赤岳西璧ショルダーリッジ左(第3リッジ)



- GPS
- 09:43
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:42
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
以前、赤岳主稜を登攀した時、情報収集をしていると、ちらほらと目にしたショルダーリッジの記事。その存在を知った時より行ってみたいと思っていた中、高気圧に覆われ快晴の空の下、ショルダーリッジへ行ってきました。
美濃戸よりアプローチ開始。平野部では春めいた日が訪れる日々が増えつつも有るものの、日の出前の八ヶ岳は未だ厳冬の模様。 凛とした空気が張り詰める中、通いなれた登山道を黙々と辿り行者小屋へ。既に日が登り、正面には横岳 赤岳西璧が屛風のように広がり登攀意欲を掻き立てられます。 過去に登攀したルートを目で追いつつも、遠目からでも顕著に判るショルダーへ狙いを定め文三郎尾根より高度を上げて行き一般登山道離脱地点へ。
雪崩のリスクが有る為離脱地点よりロープを出し、急斜面を下降した後トラバース。心配していた雪質は安定し順調に取り付きへ進みます。
取り付きよりルートは2つ選択可の模様。灌木混じりのリッジ、浅いルンゼ状の雪面。雪質が安定しているので後者を選択し登攀開始。
コンテにて、急斜面の雪面をダブルアックスで上部に見える岩壁目指し約200m程高度を上げ岩壁基部へ。これより岩稜登攀。スタカットへ切り替え、顕著な凹角より頭上に見えるスカイラインを目指します。(これよりP数とする)
1P 凹角より高度を上げる。残置は確認出来ずスリング、カムにてランナーを取る。
岩質が非常に脆く、慎重に高度を上げリッジへ抜ける。本来なら抜けた所でピッチを切るのが好ましいが支点確保が難しいので強引に右のリッジ沿いにロープを延ばし60mいっぱいで立木で支点構造。
2P 雪稜。1P目で強引に伸ばしたためピッチは切らず、50m程で上部岩壁基部まで進む。
3P 顕著なと岩稜リッジからの登攀。2P目終了点より望む岩稜リッジは急峻で苦戦しそうかと思われたものの、いざ取り付くと思いのほか快適。リッジを抜けハイ松帯にて支点構造。 (事実上の登攀終了)
再びコンテに切り替え上部に見えるスカイラインを目指しガリーを詰めると一般道へと突き上げる。
技術的には主稜より難しく、中山尾根よりも簡単な感じがしましたが、八ヶ岳にしてはマイナールートな事から岩質は脆く残置は殆ど無く快適とは言い切れませんがアルパインを目指す者にとっては良いルートの様な印象を持ちました。
コメント
この記録に関連する登山ルート

いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する