ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 149382
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

ゆっくり八ヶ岳 本沢温泉〜天狗岳〜唐沢鉱泉

2011年11月12日(土) 〜 2011年11月13日(日)
 - 拍手
GPS
13:02
距離
13.6km
登り
1,408m
下り
1,069m

コースタイム

【往路】
0652東京-<あさま503号>-0821佐久平0829-0915小海(運賃3,260+新幹線指定席3,230)
0923小海駅-<路線バス>-1002みどり池入口(800)
------------
【Trekking 1日目】
1005みどり池入口-1114こまどり沢-1148みどり池<昼食・散策>1237-1347みどり池分岐-1406本沢温泉
【Trekking 2日目】
0700本沢温泉-0857白砂新道分岐0905-0923東天狗岳0936-0955西天狗岳<食事・休憩>1057-
1119東天狗岳-1242中山峠-1250黒百合ヒュッテ(休憩)1317-1432唐沢鉱泉分岐(休憩)1445-《遺失物捜索》-1601唐沢鉱泉(入浴\700)
------------
【復路】
1700稲子湯-<タクシー>-1735茅野駅(運賃8,800+呼び出し料\170)
1750茅野-<あずさ30号>→東京方面(運賃\3,230+特急指定席\2,610)
天候 概ね晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
「みどり池入口」(小海町営バス)
 ※下山時に稲子湯旅館で入浴した場合は、目前が始点の「稲子湯」バス停
コース状況/
危険箇所等
■道の状況
 ・基本的に整備された登山道です
 ・白砂新道の登り始めで、沢から右へ離脱するポイントに注意
 ・黒百合平からの下りは、苔むした岩場が続きます(北八ヶ岳らしい情景)
■登山ポスト
 ・みどり池入口の先、ゲートの右脇
 ・唐沢鉱泉の入口
■温泉
 ・今回は唐沢鉱泉に浸かってリフレッシュしました
 ・茅野市側には日帰り湯が多数
 ・往路を戻る場合は、稲子湯温泉(\600。日中〜16時ごろまで)も候補にしていました
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
小海駅到着。
海抜865mは国内最高所?
2011年11月12日 09:15撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 9:15
小海駅到着。
海抜865mは国内最高所?
小海町営バスを下車。
往路はみどり池入口が便利。
2011年11月12日 10:03撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 10:03
小海町営バスを下車。
往路はみどり池入口が便利。
みどり池入口のゲート。
右側に登山ポストあり。
2011年11月12日 10:07撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 10:07
みどり池入口のゲート。
右側に登山ポストあり。
絵に描いたような光景。
晩秋の日差しが心地よい。
2011年11月12日 10:08撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 10:08
絵に描いたような光景。
晩秋の日差しが心地よい。
みどり池へ整備された道。
2011年11月12日 10:29撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 10:29
みどり池へ整備された道。
2011年11月12日 10:33撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 10:33
こまどり沢に到着。
台風被害のため迂回路へ。
2011年11月12日 11:13撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 11:13
こまどり沢に到着。
台風被害のため迂回路へ。
有名な表示。
「みどり池 はっても30分」
2011年11月12日 11:14撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/12 11:14
有名な表示。
「みどり池 はっても30分」
森林鉄道の軌道跡を越えて。
2011年11月12日 11:18撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 11:18
森林鉄道の軌道跡を越えて。
これもまた有名な恐竜、
ではなくて倒木。
2011年11月12日 11:21撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/12 11:21
これもまた有名な恐竜、
ではなくて倒木。
昼下がりのような穏やかさ。
正午前なのに、うららか。
2011年11月12日 11:44撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 11:44
昼下がりのような穏やかさ。
正午前なのに、うららか。
まず煙突が見えてくる。
そして、薪が燃える臭い。
2011年11月12日 11:49撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 11:49
まず煙突が見えてくる。
そして、薪が燃える臭い。
カメラを向けると、ポーズ。
寸前まで吠えていたのに。
2011年11月12日 11:50撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
2
11/12 11:50
カメラを向けると、ポーズ。
寸前まで吠えていたのに。
みどり池。
天狗岳の方向を望む。
2011年11月12日 12:28撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/12 12:28
みどり池。
天狗岳の方向を望む。
しらびそ小屋。
トイレを拝借(100円)。
2011年11月12日 12:29撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 12:29
しらびそ小屋。
