山行記録: 東京准勅祭神社十社巡り～夜を徹して初詣!～

記録ID: 143244

全員に公開

講習／トレーニング

奥多摩・高尾

東京准勅祭神社十社巡り～夜を徹して初詣!～

2008年12月31日(水) ～ 2009年01月01日(木)

Junjapa その他30人

GPS: 32:00
距離: 36.9km
登り: 47m
下り: 57m

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コースタイム

12/31　24:00　王子神社よりスタートし、徹夜で歩き続ける。
1/1　　12:00　品川神社で十社めぐりを終える

特に記録はつけませんでした。
Googleによる「徒歩」のみのルート検索では、33km　6時間39分となりましたが、お参りの時間もあり、また元旦だと混雑していますのでよりおおよそ12時間がかかりました。
特に2番目の白山神社では長い初詣客の列がありかなり待ちました。

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2008年12月の天気図
アクセス	利用交通機関：電車 (往路)練馬高野台駅+++王子駅 (復路)品川駅++++練馬高野台駅アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	新聞を見ていたら、「あすか山の会」という会が「東京十社めぐり」というプランを募集していました。「東京十社」という神社を元旦のゼロ時より徹夜で巡ってしまおうというなかなか霊験あらたかな嬉しいプラン。初詣も兼ねられるので嫁1名と参加しました。 <東京十社とは何か?> この東京十社、准勅祭社(じゅんちょくさいしゃ)ともいうのですが、聞きなれない言葉です。そもそも「勅祭社(ちょくさいしゃ)」とは?ということです。神社はしばしば○○祭という名前の祭礼を行いますが、特に年一回の例祭とか例大祭とかいわれる重要な祭りに天皇の勅使、すなわち天皇の使いが遣わされる場合、その祭礼を「勅祭」といいます。それが行われる神社のことを「勅祭社」といいました。もともとは重要な神様を祀っていた神社は国のものであり、天皇の意志で当時貴重だった布(幣帛(へいはく))などを神様に奉納するのが原形だったようです。神社の数が多いので天皇の代わりに勅使が来て神様に奉納することになりました。勅祭では、勅使が古式にのっとった服装をして、その神社の神官たちとともに祭事を執り行います。祭礼に勅使をいただける神社は格が高く古くは京都周辺の二十二社がその代表でした。古来からあったこの制度は中世には一時廃れることになりますが、明治の御世になり明治天皇が関東の氷川神社を勅祭社として定めそれに続いて東京近郊の主だった神社12社を勅祭社に准ずる神社、すなわち准勅祭社としました。明治元年のことでした。それらの神社は東京の鎮護と民衆の安泰を祈るための神社ともなりましたが、2年後の明治3年(1870年)には制度そのものが廃止されてしまい准勅祭社はなくなってしまいました。昭和50年になり昭和天皇即位50年をお祝いして場所が少し離れた2社(六所宮(現大國魂神社;府中町)・鷲宮神社(埼玉県鷲宮町))を外した十社を巡る「東京十社巡り」が企画されて現在に至っています。 <東京十社>　 ①王子神社(王子権現) 御祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)の五柱で、総称して「王子大神」 http://ojijinja.jp/ ②白山神社 http://www.city.bunkyo.lg.jp/visitor_kanko_jisha_hakusan.html ③根津神社千九百年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社。文明年間には太田道灌が社殿を奉建している。江戸時代五代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より御遷座した。明治維新には、明治天皇御東幸にあたり勅使を遣わされ、国家安泰の御祈願を修められる等、古来御神威高い名社である。御祭神は、須佐之男命・大山咋命・誉田別命。山王祭、神田祭とあわせ江戸の三大祭と言われている。 http://www.nedujinja.or.jp/ ④神田明神 1300年近くの歴史をもつ。江戸時代には「江戸総鎮守」として将軍から庶民にいたるまで江戸のすべてを守護され108の町々の総氏神様となっている。御祭神は、大黒様。縁結びの神様。天平2年(730)鎮座。大国主命(おおくにぬしのみこと)という別名もある。島根県の古社・出雲大社のご祭神でもある。二之宮は少彦名命えびす様。商売繁昌の神様。日本に最初に生まれた神様の一人・高皇産霊神(たかみむすひのかみ)の子。だいこく様とともに日本の国づくりをした。三之宮は平将門命まさかど様。除災厄除の神様。延慶2年(1309)にご奉祀。平将門公は、承平・天慶年間、武士の先駆け「兵(つわもの)」として、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守った。明治7年(1874)に一時、摂社・将門神社に遷座されましたが、昭和59年に再び本殿に奉祀された。 