また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

ヤマレコ

記録ID: 1398734 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走中央アルプス

初の救助要請、そしてレスキュー 〜山岳会の方々に心から感謝〜

日程 2018年03月11日(日) [日帰り]
メンバー , その他メンバー1人
天候AM ☀ 稜線 強風
PM ☁ 稜線 暴風
アクセス
利用交通機関
車・バイク
■前泊@菅ノ台BC駐車場 (@\600/台)
 こまくさの湯で食事&入浴後、20時頃到着、ガラガラ。

■当日
 7時頃より続々到着。
 バスは臨時便が8時に。RWも始発に乗れた。
 バス待ちの列にはザック、チケット購入には人間が並ぶと効率的。
経路を調べる(Google Transit)

地図/標高グラフ


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Web Services by Yahoo! JAPAN
歩くペース 0.8〜0.9(速い)
※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち62%の区間で比較) [注意事項]
表示切替:

コースタイム [注]

日帰り
山行
2時間23分
休憩
1時間58分
合計
4時間21分
S千畳敷駅09:1209:45乗越浄土09:4909:54宝剣山荘10:05中岳10:0610:12(木曽駒ヶ岳) 頂上山荘10:1810:27木曽駒ヶ岳11:0111:09(木曽駒ヶ岳) 頂上山荘11:1011:14中岳12:1312:25宝剣山荘12:3212:39乗越浄土12:4513:33千畳敷駅G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
■千畳敷駅〜乗越浄土
 <往路>
 雪は締まっておりアイゼンがそれなりに決まるが、
 心地良くという感じではなかった。
 かなり急登になる為、万が一に備えピッケル推奨。
 ブルーアイスになっていると、ここの難易度は、、、恐ろしや。。。
 <復路>
 下り始めはかなりの斜度になる為、ピッケル必須。
 ダガーポジションでのクライムダウンの方多数。
 アイゼンがよく決まり、往路より足場は安定した。
 
■〜中岳〜木曽駒山頂
 宝剣山荘を右手に折れると強風ゾーン。
 常時風速10M台後半、時々突風20Mオーバーで揺さぶられる。
 正規ルートを歩けば、特に危険箇所はない。
 
その他周辺情報こまくさの湯 (@\620/人 食事セット@\1,020でお得)
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図 [pdf]

写真

千畳敷カールに到着、期待通りのこの絶景!
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千畳敷カールに到着、期待通りのこの絶景!
10
木曽駒は何度も登っていますが、RW使用はこれで3回目。
初登山の時、そして積雪期のみ使用。
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木曽駒は何度も登っていますが、RW使用はこれで3回目。
初登山の時、そして積雪期のみ使用。
9
本日はKanaちゃんと!
元々ワタクシ、別のロングをやる予定だったのですが、前夜、ソロで木曽駒チャレンジするKanaちゃんに急遽帯同することに。
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本日はKanaちゃんと!
元々ワタクシ、別のロングをやる予定だったのですが、前夜、ソロで木曽駒チャレンジするKanaちゃんに急遽帯同することに。
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Kanaちゃんが山を始めるきっかけになったのが夏の木曽駒だそうな。
なので、積雪期に来れて感無量、全身でその喜びを表しています!
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Kanaちゃんが山を始めるきっかけになったのが夏の木曽駒だそうな。
なので、積雪期に来れて感無量、全身でその喜びを表しています!
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さて、登っていきましょう、八丁坂!
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さて、登っていきましょう、八丁坂!
5
紺碧です、宇宙空間です。
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紺碧です、宇宙空間です。
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本日は霞んじゃって南アがぼんやり。。。
前日に将棋頭山から澄んだ絶景が見れて良かった^^;
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本日は霞んじゃって南アがぼんやり。。。
前日に将棋頭山から澄んだ絶景が見れて良かった^^;
3
人がアリのようかも。。。(ムスカ)笑
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人がアリのようかも。。。(ムスカ)笑
10
あと一登りで乗越到着!
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あと一登りで乗越到着!
2
ふ〜〜〜到着!
素晴らしい天気です!!(風は強め)
初めて登った時、八丁坂で疲労で死に掛けていたのを思い出しました。。。
いや〜懐かしい思い出です!^^;
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素晴らしい天気です!!(風は強め)
初めて登った時、八丁坂で疲労で死に掛けていたのを思い出しました。。。
いや〜懐かしい思い出です!^^;
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Kanaちゃんも最後の一登り、頑張っています。
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Kanaちゃんも最後の一登り、頑張っています。
10
かなりの斜度でも耐性あり。
20代の頃のワタクシだったら、ビビって腰抜けてる気がしますw
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かなりの斜度でも耐性あり。
20代の頃のワタクシだったら、ビビって腰抜けてる気がしますw
6
もうちょいだ、頑張れ!
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もうちょいだ、頑張れ!
2
この時はまだ、復路で伊那前岳にも寄ろうと考えていました。
本日レコタイトルどおり、後半、予期せぬ大変な試練が待ち受けています。
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この時はまだ、復路で伊那前岳にも寄ろうと考えていました。
本日レコタイトルどおり、後半、予期せぬ大変な試練が待ち受けています。
1
若い頃と比較し、果たして何か成長しているのだろうか。。。

