ゆっくり八ヶ岳 本沢温泉〜天狗岳〜唐沢鉱泉
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- GPS
- 13:02
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,408m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
0652東京-<あさま503号>-0821佐久平0829-0915小海(運賃3,260+新幹線指定席3,230)
0923小海駅-<路線バス>-1002みどり池入口(800)
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【Trekking 1日目】
1005みどり池入口-1114こまどり沢-1148みどり池<昼食・散策>1237-1347みどり池分岐-1406本沢温泉
【Trekking 2日目】
0700本沢温泉-0857白砂新道分岐0905-0923東天狗岳0936-0955西天狗岳<食事・休憩>1057-
1119東天狗岳-1242中山峠-1250黒百合ヒュッテ(休憩)1317-1432唐沢鉱泉分岐(休憩)1445-《遺失物捜索》-1601唐沢鉱泉(入浴\700)
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【復路】
1700稲子湯-<タクシー>-1735茅野駅(運賃8,800+呼び出し料\170)
1750茅野-<あずさ30号>→東京方面(運賃\3,230+特急指定席\2,610)
天候 | 概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
※下山時に稲子湯旅館で入浴した場合は、目前が始点の「稲子湯」バス停 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 ・基本的に整備された登山道です ・白砂新道の登り始めで、沢から右へ離脱するポイントに注意 ・黒百合平からの下りは、苔むした岩場が続きます(北八ヶ岳らしい情景) ■登山ポスト ・みどり池入口の先、ゲートの右脇 ・唐沢鉱泉の入口 ■温泉 ・今回は唐沢鉱泉に浸かってリフレッシュしました ・茅野市側には日帰り湯が多数 ・往路を戻る場合は、稲子湯温泉(\600。日中〜16時ごろまで)も候補にしていました |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
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写真
感想
今回は男の湯治シリーズ。八ヶ岳の本沢温泉に浸かって天狗岳をゆっくりめぐり、麓に下山して再び湯に浸かる計画です。
はずせない案件で離脱したkannosuke氏に代わりH氏が初参加。40代半ばでバレーボール現役の筋肉質ですが、体重は95kg。
これがどう影響したかは後述するとして、とにかく3人は長野新幹線、小海線、バスを乗り継いで登山口へと向かいました。
「こっちの方が近いですよ」とバスの運転手さんに教えてもらい、みどり池入口で下車すると、すぐ目の前がゲートです。
同じバスに乗っていた女性2人連れはグイグイと先へ行く。男性と女性2人の3人グループとは抜きつ抜かれつの散策です。
青空に恵まれ、カラマツ林の白、落葉の山吹色と絶妙のコントラストを描く緩斜面を進むうちに汗ばんで、上着を脱ぎます。
台風15号で被災した通常の登山道を避け、ほどなく、こまどり沢へ。ありました。「みどり池 はっても30分」の表示が。
森林鉄道の軌道跡、ティラノザウルスを想起させる倒木……。なるほど、若い女性が多いのも頷ける牧歌的なコースです。
みどり池までは歩きましたが、33分かかりました。「はっても30分」より遅かったのは道草を繰り返したからでしょうか。
みどり池のしらびそ小屋前へ。柔らかな日差し、霞みがちな青空、天狗岳、しらびそ林、煙突の煙、薪を燃やす臭い……。
けたたましく吠え続ける犬がいます。名前は大吉。「1枚いいかな?」と声をかけて腰を降ろすと、大吉はカメラ目線です。
のどかな昼です。お湯を沸かし、ピーチティーを1杯。kagoshima氏は今回も自分以外の食事を用意してきて「食えよ」と。
近くでバスの3人グループが寛いでいました。このときは認識していませんでしたが、その女性2人はとても活動的です。
数時間後にインパクトのある言動を披露するお二人を「池の方々」と呼ぶことにします。思えば、嵐の前の静けさでした。
みどり池を後にすると樹林の間を縫うなだらかな道が続きます。部分的に木道も整備されていて、抜群の歩きやすさです。
景色を楽しんでいるうちに本沢温泉。正面の入口前はさまざまな人が休憩中。風呂道具を提げて戻ってくる人もいます。
部屋に荷物を置くやいなや、野天風呂へ。少し山道を登ると、硫黄臭が漂い、見上げれば硫黄岳の爆裂火口が雄大です。
そう広くはない湯船に男性が5人。「ぬるいですか」と尋ねると、「こうしていると、今はそれほどでもないですね」と。
それでは、と思ったところで、少し離れて腰かけている外国人女性と目が合いました。「順番を待ってるの?」と尋ねると、
その通りでした。湯加減を答えてくれた男性と一緒に来て、他の男性が出るのを待っているのだというのです。う〜ん。
「じゃあ、私たちは離れたところにいますから、お湯から出たら教えに来てください」と言って、トラバースを逆進です。
ところが、待てど暮らせど声がかからない。15分もすると、当初は快諾していた同行者の中から「体が冷えるぅ〜」。
後から来た人からは「いっぱいなんですか?」。その都度、経緯を説明していましたが、ついに強行突破の猛者が出現。
ほどなく、件のカップルが九十九折のトラバースを登ってきました。丁重なお礼を受けました。まあ悪い気はしません。
さあ、今度こそ。ところが、脱衣中に「池の人々」が姿を現し、どんどん降りてきます。誰かから「おいおい」と当惑の声。
ご本人は委細構わずに水着風の姿になり、「あぁ、いい湯だわ」。kagoshima氏は「待った20分間は何だったんだ」と嘆息。
それでも、白濁した野天風呂に浸かって硫黄岳を見上げていると、心地よい疲労感に包まれて心身がリフレッシュされます。
本沢温泉に戻って、今度は温かい内湯でポカポカに。そして今夜は鹿肉祭。指定された席に座り、鍋の蓋を開けるのは人情。
新鮮な肉と野菜は決して大量ではないけれど、大いに食欲が刺激されます。徐々に周りの席も埋まってきて、「あ、あっ!」。
何と我々の隣は「池の方々」。野天風呂で勇ましかった女性が「ごはん、このくらいで?」。私は「ありがとうございます」。
食卓での話題は基本的にそれぞれのグループ内で進むのですが、時折、「明日はどちらまで?」とインターグループ会話に。
食後は談話室で、老若男女の寛いだ時間に加わりました。「このトマト食べてみてよ」とか「飲んでますか? どうぞ」とか。
お酒で適度に温まり、窓の外には丸い月。頭頂部と足のつま先が壁に当たる窮屈な個室ながらも、心地よい眠りに落ちます。
さて、明日は天狗岳。
(下山後、激動の1週間でアップが遅れています。一両日中に追完します)
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