光岳【GW・残雪のなか、道に迷う】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,063m
- 下り
- 2,047m
コースタイム
易老渡P5:25-7:26面平-11:10易老岳-17:06光岳小屋
5月5日(金)
光岳小屋4:17-4:35光岳-4:54光岳小屋6:00-11:00易老渡P
天候 | 5月4日(木) 晴れ 5月5日(金) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2006年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5月4日(木) 聖光小屋→易老渡P 5月5日(金) 易老渡P→中央道・飯田IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆易老岳の手前から雪がでてきました。歩くのに特に問題はありません。 ◆5月GWで、雪も締まっておりアイゼンをつけている限り、危険な箇所は特にありま せんでした。 ◆2200M〜2300Mのあたりに下手をすると滑落しかねない箇所がありますが、落ち着いて歩けば特に問題はありません。 ◆アイゼンは必要(6本以上)ですが、ピッケルは不要です。 ◆道迷い 易老岳を過ぎるとテープやペンキも少なく、踏み跡もそこらじゅうについておりどれが本物かはなかなかはっきりしません。「あれっ」と思ったら、「右へ」行けば大丈夫です。我々は、3回左方面の踏み跡に従ったためかなり時間をロスしてしまいました。 |
写真
感想
百名山でゴールデンウィークの残雪のなかでも登れそうな山ということで光岳に登ることにしました。2003年の秋から登山を始め、2004年のゴールデンウィークは、大台ヶ原山に。2005年は石鎚山・剣山・伊吹山と登ってきました。そして今回、果てしなく遠い光岳の洗礼を受けることになりました。
5月3日(水)
自動車で聖光小屋まで。神奈川県出身の青木さんが小屋を切り盛りされています。この日は他に3人、常連の方が泊まっておられました。宴会になり、話しに入れてもらいました。青木さんの小屋開設にいたる話しや、丹沢のマイナールートの話しなど楽しく拝聴させていただきました。ある一人の常連の方が、聖光小屋と面平を直接繋ぐ登山道を開設するよう、青木さんに迫っていました。登山地図を見ると確かにそうなると、小屋泊まりだととても便利になりますが、青木さんは困っておられました。
5月4日(木)
易老岳の手前から残雪が現れてきました。話しよると、例年よりも雪が多く残っているそうでした。ここでアイゼンを装着します。また昨日聞いた話では、2200〜2300Mのところに滑落しかねない場所があり、登山道では唯一の危険個所とのことでした。嫌な感じの箇所でしたが何とか無事に抜けました。
易老岳から三吉平の間で3回道間違いを起こし、時間をかなりロスしました。この間、テープなどの目印はなく無数の踏み跡がそこかしこにあり、「これだろう」と思って辿った道がことごとく間違ってしまいました。つまり、何かあったら「右に」の原則をはずしてしまい、「左に」行ってしまったということです。降るはずではないのにグオーっと降ったり、歩いていると右側にしっかりとした稜線があったりなど、心身ともに大きなダメージを受けながらの山行になりました。
(今はテープやリボンが増強されているのではないでしょうか?)
三吉平を過ぎると道迷いもなく歩きましたが、サックも重く疲労困憊でした。
17:00過ぎに小屋に着きましたが、2階はすでに到着された方々が食事などをされており、我々3人は1階に陣取りました。食事を済ませ、寝ようかなという時間に単独の方が来られました。この方と計4人で1階を使いました。小屋は断熱効果抜群で夜中、シュラフからでてしまうぐらいでした。
小屋はこの時期、避難小屋になっており管理人の方は不在でした。出入り口は2階です。階段を上がってから入ります。水場は雪の下で下から持って上がるか、雪を溶かすかです。
5月5日(金)
早朝、山頂に行きました。踏み跡はそこかしこにありどれが正しいのか分かりません。なので適当に上に向かって歩きました。山頂に着いても標識は雪の中でした。
富士山の眺望は最高でした。山頂に着いた喜び以上に、この景観は感動的でした。
しばらくボーっと見た後、小屋で朝食をとり、下山しました。
登山歴3年弱で、この計画は早まったようです。これ以降は地に足をつけ場数を踏んでから、と強く認識させられました。稜線に出て悪天候なら大変なことになっていました。恐怖は年を重ねるごとに深くなっていきました。
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