記録ID: 1572851
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂
日程 | 2018年08月29日(水) ~ 2018年08月30日(木) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 晴れ・曇り(山頂は強風) |
アクセス |
利用交通機関
行き:JR御殿場駅から富士急行バス「須走口五合目」バス停
電車、
バス
帰り:富士急行バス「須走口五合目」バス停からJR御殿場駅
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 2時間57分
- 休憩
- 55分
- 合計
- 3時間52分
- 2日目
- 山行
- 7時間7分
- 休憩
- 5時間58分
- 合計
- 13時間5分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 富士山登山シーズン中ということもあって、ルートは非常によく整備されてました。 夜間に登りましたが、気温が5℃以下で強風が吹く中立ち止まると、一気に体温が低くなります。防寒対策が必須です。 |
---|---|
その他周辺情報 | 須走ルート沿いに多数の山小屋がありましたが、営業時間などは調べた方が良いと思います。 |
過去天気図(気象庁) |
2018年08月の天気図 [pdf] |
装備
個人装備 | 登山用ザック(カリマー:ridge 30) 登山用レインウェア(モンベル:ストームクルーザージャケット&パンツ。防寒も兼ねて) ソフトシェル(モンチュラ:製品名不明。トレラン用長袖ジャケット) クライミング用パンツ(モンチュラ:VERTIGO LIGHT) パーカー(ナイキ:スポーツ用フード付きパーカー) ネックウォーマー ランニング用キャップ ランニング用Tシャツx2 登山用靴下 登山靴(ラ・スポルティバ Trango Hike GTX ) ストック(ブラックダイヤモンド) ヘッドランプ(ブラックダイヤモンド ストーム) ヘルメット(マムート Rock Rider) モバイル用バッテリー(cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD version) iPhone7 SkyWalking(GPSロギング・ルート確認用) 携帯トイレキット 行動食(菓子 カロリーメイト inゼリー etc) プラティパス 飲料(水2L + ペットボトル0.5L) コンパス ヘッドランプ用予備電池(単4) 常備薬 保険証 運転免許証 サングラス タオル 現金 ツェルト(停滞時の防寒も兼ねて) |
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写真
感想/記録
by deepkick
とある地理関係のグループの有志、8名で富士山に行ってきました。前回はこの富士登山の練習で、六甲山に行ってきたわけですが、今回は本番の富士山です。私にとっては初めての富士山登山。3000mを超える山も初めてです。いろいろありました。
集合場所のJR御殿場駅から最終バスに乗って、須走口五合目に到着。夜の20時に須走口ルートから登山開始。途中、森林が切れるあたりから、月夜に照らされた雲海を見ることができました。夜の登山は暑い日差しもなく、標高3000mあたりまでは非常に快適・順調でした。
しかしいったん風が吹き始めると、急激に寒くなり、一休みして立ち止まっている間に体温を奪われそうになり、慌てて防寒用に持ってきたレインウェアを着込むほどに寒さを感じました。夏の登山ですが、富士山のような高所では防寒対策が重要です。
標高3000mを超えた七合目あたりから、次第に息苦しくなり、足元がふらつきはじめるなど、高山病の症状がではじめました。8.5合目にある御来光館まで来たところで、体力・気力の限界を感じ、まだ元気のある他のメンバーとは別れて、私は御来光館で仮眠することにし、仲間には先に行ってもらうことにしました。
3時間ほど体を休めてから外に出ると、既に朝日が昇って雲海を照らしていましたが、初めて見る富士山からの絶景に、しばし見とれておりました。まだ少し高山病の症状が残っているので、荷物を御来光館に預かってもらうことにし、空身になって残りの標高差約250mの山頂へ向かいました。
さすがにこの標高になると、酸素の薄さに慣れていない体がついていけません。胸の奥深くまで息が届くように呼吸しているつもりですが、登り始めるとすぐに息苦しくなってきます。今まで感じたことがない未経験のゾーンです。ゆっくりと足を進め、息苦しくなるとしばし腰を下ろして休憩。その繰り返しで、少しずつ山頂を目指しました。
ようやく山頂に着き、富士山山頂に立つという長年の目標を達成することができて一安心。初めて見る富士山山頂からの絶景に心を奪われました。ここまで昇ってきた須走ルート沿いに少しずつ進む登山者と、山小屋の屋根が下の方に見えました。地平線の彼方は、宇宙と大気圏が溶け合うようにボヤッとして、なんとなく曲線を形づくり、地球が丸いことを感じました。思えば、飛行機の窓から眺めたことを除外すれば、これまで生きてきた中で、もっとも高いところから自由に自分の目で世界を見ている瞬間でした。
少し落ち着いてから、ここまで来たからにはお鉢めぐりルートで日本で一番高いところ、剣ヶ峰を目指そうとしたのですが、かなりの強風が吹き付けてくるので、今の状態では危険であると判断し、剣ヶ峰は今回見送ることにしました。先に行ってもらった他のメンバーとLINEで連絡をとり、状況を確認し合って、私はそのまま単独で須走口ルートから下山することにしました。
標高が下がるにつれて、少しずつ元気を取り戻し、体力も回復してきました。今回は飛び込みでの仮眠と荷物を預かっていただいた御来光館に、本当に助けられました。ありがとうございました。今の自分の体力の限界がどのあたりかを知ることができました。富士山未経験者は、途中の山小屋に一泊して十分に休憩を取ってから、山頂を目指すのが一番安全な計画なんだろうなと思いました。
お昼すぎに昨夜出発した須走口五合目に無事に下山。さすがに富士山は日本一の山です。だいぶ体力を消耗しましたが、どうにか帰ってこれました。高山病になるほどの高度も初めてで、実際に高山病の症状も初めてで、初めてづくしが多かった今回の富士山登山でしたが、多くのことを学ぶことができました。これからの登山に生かしていく所存です。この記録を読まれている方のご参考になれば幸いです。
今回は登りはじめの20時から翌日の13時半までのおよそ17時間30分の全行程を、iPhone 7 + SkyWalkingでGPSロギングしましたが、何度かモバイルバッテリーでiPhoneを充電をする必要がありました。長時間にわたるGPSロギングを行う場合、モバイルバッテリーは必須アイテムです。スマートフォンによるGPSロギングをする場合は、必ずモバイルバッテリーも携行するようにしてください。私は「cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD version」をここ数年愛用しています。トラブルになったこともなく、iPhone + SkyWalking との相性も抜群のおすすめモバイルバッテリーです。
====== 今回のGPSログ取得データ ======
■ 使用アプリとデバイス:SkyWalking x iPhone 7
■ activity type:フィットネス
■ GPSの精度:最高精度
■ 位置情報の取得間隔:10メートル
====== 登山用GPSロギングiOSアプリ・SkyWalking について ======
山岳地帯など、ネットに接続できない環境での道迷いを防止することを目的としているGPSロギングアプリで、iOS端末(iPhone, iPadですね)で利用できます。インストール直後の機能制限版は無料で利用できます。
アプリのダウンロードや使い方などの詳細は、下記SkyWalking オフィシャルサイトをご覧ください。
http://deepkick.com/skywalking/
SkyWalkingの主要な機能を約4分の動画で紹介しています。
集合場所のJR御殿場駅から最終バスに乗って、須走口五合目に到着。夜の20時に須走口ルートから登山開始。途中、森林が切れるあたりから、月夜に照らされた雲海を見ることができました。夜の登山は暑い日差しもなく、標高3000mあたりまでは非常に快適・順調でした。
しかしいったん風が吹き始めると、急激に寒くなり、一休みして立ち止まっている間に体温を奪われそうになり、慌てて防寒用に持ってきたレインウェアを着込むほどに寒さを感じました。夏の登山ですが、富士山のような高所では防寒対策が重要です。
標高3000mを超えた七合目あたりから、次第に息苦しくなり、足元がふらつきはじめるなど、高山病の症状がではじめました。8.5合目にある御来光館まで来たところで、体力・気力の限界を感じ、まだ元気のある他のメンバーとは別れて、私は御来光館で仮眠することにし、仲間には先に行ってもらうことにしました。
3時間ほど体を休めてから外に出ると、既に朝日が昇って雲海を照らしていましたが、初めて見る富士山からの絶景に、しばし見とれておりました。まだ少し高山病の症状が残っているので、荷物を御来光館に預かってもらうことにし、空身になって残りの標高差約250mの山頂へ向かいました。
さすがにこの標高になると、酸素の薄さに慣れていない体がついていけません。胸の奥深くまで息が届くように呼吸しているつもりですが、登り始めるとすぐに息苦しくなってきます。今まで感じたことがない未経験のゾーンです。ゆっくりと足を進め、息苦しくなるとしばし腰を下ろして休憩。その繰り返しで、少しずつ山頂を目指しました。
ようやく山頂に着き、富士山山頂に立つという長年の目標を達成することができて一安心。初めて見る富士山山頂からの絶景に心を奪われました。ここまで昇ってきた須走ルート沿いに少しずつ進む登山者と、山小屋の屋根が下の方に見えました。地平線の彼方は、宇宙と大気圏が溶け合うようにボヤッとして、なんとなく曲線を形づくり、地球が丸いことを感じました。思えば、飛行機の窓から眺めたことを除外すれば、これまで生きてきた中で、もっとも高いところから自由に自分の目で世界を見ている瞬間でした。
少し落ち着いてから、ここまで来たからにはお鉢めぐりルートで日本で一番高いところ、剣ヶ峰を目指そうとしたのですが、かなりの強風が吹き付けてくるので、今の状態では危険であると判断し、剣ヶ峰は今回見送ることにしました。先に行ってもらった他のメンバーとLINEで連絡をとり、状況を確認し合って、私はそのまま単独で須走口ルートから下山することにしました。
標高が下がるにつれて、少しずつ元気を取り戻し、体力も回復してきました。今回は飛び込みでの仮眠と荷物を預かっていただいた御来光館に、本当に助けられました。ありがとうございました。今の自分の体力の限界がどのあたりかを知ることができました。富士山未経験者は、途中の山小屋に一泊して十分に休憩を取ってから、山頂を目指すのが一番安全な計画なんだろうなと思いました。
お昼すぎに昨夜出発した須走口五合目に無事に下山。さすがに富士山は日本一の山です。だいぶ体力を消耗しましたが、どうにか帰ってこれました。高山病になるほどの高度も初めてで、実際に高山病の症状も初めてで、初めてづくしが多かった今回の富士山登山でしたが、多くのことを学ぶことができました。これからの登山に生かしていく所存です。この記録を読まれている方のご参考になれば幸いです。
今回は登りはじめの20時から翌日の13時半までのおよそ17時間30分の全行程を、iPhone 7 + SkyWalkingでGPSロギングしましたが、何度かモバイルバッテリーでiPhoneを充電をする必要がありました。長時間にわたるGPSロギングを行う場合、モバイルバッテリーは必須アイテムです。スマートフォンによるGPSロギングをする場合は、必ずモバイルバッテリーも携行するようにしてください。私は「cheero Power Plus 10400mAh DANBOARD version」をここ数年愛用しています。トラブルになったこともなく、iPhone + SkyWalking との相性も抜群のおすすめモバイルバッテリーです。
====== 今回のGPSログ取得データ ======
■ 使用アプリとデバイス:SkyWalking x iPhone 7
■ activity type:フィットネス
■ GPSの精度:最高精度
■ 位置情報の取得間隔:10メートル
====== 登山用GPSロギングiOSアプリ・SkyWalking について ======
山岳地帯など、ネットに接続できない環境での道迷いを防止することを目的としているGPSロギングアプリで、iOS端末(iPhone, iPadですね)で利用できます。インストール直後の機能制限版は無料で利用できます。
アプリのダウンロードや使い方などの詳細は、下記SkyWalking オフィシャルサイトをご覧ください。
http://deepkick.com/skywalking/
SkyWalkingの主要な機能を約4分の動画で紹介しています。
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この記録で登った山/行った場所
- 富士山 (3776.14m)
- 須走口 五合目 (1970m)
- 伊豆岳 (3749m)
- 成就岳 (3735m)
- 久須志岳 (3725m)
- 須走口登山道 六合目 (2420m)
- 須走口登山道 本六合目 (2630m)
- 須走口登山道 七合目 (2930m)
- 須走口登山道 本七合目
- 須走口登山道 八合目 (3270m)
- 須走口・吉田口登山道 本八合目 (3380m)
- 須走口・吉田口登山道 八合五勺 (3450m)
- 須走口・吉田口登山道 九合目 (3580m)
- 須走口下山道 砂払五合目・吉野家 (2230m)
- 古御嶽神社
- 吉田・須走ルート下山口 (3710m)
- 吉田口・須走口頂上 (3710m)
- 山荘菊屋 (2000m)
- 東富士山荘 (2000m)
- 長田山荘
- 瀬戸館
- 見晴館
- 大陽館
- 江戸屋
- 胸突江戸屋
- 御来光館 (3450m)
- 富士山頂上 山口屋 (3740m)
- 扇屋 (3718m)
- 本八合目トモエ館
- 本八合目 富士山ホテル
- 元祖室 (3250m)
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