ヘロヘロの北八ヶ岳。テン泊紅葉トレッキング[北横岳-大岳-双子池-双子山-蓼科山-八子ヶ峰-白樺湖]
- GPS
- 26:20
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,152m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
08:00 新宿駅
↓ [特急スーパーあずさ \3800-(駅ねっと35%割引)]
10:06 茅野駅
10:25
↓ [路線バス \1200-]
11:17 ピラタスロープウェイ
11:20 山麓駅
↓ [ピラタスロープウェイ \900-]
11:30 山頂駅
11:50
↓ 0h35
12:25 北横岳ヒュッテ
*七ツ池散策
12:40
↓ 0h10
12:50 北横岳▲(2472m南峰)
13:00
↓ 0h05
13:05 北横岳▲(2480m北峰)
↓ 0h50
13:55 大岳分岐
14:00
↓ 0h45
14:45 天狗の露地
14:50
↓ 0h40
15:30 双子池ヒュッテ(雄池)
15:40
↓ 0h10弱
15:50 双子池キャンプ場(雌池)
*テン泊
=10/13=
06:15 双子池キャンプ場(雌池)
↓ 0h10弱
06:25 双子池ヒュッテ
↓ 0h30
06:55 双子山▲
07:05
↓ 0h20
07:25 大河原峠
↓ 1h10
08:35 蓼科山荘
08:45
↓ 0h30
09:15 蓼科山頂ヒュッテ
*蓼科山▲ピストン
09:40
↓ 2h05(休憩0h20)
11:45 蓼科山登山口(女神茶屋)
11:50
↓ 0h20
12:10 ヒュッテアルビレオ
↓ 0h10
12:20 八子ヶ峰東峰▲
↓ 0h25
12:45 八子ヶ峰▲
↓ 0h45
13:30 白樺湖ロイヤルヒルスキー場
↓ 0h40
14:10 すずらんの湯
15:45
↓ [直通バス \2400-]
19:30 新宿
天候 | 1日目;晴れ 2日目;晴れ→薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
●帰路は蓼科から新宿への直行バス(ハーベストツアー)を利用。 http://www.harvest-tour.com/noriba/mapkantou-tateshina.html 乗車ポイントも多く料金的にもかなりお得。[白樺湖-新宿西口 \2400-] |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 [北横岳-大岳-双子池間] 大きな溶岩石がゴロゴロとしており、非常に歩きづらかったです。特に大岳-双子池間は急斜面の下りで大きな石を飛び石のような感じで下山するので、テン泊装備は足への負担が大きく非常にきつかったです。このルートを通る場合は、体力的にきつくなっても下りではなく登りで通る事をオススメします。 [蓼科山-蓼科山登山口] 蓼科山に至るいくつかのコースの中で、おそらく一番きついのではないかと思います。崩れやすい岩石帯の急斜面が延々と続きます。 蓼科山山頂からこのコースに入るのには、山頂部の縁をぐるっと半周するのですが、浮き石のオンパレードでとにかく崩れやすく神経を使いました。 またコースを下山時に使うのは正直オススメしません。(特にテン泊装備の方) 延々と崩れやすい岩石帯の急斜面を下る形になるので、テン泊装備の重さが足にかなりきます。 正直このコースは1週間前に登った槍ヶ岳の数倍きつかったです。 |
写真
感想
=思いのほかきつかった北八ツ=
1週間前の槍ヶ岳が暴風と猛吹雪でもはや冬山の様相だったので、秋の穏やかな山歩きがしたいと思い北八ツに行ってきました。
北八ツというと、苔むした穏やかな山域というイメージだったのですが、今回たどったコースは「どこが穏やか?」という感じで相当きつかったです。
正直、1週間前の槍ヶ岳なんて屁でもない感じでした。
=1日目 北横岳から大岳を経て双子池へ=
新宿発8時ちょうどのあずさで茅野駅へ。茅野駅からはバスでピラタス蓼科ロープウェイまで行き、そこからロープウェイであっと言う間に山頂駅へ。
新宿駅からたった数百歩で2233mまで来ちゃいました(笑)
山頂駅からは天気もよく、南八ヶ岳や南アルプスが展望でき◎。雨男の呪縛から解放された!?