はっ、ついおセンチに、、、!!笑
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若い頃と比較し、果たして何か成長しているのだろうか。。。

はっ、ついおセンチに、、、!!笑
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さて、先ずはあの中岳を目指します。
すぐそこ。
風は強いです。
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さて、先ずはあの中岳を目指します。
すぐそこ。
風は強いです。
1
そしてあちらが、将棋頭へ延びる稜線。
車2台あれば、1台を桂木場にデポするのも良案です。
登り応えがある逆ルートの方が充実するのですが、RW最終が15:55の為、雪の状態次第では時間掛かることもあり、時間には要注意です。
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そしてあちらが、将棋頭へ延びる稜線。
車2台あれば、1台を桂木場にデポするのも良案です。
登り応えがある逆ルートの方が充実するのですが、RW最終が15:55の為、雪の状態次第では時間掛かることもあり、時間には要注意です。
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宝剣、いかついですね〜!
さ、強風に身体を揺さぶられながら中岳に向かいます。
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宝剣、いかついですね〜!
さ、強風に身体を揺さぶられながら中岳に向かいます。
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山頂の岩はアイス状態。
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山頂の岩はアイス状態。
5
中岳を順調に登ってくるKanaちゃん。
雪山1年生とは言え、この1シーズンでかなりの経験を積む。
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中岳を順調に登ってくるKanaちゃん。
雪山1年生とは言え、この1シーズンでかなりの経験を積む。
9
知っているだけで、ソロで北横・縞枯、蓼科、天狗。
友人たちと、谷川、編笠、赤城、武尊、黒斑山。
ワタクシと硫黄岳、瑞牆山、そしてここ木曽駒。
1年目でこんなに登り尽くしてどーする?!笑
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知っているだけで、ソロで北横・縞枯、蓼科、天狗。
友人たちと、谷川、編笠、赤城、武尊、黒斑山。
ワタクシと硫黄岳、瑞牆山、そしてここ木曽駒。
1年目でこんなに登り尽くしてどーする?!笑
9
中岳ピークから木曽駒を望む。
木曽駒へは、桂木場や上松Aなどのルートが好みです。
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中岳ピークから木曽駒を望む。
木曽駒へは、桂木場や上松Aなどのルートが好みです。
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その向こうの御嶽。
だいぶ近いのに、本日霞が強いためうっすら。
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その向こうの御嶽。
だいぶ近いのに、本日霞が強いためうっすら。
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中岳を下る。
う〜ん、良いフォトだ!
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中岳を下る。
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14
フォトだと、と〜〜〜っても穏やかに見えますよね。
風ビュンビュンなんですけどね。。。
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フォトだと、と〜〜〜っても穏やかに見えますよね。
風ビュンビュンなんですけどね。。。
7
さて、小屋裏で風避けながら、ゴーグルとバラクラバ装着。
いざゆかん!
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さて、小屋裏で風避けながら、ゴーグルとバラクラバ装着。
いざゆかん!
3
そして、小屋から10分掛からず山頂到着!
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そして、小屋から10分掛からず山頂到着!
5
獲ったどーーーーー!!
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獲ったどーーーーー!!
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主脈稜線のイカツさ、格好良さったらありません!
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13
頑張れ、もうすぐで憧れの雪の木曽駒山頂だ!
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7
それにしても大迫力の峰々。
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16
そしてKanaちゃん到着!
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積雪期の木曽駒山頂、やったね!!
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ワタクシも記念に。
相変わらずポージング貧乏、、、
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相変わらずポージング貧乏、、、
16
うぉーーーーー!! (心の叫び)
実際は無言、、、笑
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うぉーーーーー!! (心の叫び)
実際は無言、、、笑
5
さて、御嶽はすぐそこです。
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さて、御嶽はすぐそこです。
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将棋頭へ延びる稜線。
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将棋頭へ延びる稜線。
フォト中央に将棋頭山頂。
前日登ったばかりだが、雪たっぷりの時にまた行きたい!
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前日登ったばかりだが、雪たっぷりの時にまた行きたい!
5
将棋頭をバックに。
おわかりの通り、バラクラバないと痛い、、、
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おわかりの通り、バラクラバないと痛い、、、
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そして、主稜線の絶景もやっぱ素晴らしい!
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Kanaちゃん、祠と記念撮影!
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6
ワタクシも入り記念撮影!
ワタクシだけなぜか青色の宇宙服に見えるのはなぜなのだ、、、
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ワタクシだけなぜか青色の宇宙服に見えるのはなぜなのだ、、、
22
山頂の痩せピークにて記念撮影!
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山頂の痩せピークにて記念撮影!
10
風はかなり強い!
が、このフォト気に入った!!
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16
改めて主脈を見る。
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6
本当に大迫力だ。
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26
無風地帯を見付けたため、全然運動した気はしないが、ぽかぽかで気分が良いのでヤる事にする!
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無風地帯を見付けたため、全然運動した気はしないが、ぽかぽかで気分が良いのでヤる事にする!
5
ビアは良い汗をかいている!!
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ビアは良い汗をかいている!!
1
行動食を摂りしばし休憩。
さて、名残惜しいけど下山しよか。。。
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行動食を摂りしばし休憩。
さて、名残惜しいけど下山しよか。。。
1
その前にもう一度山々を見る。
三ノ沢岳。
未踏。
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三ノ沢岳。
未踏。
5
本日は、なんといってもこの絶景だ。
凄い迫力。
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本日は、なんといってもこの絶景だ。
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6
アースタラヴィースターベイビ〜
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アースタラヴィースターベイビ〜
7
さ、中岳を登り返し〆に入ろう!!

