富士山(吉田口、初日の出、初詣と再挑戦)
- GPS
- 20:51
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,439m
- 下り
- 1,640m
コースタイム
1/1 0:10佐藤小屋-0:30六角堂-0:55六号目?-1:50七合目花小屋-1:56七合目日の出館-2:03七合目トモエ館-2:30七合目富士一館-2:48七合目鳥居荘-3:00七合目東洋館-3:30八合目太子館-3:50八合目蓬莱館-4:22八合目白雲荘-4:50八合目元祖室-5:47八合目トモエ館-7:30久須志神社7:40-11:30佐藤小屋12:20-13:50馬返し
天候 | 12/31 晴れ 1/1 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8合目から上はアイスバーンでしたがアイゼンは問題なく刺さり、登り下りともに足下は安定して 歩行可能でした。 |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
明けましておめでとうございます。
先月強風で撤退した富士山。次の機会を見計らっていましたが前回のリベンジと冬期初登頂とご来光
を拝むこと、更に久須志神社での参拝を兼ねて元日登頂を目指してみました。
好条件に恵まれ何とか登頂し下山する事ができました。
12/31
14時前に馬返しに到着。出遅れたかな?と思いましたが駐車場は空いててラッキー。着替えや荷物の
準備をして14:10に出発、、したのですが車のドアロックが不安になって一旦引き返して14時30分
再出発。。orz
積雪がほとんどない登山道を歩いて約2時間で佐藤小屋に到着。一人で歩くと休憩時間が短くて済む
ので前回より早く着くことができたみたい。
が、小屋に入ると人・人・人で既に50人以上入館していました。こっこんなに登頂目指す人がいる
のかー、さすが富士山、年末年始は宿泊料が通常の5割アップなのに人気があるんだなーとびっくり
しましたが、夜中に出発する人は僕を含めて2人だけと聞いて違う意味でびっくり。。
後で知りましたが殆どの方は常連さんや5、6合目でご来光を見るのが目的らしく、登頂する人はあ
まりいないようでした。。
そのせいか周りの雰囲気は既に年越しを祝う状況でしたが、一人で緊張して明日に備えていた僕は
まったく雰囲気に馴染めず、もともと人付き合いも下手なため20時前に早々に就寝することに。
就寝している途中に韓国人の宿泊客が到着しベッドルームに案内されてきましたが彼らの会話が中々
終わらず眠れなくなっちゃいました。。まだ出発時刻じゃないけどしょうがない、準備にとりか
かろーと思って22:30頃ベッドを出たところ紅白歌合戦や年明けを待つ宿泊客が大勢起きてて広間は
大混雑。みな楽し気でした。。
1/1
紅白が終わり、テレビで年が明けた事を知り皆でお祝い。スペースがほとんどない状態で何とか
出発準備を済ませ、ストーブで沸かしたお湯をいただいて出発。
ほどんど雲がないけど冷え込みもあまりきつくない状況に感謝し、街明かりと星空も楽しめるなんて
ラッキーと思いながら歩いていると六角堂が見えてきました。登頂祈願にちょっと寄らせていただき
ましたよ(ー人ー)。
しばらく続く樹林帯の中では風の影響を受けずに歩くことができました。この後もあまり強く吹かない
でほしいなーと願ったことが功を奏したか飛ばされる程の風はほとんど吹かず。次々と小屋を通過して
快調に高度を稼ぐことができました。
ちょっと拍子抜けしましたがこれほど好条件が揃う事は滅多にないはず、今日こそ登頂するぞ、と勇ん
で登っていると後から登ってきた人からペース早いよ、と指摘していただきました。この方は剣が峰ま
で登るからと急いでいるようでした。自分は久須志神社までの予定だしご来光に間に合わなくてもいい
からできるかぎり動き回る時間を多くすることにし、七合目から上はできるかぎり小休憩を多めにとり
つつゆっくり進む事に。
人より低体温のためかすぐに指先や顔を冷やしてしまうので、手足の指を常に動かしたり手袋の中で指
を手のひらに当てて暖めたりしてましたが七合目を過ぎると結構厳しい状態に。
ここで最終兵器の足用ホッカイロ(すぐ暖かくなるんです)を取り出し、両手の甲、両足のすね、そして
