ブナ小屋谷左又下降カラスノウシロ谷溯行
- GPS
- 16:37
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,944m
- 下り
- 1,957m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:21
天候 | Day1曇、Day2快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 下山後の温泉 満天の湯800円。温泉あがりに夕飯も食った。鶏ちゃん丼&味噌汁セット850円。 |
写真
装備
個人装備 |
寝具
ダウン長袖と半パン
コッヘル
ハーネス
下降器
確保器
ハーケン数枚
シュリンゲ6〜8本
ハンマー
沢靴
たわし
メット
スパッツ
呼子
コンパス
スマホ
外部バッテリ
デジカメ
ヘッドランプ
腕時計
行動食非常食(1日目の晩飯おかずと
1日目晩〜2日目朝の米以外の食べ物)
合羽上下
ナイフ
カイロ
簡易救急セット
草履
軍手
歯ブラシ
タオル
ロンペ
|
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共同装備 |
chuki分
8mm30m
8mm6m
メスティン
米3.5合(1日目晩飯+2日目朝飯+2日目昼も?)
梅干
高野豆腐二人分
ガスコンロ
ガス缶
ジャンピング
キリx2
リングボルトx2
2〜3人用ツェルト
鋸
AMラジオ
焚付
mikan_33&Kさん分
8.1mm10m
チャプチェの素
粗挽ソーセージ
|
感想
●Day 1, 10/20(土)
・出発前
石徹白登山口の駐車場で同じ会の人と初めて会った。チャリをデポし、これから御母衣ダム側に向かい、尾上郷川を遡行するとのこと。テン場が同じになる可能性もあり、会えたら夜に会いましょう、と別れた。
・石徹白登山口→神鳩小屋
大杉までの階段を始めとし、急登は いいウォーミングアップになった。空は どんより曇っていたが、「晴れてたら暑過ぎるでぇ。ちょぉどええわぁ。」ゆうてた。紅葉や黄葉は とてもきれい。少し遠くに見える山の斜面も紅葉で綺麗に見えていて目を奪われた。登山道の落ち葉も綺麗やった。癒された。
・神鳩小屋
すごく綺麗で手入れの行き届いた小屋やった。いつかココで鍋山行でもしてみたい。
・神鳩小屋からブナ小屋谷左又下降取付
最初、ブナ小屋谷への ええ踏み跡あるわー、と降りてったら、神鳩小屋の水場への降り道やって、失敗した。4分ロス。
登り返して、石徹白道を銚子ヶ峰方面へしばらく登る。藪が薄いとこがいいなぁ、木ぃの藪よりは笹薮のほうがいいなぁ、と物色しながら降り口を探って、いっぺんいったとこをまた引き返して、木が薄めのとこから藪に突入したが、戻り過ぎてたようで、倉谷の源頭部に入ってしまい、トラバースしてブナ小屋谷左又に入った。登山道で標高1610m辺りまで登り、完全にブナ小屋谷左又の左岸尾根に上がってから藪に突っ込んでマッスグ沢床めざして降りるのが一番早いと思われる。当たり前の話やけど、頭全然つこてなかった。
・ブナ小屋谷左又(標高1250m前後で一本下流側の谷にトラバース)の下降
源頭の最初の藪を突っ切った後は、ちょろちょろ水が流れる癒しの渓相だった。が、ある一つの滝の巻降りで比較的長時間かかるルート選択をしてしまった。13m滝の下降。パっと見で右岸から巻き降りることにしたが、ズルズル這い上がって、薄藪漕いで、最後、手持ちの8mm30nギリギリ1ピッチ懸垂で降りたー、みたいなー、説ー。下側から滝の周囲みたら左岸巻きなら若干の藪漕ぎだけで降りれそうやった。滝の下降時は、落ち口まで降りて、よくよく周囲を確認して、降りルートを選択しんとあかんかったなぁゆうのが、この滝での反省だけなら猿でも出来る!です。
ブナ小屋谷左又の標高1220〜1140m付近の連瀑帯を避けるため、予定通りに別山谷本流右岸谷で、ブナ小屋谷より一本下流側の谷にトラバースし、あとは苦もなく、別山谷本流に降り立った。本流の水量は今まで来た中で、一番少なかった。
・ブナ小屋谷出合からブナ小屋谷右又F2釜への往復
泊まりの荷物を出合にデポり、ブナ小屋谷右又F2の釜を目指す。ブナ小屋谷F1を左岸から登った後、右又F1の水流左岸際の階段状に取りつくために、その、左又と右又の各F1が合わさった釜の中を歩く必要があるのだが、俺は鳩尾まで浸かり、mikan_33さんはコケたせいか首まで濡れたとのこと。水温はかなり低かった。右又F1の左岸側水流際の岩が階段状になっているとこを、たくさんの落ち葉を落としながらフリーで登り、F2釜の左岸側にあるプレートにお供えをして ちょっとお祈りをしてからピストンで戻った。mikan_33さんは右又&左又F1釜に浸かるのを嫌がって、「ここで待っとくわー」とゆうてたのを、無理矢理「来て来て」と連れてきてしもたんやけど、かなり冷えさせてしまったようで、後まで その冷えを引きずってたようで、大変申し訳ないことやった。無理さして すびばしぇーん。
・ブナ小屋谷出合から 別山谷 標高1140mの川原のテン場