そして、この後予期せぬインシデントは起こりました。
この後のフォトは一切ありません。
事の詳細は感想に後述します。
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さ、中岳を登り返し〆に入ろう!!

そして、この後予期せぬインシデントは起こりました。
この後のフォトは一切ありません。
事の詳細は感想に後述します。
5

感想/記録

当該レコを作成すること、UPすること、共に悩みました。

が、今回起こったアクシデントは、
内容は異なれど、誰の身にも起こるかもしれない、
そして、こんな症状もあるんだという一例をお伝えする事により、
少しでも皆さんへの注意喚起のお役に立てれば、という同行者の想いと、
また、楽しいハイクだけでなく、困難なハイクを共有する事も
重要な意味があると考え、レコにする事にしました。


■アクシデント発生

木曽駒ピークから下り、山荘前までとても順調。
斜めに立ててしまうほどの強風を楽しむ余裕もあり、全て順調でした。

事の発端は、中岳への登り返し開始直後に起こりました。
ふと振り返ると、同行者が全く登ってきてません。
??
どうしたのかと下っていくと、
急に両脚全体が硬直し、自分の脚ではないような感覚、との事。
大腿部を強めに握ってみると、確かに強張っている。
何か前兆があったか、そして、その他の症状はあるかと聞くと、
何の前触れもなく突然硬直が始まった、
そして、その他おかしな症状なしとの事。
無理もしていないし、キツさも感じていなかった様だ。

長距離のトレランやロングのスピードハイクなどで、
大腿四頭筋の攣りや硬直など何度か経験があるが、
その時は、予め違和感を感じ始める。
また、個人差はあるだろうが、かなりの痛みを併発するし、
内側広筋なら両脚の内側広筋が、
外側広筋なら両脚の、、、という感じで局所的であるのに対し、
足の付け根から足先までの広範囲で、というのは聞いた事がない。
更に、痛みは一切なく、ただただ脚が動かない、という。

往路以上に強まっている風に、低体温が怖い為、
芍薬甘草湯を摂取させマッサージ。
小さくゆっくり前に進もうとサポートしながら小刻みに登る。
中岳さえ終えれば後は下り。
登りで発症したなら、下りになると異なる筋肉を使える為、
回復する可能性があるからだ。

が、2/5ほど登ったところで、脚は全く動かなくなった。
立っているのも困難な状態になり、堪らず雪面に寝転がる。
両脚大腿部はカチカチに硬直している。
そうこうしている内に、周りのハイカーさんたちが集まってきてくれた。
こういう時は、お声掛け頂けるだけでもありがたいものだと知った。

