丹沢貴婦人にご拝謁***(^^/)

2018年08月31日(金) [日帰り]

• GPS: 08:22
• 距離: 19.2km
• 登り: 1,807m
• 下り: 1,821m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:16
• 休憩: 2:04
• 合計: 8:20

8:42 大倉バス停
9:16 9:24 竜神の泉
9:56 9:56 新茅山荘
10:03 10:03 モミソ岩（懸垂岩）
10:10 10:11 作治小屋
10:15 10:38 戸沢山荘
10:45 10:48 天神尾根入口（旧書策新道入口）
12:57 13:36 書策新道分岐
13:43 13:43 政次郎ノ頭
14:17 14:24 行者ヶ岳
14:38 15:20 烏尾山
15:21 15:21 烏尾山荘
15:47 15:47 烏尾尾根 730m地点
15:58 15:59 新茅山荘
16:29 16:29 竜神の泉
17:00 17:00 大倉バス停
17:02 ゴール地点

天候

晴れ のち 曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

【往復】
　自宅〜大倉

【駐車場】
　大倉駐車場（500円：1日最大）

コース状況／危険箇所等

【大倉BS〜風の吊橋〜戸沢林道〜戸沢】
　ひたすら長い林道を歩く。
　最近は大きな嵐が無かったので、砂利区間の荒れは酷くはないが、通行には四駆をおススメする。
　途中、活きな若い母たちがジープの高級車に子供たちを乗っけて高速で通過―
　カッコイイけど、運転は気を付けてね〜
　
【〜書策新道（廃道）】
　数ヶ所の崩落は、そんなに進んでいない。
　（水無川本谷との交差ポイントの手前の崩れが大きくなっかたな）
　ここより下は、沢屋さんの下山路や源次郎尾根（VR）との合流もあるので、踏み跡も分かりやすく、踏み固められている。
　ここより上は、一部のマニアックな人が歩くだけなので、斜面のザレが進み草に覆われ始めている。
　
【途中：セドノ沢あたり】
　右岸から登り、滝を過ぎて樹林のトンネル状態から脱したところで左岸へ渡渉する。
　（ここらから上は読図できる人に限る）
　
【〜書策小屋跡（廃道）】
　書策新道上部は、壊れかけの道が過ぎ、馬酔木のトンネルを抜けると、ポッカリと名もない小ピークに出る。
　この先で表尾根のメジャールートに合流するが、多くの人々はココに忘れられた山道があることを知らないので、突然の登場にビックリするものだ（今回は、ココを知り尽くした丹沢マニアのベテラン女子が休憩中）。
　
【〜△行者ヶ岳〜△烏尾山】
　丹沢のゴールデンルート！
　相変わらずキレイな整備に感謝！
　
【〜新茅荘】
　歩く人は少ないが、明瞭なルート。
　作業道も兼ねているので、迷うことはない。
　（ヒルに注意！）
　
【〜戸川林道〜風の吊橋〜大倉】
　林道歩き・・・
　鍋割からの西山林道ほどではないけど、意外と長く感じるんだよね・・・(^^;

その他周辺情報

【銭湯】
　中嶋湯（400円）
　小田原市内唯一の銭湯へ行ってみた。
　昭和の名残りがいっぱいで、近所に住んでいたら週１回は行き、風呂上りにビールを飲みたくなるね(^^)

写真

8/31 8:41

【大倉BS】
　ココからのスタートは元旦以来。
　どんぐりハウスが無いとさみしいなぁ・・・

8/31 9:23

【竜泉の泉】
　ココは変わることなく、滔々と湧き出ているね(^^)
　煮沸要だけど、いつもダイレクトな私・・・(^^;

8/31 9:54

【新茅荘前】
　ヒルの時期に、ココから登る強者もいるんだね〜
　・・・なんて思ってたら、後で数奇な行き会いに(^▽^;)

8/31 9:55

【新茅荘】
　今後、運営することはあるのだろうか？

8/31 10:01

【新茅ノ沢】
　橋の向こうはゴルジュ！
　沢登り1級のコースらしいけど、入口が厳ついねぇ(^▽^;)

8/31 10:02

【戸川林道・作治小屋の手前】
　Stand by meを彷彿とさせる少年3人が追い抜いていった。
　夏休み最終日の冒険だろうか？(^^)

8/31 10:13

【戸川林道終点】
　夏休み最後のご奉公かな？
　林道をガンガン飛ばしてきた四駆は2家族の親子連れ(^^)

8/31 10:27

【戸川山荘前・東屋】
　あまりの酷暑にヘバってしまい、林道6km歩きで早くもエネルギー補給(￣▽￣;)
　初食でしたが私好みでしたo(^▽^)o
　もちろんネギ無し製品(^^)

8/31 10:44

【書策新道(廃道)入口】
　何度か歩いた好きな道だけど、夏に入るのは初めて(;^_^A　

8/31 11:26

【書策新道・本谷交差の下】
　崩落が少し進んだようだ・・・

8/31 11:41

【書策新道(廃道)・本谷交差】
　この廃道のトレードマークになった古い道標。
　沢を詰めれば楽しみが増えるけど、ソロで沢遡行するにはもう少し経験とノウハウが必要だなぁ(^^;

8/31 11:50

【書策新道・中腹】
　緩い涸れ沢の上は、古い石積みの堰堤が決壊している(^^;
　廃道なので修理されることはないだろうね・・・

8/31 12:03

【書策新道・中腹】
　路肩を石垣で補強しているのは、本道の開祖・渋谷書策翁の作品なのだろうか？

8/31 12:09

【書策新道・中腹】
　セドノ沢に交わるポイントには、右岸（向かって左岸）を通るように案内がある。
　2018年5月の日付が書かれているが、毎年あるので、きっと、ココを好きな人が掛替てくれているのだろう(^^)

8/31 12:10

【書策新道(廃道)・セドノ沢沿い】
　ツルの花だったが、疎い私には名前が分からない(^-^;
　沢谷に迫出すように咲いていたので、カメラだけをにゅーと伸ばしてパシャリ！

8/31 12:16

【書策新道(廃道)・セドノ沢沿い】
　白竜の滝は、このルートで一番のマイナスイオンスポット！
　火照った全身が浄化されていくようだ(^^)
　ヤマビルの活発エリアだが、ヒルに怯むようじゃ、丹沢マニアは務まりませんって(￣▽￣)

8/31 12:26

【書策新道・セドノ沢沿い】
　左岸の渡渉点は、夏だとわかりにくいねぇ・・・

8/31 12:56

【書策新道・上層】
　馬酔木のトンネルを抜ければ・・・

8/31 13:00

【表尾根・書策小屋跡】
　夏休みの終わりを告げる日、尾根の上は秋が忍び寄ってきていた(^-^)
　この名もなきピークで、貴婦人探しに来た丹沢マニアのベテラン女史と行き会い、齢93歳までココで小屋番を務めながら登山道を作ってきた渋谷書策翁を偲んでみた(^^)

8/31 13:45

【表尾根】
　次に行き会ったのは、渡辺えりさん似のベテラン女史。
　やはり貴婦人に会いに来たらしく、政次郎ノ頭から一気に下山するそうだ(^-^)

8/31 14:10

【行者ヶ岳】
　ここは、貴婦人たちが一般登山者にもご挨拶するところ。
　でもね、人目に触れやすいと、葉っぱが疲れてくるのだよ・・・

8/31 14:16

【行者ヶ岳】
　登山道近くの貴婦人。
　皆に見つめられて、少々、お疲れ気味(~_~;)

8/31 14:50

【烏尾山】
　仲尾根(VR)から下りようと進んだけど、途中で草ぼうぼう・・・

8/31 15:21

【烏尾山】
　そんなわけで、ノーマルに烏尾尾根へ変更―

8/31 15:34

【烏尾尾根】
　弁天さま、ご無事をありがとう！

【某所の貴婦人たち】
　いた！　
　V字谷の岩場から、ゆらりゆらりと優雅にしなっている。
　崖をトラバースしてお近くへ(^^)

【某所の貴婦人たち】
　引いてみるとこんな感じ。
　良い子や草を踏まずに行けない子は近づいてはいけません！

【某所の貴婦人たち】
　蜂や地虫たちにとっても、貴婦人は憧れなのだね(^^)

【某所の貴婦人たち】
　高貴な瞳に見つめられているようだね(^^)

【某所の貴婦人たち】
　可憐。
　サガミジョウロウホトトギス（相模上臈杜鵑草）は丹沢にだけ住まう、丹沢の貴婦人。夏の終わりかけに、ひっそりとした岩場から秋を呼ぶように咲くのだそうだ(^^)

【某所の貴婦人たち】
　貴婦人たちは、美しく項垂れる。
　ヤマユリが艶やか美人なら、こちらは清楚な美人だね(^^)

【某所の貴婦人たち】
　短い季節の中で、静かにおしゃべりをしているようだ(^^)

撮影機器：

FinePix XP90 富士フイルム

装備

個人装備

ザック：ガレナ30 靴：ツォロミーブーツ3

感想

oobantou

　8/31って、子供の頃から最も未練がましくなる日でした(^^;
　金曜日の今年は大人の休み。夏の名残りを感じに、秋を呼ぶ貴婦人へ会いに行きました(^^)
　　
　夏が最後の力を振り絞るような酷暑の朝は8時前で30℃
　長い林道歩きに眩暈もして、撤退しようかとも思ったが、廃道の沢筋に入ったら復活！
　お陽さまを撫でる雲の流れとともに、晩夏の様相を楽しみながら、丹沢にだけ居るサガミジョウロウホトトギスにお会いした(^○^)
　　
【山行記】
　時間が止まる廃山道
　脚も気持ちもゆっくりと
　風の纏い、
　小滝の霧、
　寒蝉の歌、
　薄の香り、
　晩夏の酷暑は秋への名残りかな(^^)
　　
　忘れ去られた谷の中
　揺れる穂先もひっそりと
　谷の中の岩壁に、
　黄顔は艶やかに、
　淡緑手は清かに、
　身体は嫋やかに、
　優雅な貴婦人が秋を呼ぶのかな(^^)