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Yamareco

記録ID: 1526327
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

恵那山主要4ルート総ナメ8の字周回〜謎の超回復を経て〜

2018年07月27日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:56
距離
39.4km
登り
3,073m
下り
3,072m

コースタイム

日帰り
山行
13:46
休憩
0:00
合計
13:46
6:30
6:30
23
6:53
6:53
76
8:09
8:09
136
10:25
10:25
7
10:32
10:32
76
13:13
13:13
164
16:13
16:13
128
18:21
18:21
101
基本到着時刻、休憩時間不明
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
黒井沢林道入り口にあるウエストン公園駐車場に駐車。登山でここを利用する人は皆無。5台くらいしか置けない。仮説トイレが一つある。
コース状況/
危険箇所等
1.ウエストン公園〜恵那神社〜前宮ルート〜山頂
恵那神社近くの車両止めゲートが人も通行不可になっていた。ルートは急登が続き、めげそうになる。笹が多く濡れる。
2.山頂〜広河原登山口〜神坂峠
よく整備されたルート。峠への林道は全面舗装、所々荒れているが人は問題なく通れる。落石注意。
3.神坂峠〜神坂峠ルート〜山頂
歩きやすいが小さなアップダウン。前半は高度を稼げず、長く感じられる。晴れていれば途中の小ピークで恵那山の山体全容が眺められる。
4.山頂〜黒井沢ルート〜ウエストン公園
山頂近くのトラバース道は細く、岩や木の根でやや歩きづらい。沢沿いも岩がごろごろしていて捻挫注意。笹が深いところあり。避難小屋あり。黒井沢林道は全面舗装でとても歩きやすい。車注意。
黒井沢林道ゲート手前にあるウエストン公園に駐車。公園といってもとても小さい。ウエストンの銅像を前に、この山行の成功を祈願して出発。小雨がぱらつく不安な天候だが、天気予報はいいし、とても涼しい。
2018年07月27日 06:16撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 6:16
黒井沢林道ゲート手前にあるウエストン公園に駐車。公園といってもとても小さい。ウエストンの銅像を前に、この山行の成功を祈願して出発。小雨がぱらつく不安な天候だが、天気予報はいいし、とても涼しい。
恵那神社。この両脇にそびえたつ夫婦杉の荘厳な構えが好きだ。ここでも安全と成功を祈願。
2018年07月27日 06:31撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 6:31
恵那神社。この両脇にそびえたつ夫婦杉の荘厳な構えが好きだ。ここでも安全と成功を祈願。
前宮ルート。おや?車両通行止めのゲートが閉まっているはいつも通りなのだが、両脇の隙間が金網でふさがれ歩行者も通行不可になっているではないか。何か問題でもあったのだろうか。困った。仕方なく上から失敬させてもらった。前宮ルート自体は通行可能なはずだ。週末はゲートが開くのだろうか?
2018年07月27日 06:37撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 6:37
前宮ルート。おや?車両通行止めのゲートが閉まっているはいつも通りなのだが、両脇の隙間が金網でふさがれ歩行者も通行不可になっているではないか。何か問題でもあったのだろうか。困った。仕方なく上から失敬させてもらった。前宮ルート自体は通行可能なはずだ。週末はゲートが開くのだろうか?
前宮ルート登山口。
2018年07月27日 06:52撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 6:52
前宮ルート登山口。
すぐに川を渡る。今日は丸太橋があった。(ないときもある)
2018年07月27日 06:53撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 6:53
すぐに川を渡る。今日は丸太橋があった。(ないときもある)
途中の崩壊地では工事が行われていてう回路を通る。
2018年07月27日 07:35撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 7:35
途中の崩壊地では工事が行われていてう回路を通る。
枯れた大桧。眠い。すでに疲れた。
2018年07月27日 08:09撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 8:09
枯れた大桧。眠い。すでに疲れた。
笹が思ったより深い。刈り払いが行われおらず、霧雨の中ではすぐに全身ずぶぬれに。
2018年07月27日 08:37撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 8:37
笹が思ったより深い。刈り払いが行われおらず、霧雨の中ではすぐに全身ずぶぬれに。
急騰は続く。やはり体調不良は否めない。足に力が入らずペースは上がらない。大丈夫かという不安がよぎる。
2018年07月27日 08:54撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 8:54
急騰は続く。やはり体調不良は否めない。足に力が入らずペースは上がらない。大丈夫かという不安がよぎる。
上に行くとガスが晴れてきた。日差しがあっても暑くない。
2018年07月27日 09:30撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 9:30
上に行くとガスが晴れてきた。日差しがあっても暑くない。
ここのコースは山頂が20合という設定で看板が設置されている。
2018年07月27日 09:32撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 9:32
ここのコースは山頂が20合という設定で看板が設置されている。
山頂稜線部に出て、恵那神社のお社が続く。
2018年07月27日 09:56撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 9:56
山頂稜線部に出て、恵那神社のお社が続く。
神坂(みさか)ルートとの分岐。ここへは後に再び来ることになる予定なのだが。
2018年07月27日 09:59撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 9:59
神坂(みさか)ルートとの分岐。ここへは後に再び来ることになる予定なのだが。
山頂小屋。だれもいない。さて、疲労感が思ったよりあって、このまま広河原に下っていいものかしばし考える。もし無理なら、ここのまま前宮ルートを引き返すか、黒井沢ルートを下るかしなければならない。今日は涼しいし、まだいけそうなのでとにかく広河原に下ることにした。
2018年07月27日 10:25撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 10:25
山頂小屋。だれもいない。さて、疲労感が思ったよりあって、このまま広河原に下っていいものかしばし考える。もし無理なら、ここのまま前宮ルートを引き返すか、黒井沢ルートを下るかしなければならない。今日は涼しいし、まだいけそうなのでとにかく広河原に下ることにした。