頬に貼付けて手袋や靴下、目出し帽で押さえつけて対策完了。幾分マシになりましたが吐く息で目出し
帽の鼻の部分が凍ってしまう、、これはしょうがないな、と開き直ることに。しかし3000mを超えると
高山病の症状が出てしまうのを防ぐため頑張って冷気を鼻から吸い込んでいたら鼻孔を損傷してしまい
鼻水とくしゃみが止まらない状態に陥ってしまいました。。orz
また、休憩中に水分補給で白湯を飲んでいましたが小屋で分けてもらったお湯がヤニ臭くってとても
不味い、何じゃこりゃ〜っ!!状態。
小屋では大勢の人が喫煙し煙草の煙が充満していましたが、沸き上がったお湯に臭いが移ってしまっ
たのか、誰かが灰をお湯に捨ててしまったのか不明ですが、飲まない訳には行かないので渋々飲んで
いると少しずつ気分が悪くなってしまった。この状況が高山病が原因なのか不明だけど、次回から
煙草の煙で充満しているときは小屋のお湯は飲まないよう誓いました。。orz
8合目を過ぎた頃は何とかご来光に間に合うペースかなぁ、と考えながら歩いていましたが、白湯を
飲む事を躊躇してエネルギーを補給せずに9合目まで登ってしまい、、急激に足が前に進まない状態に。
やっちまったーガス欠だこりゃー、と気づいたのですがこの頃は時々強めの風が巻いており休憩
を取るのが難しい場所だったため止むを得ずそのまま登頂を目指す。が、今度は腰にも違和感が出
てきて更に後悔を重ねてしまうことに。。orz
そうこうしているうちに周囲はどんどん明るくなり、頂上手前の小さな鳥居をくぐったところでご来光
に間に合わないことを覚悟しちゃいました。で大鳥居の少し手前でご来光が登ってしまったー。まぁ
しょうがないなーと観念してしばし鑑賞。
しばらくすると上から数名降りてくる人たちが。すれ違った方から、一番キツいところだけどあと少し
だから頑張って!と励ましをいただいて力が湧き、何とか登頂することができました。
ちなみに小屋の人が8合目より上はアイスバーンでアイゼンが刺さらないから気をつけるように、と
忠告していましたが、積雪の表面が凍っている場所でもアイゼンが刺さって歩ける状態でした。
教えていただいた情報と異なる状況だったみたいだけど12月に事故がいくつか起きたので慎重に行動
して欲しいとの願いから少し大袈裟に忠告していたのでしょうか。
登り切ってしまったご来光の写真をとり、久須志神社で参拝してからさっさと下山することに。ガス
欠を補うために凍ったアンパンを無理矢理食べて念のためアミノバイタルプロも飲んで下山開始。
燃料補給した後はすぐに足も動かせるようになったので、やっぱりちゃんと補給しないといかんなー
と反省しつつ、時折せまる強風に気をつけながら下山。途中南アルプスを眺めながら去年の年末年始
は仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳に行った事を思い出したりして12時過ぎに無事に佐藤小屋へ到着。
他の人たちはまだ出かけているんだろーな、と思って小屋に入ったら、何故か自分が出発する前に
いた人たちでごった返してまたもや満員状態。皆さんは明け方ご来光を見た後すぐ戻って来ていたよう
です。
このとき改めて年末年始にこの小屋を訪れる人たちは登頂してご来光を見ることが目的ではなく、佐藤
小屋に来て皆で新年を祝う事が目的だったのだと理解しました。。自分にとってはちょっと意識と場が
違っている状況だったかもです。そういう楽しみ方もあると思った一方で次回があるとしたらテント泊
か日帰りになりそうとも感じた。。宿泊費高いからね、一万円オーバーはあり得ないですよ。
何はともあれ無事下山することができ、目的も達成したし、色んな事を知った貴重な山行になりました。
前回の撤退も風の強さなどを判断するよい経験でした。
しかし鼻の状態だけは未だ直らず、誤って鼻の頭の皮を剥いてしまったのでしばらく跡に残りそうです。
しかもくしゃみ鼻水が止まらないから外出できんぞ、がーん。
※帰宅後、佐藤小屋で単独登山しないようチラシを配っていたことをネットニュースで知りました。
慎重に予定を立て、無理な山行をしないよう心がけようと思います。
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