出発準備を整え北横岳ヒュッテ〜北横岳へと向かいます。
縞枯れの帯を通り抜けながら北横岳ヒュッテまで30分程で到着。七ツ池を散策し北横岳へと向かいます。
到着した北横岳からは素晴らしい展望。南八ヶ岳と南アルプスに加え、明日登る蓼科山も見えました。
天気もいいし景色もサイコーでした。
=足を踏みはずし溶岩石の隙間にズボっとはまる=
北横岳の展望を堪能し、今日のテン泊予定地の双子池へと向かいます。双子池へは亀甲池経由と大岳経由の2つのコースがあり、当初は時間も短くて容易そうな亀甲池コースにするつもりだったのですが、天気もいいため景色のよさそうな大岳経由のコースに変更。
しかし、これが失敗でした。
この大岳経由コース、はっきり行ってかなりきついです。山と高原地図にも”岩石帯の急登”と注意喚起されていましたが、北八ツ=穏やかとインプットされてしまっていたため大したことないだろうと高をくくって甘く見たのがいけませんでした。
上から見ると一見森におおわれて穏やかに見えるのですが、その森の下には大きな溶岩石がゴロゴロ。
その溶岩石を飛び石のように一歩づつたどって双子池に下るのですが、溶岩石なので角がとれて丸くなっておりグリップも効きづらく、テン泊装備の重量がダイレクトに足にきて非常に過酷でした。
そんなつらい急斜面に四苦八苦しながらも、針葉樹の森に巨岩が立ち並ぶ天狗の露地などの景色を堪能しつつ、やっとの事で双子池が眼下に。
あともう少しだと思ったその時、落っこちました。。。ズボっと。。。
ここらへんは大きな溶岩石が堆積しているようなところで、石と石の間に隙間が空いているような箇所がそこらじゅうにある状況だったのですが、足を踏み外し片足がその隙間にズボっと入ると同時に、尻餅をつくような形で臀部を石に強打。あまりの痛さに声も出ずしばし硬直。
幸いにも踏み外した片足は怪我もなく大丈夫だったのですが、肛門が…。正直ですね、肛門が裂けたと思いました。
おまけに急激に脳が揺さぶられたせいか軽い脳震盪状態で、吐き気と冷や汗もダラダラ出てきてしばし岩の上に横になって快復を待つ形に。
横になりながら「あぁ、今回の山行はこれで終わった…」と思いましたが、何とか5分くらいで動けるようになり、やっとの事で双子池まで到着。
=双子池のテン場=
双子池はその名の通り雄池と雌池の2つの池でなっているのですが、双子池ヒュッテのある雄池が水場、テン場のある雌池が洗い物用となっています。
沢ではなく池の水を飲用に使うというのは正直ちょっとだけ抵抗があったのですが、いちいち煮沸するのもめんどくさいのでそのまま使いましたが、沢の水より温度が高く癖のない角のとれた味でおいしかったです。
テン場は雌池のほとりに段々畑状に平に整地された土のブースが点在している形になっており、洗顔や洗い物は池でする形になってます。
トイレは工事現場用のボットンが2つ。衛生状態はまぁボットンですので。。。
そんな紅葉真っ盛りの池の端でのテン泊、僕以外にはテントは5張りくらいと少なく、せっかく作ったパスタを鍋ごとひっくり返したり(涙)などもありましたが、気候も穏やかでぐっすり眠れました。(先週の槍ヶ岳は暴風と猛吹雪でしたから・・・)
=2日目。双子山から蓼科山へ=
翌朝。雲ってはいたものの素晴らしい朝焼けの中、テントを撤収し双子山へと向かいます。
双子山までは双子池から30分余り。草紅葉が美しい広々とした草原の山頂は、景色も素晴らしくとても良かったです。双子池まで行かれた方は双子山まで足を伸ばされるのがオススメです。
双子山からはいったん大河原峠まで下り、そこからまた蓼科山へ登り返す形になります。
双子山のたおやかな山陵から一転、蓼科山は溶岩石ゴロゴロ。昨日のズボッの嫌な記憶がよみがえりましたが、登りの場合はさほどキツくなく蓼科山荘までわりとあっさり着きました。
しかし蓼科山荘からは岩場の急登です。両手両足フル稼働で登っていくので、ストックは蓼科山荘でしまっておいた方がいいと思います。
そんな岩場を30分ほど登ると蓼科頂上山荘に到着です。あいにく山荘は閉まってましたがトイレを借りていよいよ山頂へ。
広大な山頂からは360°の大絶景。
南八ヶ岳〜南アルプス、中央アルプス〜御嶽山〜乗鞍岳、そして穂高岳〜槍ヶ岳〜白馬まで一望できました。
日本アルプスが全部見えるのはさすがに信州の真ん中にある山ですね。素晴らしかったです。
=悪夢再び。きつすぎる蓼科山の下山路=
そんな大絶景の蓼科山を後にし、蓼科山登山口の女神茶屋めざして下山開始です。
蓼科山登山口方面へは、ガラガラと崩れる山頂の縁の岩場を回り込む形で行くのですが、神経をつかいました。
