなものですが、
ほとんど歩いた形跡が認められず、時間ばかりかかって焦りました
低山こそ、侮ってはいけないですね。
風は本当にすごくて、お蔭様でほとんど休憩が取れませんでした。
地図が見れる状況ではなく、唯一ほっとしたのはトイレの中。
各漁村ではトイレがもれなくありましたので、
その中でこの先の地図を読んだりしていました
hirokさん、こんばんは。
hirokさんのコメントにもありますが、写真
を拝見していると、まさに風光明媚な眺め
ばかり。桜も菜の花もあり、春ですね。
しかし、伊豆の海岸線で一番の強風ですか
そんな日もあるのですね。
それにしても、伊豆は遠く感じます。最後
に訪れたのは27年前。。。この赤線は
真似できません
50キロ歩くと、これまたいつもとは違う
満足感があると思います。
お疲れ様でした
youtaroさん、こんばんは
確かに伊豆は遠いですし、南伊豆となるとなおさらです。
場所を選べば北アの方が近かったりします。
一般道部分が長いので、運転としては楽しいのですが、
行きも帰りも真っ暗で、海の景色は見られませんでした
遠いがゆえに、行ったからには長い距離を歩こうという気持ちになります。
強風に停滞せざるを得ず、最終バスの時間が気になりハラハラでしたが。
そんな伊豆ですが、この季節は花がたくさん見られるので、
1年に一度ぐらい行ってみるのはいいなあと思ってます。
海の幸のご褒美もありますし
hirokさん、こんにちは
サンドスキーや石廊崎灯台、爪木崎等々、
若いころ、よく弓ヶ浜温泉に泊まっていきました。
足を大けがしたときに、リハビリで温泉に泊まって
松葉杖付きながらタライ岬等へ散歩したのを懐かしく思い出しました。
この日は天気よくて暖かかったですが、伊豆の先端は
そんなに風が強いんですね
確かに午後は少し風が出ましたが、それほどとは思いませんでした。
まあ、海沿いは今私が住んでいる明石でもそうですが、
何かあればすぐに強風ですが
後半の疲労が出る中で強風との闘い、お疲れさまでした。
shigetoshiさん、こんばんは
shigetoshiさん同様にサンドスキー、石廊崎、爪木崎と
いずれも車で観光に行ったことはありますが、
それらのスポットを歩いて繋いでみると、改めて魅力を感じました
一部車道区間もありましたが、車ではあっという間に通り過ぎる所に、
穴場のビーチがあったりして、飽きることはありませんでした。
さすが鉄人のshigetoshiさん、松葉杖をついてタライ岬を歩いたのですね。
平らな所でリハビリしないあたりはshigetoshiさんらしいです
この日は午後から急速に風が強まりました。
そんな気圧配置だったかなあと思いながら歩きましたが、
終始向い風できつかったのと、
時折体ごと持っていかれそうだったので、タイムロスでドキドキでした。
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