色々協議したが、背負うしかないのではないか、の意見が出、
それしか方法はなさそうと思われたが、
人を背負って斜面を登るなど経験した事がなく、
且つ、強風に煽られ倒れでもしたら、
それこそ大怪我させてしまうかもしれないと、
四つん這いで背負った状態で、
ダブルアックスのダガーで這って登ろうと試みるも、
同行者の脚が曲がらない状態では、首に両腕を巻き付けるだけで、
左右に落ちやすく、全くだめな事がわかった。

一応、全身の筋トレはやっているものの、
ここ数年、ウルトラライトでのスピードハイクばかりやっていた為、
非力な自分が恨めしい、、、なんと情けない事だ。

そこで、パワーのある東京の山岳会の男性に手伝って頂き、
一緒に担ぎ上げ、何度も止まりながらも、何とか中岳山頂まで漕ぎ着けた。
が、ここまでで、かなり時間を費やしてしまった。
風は更に強まり、予報通り、曇り空となってきて、状況は深刻さを増してきた。


■自力下山は不可能、救助要請を決断

ピークまで来たが、どう考えても自力で下るのは無理そうだ。
また、中岳から何とか下れたとして、
全く動かない両脚では、八丁坂など降りられるはずもない、、、
吹き荒む暴風に晒され、奪われる体温も気に掛かる。
午後は、風が更に悪化する予報の為、意を決して救助要請を決めた。

人生初の110番に電話を掛け、状況詳細を説明。
駒ヶ根署に繋ぐため、電話を切らずにそのまま待ての指示があり無音に。
2〜3分待ってようやく駒ヶ根署に繋がり、改めて状況を仔細に説明。
中岳山頂は暴風で、自身もどんどん体温が下がっていく。

電話応対は長く、恐らく15分以上は続いたと思われる。
その間、山岳会の方々や周りのハイカーさんのサポートをいただき、
同行者に対し、温かいお茶を飲ませて頂いたり、
人壁により防風して頂いたりと、沢山のサポートを頂いた。
皆さんの配慮が本当に有り難かった、、、
また、継続する電話応対中、
中岳ピークから鞍部へ、皆さんで確保しながら滑り下ろしてくれていた。
(電波が不安定な為、自身は中岳ピークの繋がり易いポイントから動けず)

電話にては、期待していたヘリは、他の救助要請もあり、
すぐに飛ばす事が出来ず、手配の尽力はするが期待出来ないとの事。
並行して、電話応対中の警察の方2名+民間救助6名ほどが徒歩で向かうため、
凡そ2時間掛かる事、及び、民間レスキューの費用概算の話があり、
その上で、最終的に救助要請をするか否かの判断を求められた。

「救助要請します」
「わかりました、正式な救助要請を承りました」

これでようやく、要請が完了した。
中岳を駆け下り、皆さんと合流、
状況を話し、とにかく風を避けられるであろう、宝剣山荘の裏手まで、
皆さまの協力を得、4人で両肩・両脚を担ぎ上げ運んだ。
が、期待していた程、風は避けられず、状況はほぼ変わらなかった。


■皆さんの力を借りて八丁坂を降ろす事に

するとそこへ、宝剣から降りてきた別の山岳会(愛知)の方2名が合流。
ハーネスとザイルをお持ちだった様で、
トップロープでビレイ確保し、
数人で同行者を確保しながら八丁坂をザイルで滑り降ろせば良い、
と、てきぱきとハーネス等を装着していって頂けた。

が、二次災害も心配だった為、要請済みでヘリが来る可能性も話したが、
この風ではヘリはまず飛ばない、と言われ、それはすぐに納得出来た。
むしろ、自身でもそう思っていたが、認めてしまうのが怖かっただけだ。
やはり、2時間もこの状態でいられない、天気は更に悪化する予報だ。
このチャンスを逃したらもう次は無い。
そう思い、こちらの山岳会の方たちの指示を仰ぎ、
今やれる事をやろうと決心した。

ザイルをハーネスと接続、上部でビレイ確保し、
右手に一人(とても明るい女性)、左手に一人(ワタクシ)、
上半身と接続したロープを持ち、正面に立ち、
後ろ向きで八丁坂を下る困難な役が一人 (Sさん)、
という体制で滑り降ろしていった。
(その他、ビレイ確保やザックを運んでくれた方たち、
沢山のご協力いただいた方たちがおられました)