http://www.kandamyoujin.or.jp/ ⑤亀戸天神社 http://www.kameidotenjin.or.jp/ ⑥富岡八幡宮 http://www.tomiokahachimangu.or.jp/ ⑦日枝神社 http://www.hiejinja.net/index.html ⑧赤坂氷川神社祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命 (おおなむぢのみこと)。素盞鳴尊は、天照皇大神の弟神で、ヤマタノオロチを退治したことで有名です。勇猛果敢にして優しき御性格により災厄を祓い退ける「厄除け」、奇稲田姫命と結ばれたことで「良縁・縁結び」「家内安全」の御神徳がある。大己貴命は、別名「大国主命」で商売繁盛の御神徳があるといわれている。 http://www.akasakahikawa.or.jp/ ⑨芝大神宮伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)、豊受大神(外宮)の二柱が主祭神。御鎮座は遠く平安時代、寛弘二年(1005年)一条天皇の御代に創建された。 http://www.shibadaijingu.com/ ⑩品川神社後鳥羽天皇の御世、文治三年(1187年)に、源頼朝が海上交通安全と、祈願成就の守護神として、安房国の洲崎明神である、天比理乃命(あめのひりのめのみこと)を勧請して、品川大明神と称し、今は社名を品川神社と改めた。祭神は天比理乃命(あめのひりのめのみこと)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、宇賀之売命(うがのめのみこと) 　 http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/09_shinagawa/9001.html <ご参拝ルート> ①王子神社(王子権現)　　　　　　北区王子本町1-1-12 標高17m ↓　4.3km(53分) ②白山神社　　　　　　　　　　　文京区白山5-31-26　標高20m ↓　1.1km(13分) ③根津神社(根津権現) 　　　　　　文京区根津1-28-9 標高6m ↓　2.7km(33分) ④神田神社(神田明神)　　　　　　千代田区外神田2-16-2　標高19m ↓　5.2km(64分) ⑤亀戸天神社(東宰府・亀戸天満宮)　江東区亀戸3-6-1 　標高-1m ↓　5.2km(62分) ⑥富岡八幡宮(深川八幡)　　　　　江東区富岡1-20-3 　標高0m ↓　6.4km(78分) ⑦日枝神社(山王権現) 　　　　　　千代田区永田町2-10-5 標高28m ↓　0.6km(7分) ⑧赤坂氷川神社　　　　　　　　　港区赤坂6-10-12　　　標高28m ↓　2.3km(27分) ⑨芝大神宮(芝神明宮・飯倉神明宮) 港区芝大門1-12-7 　　標高2m ↓　5.1km(61分) ⑩品川神社(北の天王・北品川稲荷社) 品川区北品川3-7-15 標高14m ①～⑩　33km　6時間39分 <記録> ・王子駅前にある飛鳥山公園に夜中に集まる。寒いので冬山のようですw。・夜零時まえに王子神社の前に行き、長い列の後ろに並んで零時を待ちます。・最初のお参りをしたあと、白山神社に向かいます。・白山神社では長い列ができていましたが、参拝したあと無料の甘酒を頂きご機嫌でした。・だんだん夜が更けてくると温度が下がって来ます。とにかくせかせか歩きます。・どこの神社も人で一杯です。・少しずつ参加者が脱落するせいか減ってきます。もちろん電車が動いていますので近くの駅で帰ってしまったのでしょう。そういうことができるのが山と違うところでいいですね。・6箇所を参拝したところで永代橋で夜が明け初日の出を見ます。荘厳でした。・六本木の交差点を通りましたが、割れたガラス瓶やらが転がっていて怪しげな外人が徘徊していてコースの中では一番治安が悪い感じがしました。・九社目の芝大明神で基本的に解散となり元旦の朝の眠い目をこすりながら、最後の力をふりしぼってめいめいに品川神社を目指します。おそらく最初の参加者の半分くらいになっていたと思います。ちなみに自分の嫁も6社目を終わったところでついにダウン。脚を引きづり引きづり自宅に帰りました・・・。あとで聞いたところ地下鉄の階段が下りられず、地獄のようだったとのことでしたw。・十社目、最後の品川神社で無事おまいりを終え、京浜急行の新馬場駅から電車に乗って帰りました。充実感は一杯でした。また由緒ある十社を詣でたことで今年はいいことありそうだな!と思えたました。自己満足ですが。・道案内をしてくれたあすか山の会の人たちには感謝!でした。・終了してから准勅祭社の話を友人にしましたが、ナンだそれ?と言われましたw。神道を少し調べた人でないとわからないのは当然でしょうね。

感想

Junjapa

・みなさん、ものすごいスピードで歩くので普段から歩きには自信がある方々が多いのかなと思いました。
・寒さ対策、眠さ対策も必要です。寒さ対策は、脱ぎ着が簡単なダウンなどがいいでしょうね。眠さ対策は、あらかじめ寝ておくということだと思います。
・堅いアスファルトの上なので歩きやすいしかもソールがふかふかの運動靴が必要と思います。
・さあ、皆さんも徹夜で初詣X10を!いい年になりますョ!
・ちなみに十社めぐりの日というのも制定されているそうで・・・10月10日だそうです(笑)。そりゃそうかと・・・・。

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