天候不順の大雪山
- GPS
- 104:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:35
- 山行
- 1:40
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 1:50
天候 | 雨、曇り、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
・層雲峡→旭川駅:バス\2,100、約2時間 ・往復の空路はまったくの満席(5月上旬に予約しました)。 飛行機を使う場合はJR以上に早めの計画立案・決定が必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・旭岳→裏旭はザクザクの砂礫地で滑り易く注意。 ・裏旭幕営地は旭岳東鞍部。表示は無いが北側にルート有、視界不良時は注意。 水場は融雪の小沢。風よけの石組みが点在。 ・黒岳石室の水場は天水タンク。トイレは超オーバーユース状態。 視線をそらして使用しましょう。トイレットパーパーはあります。 飯豊のような自転車漕ぎはすでに効果が無くなっていそうな状態。 |
その他周辺情報 | ・旭岳温泉にはロープウェイ(以降RW)売店以外店舗なし(酒はRW売店)。 ・旭岳野営場は\500、管理棟、炊事場、トイレのみ(トイレにコンセントあり)。 ・黒岳石室はテント¥500、素泊まり(毛布1枚付)¥2,000、ビール\500。 ・層雲峡には北海道コンビニのセイコーマートがあるので便利。 ・層雲峡野営場はRWから20分弱と遠いが無料。炊事場、トイレのみ。管理人無し。 ブルーシートに覆われた常設(?)テントは肝試しに良いかも。 |
写真
装備
個人装備 |
・燃料はエスビットスタンダード6箱持参で 4.5箱使用(点火は古風にマッチ)
・食品はα米やカップ麺リフィルなのでお湯が沸かせればOK(沸騰しなくても問題なし
|
---|---|
備考 | ・火器はガスにしてもよかったかも。 但し、残ったボンベの処分に困りそうだ(飛行機には持ち込めないので)。 ・ガス缶は黒岳RWやJR旭川駅で販売, 旭川空港でも購入可(空港HP参照) ・旭岳RWでガス缶があったかは覚えていない。 ・入山時 タクシー移動なら旭川市内モンベルショップや各種店舗利用ができて便利 |
感想
【8/10 初日 日数除外】
機内で国際線の混雑のため離陸が15~20分遅れるとアナウンスがあった。今回の山行を暗示しているようだった。結局20分遅れで旭川空港に到着し、予定のバスには乗れなかったので、タクシーで旭岳温泉に向かう。霧雨、小雨散発の天候であった。
【8/11 2日目】
4:30起床、20℃、雨。今日は裏旭までなので炊事場でのそのそ荷造りしRWへ向かう。姿見駅でビールを飲みながら雨支度をする。売店のコロッケは意外においしかった。夫婦池、しゅうしゅうと噴煙をあげる噴気口、姿見池を廻り、旭岳へ向かう。雨・霧で視界の無い中、延々と火山礫路のだらだら登り続く。霧の中、左手に見え隠れしている四角い岩は金庫岩だろうか?「ずいぶん昔に金庫岩SOS遭難騒ぎがあったかな」と思っているとほどなく旭岳に到着した。山頂からはズルズルの砂礫路を下る。しばらくすると、草地が見え、小沢を渡ってちょっと下ると霧の中に、声が聞こえ、テントが見えてきた。シェルター設営時には雨が止んでいて助かった。石組みに座ってビールを飲んでいると、一時青空が広がってきた。好天を期待したが夕刻からは再び雨になった。本日の幕営数は15張り位。〇路×陵高校の声の大きい先生や生徒がうるさかった。
【8/12 3日目】
4:00起床、霧、15℃。昨夜は本降りで風も強かったが、とりあえず今朝は小康状態であった。白雲岳に向かう予定だったが、好天を期待できないため、予定を変更して黒岳石室へ直行する。間宮岳までの登りをこなすと、穏やかな稜線歩きとなる。中岳あたりからコマクサが点々と咲いているのがうれしかった。御鉢平の底には黄色い川が網目のように走っている。硫黄が析出しているのだろうか。谷底にはお地蔵様や風車は見えなかった。ここまであまりハイカーには会わなかったが、展望台からは一気にハイカーが増える。石室到着時、テン場はほぼ一杯でわずかな隙間にシェルターをねじ込んだ。今日は小屋前にもテントが張られる程の超満張りだった。
【8/13 4日目】
未明に桂月岳へ行ってみるが、薄雲越しに朝日が見えただけだった。テン場に戻ると、小屋スタッフが本日午後から再び雨が降り出すと言うので、シェルターを撤収し、小屋泊まりとする。夕刻から本降りとなった。本日は入山少なく、テント10張り位、小屋泊5組程度だった。昨日と同様、凌雲岳の麓に現れたヒグマに宿泊客騒然となって見物する、「えー、どこどこ?」「あっちあっち」「あー、いたいた!」。
本日は北鎮岳や比布岳をピストンする予定だったがやる気が出ず、停滞となった。
【8/14 5日目】
5:10起床、小屋内14℃、霧。相変わらず天候不順だが雨は止んでいた。今日は層雲峡泊りなのでのんびり支度する。黒岳への登りは見た目より順調にこなしたが、山頂は相変わらず視界がきかない。山頂の小祠に「無事帰宅できますように!次回は晴れますように!」と祈願し下山する。意外に大勢の外国人が登ってくる。登山するのはほとんど欧米人で、アジア人観光客はリフト七合目までしか上がってこない。リフト駅ではシマリスが沢山ちょろちょろしているがカメラに収めるのに苦労した。層雲峡に下山するとセイコーマートで酒を調達して、層雲峡野営場にシェルターを設営した。旭岳野営場も層雲峡野営場も屋根付き炊事場、トイレだけで余分な施設が一切ないのは快適だった。
【8/15~8/16 日数除外】
両日ともに朝から雨だった。8:40発のバスで旭川へ向かい、札幌に宿泊してから帰路に着いた。今回の山行で青空が見えたのは、裏旭の一瞬と帰りの福島上空あたりからだった。日帰り可能な旭岳温泉→層雲峡間の夏山縦走で5日も費やすのんびりハイカーはめったにいないような気がする。今回またしても「宿題・課題を残しておく方が再訪のきっかけとなる!」との妙な言い訳を残してきたのであった。
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