こんな体制だが、下るスピードは非常に速く、
通常のハイカーさんが下る速度よりも速いのではないかと感じた。

幸いな事に、朝よりアイゼンが効き易く、
急斜面ではあるが、足場の不安はほぼなかった。

また、ビレイヤーも経験豊富と思われる
老齢の群馬の山岳会の方が立候補してくれ、不安感はなかった。

2ピッチほど繰り返したところで、チーム全体でかなり慣れてきた事、
及び、熟年で精気に満ち溢れた力強い愛知の隊長さんの指示と、
終始リードを取って頂いていた愛知のSさんの頼もしさから、
これなら下山出来る、無事に家に帰してあげられる、
と、確信的な安心感を感じ始め、これを5ピッチほど繰り返した。

八丁坂は、自分1人で下るのでもそれなりに気を遣う所だ。
そこを人1人降ろしながらなど、正直思い付きもしなかった。
が、経験豊富な隊長殿は「よくある事だよ、大丈夫大丈夫!」と
おおらかで明るい雰囲気で、大変な余裕感があり、
それがまた大きな安心感を与えてくれていた。
(当然、そういうご配慮を考えての事もあったと推測します)

急峻だった斜度も高度を下げるにつれて穏やかになり、
ダブルの安心で、全体的に安堵に包まれてきた。

その後、下り斜面は無事終わり、
フラットな雪面ではヒップソリを敷き引っ張り、
最後の千畳敷駅への登りは、一部Sさんが背負ってくれ、
ワタクシは後ろからプッシュアップ。
そして、最後の10Mほどで遭対協のレスキューの方が到着し交代。
無事、建屋へと還る事が出来たのでした。。。


■救護室に入り、、、

レスキューの最中、雪面をずっと滑っていた同行者、
相当な寒さ・冷たさを感じたはずの為、
用意して頂いた分厚い毛布と熱いお茶で体温上昇に努めた。
意識はしっかりしており、頭痛や眩暈、吐き気等、
その他症状は一切なく、その点、とても安堵した。

動かなかった両脚も、少しずつ動かせる様になってきて、
また、コンクリートの様に固まっていた筋肉も、
少しずつ柔らかさが戻ってきていた。

つま先はとても冷たかったが、凍傷はなく無事。
レスキュー隊員の付き添いのものと、
とにかくマッサージと暖める事に努め、熱いお茶を沢山飲んでもらった。

その間、助けて頂いた皆さまへ御礼と連絡先確認をさせていただき、
心からの御礼を申し述べ、
併せて、皆様をリスクに晒してしまった事を謝罪しました。

が、皆さま口を揃えて、同様の事を仰ってくれた。

「困った時はお互い様。無事下山出来て本当に良かった。
 元気になってまた山に来てとお伝えください」

山ヤの懐の深さに、改めて、言葉に出来ない強烈な感謝の念が湧き上がった。
本当に感謝します。

結局、サポート頂いたのは、
愛知の方2名、東京の方3名、群馬の方3名、
計8名の山岳会の皆様とわかり(その他の方も居られたらすみません)
この様な有事の際、山岳会で学ぶ知識と経験、技術があってこそなのだ、
と、強く強く知る事となった。

         ・・・・・

そして、1時間強の回復に努めたのち、何とか掴まり歩きが出来る様になり、
RWとバスを乗り継ぎ、Pへと帰還した。


■警察での聴取

下山後、聴取の為、出頭する事になっていた駒ヶ根署に伺った。
ご迷惑をお掛けした事、救助に色々な方を巻き込んでしまった事を先ず謝罪。

先方から最初に出た言葉は、
「とにかくよく無事に下山してくれました、本当に良かった」だった。

登山届を提出していた為、個人情報等含む調書はだいぶ完成しており、
先方3名によって、不足情報の質疑応答が行われた。
色々な遭難救助事例を伺い、また民間レスキュー費用概算等、
小1時間ほど続いた。

登山届の提出内容、計画、装備、当日の体調等々、
これらの点に於いて、大きくお咎めを受ける事はなかった。
が、やはり、周りの方々への二次遭難のリスク、
有事の際に発展する責任問題に於いて注意を頂戴したが、
全く以って異論はありません。
現実的には、2時間待機するのはかなり厳しかったろうが、
とにかく平身低頭謝罪した。

