やっぱり最高にハード 笈ヶ岳


- GPS
- 11:30
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,346m
- 下り
- 2,345m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
もともとはテント泊で笈ヶ岳という予定だったのですが、日曜日の天気がよくないのでnakkiさんkabukiyaさんは土曜日早朝スタート、私は所用で早朝スタートができないので諦めて小原林道でもと思っていたのですが、6時スタートでも何とか行けるか・・・ということで笈ヶ岳日帰り山スキーに行ってきました。
発電所に向かうところは下りなのでシールなしでスキー滑降したのですが、いきなりゴワゴワ凸凹の硬い雪と往生します。そして橋を渡って登り上げるのにまた体力を使い、そして導水管脇の急斜面をダブルクトーでスキーで登ったのですがこれがやはり無理してまして、雪が切れたところで往生しました。結構汗だくで1時間の戦いとなりました。
そのあとは硬い急斜面をダブルクトーで登り、斜度が緩むとシングルクトーで進み抵抗を減らします。クトーをつけたり外したりする時間もロスとなりますから微妙なところです。ブナオ山までは3時間近くかかりました。まだ長丁場なのに汗もかいて先行きが不安です。笈ヶ岳を見るとnakkiさんkabukiyaさんがちょうど山頂から下山されているところでした。私はまだブナオ山です。
ブナオ山からの下りはシールを剥がして真面目に滑りました。硬い斜面なのでシール貼ったまま滑るのは危険で、エッジを出して滑った方が体力消耗も少ないです。
下りは快適で一瞬にして終わり、またシールを貼ってクトー軋ませ痩せた尾根ルートを登ります。何かとアップダウンが多く苦労します。冬瓜平についた時には11時を回ってて、ここでnakkiさんkabukiyaさんとご対面。なかなか来ないから別の山に行ったのかもと思ってたそうです。もうこんな時間ですがあと2kmくらいなので笈ヶ岳を目指します。スキーは下りが早くて楽なのでそれに期待するしかありません。とはいえ冬瓜平からのルートもなかなかハードで、体力と筋力の消耗が気になるところです。一度下って登り返すデブリランドから先は、スキー背負ってアイゼン歩行にすることにしました。クトーの脱着がだんだん面倒になってきて、少しでも時間短縮します。エアバッグザックとスキーの重さが肩に食い込みます。実際スキーでないほうが軽快で楽だと思いますが、やはり雪山ならスキー持っていくスタイルなので頑張ります。
稜線に上がると北アルプスがドーンと。ご褒美ですね〜よく歩きました。時間はそろそろ13時になろうとしています。今日は雪庇も凶悪でなく、帰りは小笈も巻けそうです。時々息を整えながら、ようやく笈ヶ岳の山頂に到着。長かったです。と言ってもまだこれから先が長いですから、休憩もそこそこに滑走準備をしてスキーで下山します。稜線は少し凹凸がありますが、滑る勢いで登ったり、巻いたりしてそのままストレートに滑っていくことができました。冬瓜平までは2回ほど登り返しがあり、その後もシール歩行が続きます。
冬瓜平からは嫌らしい尾根沿いを滑ります。急斜面が多くシールのまま滑るのは危険なので、ザックの胸ベルトにシールを丸めたのを通して、ザックを下ろさずにシールの脱着をしました。なかなかこの尾根沿いは難しくかつ危険なので、スキー制御に絶対の自信がなければシートラにした方がいいでしょう。
最後はブナオ山への登り返しがハードですが、ブナオ山にたどり着けば発電所までは滑って行けます。ここも一部難しいところがあり、また藪も少し濃いので滑るのは容易ではありません。そして導水管ルート・・・やや硬い雪で凹凸が大きく、往生します。キックターンしようとして滑ってしまい、ずるずる10mほど落ちた先は雪が切れて藪まみれになりました。苦労しましたが何とかクリアして、橋も無事に渡ったら最後の登り返し。わずかに残った体力を絞り出して無事に下山となりました。
今回の山行はあまりにハードで、低血糖状態になったようで、体温が下がったり手足がやたら攣り出したりして大変でした。笈ヶ岳は200名山なので残雪期の登山が盛んですが、それはそれはハードで危険に満ち溢れたものだと改めて実感した次第です。
コメント
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おはようございます。
藪があるアップダウンの尾根コースをスキーで行くのは流石どMスキーやーですね
根性を見せていただきました。
ハードさが頭に残り、綺麗な写真が入りません。
hakusanさんコメントありがとうございます!
