隠れたアルプス展望台 大林山・八頭山


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 1,312m
コースタイム
10:05八頭山分岐(鞍部)10:10
10:25岩井堂山分岐
11:00大林山山頂11:20
11:45岩井堂山分岐
12:00八頭山分岐
12:15八頭山山頂12:20
12:30八頭山分岐
13:05駐車場
歩行時間3時間05分
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道55号線を目指す 「女沢(めざわ)橋」より道なりに8km(概ね二車線の舗装道路) 坂下トンネルの前、左側に10台以上停められる駐車スペースあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特にありません。 思ったより積雪は少なめでしたが 北側斜面は雪が溶けずに残っています。 アイゼンは携行した方が良いでしょう。 八頭山分岐から岩井堂山分岐の間に痩せ尾根気味の稜線歩きあり。 大林山の北側をトラバースしている巻き道は 下山時に方向を間違えないように注意してください。 |
写真
感想
土曜日、予報は10%、これなら北アルプスの展望はあるかも!
大林山は北アルプス展望の穴場、特に空気の澄んで来る厳寒期は素晴らしい!の一語。
見飽きることがないくらいです。
期待通りになるか?昨晩はわくわくでした。
ところが朝、坂城方面の空が暗い!
行く山を変更しようかと思いましたが
俄かには思いつかず、やはり大林山に行ってみる事に。
大林山は数年前の冬、岩井堂山経由で初めて登った山。
最後の急坂は凍りついた雪、アイゼンを着けてもちょっと心が凍りつき…
それだけに、山頂でのアルプスの大展望の感激は忘れられない思い出。
もう一度と思いながら、なかなか機会がなく
最近、danbeさんの山行記録を拝見して、俄然行く気になっていました。
遠方の山に比べるとお財布にも優しい山ですし。
岩井堂山経由だとかなり時間を要するので(二時間位プラス?)
今回は違ったルートも面白いかと八頭山尾根ルートにしました。
時間があったら、帰りに八頭山にも寄る計画。
結果的には時間が余り過ぎたので、
八頭山から峠に下り、旧道を歩くのも良かったかもしれません。
旧道は駐車場近くに閉じられたゲートがあり車両進入禁止。
現在トンネルで通過している上の辺りの道路状況(崩落等)はわかりません。
県道には全く雪なく、ヘアピンカーブで緩やかに登ってゆく道は安心でした。
駐車場(標高800m)に着くと先行車三台!これにはびっくり。
どうやらパーティのようです。県外の同じ地名のナンバーです。
例によって誰も居ない!の山行パターンに慣れていると、嬉しくなります。
総勢10人程の方々は支度も整い、程なく出発して行きました。
途中で追い越させていただきましたが
はるばるこのようなマイナーな山に、妙高を経由してお越しいただいたとか。
本日はアルプスの大展望!と行かなくて申し訳ない気持ち。
「是非またお越しくださいね!」と言わずにおれませんでした。
これに懲りずに是非快晴の日にリベンジしてくださいね!
独断と偏見で、北アルプス眺望の里山ベスト3のひとつと数えていますから…
登山口からジグザグの急登です。
稜線まで殆ど雪らしい雪もなく、落ち葉の上は柔らかく、さくさく歩けます。
滴る汗を楽しむ(半分は苦痛ですが)くらいの余裕。
今日は天気に期待できないけれど、そんな若干のゆとりを覚えます。
山歩きは体調管理のバロメーター、自分の身体が好調と言っています。
杉林を抜ければ、雑木林の明るさに誘われて、またいつものように
勝手な思考が支離滅裂に働き出します。
書き留めておけば膨大な量になるのでしょうが、
幸いなことに忘れてしまうと余程のきっかけがない限り思い出せないものです。
でも、この勝手気ままな思考に助けられているので、
退屈な道も苦しい道もあまり苦しさを感じないで歩けるのではないかと思います。
自然の中に居ながら、勝手な思考に支配されている、これぞ正しく脳天気!
このギャップがなんとも不思議で、心地良いのです。
鞍部が見えてくると分岐の標識が目に飛び込みます。
右手の八頭山への道は、凄い直登!
これからどのような道の状況かわからないので
とりあえず、時間があったら登ることにします。
南に進むので、北斜面を歩くことになります。
登山道にも積雪、ですがアイゼンを着けるほどではありません。
踏み跡が凍結するのであって、登山者の少ない山では凍結の心配は少ないように思います。
こんな積雪が所々現れましたが、大林山の稜線上には全く雪はなく
最後までアイゼンは未使用でした。
岩井堂山からのトラバース道と合流すると
そのまま大林山の北斜面を巻いて西に向かいます。
藪漕ぎすればここから直登可能かと思うのですが、本日は突撃する勇気なし。
それらしい踏み跡もなさそう。
等高線に沿って付けられたような緩斜面をのんびり歩き。
檜の造林帯で大きく方向を変えいささかきつい登り(僅か)。
それが終わると再び方向は東に変わり、稜線歩きになります。
右側の下方に集落が見えます。この山に守られているように感じます。
小さなアップダウンを二回ほど繰り返すと山頂。
眺望を確保するために、山頂の木々は大幅に刈りこまれています。
やはり、周囲の山々は見えているのですが
期待の北アルプスは相当ご機嫌斜めの様子で雲の中。
かろうじて有明山の山頂付近まで見える程度です。
あの雲の中は猛吹雪、雪と風が荒狂っているのだろうと想像します。
風除けになる南斜面で昼食にしますが、20分が限界でした。
行きで道の状態がわかっていますから、帰路の早いこと!