三角点山頂。誰もいない。今日は金曜日。さあ、下るぞ。下りでは何名かの登山客とすれ違う。
2018年07月27日 10:32撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
1
7/27 10:32
三角点山頂。誰もいない。今日は金曜日。さあ、下るぞ。下りでは何名かの登山客とすれ違う。
広河原に降りてきた。あっという間だ。少し元気が出てきたように感じたが、河原で顔を洗おうとしゃがんだら、脚の筋肉が軽く痙攣。やはり疲れはたまっているようだ。しかし、もう神坂峠まで登るしかない。
2018年07月27日 11:48撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 11:48
広河原に降りてきた。あっという間だ。少し元気が出てきたように感じたが、河原で顔を洗おうとしゃがんだら、脚の筋肉が軽く痙攣。やはり疲れはたまっているようだ。しかし、もう神坂峠まで登るしかない。
かなり荒れている。この林道は長らく通行止めだが、もう一生開通することもなさそうだ。路面はそれほどではなくても、法面の崩壊がひどい。
2018年07月27日 11:55撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 11:55
かなり荒れている。この林道は長らく通行止めだが、もう一生開通することもなさそうだ。路面はそれほどではなくても、法面の崩壊がひどい。
林道をひたすら登っていく。日差しが強くなくて幸いだったが、徐々に脚に疲れがたまっていき、単調な動作で睡魔が襲いつつあった。
2018年07月27日 12:08撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 12:08
林道をひたすら登っていく。日差しが強くなくて幸いだったが、徐々に脚に疲れがたまっていき、単調な動作で睡魔が襲いつつあった。
神坂峠登山口。疲労はこの時点でピークだったが、ここからのエスケープはできない。腹の具合も今一つだった。近くに萬岳荘があったが、それを往復する気力もない。少し食べて漢方を飲む。とにかく分岐まで行くしかない。慢性化している脚の痙攣さえ起こさなければなんとかなるだろう。ゆっくりいこう。
2018年07月27日 13:13撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 13:13
神坂峠登山口。疲労はこの時点でピークだったが、ここからのエスケープはできない。腹の具合も今一つだった。近くに萬岳荘があったが、それを往復する気力もない。少し食べて漢方を飲む。とにかく分岐まで行くしかない。慢性化している脚の痙攣さえ起こさなければなんとかなるだろう。ゆっくりいこう。
とにかくこのコース、小さなアップダウンが多く、長い。以前来た時のことを少しずつ思い出した。不思議なことにここまで脚がとてもよく動き元気だ。気力もわいてきた。ハイになってきているのかと思ったが、それとも少し違う。疲労感まで消失しつつある。このような、途中から突如元気になる現象は今までも何度かあったが、今回は別格の回復力で、しかもこれは実質ゴールするまで持続したのだ。漢方が効いたのか?いつも飲んでいるものだが。
2018年07月27日 14:23撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 14:23
とにかくこのコース、小さなアップダウンが多く、長い。以前来た時のことを少しずつ思い出した。不思議なことにここまで脚がとてもよく動き元気だ。気力もわいてきた。ハイになってきているのかと思ったが、それとも少し違う。疲労感まで消失しつつある。このような、途中から突如元気になる現象は今までも何度かあったが、今回は別格の回復力で、しかもこれは実質ゴールするまで持続したのだ。漢方が効いたのか?いつも飲んでいるものだが。
難なく前宮ルートとの分岐点に到達し、この山行の不安が確信に変わる。バイケイソウだろうか。こんな道端の花に目をやるほど余裕が出てくる。なんなんだろうこの現象。
2018年07月27日 16:06撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 16:06
難なく前宮ルートとの分岐点に到達し、この山行の不安が確信に変わる。バイケイソウだろうか。こんな道端の花に目をやるほど余裕が出てくる。なんなんだろうこの現象。
あっけなく今日二度目の避難小屋。やはり誰もいない。今日最初に来た時よりも元気かもしれないと思うほど疲労感がない。よし行けるぞ。もちろん油断大敵、まだ長い下りと林道歩きが待っている。
2018年07月27日 16:13撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
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7/27 16:13
あっけなく今日二度目の避難小屋。やはり誰もいない。今日最初に来た時よりも元気かもしれないと思うほど疲労感がない。よし行けるぞ。もちろん油断大敵、まだ長い下りと林道歩きが待っている。
さあ、いよいよ最後のステージ。このルートは過去に一度だけ登ったことがある。徐々に日没が近づいてきている。
2018年07月27日 16:25撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 16:25
さあ、いよいよ最後のステージ。このルートは過去に一度だけ登ったことがある。徐々に日没が近づいてきている。
うっそうとした笹原。いかにもクマが出そうな雰囲気。
2018年07月27日 17:09撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 17:09
うっそうとした笹原。いかにもクマが出そうな雰囲気。
ようやく、黒井沢ルート登山口。思ったより長かった。やはり疲れがあるらしく、何度かつまずいたり、脚をひねったり。最後まで集中が肝心。
2018年07月27日 18:20撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 18:20
ようやく、黒井沢ルート登山口。思ったより長かった。やはり疲れがあるらしく、何度かつまずいたり、脚をひねったり。最後まで集中が肝心。
あとはこの約10km林道を二時間近くひたすら下るのみ。路面状態も良く、適度な傾斜の下りでとても歩きやすくペースが上がってよかった。腰が痛い。
2018年07月27日 18:23撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
7/27 18:23
あとはこの約10km林道を二時間近くひたすら下るのみ。路面状態も良く、適度な傾斜の下りでとても歩きやすくペースが上がってよかった。腰が痛い。
無事ゴール。ウエストンさんありがとう。
2018年07月27日 20:03撮影 by  Canon IXY 100F, Canon
1
7/27 20:03
無事ゴール。ウエストンさんありがとう。
Geographicaによる記録。途中でバッテリーがゼロになり、予備バッテリーでなんとか記録継続。ヤマレコと比べると、累積標高が300mほど少ない。
Geographicaによる記録。途中でバッテリーがゼロになり、予備バッテリーでなんとか記録継続。ヤマレコと比べると、累積標高が300mほど少ない。
撮影機器:

感想

この週末台風が来るという。今週山に行けなければ体力がさらに落ちて、夏山の計画に影響が出る。ならば、有給をとっておいた金曜のうちに山へ行こうと計画した。本来なら鋸岳を予定していたが、現状の体力不足、猛暑による夏バテ+睡眠不足=体調不良、調査不足を考えると難ルートの鋸岳は不安がおおきいということで、前泊不要で行き慣れた恵那山に決定した。そして、あわよくば、前々から計画としてはあったものの、あまりの馬鹿馬鹿しさからなかなか実行に移せていなかった、恵那山主要4ルート総なめ八の字周回をやってみることにした。これはかなりハードなコースなので、行先を変更した理由からすると本末転倒なのだが、いくつかエスケープできる箇所があるのでその都度判断すればいいと考えた。
 結果的に計画はほぼ予定通りに進行し成功した。これはいくつかの幸運のおかげだった。最も幸運だったことは天候が曇りがちでかつ涼しかったということだった。前日までの異常なまでの猛暑がウソのように涼しかったのである(少なくとも山では)。前宮ルートの登りではさすがに汗だくになったが、その濡れた体で風を受けると肌寒いくらいだった。広河原登山口から神坂峠までの林道歩きは直射日光を浴びながらの苦行を想定していたが、実際にはその点はほとんど気にならなかった。
 もう一つは、このコース上最大の踏ん張り所と考えていた神坂峠からの登りで気力体力が突如回復したことだった。これはあまりのも劇的だったため、ある種のホラー的なものとして受け止めた。神坂峠までたどり着いた時点で、さすがに疲労がピークに達し睡魔も襲いつつあって、ここのまま山行を続行するのはとても厳しいように思われるほどだった。やはりこの体調では無謀な計画だったのかとかなり弱気になっていたのだ。しかし、とにかく前宮ルートの分岐まではいかなければ帰れないのでゆっくりでもいいからと、エネルギー補給と脚の痙攣予防のための漢方を飲んで覚悟を決めて登り始めた。すると思った以上に脚が動く。懸念された脚の痙攣の気配もない。スピードはさほど出ないが疲労感もほとんどなくなり、大した苦労もなく分岐にたどり着けたのである。気力体力の超回復が起きたのだ。こんなことが毎回起きてくれれば山登りでは無双である。研究の価値ありだ。
 そんなラッキーなこともありながら、このハードコースを不安のあった体力・体調でなんとか成功できたことは貴重な体験であり思い出深い山行になったと思う。正直自信にもなったし、やってみないとわからないものだなという経験にもなった。しかし、当然ながら山では過信・油断は禁物だ。次回(かどうか未定だが)の鋸岳は岩場の難コースなのでより万全の状態で臨みたい。











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