そして、最後に大変感謝したのが、こう仰って頂けた事だ。

「駒ヶ根に来てくれてありがとうございます。
 これに懲りず、また安全に山に来てください」

山岳会の皆様の優しさ、レスキュー・警察の方々の優しさに包まれ、
感謝と感動ばかりだった。


■今回の故障の原因推定

翌日、早速病院で診てもらったが、特に持病等はなかった様だ。
当日の体調も良好で、はっきりと断言出来る病症名と原因はないが、
疑える要因を挙げた。

 RWで一気に標高を上げた事
 ▲魯鵐ーノック (いわゆるシャリバテ)
 レイヤリング対策不足による低体温からの発症
 ち案の雪山ハイク含む、高頻度ハイクによる疲労蓄積
 ゥ献礇好潺鵐謄ーを飲んでいた事

トレランや30〜50kmの日帰りロングハイクなどの経験から、
個人的には、↓きイ非常に濃厚だと考えている。
行動食を摂るには、少々距離も時間も短いコースだが、
空腹か否かに関わらず、きちんと行動食を摂らないと知らぬ間に陥ってしまう。
山頂にて行動食は摂っていたが、足りなかった可能性がある。

また、お茶系はさっぱりして飲み口が良いが、
疲労が進むと、お茶では、身体が水分を吸収しない為、
気付かぬうちに脱水症状に陥る事がある。
また、塩分やミネラルなどが摂れず、脚攣りが起こり易い。
これは非常に顕著に症状として出る。

妻もハイク時はお茶が好きだが、
必ず、アクエリとお茶を交互に摂る様に注意している。

そして、蓄積疲労。
前日は、黒斑山に登っていた様で、蓄積疲労の線も濃厚だ。

それどころか、よくよく整理してみると、
フォトコメント部にも書いたが、北横・縞枯、蓼科、天狗、
谷川、編笠、赤城、武尊、黒斑山、硫黄岳、瑞牆山、そしてここ木曽駒。
これは今シーズン、1月2月、そして、当日までのハイク実績だ。
同行者と知り合い、友人になったのは、1月中旬の為、
これ以外の把握していないハイクもあるかもしれない。
こうしてみると、かなりの高頻度だと思う。

自身もほぼ毎土日、ハイクに行っているのだが、
過去数年間の月間200〜300kmのランニングとトレラン、
(サボっている時期も多いですが、、、)
及び、ロングのスピードハイクなど、基礎体力・筋力向上に努め、
また、スポーツ整体によるケアを定期的に行うなどしており、
それなりの基礎作りとケアを一応行っている。
が、同行者の場合は、脚のケア等がきちんと出来ていないと思われるため、
今後、安全性を高めるため、ウォームアップ&クールダウンの他、
アフターケアについてもアドバイスをしていこうと思う。


■最後に

ハーネス、ザイル、山岳会の皆様方の知識、経験、技術、優しさ、
それらのいずれが欠けても、今回、無事の下山は出来なかったと思います。
本当に心から御礼申し上げます。
また、皆さまをもリスクに晒す事になってしまい、
本当に申し訳ありませんでした。
下山後、個別に御礼と謝罪を改めてお伝えさせて頂きましたが、
とても言葉に換えられるものではありません。
本当に、本当に有難うございました。

またもし、サポートいただいた方で、
御礼が出来ていない方がいたとしたら、本当に申し訳ありません。
この場を借りて、御礼申し上げます。
有難うございました。

この貴重な経験を忘れる事なく、これまで以上に安全に配慮し、
いつか自身も困っておられるハイカーさんを助けられる様な
知識と技術と経験を積んでいきたい、そう思っています。

長々とお読み頂き有難うございました。
そして、皆さまの安全山行をお祈り致します。



<2018/3/19追記>
重要な事を記し忘れましたので、ここに追記致します。

レスキューの最中の同行者についてですが、
泣かず騒がずパニックにならず、とても落ち着いた状態で、
皆さまのレスキューに身を委ねてくれていました。

いっとき、パニックによる過呼吸になり掛けましたが、
すぐに「大丈夫、ゆっくり落ち着いて呼吸しよう!」と
力強く背中をさすりながら諭す様に言うと、
きちんとそれに呼応しようと努力し、本当にすぐに落ち着いてくれました。

八丁坂を滑り降りるなんて、相当な怖さだと思います。
その様な時に、落ち着いて救助される事に専念してくれたからこそ、
我々も最低限のリスクで救助活動に専念出来た、そう思えます。

パニックを起こすと、脳が急激に酸素を必要とし、
身体的にはデメリットとなると、なにかで読んだ事があります。

救助される側として、同行者は最善を尽くしてくれた、
本当にそう思いました。
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