剱岳 〜馬場島から、1泊2日〜


- GPS
- 11:55
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,638m
- 下り
- 2,622m
コースタイム
天候 | 1日目は曇り、2日目は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩や木の根が、濡れていて、滑りやすくなっていました。 |
その他周辺情報 | 下山後、上市町の「アルプスの湯」で入浴。きれいで広々としていました。 |
写真
ついに着きました、出発点の登山口に。
この下山で登山道からの転落を経験し、近くに居られた方に引き上げて頂きました。感謝の一言です。
感想
はじめに。 8/13の、早月小屋からの下山時に、木の根が階段状になったところで、足を滑らせて、登山道外へ転落してしまいました。何とか笹を掴んで、怪我はなく、転落もわずかですみましたが、その時たまたま近くに居られた方に、体を引き上げて頂き、事なきをえることが出来ました。もし、その方がこのレコを見ておられたら、この場ではありますが、お礼の言葉を述べさせて頂きます。 本当にありがとうございました。大変感謝しております。その後は、無事に下山することが出来ました。
さて、今回の剱岳は、昨年に盆休みに雨で撤退しているため、自分にとっては昨年のリベンジとなりました。
今年こそはいい天気であってほしいと祈り似た気持ちでの再挑戦でした。初日はかろうじて曇りではありましたが、雨はなく早月小屋まで行くことができました。しかし2日目は、希望は裏切られ、始めからずっと雨となってしまいました。レインスーツは着ていても全身びしょ濡れとなってしまいました。また、早月小屋からの下山では、登山道から転落したり、雷も鳴っていて(落雷はなく、音だけでしたが・・・)、かなり心理的な不安が大きかったのですが、何とか全行程を終えることはできたことは、それだけで自分の糧になったような気がします。展望もなく、単に山頂を制覇しただけの結果となってしまいましたが、その頂に立てたことはすばらしことだったと今思っています。登山道の入り口に書かれた石碑の文字「試練と憧れ」の言葉に、登山前と違った重みを感じて登山を終えました。
自分にとっては、今回の早月尾根からの剱岳登山は、大きな意味を持つものとなりました。
まず、すでに3000m峰はすべて制覇しましたので、次の2999mの剱岳を登ることは、次に続く2000m峰への橋渡しの位置付けを持っていました。そして3000m
峰の登山より難しいと云われる剱岳に登れたことは、それだけで、とてもうれしいことでもありました(結構、岩場をクリアするのに大変でしたが、なんとか・・・できた)。
この登山のもう一つの重要な意味は・・・剱岳の早月尾根の登山は、馬場島の標高 760mから剱岳山頂 2999mまで、標高差が 2239mあります。自分が知ってる限りでは、一般登山道で標高差 2000mを超えるのは、富士山(御殿場コース)、甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)、笊ヶ岳(雨畑〜布引山〜)、空木岳(駒ヶ岳高原〜池山尾根〜)、農鳥岳(奈良田〜大門沢〜)、聖岳(便ヶ島〜前聖岳)に、この剱岳(馬場島〜早月尾根〜)を加えて、7つあります。今回剱岳の早月尾根からの登山で、この7つの標高差2000mオーバーの登山道をすべて登ることができました。これもいままで目標としてきたところですので、今回の登山は非常に意味あるものとなりました。
早月小屋の人の優しさも有り難かった! 頂上から帰って来て、早月小屋の前で、小雨のばらつく中で弁当と食べていた時、期せず暖かいお茶を出して頂きました。これで体が生き返って、あと1700mある下山の力になりました。登山道で助けて頂いた方と共に、人の優しさが身に沁みました。
あと、今回の登山でかなり虫が多くて、群がってきて大変うるさかったのも、印象に残りました。去年は、虫が多かった記憶はないので、今年だけのことなのでしょうか? 今後行かれる方は、この虫への対策も考えておかれるのも大切なことかと思いました。
今回、雨の中の登山であり、山頂についたのが8時前でしたので、山頂の混雑はなく写真を撮るための待ち時間はほとんど0分でした。でも周りの景色は全く見えずじまいでした。ですから、また、いつかこの剱岳へ登ってみたいと思っています。青空の下、360度のパノラマを見たいものです。いつか来るその日を楽しみに、それまで、またしばらく他の山に登って行こうと思っています。
思い入れあり大きな意味を持つ剣岳山行、登頂おめでとうございます!
剱岳のような険しい岩稜を雨のなか登頂、とても緊張を強いられたのではと思います。
読みながら、私だったらトライできるだろうか、どの時点、どこでどう判断するだろうかと思いました。
が、剱岳は2年前に立山を登って以来登りたいお山ではありますが、自分にはまだ早いかなと情報収集もしておらず現時点では自分に置き換えて考えることもできないな、と笑。
ちょうど8月11日にNHKドキュメンタリー「北アルプスドローン大縦走〜剱・立山〜」を観て、剣岳を登りたい気持ちが高まっていたところでした。
ドキュメンタリーとAki2shimaさんの山行を機に、情報収集から始めてみようと思います。
下山中の滑落、怪我なくご無事で何よりでした。周囲に登山者がいらっしゃり、助けていただけて幸いでしたね。
先月安全登山セミナーで単独登山はリスクが大きいことを学び、それでも単独で行きたい山行はあると改めて心を引き締め、単独でもリスク回避できるようにしようと学んでいるところです。
自分以外の登山者のものでもヒヤリハットや遭難の事例等はとても参考になるので、共有いただけとてもありがたく思います。
自分のミスは伏せておきたかったりすると思いますが、それでも共有してくださるのは勇気あることだと思います。素晴らしいです。
Aki2shimaさんは1つ1つの山行に目的を持ってらっしゃってPDCAも綿密なことが見て取れ、拝見していてとても勉強になると同時に胸打たれます。
今後もお時間ありましたらレコを記載いただけますと幸いです。楽しみにしております。
mka10さん、コメントありがとうございます。
身に余るお褒めの言葉頂き、有り難いような恥ずかしいような気持ちです。
今回の剱岳登頂は、自分の中では一つのエッポクメーキングな出来事だと思っていますので、この喜びをを共有して頂ける人がいるのは、とっても嬉しいです。
またいつか逆の立場になって、mka10さんの登山を祝す時(それはどんな登頂なのか、それさえも今はまだわかりませんが・・・)が来るだろうと思っています。楽しみにそれを待っています。
自分の仕事が忙しく、なかなか登山のレコを書くことができませんが、書きましたらまた読んでくださいね。
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