トイレを拝借(100円)。
この方々、度々会うことに。
仮に「池の方々」と呼びます。
2011年11月12日 12:29撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 12:29
この方々、度々会うことに。
仮に「池の方々」と呼びます。
小屋を後にして右を向く。
稲子岳南壁が見えてくる。
2011年11月12日 12:37撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 12:37
小屋を後にして右を向く。
稲子岳南壁が見えてくる。
池の対岸から振り返る。
ここで1泊するのも妙手?
2011年11月12日 12:41撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 12:41
池の対岸から振り返る。
ここで1泊するのも妙手?
シラカバの樹皮。
鉋で削ったような趣も。
2011年11月12日 12:43撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 12:43
シラカバの樹皮。
鉋で削ったような趣も。
本沢温泉に到着。
ベンチで休む人も。
2011年11月12日 14:06撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 14:06
本沢温泉に到着。
ベンチで休む人も。
掲示板に「今夜は鹿肉祭」。
今朝は2℃だった、と。
2011年11月12日 14:07撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 14:07
掲示板に「今夜は鹿肉祭」。
今朝は2℃だった、と。
玄関で靴の紐を解く。
見上げると、正面に山容。
2011年11月12日 14:30撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 14:30
玄関で靴の紐を解く。
見上げると、正面に山容。
硫黄岳の爆裂火口を仰ぐ。
絶景に包まれた野天風呂。
2011年11月12日 14:42撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 14:42
硫黄岳の爆裂火口を仰ぐ。
絶景に包まれた野天風呂。
「日本最高所野天風呂」
奥の女性が「池の方々」。
2011年11月12日 15:29撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11/12 15:29
「日本最高所野天風呂」
奥の女性が「池の方々」。
「鹿肉祭」の夕食。
テーブルに鍋が鎮座する。
2011年11月12日 17:34撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/12 17:34
「鹿肉祭」の夕食。
テーブルに鍋が鎮座する。
知らぬ同士が箸を取り、
肉も野菜も平等に分け合う。
2011年11月12日 17:42撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/12 17:42
知らぬ同士が箸を取り、
肉も野菜も平等に分け合う。
翌13日朝。
食堂の窓越しに東を見る。
2011年11月13日 05:59撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 5:59
翌13日朝。
食堂の窓越しに東を見る。
朝食は簡素かつ簡素、簡素。
実は右隣が「池の女神」。
2011年11月13日 06:04撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 6:04
朝食は簡素かつ簡素、簡素。
実は右隣が「池の女神」。
鎮座する鍋の中身は味噌汁。
kagoshima 氏がサービス係。
2011年11月13日 06:11撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 6:11
鎮座する鍋の中身は味噌汁。
kagoshima 氏がサービス係。
白砂新道の登り始め。
整備された道だという。
2011年11月13日 07:03撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 7:03
白砂新道の登り始め。
整備された道だという。
この沢を登り詰めるとNG。
赤テープを見て右に折れる。
2011年11月13日 07:09撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 7:09
この沢を登り詰めるとNG。
赤テープを見て右に折れる。
赤テープの効用は大きい。
賛否両論あれど、重要。
2011年11月13日 07:33撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 7:33
赤テープの効用は大きい。
賛否両論あれど、重要。
いい天気に恵まれた。
山腹から東方向を振り返る。
2011年11月13日 08:45撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 8:45
いい天気に恵まれた。
山腹から東方向を振り返る。
トラバースの先に東天狗。
南東斜面は暖かく穏やか。
2011年11月13日 08:54撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 8:54
トラバースの先に東天狗。
南東斜面は暖かく穏やか。
それでも足元には霜柱。
2011年11月13日 08:55撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 8:55
それでも足元には霜柱。
強風の白砂新道分岐。
西側をヘリが飛んでいた。
2011年11月13日 09:06撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 9:06
強風の白砂新道分岐。
西側をヘリが飛んでいた。
根石山荘の方向へ。
コンテナ風の荷物を提げて。
2011年11月13日 09:06撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/13 9:06
根石山荘の方向へ。
コンテナ風の荷物を提げて。
東天狗への登りで振り返る。
硫黄岳の向こうに赤岳が。
