雪山はまだ終わらんよ残雪の針ノ木岳へ
- GPS
- 08:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,104m
- 下り
- 2,100m
コースタイム
天候 | 晴れ〜高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料の第一駐車場を使用しました。(50台ぐらい?第二や有料の駐車場もあります) 平日で駐車台数は10台程度とかなり空いていましたが毎週末かなり混雑する駐車場です。時間に余裕を持ってくるべし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山口〜大沢小屋> 登山口からしばらくは登山道と林道を歩く。 大沢小屋の方には行かず、沢沿いを歩いて雪渓に出ました。 <針ノ木大雪渓> 三大雪渓の一つ。 長い長い雪渓歩きです。 大沢小屋付近は割れているとこもあるので注意。 大沢小屋と対岸の方が下まで雪渓が繋がっていましたのでそちらから取り付きました。小規模の落石や土砂崩れ等があります。音がしないで岩が転がってくることもあるので注意。地味に長く足元も滑るので結構疲れます。 ツボ足でも歩けますがアイゼン使用した方がはるかに歩きやすいでしょう。 雪が緩んでくれば爪の短い軽アイゼンは大して役に立たないと思います。 雪渓上部右手にマヤクボ沢が現れる辺りからはかなりの急斜面になります。 アイゼン、ピッケル使用。直登がきつかったり怖ければジグザグに歩きましょう。 <針ノ木峠〜針ノ木岳〜スバリ岳> 小屋周辺だけ雪が切れています。 一度アイゼン外しましたがほんのちょっとだけですぐに雪が現れます。 雪の急斜面のトラバースが続きます。 滑ったら2〜300mぐらい下まで落ちます。慎重に。 トラバース中クレバスがありますので避けて通過しましょう。 山頂直下は夏道が少しだけ出ているところもあるのでそちらを使うなり、雪面を直登りするなり各自判断で。 針ノ木岳からスバリ岳は夏道ですがガレています。 スバリ岳のコルからマヤクボ沢を通っても雪渓に戻れます。 <針ノ木峠〜蓮華岳> ほんの少しだけ雪が残っているところがありますが夏道を普通に歩けます。 こちらは危険箇所等はなし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
半袖インナー
雨具
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
水(1.5L)
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感想
今年は雪解けが早ければ花も早い。
例年ならもう少し先でも残雪の山を楽しめるのに今年は全然行けてない。
でももう雪のあるところって高い山に行かないと・・・
南アの3000m峰でも行こうかなと思って計画したけどお天気がいまいち。
少しでもはれそうな場所はどこだろ?って前日に調べて北アルプスへ向かいました。
雪が多いとこって事で雪渓のある針ノ木岳へ。
扇沢の駐車場混んでないかな?なんて思ったけど平日の朝はガラガラ。
杞憂に終わりました。
昼間は30度を越えるような日も増えてきたけどアルプスの高峰に行くんだから装備だけはしっかりと整え登山口を出発。
最初は新緑の綺麗な登山道。林道を歩いたりしながら雪渓の取り付きへ。
大沢小屋の先ぐらいから雪渓が始まりますが、対岸はもう少し手前から雪があったのでそちらから取り付きました。
三大雪渓の一つ針ノ木雪渓は長い長い雪渓です。
気温はそれなりにあるのでそこまで締まっておらず、傾斜が増し始めてからすぐにアイゼンを履きました。
雪渓にはゴロゴロと岩なんかが転がっています。
音も立てずに転がってくることもあるので注意しなきゃね。
青空に雪渓と新緑がとても綺麗。
見渡すと残雪の山々の姿もとても美しく、雪渓を吹き抜ける風もひんやりと気持ちいい。
前にも後ろにも誰もおらず(後で気付いたけど前に一組、後ろに数名が登ってました)貸し切り状態。
大雪渓の上部で一旦登りが落ち着き、そこから上は雪壁のような急斜面になります。
針の木峠までの最後の登りは結構きつかったです。
針ノ木峠で一気に景色が開けます。
少し雲が増えてきたけど遠望も利き、北アルプスが一望。来て良かった〜♪
針ノ木小屋で雪が途切れたので一旦アイゼン外しましたがすぐに雪が出てきて、かなり急な斜面のトラバースが始まります。
この辺りでトレースが現れたので先行者がいたことに気付きました。
トレースのお陰で多少安心感がありましたが、このトラバースは慎重に歩かないといけませんね。もし滑ったら200とか300mぐらい一気に落ちちゃう。
岩があるとこなんかは割れてるとこもあってそれを巻くように歩かなきゃならなかったりもします。そこそこ緊張感があります。
トラバースが終わると最後の一登りで山頂へ。
先行の方はスバリ岳の方に向かって歩いて行き、後続はまだまだだいぶ後ろなので貸切の山頂。景色を眺めてのんびり。
時間も早いのでスバリ岳までお散歩。こちらも貸切の山頂でおにぎりたべながら一息つきました。剱や立山が目の前にドーンとそびえ立ちます。
針ノ木岳からスバリ岳までは雪は無く夏道を歩けました。
一時間程で往復し、下山開始。
トラバースを慎重に歩いて小屋まで戻ります。
戻ってる途中、目の前に見える蓮華岳が格好良かったのでそちらにも立ち寄ることにしました。不要な荷物は小屋の脇にデポし、蓮華岳まではスイスイと。
途中ライチョウのつがいに遭遇。
手が届くぐらいの距離まで近付いても全然逃げず。
可愛いですね。
蓮華岳までもほぼ完全に夏道なので歩きやすくそれ程時間もかからず。
こちらも完全に貸し切りで辺りの景色を眺めてのんびりできました。
さて、そろそろ下りますか。
下りは針ノ木峠からの下り始めが急で少し注意しましたが、そこさえ通過しちゃえばあとはスイスイと。
登りにはだいぶ時間がかかった雪渓もあっという間に通過。
一時間程で登山口まで下れました。
時間と共に雲が多くなってきたけど景色も良く、暑くも寒くも無く快適な一日でした。思っていた雪の山も充分に楽しめ満足です。
しかし、思っていたよりも上部は難しいとこもあって油断は禁物。
今の時期、結構夏山に近い感覚で入山する方もいるかと思いますがしっかりとした装備がないと危ないところもあるので気をつけないといけないですね
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