南会津 御神楽沢 沢登り
- GPS
- 53:24
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,006m
- 下り
- 2,041m
コースタイム
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:41
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:45
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:07
天候 | 3日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道〜中門岳までは一般道のため問題なし。 中門岳から御神楽沢までは激しい藪漕ぎがあり、根曲りだけが背丈ほどあり視界も乏しい。勿論、踏み跡やピンクテープなどは一切ない。 藪漕ぎでは各所にヤマウルシ、ウコギ(強烈な針)があり行手を阻み、蜂にも注意が必要です(刺された)。 予定より1本西にある無名の沢は所々に7mクラスの滝があるため、懸垂の支点用(残置)にそれなりの本数(6本では少ない)のスリングを持っていくのと、50mのロープは必要(30mでは届かなかった)。※スリングの数に不安があったため、最終的に東の細尾根に逃げた。 御神楽沢では1箇所幅50m級の今にも崩れそうなスノーブリッジがあり、難あり。(もう崩れているかと思いますが、逆に通過しにくい可能性もあります) |
その他周辺情報 | 下山後は、駒の湯で汗を流した。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
トポ図
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
渓流シューズ
ネオプレン脛当て
シュラフ
シュラフカバー
シュラフマット
虫除け網
防水袋
|
---|---|
共同装備 |
共同食 1 satoshi
ガスヘッド、ガス 1 satoshi
コッヘル(小) 1 satoshi
タープ 1 kfukatsu
火付け 1 kfukatsu
ロープ 1 kfukatsu
|
感想
今回、初めて2泊3日の泊まりの沢に行って来ました。
御神楽沢のある檜枝岐村はとても山深いところにあり、那須塩原IC降りてから1時間30分以上かかります。なので、前夜発で途中の道の駅番屋で仮眠し、早朝会津駒ヶ岳へ入山しました。
初日の天気は曇り時々晴れで気温も20℃くらいと登るのにちょうど良いコンディションでした。東京は7月にして37℃近い猛暑みたいなので、こっち来て正解でした。
森林限界を超えると池塘が点在する湿地でワタスゲやチングルマが沢山咲いています。また、雲の白と空の青が池塘に写りなかなかの光景です。
駒ヶ岳を超え、中門まで行った先で、沢装備に着替え、藪漕ぎ開始しました。中門あたりは草原なので、フェルトの靴ではツルツル滑り、KFさんと二人して何度も転んでしまいました。草原を過ぎるとクマザサと棘のすごいウコギの深い藪漕ぎです。背丈よりも笹の方が高いので、方向が読みきれず西に行き過ぎてしまい予定とは1本西の沢に入ってしまいました。地図を見ると最終的な下降点まで降りる沢だったので、「トラバースもきついし、まあここでもいいだろう」ということでその沢を下ることにしました。
その沢は開けていて明るく、「ここも良い所だ」と話しながら快適な沢下りを楽しんでいましたが、徐々に狭くなって来て7m程の滝、続いて30m程の滝が現れました。意外に滝があるねと話しているとその下に更に7m程の滝があり、その先もまだまだ滝がありそうな雰囲気です。予定していた沢では滝はないということで、スリングを少ししか持って来ておらず、足りなくなってしまいました。この先、ゴルジュ状になっていて途中で尾根に逃げることもできなそうだったので、無理やり草付きを尾根に突き上げ、その沢と予定していた沢の間の尾根を下ることにしました。人一人分くらいの幅しかないやせ尾根を木をかき分け、蜂に刺されたりもしながら、何とか予定していた下降点までたどり着きました。
結構遅い時間についたので寝床や薪の準備で余裕がありませんでしたが、KFさんはしっかりイワナを2匹ゲットして来てくれ、この日はイワナの素揚げで酒盛りができました。KFさん、流石です。
次の日は短い行程だったため、のんびりのスタートです。
最初はイワナを釣りながら遡行し、25cm程のイワナを6匹ゲットしました。
この日は快晴で、南北に延びる御神楽沢は明るくとても気持ちいいです。水量も多く50mの滑滝は圧巻でした。
この日はそれほど厳しいところがない予定でしたが、途中で幅50m程の今にも崩れ落ちそうなスノーブリッジが現れました。ギラギラの太陽に照らされた雪渓からは大量の雪解け水が染み出しており、流石に下は恐ろしくて通れません。ということで、取り付きやすそうな左岸上部から行くことにしました。ただ、最初の取り付きの雪渓が浮いていて、乗ったら崩れそうです。荷物を先に雪渓に載せ、木の枝で雪渓をさしながら1人ずつ慎重に乗っていきます。無事に乗れたと思いきや、下降点は更に厳しく、沢の壁と雪渓が50cm程離れている上に、草や泥が剥ぎ取られた一枚岩のため、持ち手がありません。その下は、4m程の崖で雪渓の下へと続いています。どうしようもないので、ザックにザイルをくくりつけて確保しながら、慎重に下りていき、泥の中にギリギリ見つけたホールドで何とか降りることができました。
今回の山行ではいろいろありましたが、ここが一番恐ろしかったです。
その後は特に問題なく遡行でき、昼には2日目の幕営予定地に到着できました。KFさんが追加でイワナ6匹をゲットして来て、イワナの塩焼き、刺身にして美味しくいただきました。
3日目、後は帰るだけです。
と思っていたら、結構、電光型の滝やその先の5mの滝の巻道が滑りや泥つきでいやらしい感じで、侮れませんでした。
源頭部に近くなってくると大きな滝はなくなりますが、水量はなかなか衰えず、最後まで楽しませてくれました。
沢の詰めはまたクマザサとウコギの藪漕ぎですが、いつまでたっても終わりが見えません。どうやら沢筋を一本間違っていたようで、結局一番高い会津駒の山頂に突き上げてしまいました(予定では山頂肩の雪渓のある場所に出るはずだった)。
その後、山頂で記念撮影と沢装備から着替えをすませ、帰路につきました。
KFさんには、タープでの泊まりや焚き火、岩魚釣りなどの沢の楽しさを教えてもらいました。また行ってみたいと思いました。
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