テン場適地はブナ小屋谷出合より下流の左岸側にもあったが、明日が楽になるように、もう少し登っておきたいねぇということで、上流側に歩きながらテン場を探す。が、なかなか見つからない。秋の日はつるべ落とし、でドンドン暗くなり、これ以上はヘッドランプ点けないと、というぐらいで ようやく左岸側に寝れそうなスペースと、その横に流木も見つかり、そこをテン場とした。乾いた木がちょっとしか見つからず、生木や湿った流木だらけで、焚火が点くか不安だったが、フーフーしてたらなんとか軌道に乗った。ごはんは今回、メスティンラージで3.5合たいた。何度か水を足したが、うまく炊けたと思う。飯盒炊爨ならぬ、メスティン炊爨。おかずはチャプチェというか、チャプチェ丼で食べた。高野豆腐を持ってってたが、出すの忘れてて、途中で気づいたけど、邪魔臭くて食べなかった。他、ビール、焼酎、焚火で炙った粗挽きソーセージ、チーかま、などを食した。服を乾かして、21:30頃 寝た。
●Day 2, 10/21(日)
・別山谷 標高1140mの川原のテン場からカラスノウシロ谷出合
5時半にアラームセットして鳴ったのは気づいたが、グズグズしてて動き出したのは6時前だったか。動きが遅くなるので、朝の焚き火はせず、寒い寒いといいながら、冷や飯に 激辛鳥そぼろのふりかけをかけてから お茶漬けにして食った。mikan_33さんに紅茶をもろた。
あまり濡れないように川原歩きを始めるが、、、膝上までは たまに浸かった。
・カラスノウシロ谷出合から一ノ峰と二ノ峰の間のコルの石徹白道
最初は傾斜のきつい、小さめの岩のゴーロ帯、水はまぁまぁ流れてる。ブナ小屋谷と違い、魚影は見なかった。あまり苦労せずに高度を上げていけた。陽射しが背中に当たり、最初は暖っかいなぁと喜んでたが、じきに暑なってきた。
俺が水流際の左岸側をフリーで登って、上で後続をビレイして登ってもらった3〜4mの滝が一つ。
その後、川原歩きっぽい渓相が続き、もうすぐ源頭の藪漕ぎか、というところで、荷揚げをして、俺がリードした4m+4mの滝があった。出だしで一個カムを使い、いやらしい岩上をなんとか乗越した後は、横向きというかやや斜め下向きに生えてる木を持って、その木に支点もとりつつトラバって水線に戻った。8mm30mでセカンドビレイ用の支点をとったあと、そのまま そのロープの余りで上側の4mの1つの滝を降り、そこで荷揚げ。その後、その滝の上にゴボウで戻って、後続をセカンドビレイした。この荷揚げした滝は、登るのに、トータル約50分 要した。
その後は、川が狭くなり、水も流れなくなり、藪漕ぎ合戦。まぁまぁ大変だったが、2014年10月の南白山付近の尾根や斜面での藪漕ぎを100%大変、とすると、今回の藪漕ぎは50%ぐらいの大変さやった。
一ノ峰とニノ峰の間の石徹白道は、尾根よりやや西側を通ってるっぽく、「もう道に出るやろ、もう道に出るやろ」と思い始めてから、随分経ってから道に出た。出てすぐ、男女二人組の人たちが二ノ峰から降りてきて、「どっから来たんですかー?」「こっからですー」「すごーい」と少し相手をしてくれはった。
・石徹白道下山
快晴のもと、パノラマのような絶景を、これでもかこれでもかと写真を撮りながら進むが、アップダウンが多く、膝が痛なってきた。銚子ヶ峰からは ほぼダウンとなり、アップがないのはいいが、膝痛のある足をだましだまし使いながら、下山した。
神鳩小屋を過ぎたあたりから、気温も下がってきて、木陰も増えて、膝痛を除くと快適なハイキングとなった。
・下山後
満天の湯で汗を流し、夕焼けを見て、鶏ちゃん定食を食ってから帰途に着いた。mikan_33さんが長いこと運転をしてくれはった。
・まとめ
2007年8月25日に当時、私が入らせてもらってた沢の山岳会の先輩が沢登り中の事故で亡くなったんですが、先週末土日で追悼山行に行ってきました。事故後、数度、通ってるんですが、前に行ったのが4年前の2014年10月だったので、「ずっと行けてないな」と気にかかっていたのが解消できて良かったです。水温は予想より低かったです。谷中一泊、ツェルトで寝ましたが、3シーズンの薄手のダウン寝袋+ダウン長袖&半ズボン&毛糸の靴下、で暖かく寝ることが出来ました。今回、初めて、ブナ小屋谷左又を下降し、「皆が下降に使う谷やから ゆるふわだろう」と思ってたら、それなりに色々ありました。魚影もありました。2007年に当時の会で遭難現場にボルトでプレートを打ってあるのですが、まだ残ってて安心しました。そこまでいくのに、胸あたりまで水に浸かって、これまた冷えました。テン場ちかくの流木は濡れてるやつばかりで、無理かなと思ったが、なんとか火が点いてホっとしました。
カラスノウシロ谷は、名古屋ACCさんの記録でモミクラ谷遡行のためのアプローチの下降用谷として使われてたので、ゆるふわかな、と思ってたら、ごく一部、期待を裏切ってくれて良かったです。
今回もイイ沢旅になりました。
そのプレートの前で、「芦廼瀬で行方不明になってる人が見つかるように」というのも お祈り(お願い?)してきました。
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