今年は雪が多いので藪尾根も歩きやすいかなと思ったらやっぱり難所が何箇所かあって苦労しました。数字で表せないハードさですね・・・
昨日はお疲れ様でした。
同じ景色見たせいもありますがmomochannさんのハードスケジュールとド変態ぶりが目立ってしまいレコそのものが頭に入りません。
6時スタートで笈日帰り行きますか?冬瓜平でお会いした時山頂行く気満々だったのはビックリでした!まあ心の何処かでそうだろとは思ってましたが(笑)。
私は今回初めて登りましたが加賀禅定道と同じで全くBC向けの山じゃないですよね?帰り道のスキートレースは禅定道で見た記憶が蘇り面白かったです♪。
…でこの後一旦京都戻り今頃北陸のお山に居るのかな??ホント理解不能(汗)。
今年はご同行叶わず残念でした、来年は御前峰どうでしょう?
そろそろ本丸でトリプル土下座をしたいです(^.^)。
kabukiyaさんもお疲れさまでした。
確かにこの山行の核心部は朝6時スタートという点かも知れません(笑)
一応計画では13時笈ヶ岳、18時下山という計画でしたが山頂は10分遅れ、下山は30分早かったです。
リアルBCな方はこんなところ来ないでしょうね(笑)
私はBCに向いてるとか向いてないとか全く関係なく、雪があれば山スキー!ってノリです(笑)
おー、白峰から歩いての御前峰!あれはやったことがないので鍛えておかないと・・・
先日はありがとうございました!
ももちゃんさん下山18時過ぎかなと思っていたのですが早い下山でビックリでした。
そして今日も遠征の護摩堂&取立山で元気すぎますよ(笑
私は山行中止して買い物&次の山行準備とマッタリと過ごしてました・・・
まだまだ精進が足りません。
nakkiさん、こちらこそありがとうございました!
笈ヶ岳山頂からスキーで一気に滑るとシリタカのコルまであっという間でした。シートラで担いで歩くのは地獄のように重いですが・・・
それにしてもやっぱり疲れました(笑)
昨日今日とビール飲む気になれないくらいです
さすがのドM師匠、す・ご・す・ぎ です。
このコースって滑るところありましたっけ???
これ以上は冬瓜山のナイフリッジをシートラ通過するしかありませんねっ!
我々は白川郷を挟んで対面から白山や笈ヶ岳を眺めながら話しをしてましたが、
まさかそこにいるとは!!
ちなみに乗鞍の写真にきっと3人写っているので引き伸ばして探してください。
ウォーリーよりは楽しめますよ!
シンモンさんコメントありがとうございます!
冬瓜山は是非スキーのままカニでクリアしてください(笑)
実は冬瓜平まで数日前くらいのスキーのトレースがありましたから、強者がこっそり来ていたと思います。
乗鞍の写真よく見たら人影のようなものが見えました!
2画素くらいの大きさですが
6時スタート日帰りは凄いですね。
僕は先週18時間ほどかかってしまいました。ブナオ山では寝ながら登っていましたが(笑)
冬瓜山は分からず行きはナイフリッジを渡るはめに、帰りは巻きましたが冬瓜平が安全ですね。
山頂ではホワイトアウト、視界はなかったです。
やる時はやる男、モモチャンさんですね!
しかもその日は笈を眺めなから加賀禅定道を歩いていました。
意識はしていないのですが、これで3月連続、百四丈滝を見てきましたよ。笑
creamyさんおはようございます。
あ、スキーの薄いトレースはcreamyさんのでしたか。納得です。ここにスキーで来るのは普通ではありませんから、確かに同じニオイがプンプンしますね(笑)
冬瓜山から行かれたんですか?!あそこは通ったことないのですが見てるだけでも相当怖そうです。落ちたら冬瓜平まで止まらないでしょうし・・・
今年は全然百四丈滝に行けてませんが、去年行き過ぎてもう満足してしまったのかも知れません(汗)
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