あっという間に八頭山の分岐についてしまいました。
さて、この直登はどうしたものかと考えるより
登ってしまった方が早いのでさくさく取り付きます。
なかなか足を止めないで歩くのが辛い!しかし、休まないで歩け♪
苦しい時間が長いのはいつものことですが、
それにしてもたったの15分が限りなく長い苦行です。
山頂は林の中、北に一層近づいた冠着山の頂が木々を透かして見えるのみ。
日差しも薄く、立ち止まるとすぐに冷えてきます。
このまま北に下れば四十八曲峠(旧道)に出ると思うのですが
以前、酷い藪漕ぎと聞いた記憶がよみがえってきました。
旧道の様子もわからないし、ここでも意気地なく来た道を帰ることに決定。
二回も意気地なしを決行して、運動不足との反省を残しつつ今日の温泉探しです。
もちろん今日は上山田温泉、久しぶりです。
町の中にある「つるの湯」は入浴のみ大人250円(シャンプー、せっけんは別料金)です。駐車場も広く、地元の方々の銭湯という感じです。銭湯が温泉なんて羨ましい話ですが。
何種類かの温泉が混じっているそうで、湯の色も時々変化するとか。
この日は薄い青でした。
帰宅後もかすかに温泉の香が残っていました。やっぱり本物!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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拝見していてとんでもなく親近感を覚えるのですが
目を止めるものやそれに対する反応も出てくる言葉も読んでいて共感のかたまりです
視点や心が動くツボなんかがすごく近い気がしてびっくりするやらうれしいやら・・・
何回かじっくり読ませてもらいますね!
monsieurさんの「能郷白山」の記録を読ませていただいて以来、monsieurさんの書かれる文章に惹き込まれ、かかさず読ませていただいています。
山には何もないと思う一方で、山には全て自分の求めているものがあるように思うこの頃です。それはmonsieurさんの自己紹介にあるように新鮮な感動なのかもしれません。
常に新しい発見をして感動していらっしゃるmonsieurさんの記録の瑞々しさに、共感したり、次はどんなところにどんな感動を覚えて読む人に感動を呼び覚ましてくれるのだろうかとわくわく、夢が広がります
まさか、武奈ヶ岳でニアミスしているとは夢にも思いませんでしたが、お話しできたら楽しかったでしょうね
私は赤いキャップに、茶色のフリース、黒と黄色の二色のショートスパッツを着けていました。結構薄着でした。
帰路が長かったものですから山頂にはごくわずかな時間しか居られなくて、返す返すも残念です。これからもmonsieurさんの記録を楽しみにしています。
ユニクロウルトラライトダウンジャケット、私も通勤に愛用してます。
とってもあったかです
kyom4さん、お疲れさまでした。
残念な展望でしたね
大林山への直登、雪が着いた頃歩くと登り易いかも知れませんね・・・
また、冠着山への縦走は、私もぜひ歩きたいので
歩かれる予定がありましたら、お知らせください
大林山、danbeさんは、良い時に行かれましたね。展望を狙ったのですが見事にはずれてしまいました。残念です!
登山者はいないと思って行きましたが、パーティひと組の他、単独の方に三人行き会い、結構賑やかな日でした
八頭山から北は凄い藪だという話です
この辺、面白い尾根歩きの山が他にもあります。大沢山〜四阿屋山などもお薦めです。岩場もないし、雪も多くないので真冬でも楽しめます。ただ、快晴というわけにいかないんですよね。
やっぱり冬は碓氷峠より東が羨ましいです
私もちょうど1年前 大林山 八頭山 登ってきました
ほぼ同じルートで しかしながら 八頭から下りて この時も 迷って しまいました そして トンネルを歩いて 出発地へ
しかしながら この時期 気持ちよく すっきりしていて いいですね
この近辺の 山を登っています
また どこかで 会えるといいですね
大林山北面巻き道は、微妙にルートを切り直してありますね。(^-^)
(GPSライン比べ)
八頭山北面は、等高線通りの激急斜面。
でも、トラロープでキレイにルート工作されてました。(^^)/
降りきると、いまは廃道の、旧坂上トンネルの直上になります。
八頭山、良い山ですよね
懐かしくてまた行ってみたくなりました
わあおっ!北面の藪の道がトラロープで整備されていたとは
歩きやすくなっている感じですね
歩いてないので冠着山に向かって歩いてみたいですが
登山道はどうなんでしょう?
その旧トンネル口に下りて、舗装道を歩くのが、一般的かと。(^◇^)
前年暮れに、この車道を逆走して見上げながら、あの上、歩けるな。(^○^)
あえて稜線キープは、、
出来ます。松茸道なんでルートは明瞭。
姨捨山南道は激登りになります。
冬道ですわ。(^_^ゞ
歩いてみたいと思っていて、ずっと忘れており
行きそびれていました。
最新情報有難うございます
松茸の収穫期は、泥棒に間違えられそうな山域ですので
11月終わりから4月まで位が藪の心配もなくてベストでしょうか?
それに、四十八曲峠も車で通過して西に抜けた記憶がなく
ヘアピンカーブのドライブも楽しみ
行きたい山がいっぱいあって、嬉しいというか
困っちゃうというか(^^ゞ
おちおち寝てられません
今後も情報宜しく
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