さらに山頂を過ぎてもガレ場やザレ場が延々と続き、テン泊装備の負担が足にダイレクトにきて、へとへとになってしまいました。
今年はテントをかついで槍ヶ岳や裏銀座、燕岳、常念岳や蝶ヶ岳など歩きましたが、今回の蓼科山の下りが間違いなく一番きつかったです。
蓼科山おそるべし。
=八子ヶ峰。雲上の紅葉トレッキング=
蓼科山から予定をオーバーして女神茶屋のある登山口に下山。時間が押していたため休憩もそこそこに八子ヶ峰に登り返します。
女神茶屋から20分ほどで稜線に。そこにあったのは、草紅葉が美しい素晴らしい景色でした。
風が吹き付ける広陵とした草原の様は、嵐が丘を彷彿とさせる世界でした。
誰もいない丘陵の一本道をたったひとりで歩いて行く、僕が一番好きな山歩きがそこにありました。
八子ヶ峰から白樺湖へは、途中ゲレンデを抜けたりする箇所がありましたが、冬のゲレンデと違う光景はそれはそれで素晴らしく、静かな山歩きが堪能できました。
=まとめ=
北八ツのイメージとは違いかなりきつかった今回の山行。蓼科山の下りでは膝が壊れるのではないかと思いましたが、最後の八子ヶ峰は素晴らしかったです。
あと草紅葉がきれいだった双子山もオススメです。
初めての北八ヶ岳と蓼科山でしたが、非常に懐深い山だと思いました。
また是非訪れたいと思います。(でも蓼科山はパスします〜)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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zawada さん こんばんは!
北八ツでしたか お疲れさまでした。
相変わらずテン泊 凄いです
今回はお一人でしたね
同じ日に私は北アを歩いておりました。
天気も良く良かったですね
美味しそうな、エビのトマトパスタもったいないです
しかし、白ワインとはおしゃれですね 羨ましい。
それにしても、毎回毎回「山をなめたらあかん」と申しているにも関わらず・・・
またしても【蓼科山イコール大丈夫】と勝手に決めつけるところが
お互い学習しましょうね
何とか復活されて本当に良かったです。
そんでもって、水戸の肛門さまは大丈夫なのでしょうか?
どうかお大事になさってください。
今回も、非常に参考になるレコ ありがとうございました。
面目ない
北八ツ=たいしたことないと勝手なイメージの刷り込みで、今回はコース状況の下調べもせずにお手軽気分で出かけてしまいました。
「山をなめたらいかん」ほんとにそうですね。ひとりで歩く時はなおさらですね。反省反省トホホ〜
水戸の肛門様は息災でいらっしゃいます
少しばかり痒みがあるようですので、やはり内部の方が少し傷んでいたのかもしれませんが、大事には至らなかった様です
ご心配おかけいたしました〜
zawadaさん、はじめまして。
zawadaさんの記録を見て、1年前のことを思い出しました。
自分も丁度1年前に逆のコースをトレランしたのですが、
双子池ー大岳分岐間の、あの岩ゴロゴロ地帯は想定外でした。
自分もzawadaさんと同じく北八を甘く見てました。。。
でもよく、あのコースをテン泊装備で下りてきましたね。
恐れ入ります。
でも、水戸の肛門様、なんともなくて良かったですね。
自分は塔の岳からの下りで、階段で滑って尻餅付いた時に
吐き気がして、その後尾骶骨が少し痛かったのですが
後でレントゲン取る機会があったとき、「ヒビの跡」がと言われました。
で、半年後に、その影響で仙腸関節が少しずれて、ちょっと変わったギックリ腰に。。。
ほんと下りは気をつけないとですね。
コメントありがとうございます!
moonさんはトレイルランナーなんですね。当日も北横岳から大岳への下りの途中で颯爽とかけ登っていくカップルのトレイルランナーの方とすれ違いましたよ。
あの悪い足場の中を走るのはかなりのバランス感覚が必要ですよね。すごいです
moonさんの1年前のヤマレコ拝見しました。あの苔むし地帯は確かに迷いやすいかもしれないですね。僕も赤テープを頼りに進む感じでした。
北八ツはほんとに歩き辛いですよね。岩がゴロゴロ&苔でジメジメ。まあそれが魅力的でもありますが。
moonさんも尻餅ついたんですね。塔ノ岳ということは大倉尾根ですか?
単なる尻餅と甘くみちゃいけないですね。気を付けねば
今回は、単純な標高や斜度では山の難易度は測れないということを実感しました。自戒せねばという感じです。
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