チビ登山第83座船窪小屋:天空の展望台へ【親子登山】
- GPS
- 11:52
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,797m
- 下り
- 1,816m
コースタイム
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:12
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 5:22
チビ太大先生大変だったと言いつつ小屋番のお兄さんに抜かれた以外は誰一人にも抜かれず。
下りで先に音をあげたのは私です。
最後の下りは言葉で苛められました。え?なに?お父さんまさか疲れちゃったの?とか(=`ェ´=)
日本三大急登、北アルプス三大急登というのがある。詳しくは
北アルプス三大急登:
ブナ立尾根(烏帽子岳):距離3.2km 標高差1251m 39.7%
合戦尾根(燕岳):距離3.9km 標高差1244m 31.6%
早月尾根(剱岳):距離7.2km 標高差2238m 31%
北アルプス三大急登:
早月尾根(剱岳)
西黒尾根(谷川岳):距離3.1km 標高差1114m 35.6%
黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳):距離8.5km 標高差2200m 25.7%
距離4.1km 標高差1316m 32.1%・・・おいおい、距離は短いものの、標高差で上記だと3位、平均勾配でも3位!!
上のコースタイムは寄り道を含んでいるので、正規コースタイムを抜き出すとこんな感じ:
コースタイム6時間のところ:5時間12分
コースタイム4時間のところ:3時間29分
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険なところは少ないが、登りが厳しく、体力を損耗し集中力が切れた下山時に店頭事故がおこりやすいかもしれない。二日目は特に気をつけ、声をかけあって下山。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
以下、よい子は真似しないように
+++
好天に恵まれた三連休。七歳になった山小屋評論家ことチビ太大先生と北アルプス奥地にある船窪小屋に行ってまいりました。
山小屋に泊まらずテント泊を好むヤマヤの中でも、『この山小屋だけは泊まってみたい』と思わせる稜線上のランプの小屋として有名です。
問題は、そのアプローチ。約4kmで1400m近く、しかも大半を景色に恵まれない樹林帯の中で登る強烈な急登を越えた後でないと、天国からの絶景は味わえません。ガイドブックやテレビ番組では伝えきれない船窪の真髄がここにあります。
そんな急登の向うにたつ山小屋を紹介するテレビ番組を見ていたある日の大先生、
『(船窪小屋の前で)ラジオ体操がした〜い。』
『(夕食はテンプラとビーフシチューと聞き)いきた〜い♪』
三連休は(激混雑の)北岳か、鹿島槍か、八ヶ岳を考えていたのですが、テンプラが最後の一押しになりました。
七倉尾根の急登については、事前にたくさん言い含めておきました。
父『いいか、急勾配はちびっ子の最も得意とする地形だ!』
チビ太『うぃ!全員ブチ抜く!』
父『最初はゆっくり歩くのだ。そうしたら、チビ太が体重が軽いから、何をしないでも重い荷物をもったおじちゃん、おばちゃん、おにいちゃん、おねえちゃんに自然に追いつく。』
チビ太『うぃ!』
父『追いつくときには無理をするな、楽ちんなペースで追いつくんだ。』
チビ太『追いついたら「お先に〜♪」って挨拶するんだね?』
父『違う!追いついたらむっちゃ軽々、「お山登りは楽しいな〜♪ルンルン♪」って軽がる抜くんだ!』
チビ太『わかった。ルンルン♪って言って抜き去る』
父『そうだ!その時顔は笑っているが実は心臓はバクバクだ。』
チビ太『えっ。そうなの』
父『そうだ!抜かれた人はものすごく苦しいときに、チビっ子にルンルン抜かれたら心が折れる。そうして抜いていて全速力で視界から消えるんだ。わかったな。』
チビ太『わかった。ルンルン。』
なんにも面白くない樹林帯の急坂を息も絶え絶え4時間以上登り続け、その先に待っていた天国については、写真をご覧のとおりです。
灼熱地獄の下界をさけ、アルプスの高山地帯に避暑しに来たわけですが、森林限界を越え絶景の稜線にでたら直射日光光線にやられ、日中は素っ裸でも大丈夫なくらい。時折稜線をわたる風が涼しい。
小屋の夕食は気を利かせて外で360度の大パノラマを眺めながらのテンプラ+ビーフシチュー。小屋に昼についたら何にもしないと決めていましたが、ほんとに景色を眺める以外なにもする気がおきません。読書用の一冊を持ってきましたが、ほんと、本一冊でさえここでは俗っぽい。
翌朝は朝食後のお散歩に七倉岳を登って針の木岳の全容を眺め、それからは12時の下山を目指してガンガン下っていきました。高度を下げるごとに気温はあがり、発汗量が尋常ではなかった。
下山は11時半。下から見上げた七倉岳の稜線の高度差が半端なかった。
帰宅途中、そばの高瀬でざるそば大盛を×2
チビ太は一口も分けてくれませんでした。
コメント
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鼻突八丁から降りてこられたちび太大先生に「カンバレ」と声をかけていただいた者です。
鼻突八丁に辿り着くまでも辛く感じていたのですが、ちび太先生の励ましを受け、連続のハシゴを頑張って登ることが出来ました。
また、osamelさんが
「暑いところを何度か通りますよ」と言ってくださったので、途切れた樹林に降り注ぐ灼熱の太陽に晒された時も、ここの事だねと余裕を持って歩く事が出来、心に余裕が出来ました。
思い出深い1ページの中に、ちび太先生の声援が刻まれました。
ありがとうございました!
おお!コメントありがとうございます。
応援団長にもよろしく伝えておきます。子供の山道での仕事は「おうえん」だと刷り込んでいるので・・・
いやはや、のど元過ぎればなんとやらですが、それにしてもすごい急登でした。
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