2011年11月13日 09:17撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 9:17
東天狗への登りで振り返る。
硫黄岳の向こうに赤岳が。
北アルプスの方向。
晴れてくれてよかった。
2011年11月13日 09:17撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 9:17
北アルプスの方向。
晴れてくれてよかった。
東天狗目前の橋が見える。
風がいっそう強くなる。
2011年11月13日 09:20撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 9:20
東天狗目前の橋が見える。
風がいっそう強くなる。
根石岳、箕冠山、硫黄岳、
横岳、赤岳……
2011年11月13日 09:25撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/13 9:25
根石岳、箕冠山、硫黄岳、
横岳、赤岳……
東天狗岳の頂上。
向こうは西天狗岳。
2011年11月13日 09:25撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 9:25
東天狗岳の頂上。
向こうは西天狗岳。
Herr H 氏がやってきた。
黙々と登っている。
2011年11月13日 09:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11/13 9:33
Herr H 氏がやってきた。
黙々と登っている。
kagoshima 氏も登場。
こちらは飄々とした趣で。
2011年11月13日 09:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11/13 9:34
kagoshima 氏も登場。
こちらは飄々とした趣で。
西天狗岳頂上の標柱。
向こうは東天狗岳。
2011年11月13日 10:48撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/13 10:48
西天狗岳頂上の標柱。
向こうは東天狗岳。
東天狗を経由して北上する。
北横岳の向こうに蓼科山が。
2011年11月13日 11:22撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:22
東天狗を経由して北上する。
北横岳の向こうに蓼科山が。
そういえばkagoshima氏は、
高所恐怖症だったよなあ。
2011年11月13日 11:27撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:27
そういえばkagoshima氏は、
高所恐怖症だったよなあ。
絶景と感じるか。
それとも恐怖の高所なのか。
2011年11月13日 11:27撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:27
絶景と感じるか。
それとも恐怖の高所なのか。
黒百合平と中山峠の分岐。
私たちは右の中山峠へ。
2011年11月13日 11:39撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:39
黒百合平と中山峠の分岐。
私たちは右の中山峠へ。
稲子岳の南壁が目前に。
その向こうはニュウですか。
2011年11月13日 11:43撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:43
稲子岳の南壁が目前に。
その向こうはニュウですか。
北側斜面では霜柱も散見。
もう正午を過ぎているのに。
2011年11月13日 11:51撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 11:51
北側斜面では霜柱も散見。
もう正午を過ぎているのに。
中央にみどり池、
その畔に、しらびす小屋。
2011年11月13日 12:11撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 12:11
中央にみどり池、
その畔に、しらびす小屋。
中山峠からの進路を変更。
東ではなく西へ下ることに。
2011年11月13日 12:43撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 12:43
中山峠からの進路を変更。
東ではなく西へ下ることに。
木道の敷かれた平坦な道。
5分強で黒百合平に着く。
2011年11月13日 12:48撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 12:48
木道の敷かれた平坦な道。
5分強で黒百合平に着く。
黒百合平ではテン泊の若者も。
2011年11月13日 12:49撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 12:49
黒百合平ではテン泊の若者も。
黒百合ヒュッテは16℃。
2011年11月13日 12:51撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 12:51
黒百合ヒュッテは16℃。
北八ケ岳らしい岩場の下り。
苔生していて滑りやすい。
2011年11月13日 13:27撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
1
11/13 13:27
北八ケ岳らしい岩場の下り。
苔生していて滑りやすい。
慎重に歩を進める Herr H 氏
慌てずにゆっくりと。
2011年11月13日 13:27撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 13:27
慎重に歩を進める Herr H 氏
慌てずにゆっくりと。
唐沢鉱泉と渋ノ湯の選択。
今回は鉱泉に行ってみよう。
2011年11月13日 14:32撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 14:32
唐沢鉱泉と渋ノ湯の選択。
今回は鉱泉に行ってみよう。
唐沢鉱泉に到着。
さあ、風呂だ、風呂だ。
2011年11月13日 16:01撮影 by  COOLPIX AW100, NIKON
11/13 16:01
唐沢鉱泉に到着。
さあ、風呂だ、風呂だ。
撮影機器:

感想

今回は男の湯治シリーズ。八ヶ岳の本沢温泉に浸かって天狗岳をゆっくりめぐり、麓に下山して再び湯に浸かる計画です。
はずせない案件で離脱したkannosuke氏に代わりH氏が初参加。40代半ばでバレーボール現役の筋肉質ですが、体重は95kg。
これがどう影響したかは後述するとして、とにかく3人は長野新幹線、小海線、バスを乗り継いで登山口へと向かいました。

「こっちの方が近いですよ」とバスの運転手さんに教えてもらい、みどり池入口で下車すると、すぐ目の前がゲートです。
同じバスに乗っていた女性2人連れはグイグイと先へ行く。男性と女性2人の3人グループとは抜きつ抜かれつの散策です。
青空に恵まれ、カラマツ林の白、落葉の山吹色と絶妙のコントラストを描く緩斜面を進むうちに汗ばんで、上着を脱ぎます。

台風15号で被災した通常の登山道を避け、ほどなく、こまどり沢へ。ありました。「みどり池 はっても30分」の表示が。
森林鉄道の軌道跡、ティラノザウルスを想起させる倒木……。なるほど、若い女性が多いのも頷ける牧歌的なコースです。
みどり池までは歩きましたが、33分かかりました。「はっても30分」より遅かったのは道草を繰り返したからでしょうか。

みどり池のしらびそ小屋前へ。柔らかな日差し、霞みがちな青空、天狗岳、しらびそ林、煙突の煙、薪を燃やす臭い……。
けたたましく吠え続ける犬がいます。名前は大吉。「1枚いいかな?」と声をかけて腰を降ろすと、大吉はカメラ目線です。
のどかな昼です。お湯を沸かし、ピーチティーを1杯。kagoshima氏は今回も自分以外の食事を用意してきて「食えよ」と。

近くでバスの3人グループが寛いでいました。このときは認識していませんでしたが、その女性2人はとても活動的です。
数時間後にインパクトのある言動を披露するお二人を「池の方々」と呼ぶことにします。思えば、嵐の前の静けさでした。
みどり池を後にすると樹林の間を縫うなだらかな道が続きます。部分的に木道も整備されていて、抜群の歩きやすさです。

景色を楽しんでいるうちに本沢温泉。正面の入口前はさまざまな人が休憩中。風呂道具を提げて戻ってくる人もいます。
部屋に荷物を置くやいなや、野天風呂へ。少し山道を登ると、硫黄臭が漂い、見上げれば硫黄岳の爆裂火口が雄大です。
そう広くはない湯船に男性が5人。「ぬるいですか」と尋ねると、「こうしていると、今はそれほどでもないですね」と。

それでは、と思ったところで、少し離れて腰かけている外国人女性と目が合いました。「順番を待ってるの?」と尋ねると、
その通りでした。湯加減を答えてくれた男性と一緒に来て、他の男性が出るのを待っているのだというのです。う〜ん。
「じゃあ、私たちは離れたところにいますから、お湯から出たら教えに来てください」と言って、トラバースを逆進です。

ところが、待てど暮らせど声がかからない。15分もすると、当初は快諾していた同行者の中から「体が冷えるぅ〜」。
後から来た人からは「いっぱいなんですか?」。その都度、経緯を説明していましたが、ついに強行突破の猛者が出現。
ほどなく、件のカップルが九十九折のトラバースを登ってきました。丁重なお礼を受けました。まあ悪い気はしません。

さあ、今度こそ。ところが、脱衣中に「池の人々」が姿を現し、どんどん降りてきます。誰かから「おいおい」と当惑の声。
ご本人は委細構わずに水着風の姿になり、「あぁ、いい湯だわ」。kagoshima氏は「待った20分間は何だったんだ」と嘆息。
それでも、白濁した野天風呂に浸かって硫黄岳を見上げていると、心地よい疲労感に包まれて心身がリフレッシュされます。

本沢温泉に戻って、今度は温かい内湯でポカポカに。そして今夜は鹿肉祭。指定された席に座り、鍋の蓋を開けるのは人情。
新鮮な肉と野菜は決して大量ではないけれど、大いに食欲が刺激されます。徐々に周りの席も埋まってきて、「あ、あっ!」。
何と我々の隣は「池の方々」。野天風呂で勇ましかった女性が「ごはん、このくらいで?」。私は「ありがとうございます」。

食卓での話題は基本的にそれぞれのグループ内で進むのですが、時折、「明日はどちらまで?」とインターグループ会話に。
食後は談話室で、老若男女の寛いだ時間に加わりました。「このトマト食べてみてよ」とか「飲んでますか? どうぞ」とか。
お酒で適度に温まり、窓の外には丸い月。頭頂部と足のつま先が壁に当たる窮屈な個室ながらも、心地よい眠りに落ちます。

さて、明日は天狗岳。

(下山後、激動の1週間でアップが遅れています。一両日中に追完します)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2747人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
天狗岳(みどり池・本沢温泉)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら