【お試しテン泊】涸沢【雨とカレー祭】


- GPS
- 09:03
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 984m
- 下り
- 983m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:09
- 山行
- 2:21
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:33
- 山行
- 1:18
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:19
天候 | 1日目(9/14) 曇りのち雨 2日目(9/15) 雨 3日目(9/16) 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
上高地往復シャトルバス 2050円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程スーパーメジャールートなので割愛しますが、非常に歩きやすいです。 テント泊装備での初歩きだったので、歩きやすいルートってのは重要なポイントでした。 本谷橋から上、「Sガレ」のあたりなんでしょうか、落石注意のところに新しそうな石組みがありました。すごくフラットで道幅も広く、割と毎年崩れては直しているところなんだと思いますが、登山道整備されている方々に頭が下がります。 |
その他周辺情報 | お風呂:梓湖畔の湯 720円 ※バスターミナルPから出てすぐなので帰りにいつも入ってます。 お昼ご飯:そば&カフェぐりんでる(風穴の里の向かい) ※稲核集落の在来種の自家栽培蕎麦のお店でした。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
家で計ったら水なしで13.5kgでした。
シーフード、キーマと3つ持ってきてて、初日昼、2日目朝、3日目朝で食べる予定。手軽で腹持ち良くていいですが、カップが嵩張りますね。ジップロックに中身移し替えてマグで食べればいいのかな…
スノーピークのシングルマグ300/450の中にアルコールストーブとゴトク、チタンのウインドスクリーンを収納。フタはEPI。
マグ3つ持ってきてますが普段重ねて収納してるまま持ってきたので一番外側は全く用無しでした。
生米2合、レトルトカレー2つが晩ご飯。カレーメシ2つは朝ごはん。フリーズドライのスープは小腹減ったときとか、朝晩にちょい足しで食べようかなと。
あとはスティックパン。カレー食べた後のメスティン掃除用を兼ねてバタースティック買うつもりだったんですが、チョコチップ入りしかなく…拭うと返ってチョコで汚れるハメに。
お昼何食べようか、一瞬カレーうどんと迷いましたが、やっぱりここまで来たらカレーライスで。今回2泊3日で昼夜朝昼夜朝6食ありましたが、結局全てカレーライス。
無印の新商品ジンジャーなんたらキーマでしたが、めっちゃホットでカラダあったまって美味しかったです。無印のもとからあるキーマも美味いですが、こっちの方が山で食べるにはいいかも。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
インナーダウン
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
コンロ
ライター
笛
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
時計
サングラス
ストック
テント
テントマット
シェラフ
ビビィサック
|
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備考 | テント&テントマット、シュラフをレンタル(レンタル山専)。送料込み2泊3日で9500円。初回だったからか山専の2000円クーポンが入っていました。 雨の日でドロドロになって、帰って洗ったり干したり面倒そうだなと思ったので、使ったままの状態で送り返してOKならテントはレンタルもアリかもなあと思いました。 |
感想
これまで小屋泊まりで北アルプスを歩くのを趣味にしていましたが、そこそこメインな稜線は歩いた(と言っても、早月尾根や栂海新道は未踏ですし、焼岳・霞沢岳・餓鬼のあたりも登ってないですが)ので、そろそろスタイルを変えてテン泊でゆるゆる自炊を楽しみながら歩くのもいいかなと思い、まずはレンタルでお試しテン泊をしてみました。
テン泊するなら白馬大池とかいいなあと前々から思ってたので、当初は栂池から上がって白馬大池泊、三山縦走して天狗山荘か鑓温泉で2泊目というプランだったのですが、行程中ずっと雨予報で初めてのテン泊装備で雨風吹かれながら稜線歩くのはどうかなと思い、景色の良い稜線歩きはあきらめ無難に涸沢往復に切り替えました。
雨を避けて東北方面も考えましたが、初回はなるべく小屋が近くにあってなんかあったらすぐ小屋に頼れる場所の方が安心、場所も知ってて安全な範囲で雨中のテン泊がどんなもんか試してみるのも良いかなということもあり、涸沢に。
テントのレンタル自体は昔大曲の花火を見に行った時にやまどうぐレンタル屋さんで借りて、エアライズいいなと思ってたんですが、同じもの借りるのも芸がないので今回はレンタル山専にしてみました。こちらはICIスポーツなので自社ブランドのパイネのテントです。が、アライのOEMだそうなのであまり変わらないのか。
テントのレンタルは2泊3日で5000円+送料1000円。1泊2日なら4500円。下山翌日までに返却(発送)。登山開始1週間前以降の指定日に届く仕組みなので、これ申告の仕方によっては登山前日に届けてもらって4〜5泊することもできちゃうんだよなあと思いましたが、実際のところどうなんでしょうか。
1泊で4500円+送料だと、北アルプスの小屋の素泊まりが6000〜7000円なので、割りに合わない感じもありますね。ただ、自分のようにお試しでとりあえず張ってみないと分からないことを体感してみるには手頃なお値段かと思います。
レンタル品届いてみて思ったのは、案外デカいなということ。夏山テン泊用兼小屋泊まり3泊以上用にバルトロ65(訂正:バルトロ55でした)を去年買ったのですが、いずれテン泊するなら今時のコンパクト&軽量な装備買うわいと思ってたので、そこそこかさばるテント・シュラフと自前のスリーピングマット(モンベルのアルパインパッド150)を入れたら割ともうスペース埋まってしまって焦りました。ザック買うなら必要な装備を買ってから最後に買えってのは至言ですね。
そんなわけで、当初はサンダルもビニール袋にしまってザックに入れて持ってくぜと思ってましたが、あきらめました。外付けすればいいわけですが、個人的に外付けは嫌なので。まあでも外付け嫌でなんでも中に入れたいんだったら、そもそももっと大きいザック買っておけって感じもします。
宿泊装備はそんなところで、あとは自炊。小屋泊まりでも昔はバーナーでお昼にラーメン作ってたりしてたんですが、小屋のランチメニューも割と美味しいし、作ると休憩時間長くなってしまうし、金で解決して軽装でもう1小屋遠くまで歩けるならそれもアリだよなと思って最近は自炊道具持たずに歩いてましたが、今回は自炊もお試しということで、夜はメスティンで炊飯、朝はお湯だけでなんとかなるもの、昼は小屋でランチ食べる、を基本線に考えることにしました。
が、あんまり山での自炊経験も少ないので、夜は無難にレトルトカレー。朝は尾西のアルファ米でもいいかなと思ったんですが、ドラッグストアでカレーメシ見かけて、そういえば食べたことないなと思って買ってたのでこいつらを持っていくことに。そんなわけで行程中の食事はほぼほぼカレーになってしまいました。
あとは小腹が空いた時用に食べるスープをいくつか。いつも小屋飯を朝晩3〜4杯食べてるので、こんなもんで足りるのか不安もありましたが、ザック詰め込んでみるともうパンパンで。主にカレーメシ3個のせいですね。あまりにパンパンなので、ハイドレーションも今回は省略してザック脇に1Lのナルゲンボトル挿してこまめに補水することに。
前置きが長くなりましたが、そんな感じで出発。どうせ涸沢までしか行かないので、始発のバスに間に合わなくてもいいかということで6時ちょい過ぎに沢渡到着。6:40のバスにのって7:10すぎに上高地着。この時点で当日の予報は11時ごろから雨。
降りそうだったら、予定変更して初日に徳沢でもいいかなあと思いながら歩き始めました。
小屋泊まりで歩いてる時テン泊装備の人たちをみて、でかいザックパンパンでめっちゃ重いんだろうなあと思ってましたが、背負ってみると案外重さは感じませんでした。家出るときに水抜きで測って13.5kgだったので水1L足して14.5。全然軽量化の努力をしてないのでここからもっと軽くできそうですが、バルトロのフィット感のおかげか、40Lの軽いザックにおにぎりや羊羹いっぱい詰めて歩いた時の方がずっしりきたような。。。ただ、今回は急登もなければアップダウンもないので、縦走となるとまた感じ方は変わってくるのかもしれませんね。
11時ごろから降り始めの予報でしたが歩いてるといい天気で、これなら涸沢まで天気もちそうだなと思いつつ、ただいつ天候が変わってもおかしくはないのでちょっと急ぎ目で。こういう時前半から飛ばしすぎて後半ダレるんですが、今回は心拍数気をつけて上がりすぎてたらちょっとペースダウンしつつ、最後まで足が止まることなく上がれました。行程が短いのでなんともいえないですが、装備の重量考えるとわりといいペースマネジメントだったような。
なんとか雨に降られずテントを設営。まだ早い時間だったのでサイトは選び放題でしたが、いまいち選ぶポイントが分からず。雨で水たまりになりそうなとこは嫌だなあくらいで選びましたが、やっぱトイレと水場に近いところがいいですね。特に雨の日は。人が通るとうるさいかなと思ってわりと遠い場所を選んでしまいましたが、雨降ってる中、水汲みに行くのめんどくさい、トイレ行きたいけど小雨になるまで我慢しようと思って数時間とか、諸々ストレスでした。
設営もわりと手間取って30分くらいかかった気がします。この辺はだいぶ改善の余地ありですね。荷物をといて落ち着いたところで、涸沢ヒュッテでおでんとビール。上の方はガスってて展望がないですが、テラスから登ってきた道を覗きながら至福のひととき。
テントに戻ってしばらくしたら雨が降り始めました。することもないので、読書。小屋泊まりだと雨が降ろうが晴れてようが談話室で漫画やら本やら読めますし、なんとなくそこで会話もありますが、テン泊で雨だと誰も外に出てこないし自分もこもってるし、ほんとすることないですね。独り感がこの上なく好きならこれもまた一興ですが、個人的には小屋泊まりくらいが適度な感じでいいかもな。歩いてる時は一人で自然に対峙してる感じをしっかり味わいたいですが、まあでも一日誰ともろくに喋らないってのは淋しいもんですね。特に涸沢往復だと、すれ違う人と今日はどこから?とかどこまで?とか話することもないですし。テントの受付くらいか。
18時頃には晩御飯を食べようということで16時過ぎに生米を水に浸して準備開始。17時過ぎに固形燃料でメスティン自動炊飯開始。ほっといてもいい感じに炊けるのでいいですね。カレールーは重しに載せつつあっためる。楽。慣れてきたらもうちょい夜飯は工夫してみたいところですが、この方法が完成されすぎてて、もうこれでいいやってなりそう。晩御飯を食べると一気に体があったまります。小屋だと部屋もあったかいし、あんまり感じないですが、ご飯の熱とカロリーって偉大ですね。
ご飯を食べたらすることもないので、早めに就寝。22時すぎに雨脚が強くなってテントをバタバタ叩くような音に。なんか足元が冷たいと思ってみてみると、シュラフがテントに接してて濡れてしまってました。それまで寒さは感じてなかったのでシュラフだけで寝てたんですが、濡らすと2日目大変だなと思ってシュラフカバー代わりに持ってきたビビィサックを被せて寝ることに。足下が暑い。
パイネの1人用テントは長辺200cm、自分の身長175cm、わりと余裕ありそうですが、ちょっとモゾモゾしてると足の方にずり寄っていつの間にか当たってしまいます。買うならもうちょい長いやつがいいのかもな。あとは斜めに寝ろってことですかね。
ダブルウォールテントって結露しにくいとはいうものの、この雨のせいかインナーの内側もしっかり濡れてますし、下のバスタブ部分は結露して水滴が付いてます。グラウンドシートしてないから地面との温度差で結露しちゃうのか、雨ならどうあがいてもこの程度は濡れるのか。。よく分かりません。思うに換気をちゃんと出来てなかったのもあるような気もします。
何はともあれ一晩目はぐっすり安眠。雨の音もなんだか風情があっていいなと思いながら過ごせました。が、朝明るくなっても雨脚は強いままで、撤収すんのやだなあ、移動して濡れた状態で寝るのも嫌だ、今日はもう動くのやめて連泊でもええか、いやどうせならもう上高地まで戻ってしまうか…とか色々考えながらうだうだしてましたが、せっかく2泊で借りたのに1泊で帰るのもなんか自分に負けた気もして嫌だし、連泊なら楽だけどわざわざ雨の中試しに来たんだから、雨中の撤収や設営も経験しとくかと決心して徳沢まで戻ることに。9:45頃からテント内の整理や身支度を始めて、10時頃からテントを倒し始め、ザックに仕舞い終えたのは10時半。
撤収はいかに手早く濡らさないかがキモなんだろうとは思いますが、もう全然ダメダメでインナーテントも濡れ濡れ、ザックに仕舞うのも手間取ってシュラフにも雨が当たるわ、だいぶ改善の余地ありですね。
横尾まではずっと下り、いつもより重いし雨なので足下気をつけて慎重に…と思ってましたが、このルート石の感じがなんというか全然滑らなくて雨降ってても歩きやすいです。わりといつも通りのペースで歩けました。徳沢には13時過ぎに到着。
ランチのカレーライスを食べつつ、これなら小梨平まで戻っておいて翌日はほとんど歩かずさっさと帰るのもアリかもなあと迷いましたが、徳沢でキャンプってなんかいいよなと前から思ってたこともあり予定通り徳沢泊。
徳沢は芝生なのでペグで固定。足で踏んで入れましたが案外中に小石があって入りにくいところも。みんなどうしてるんでしょうね。
ひと通り張り終えて中で荷物を解いてみたら、シュラフもちょっと湿ってて嫌な感じ。とりあえずビビィサックにくるまってシュラフはその上にかけてましたが、テント内濡れ物だらけなので乾くどころかどんどん水分含んでしっとりしてきたので、これはいかんとビビィサックの中に入れて体温であっためることに。
結局ある程度乾いた感じにはなりましたがロフトは戻らず、初日より標高かなり降りてきてるのに夜は寒かったです。
あとは靴。初日前室に置いてたら少し水滴が入って湿らせてしまったので2日目は中に入れたんですが、テント内の湿気でさらに濡れてしまいました。濡れてるので寒いのやだなと思って扉締め切ってましたが、返ってこれがよくなかったんですかね。雨が降ると換気窓が萎れてさらに換気しづらくなるというのも、今回の発見。
シュラフはとにかく濡らさない、濡れたテントとその他の荷物を分離する大きい防水スタッフバックもあるといい、換気は大切、このあたりが実際に雨中でテン泊してみての発見でした。ただまあこんだけ濡れてまでテン泊しなくても雨なら小屋泊にした方がストレス無いし物を乾かせるし、お金かけるだけの価値がある気がします。
3日目も明け方まで降ってましたが5時過ぎに雨が止んだので、5時半ごろからトイレいって朝ごはん作って支度して撤収、ただなんやかんや出発は7時半前くらいになってしまいました。長距離の縦走だと5時には出たいからそうなるともっと手早く済ませられるようにならないと…とか考えてましたが、そういえばゆるゆる各駅停車で歩くスタイルを目指すんだった。
連休で天気もこの日から回復とあってたくさんの人とすれ違いました。林道で横幅も広くて歩きやすいですが、横幅いっぱいに並んで、下向きっぱなしだから直前まで気付かず避けないグループ、泥濘みを渡る道が2本あるところを対向者いるのに1人ずつで両方使っちゃう2人組、いろんな人がいますね。
2時間弱で上高地着。ちょうどいいシャトルバスに乗ってお試しテン泊の旅終了。
実際に張ってみて背負ってみて分かることも多く、雨に降られっぱなしでしたが実りのある山行でした。コストや耐久性考えるとシュラフは買っちゃってもいいなと思いつつ、テントはもうちょいレンタルで試してどういうポイントを重視して買うか迷おうかなと思います。
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