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記録ID: 1569713
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ハイキング
東北

秋田県大館市:田代三山縦走(烏帽子岳〜雷岳〜田代岳)

2018年07月14日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.7km
登り
949m
下り
967m

コースタイム

(烏帽子岳)
05:34大館市街地出発
06:10坂地入口右折
06:53上荒沢分岐点で小休止
06:58再出発
07:08仲谷地で未舗装車道に
07:21分岐点通過
07:37「一合目」看板通過
08:11「薄市沢山の家」
08:26登山開始
08:50作業道から細い徒歩道へ
  〜ピークの連続は混乱するので省略
10:42小休止
10:52再出発
11:00これより先は笹薮漕ぎの連続
11:55小休止
12:03再出発
12:06烏帽子岳山頂

(烏帽子岳〜雷岳)
12:24烏帽子岳出発
12:35泥沼に遭遇
12:37花畑?通過
12:44登り返し
12:58熊の糞発見
13:07雷岳山頂

(雷岳〜田代岳)
13:17雷岳出発
13:29登り返し
13:38小休止
13:43再出発
13:55田代岳山頂

(田代岳〜薄市沢登山口)
14:12田代岳山頂出発
14:12 9合目湿原通過
14:27木道終了〜刈り払われた笹薮の間を下る
14:53小渡渉
13:58「八合目」看板通過
15:08急斜面開始
15:14「七合目」看板通過
15:15ジグザグ道終了
15:26「六合目」看板通過
15:34廃道分岐点通過
15:36同、五合目看板通過
15:40沢が入り乱れる〜小渡渉を繰り返す
15:50砂防ダム脇で最後の渡渉
15:59薄市沢看板前〜沢遊び

(帰路)
16:22「薄市沢山の家」出発
16:33テン?目撃
16:37分岐点通過
16:43舗装路に出る
16:49上荒沢分岐点通過
17:09「ユップラ」への分岐左折
17:38「たしろ温泉ユップラ」
18:46同出発〜帰路
天候 曇り〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
 2018/07/05(木)( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1569118.html )に下見をしておいた通り、国道7号線を西進し、川口の山田橋の先で左折して上りをカットし、早口を抜けた先で早口川を渡って直ぐの坂地入口で右折しひたすら北上。集落部は信号が殆ど無く、通行する車の数も少ないので、サイクリストには非常に都合が良くて助かる。但、李岱(すももだい)を通過する際、放し飼いにされていると思しき黒犬2頭に十数m程吠え乍ら追い駆けられた。勘弁して欲しい。人口が少ないとペットの飼い方もルーズになるのだろうか。
 道なりに仲谷地の未舗装路へ入り、右(北)へ曲がってその儘森の中を進む。前回は轍が臨時の沢と化していたが、この時は前日までの雨にも関わらず、道が泥状になる程ではなかった。途中の道端に「一合目」の看板が見えるが、確か登山口に辿り着いた時点で既に3合目の筈だ。4km程の悪路を何とかこなすと、橋の手前に看板が。看板右手の道は田代岳薄市沢登山口。左手の橋を渡って右折し数十m進むと、左手に「薄市山の家」が見えて来る。「山の家」は施錠はされていないので休憩等で使用可能。「山の家」の脇に登山口看板が立っている。
コース状況/
危険箇所等
(烏帽子岳)
 看板の脇の踏み跡を登るが、周辺は伐採場で作業道が入り乱れており、どれが登山道なのか区別が付かないので迷い易い。取り敢えず右上方に見えている山腹を目当てに踏み跡を辿って行くと、重機用の広い作業道に出る。十字路は直進しその儘道なりに登って行くと、やがて看板の立っている箇所から細い徒歩道に分岐する。その先は一本道で基本的に迷うことも無いが、前日までの雨で路面状態は悪い。この時は新しい長靴をまだ入手していなかったので、駄目元で100円ショップで買った靴カヴァーを試してみたのだが、2時間程度しか保たずにズタボロ。泥に加えて岩や枝に引っ掛けることが多く、整備状態は若干悪い。若干薮が濃かったり踏み跡が不明瞭だったりする箇所では、マーキングテープを使用しておいた方が安心かも知れない。
 若干注意を要するゴロタ石の連続をこなすと、次々ピークが現れ、アップダウンの繰り返し。一応『大館トレイルガイド』では4つのピークが目印として紹介されてはいるが、等高図では判らない隠れピークが多いのだろう、どれがどれやら混乱して容易に区別出来ない。恐らく第3ピークと第4ピークの間だとは思うが、やがてきつい笹薮漕ぎの連続が始まる。泥でペースが落ちている上に、このお陰でまた大分ペースが落ちる。この時は事前に刈り払い状況を問い合わせずに行ったのだが、この次また来ることが有れば、予め市の観光課に問い合わせておいた方が無難だろう。
 この頃には雲間から日光も差し込み、樹間から青空も見え始めていた。休憩を挟みつつ、何とか狭い山頂に到着。群れなす蜻蛉と柱標、倒れた石像が迎えてくれた(石像は出立する際に元の位置に戻しておいたが、また直ぐ倒れそうな気がする)。ここで休憩を取るのは一人か二人が精一杯だろうが、少し先にもピークっぽい所が有るので、そちらでも休める。眺望はまぁ良いのだろうが、この日はまだ雲が厚くてよく見通せなかった。これから目指す雷岳と田代岳の山頂は右手に既に見えている。
 『ガイド』では180分、市のサイトでは150分と紹介されているコースに休憩を含めて220分も掛かったことになるが、180分と云うのは天気が良く、刈り払いが十分に為されている時に可能なタイムだろう。150分に至っては、本当にこんなタイムで登頂出来るのかどうか怪しい。条件の良い時に登るのではなく下山する時にならば可能かも知れないが。
 山頂で休憩を取っていると、微かに鈴の音が。この日は登山者は私一人かと思っていたが、後続者が一人居たらしい。この方とはこの後も縦走路で抜いたり抜かれたりすることになるが、よく見ると長靴登山だ。憧れる。

(烏帽子岳〜雷岳)
 雲がもう少し晴れるまで待っていたい気もしたが、先も長いので出発。先ずは下りだが、10分程下りたところで、他の方の山行記録で読んで知っていた、一見只の水溜まりに見える泥沼に行き当たる。用心して迂回した積もりだったが、私が予想していたより手前からぬかるみが始まっていたらしく、一気に足首まで沈んでしまった。危ない危ない。幸い足を引き抜くのは簡単だったが、靴は泥だらけ。警告の為マーキングテープを巻いておいたが、よく見ると周囲には以前の登山者達が付けたのであろう同様のテープが何本も垂れ下がっていた。
 些か貧相な花畑を抜けて数分すると登り返しが始まる。恐らくは熊のものと思われる黒い糞を路上に発見するが、濃い笹薮漕ぎの最中だと見通しが殆ど無いので嫌な感じ。熊鈴だけでは頼り無いので、時々ホイッスルを吹き鳴らして歩く。
 雷岳山頂は烏帽子岳山頂より更に狭く、山道の曲がり角に柱標が立っているだけ。眺望は相変わらず雲の所為で切れぎれ。ここまで43分だが、これは『ガイド』の「45分」と大体同じ。何れにしろ笹薮漕ぎにはウンザリする。

(雷岳〜田代岳)
 雷岳を下る頃にはもう大分熱気と湿気にやられて疲労が溜まっていたので、小休止を挟みつつ笹薮漕ぎを続けて登り返す。前方にずっと田代岳の山頂部が見えているが、見渡す限り笹に覆われている。この中を抜けて行くのかと思うと気力が萎える。花の咲いていない花畑を抜けると田代岳山頂。また雲が濃くなっていて眺望は切れぎれ。ここまでは38分。『ガイド』では55分。
 山頂の社は現在工事中で、偶々居た工事関係者の方に訊いてみたところ、工事が終わるのは秋頃になるそうだ。山頂から9合目湿原までは登山道沿いに工事用の———ああ云うのは何と呼べば良いのだろう、小型の山岳鉄道?のレールが敷かれている。

(田代岳〜薄市沢登山口)
 9合目湿原は前回( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1540642.html )霧の中だったが散々歩いたので殆ど素通り。見通しも前回よりはマシだが大して良くない。木道を終えると笹薮が始まるが、こちらは今までの縦走路とはうって変わって2〜3m幅ですっかり綺麗に刈り払われており、余りの落差に感動すら覚える。ひょっとしてこれは工事の為だろうか。刈り払いされている道とそうでない道はここまで違うのだ。足下にもっさり積もった大量の枯れ笹葉は踏むと滑り易いが、笹薮漕ぎの苦労に比べたらこの程度の危険は何と云うことは無い。
 笹薮を抜けた先も薮漕ぎの必要は無い。途中地図に無い沢を渡るが、うっかり沢沿いに下りて行かないよう注意。ザックリ割れた様な鞍部を登り返して直進するのが正解。この先から「八合目」等の目印となる看板が立っているのでペース配分の参考になる。急斜面を下り7合目を抜けるとジグザグ道終了。6合目から先に廃道分岐が有るが見送る。その次の廃道分岐の有る所が5合目。その後は幾つもの小さな沢が入り乱れており、何度も小さな渡渉を繰り返す。『ガイド』に記載されている「第一渡渉点」は、3〜4mは有りそうな砂防ダムの落水地点の脇なので判別出来るだろう。因みにこの砂防ダムは国土地理院の等高図には記されておらず、それ以前の小さな沢も全て記されていない。砂防ダム脇の渡渉点を過ぎると数分で薄市沢の橋の脇の看板前に出る。ここまで107分。『ガイド』では5+110=115分。
その他周辺情報  下山後は看板の立っている橋の下に下りて沢遊び。火照った体に冷たい山水は心地良いが、流石に数分もすると手足が痺れて来る。程々にして川原の石の土産探し。
 
 「山の家」を出て未舗装車道を下って行くと、先行していた自動車(先述していたもう一人の登山者のもの)と私の自転車との間に、いきなり鮮やかなオレンジと白と黒の流線型の矢が飛び出して来て、一瞬で森の中に消えて行った。一面緑と灰色の森の中ではあの色は非常に目立つ。イタチかとも思ったが、イタチにしては美し過ぎる気がする。良く判らないがテンか何かではなかったろうか。

 人里に戻った後は「たしろ温泉ユップラ」で休憩。元来た道を延々戻っていると、坂地入口から2km半程手前で看板が見えるのでそれに沿って左折。そこから「ユップラ」までは3km弱だが、途中の地味な上り坂は疲れた体には随分堪えるので、諦めて一部押して行った。
 入浴料は350円。普通の浴槽に加えて2種類のジェットバスに露店風呂、それにサウナと2種類の水風呂も有り、色々堪能出来る。繁盛しているのか利用者は多い様だ。

感想

 今回も天気が余り良くなかったのが残念だが、アクセスも登るのも結構大変なので、再チャレンジする気が起こるかどうか。何れにしろ次回登るとしたら、事前に刈り払い情報を得ておいた方が良いだろう。田代岳は恐らく登山者もそこそこ居るだろうから整備状態も良いのだろうが、烏帽子岳と雷岳は人気が無いのだろうか。
 烏帽子岳は予想以上に時間と手間の掛かる山なので、烏帽子岳だけに登ってその儘下りるよりも、縦走路を突っ切って田代岳薄市沢コースから下りた方がいっそ楽かも知れない(無論、これは薄市沢コースの笹薮が刈り払われていないと、また大分大変な思いをすることになるが)。或いは田代岳薄市沢コースから登って烏帽子岳から下りると云う手も有るが、その場合笹薮の刈り払いが行われていないと、下り道で笹薮漕ぎをする場面が多くなる。薮漕ぎ中は登る時より下る時の方が道迷いし易いので、些か不安を覚えないでもない(まぁ一本道だし大丈夫だとは思うのだが、踏み跡の不明瞭な箇所でうっかり間違えてしまうと、ほんの数m迷っただけでえらい目に遭うことになるかも知れないのが薮漕ぎと云うものだ)。

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