京都北山/皆子谷から皆子山へ(源頭部の美しさにうっとり)



- GPS
- 07:02
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 583m
- 下り
- 592m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:03
天候 | 晴れ時々曇り(正午頃一時霧) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
● 修道院から皆子谷入口:ひどい倒木帯で川に下りた方が楽、大きく川が湾曲する手前から道に上がるとよい ● 皆子谷道:最初は倒木が多く潜るのに難儀する箇所もある。ピンク色のテープは付いているがあてにできないので谷底を歩く方が楽。全体的にほぼ道は消えていると思ってよい。途中左岸急斜面に長いロープが下がっている箇所があるがロープの上も長い急斜面が続き地面が濡れているときは危険。 ● 山頂から西尾根:美しい尾根道。霧があるときは迷いやすいので地図またはGPSで確認する方が良い。 ● ヒノコへの下り:快適な尾根。下りではP851で方向を間違わないように。最後は修道院敷地内に入らないように忠実に小さな尾根を下る。倒木被害はほとんどない。 |
その他周辺情報 | 百井集落には何もない。大原や市原で食料は調達になる。 |
写真
感想
山友2人を誘って晩秋の皆子山へ。
皆子山へは中学校のワンダーフォーゲル部の例会で登って以来、なんと40年ぶりとなる。以前はクマザサが覆い茂り展望もなく、ただただ藪漕ぎが大変で、面白くない山という印象を持っていた。ところが最近登ったといういろんな方のレコを見ていると、源頭部の風景が非常に美しいとのこと。その変貌ぶりは見ておかなくてはならないと思い今回計画したものだった。
皆子谷ルートは9月の台風以降の情報はなかったが、40年前に登ったこのルートから登ることに。ところが皆子谷入口に着くまでに、ひどい倒木帯に出くわす羽目に。最初はひとつひとつまたいだり潜ったりしていたが次々出てくるというか一面のひどい倒木に埓が明かなくなり、ルートを外れ川沿いを行くことにする。川が大きく湾曲する手前で道に上がるとそれ以降は辿りやすかった。登り口に着くまでに予想外の労力で疲れる。
皆子谷へと入ると、最初は明瞭な道だがすぐに越えるのに難儀する2箇所の倒木となり、その後は道が不明瞭となる。ピンク色のテープはところどころに巻かれているが、谷より高い位置に誘導していたり、歩きにくい斜面に取り付けられていたりするので、無視して谷底を歩く。
山と高原地図には実線が引かれているが、実情は破線もしくは登山道としては不適状態ではないかと思う。道は荒れているというかほぼ消滅しているが風景はよく、大杉あり、ごく小さな滝あり、紅葉が楽しめたりと変化があって面白い。
奥の二俣以降は谷底に枯れ枝等が堆積して登りづらくなってきた。ちょうどその頃右手急斜面に長いロープが固定されているところがあり、まだ本来のルートより随分と手前だとはわかっていたが、このロープが設置されている斜面を登っていくことにする。友人2人はチェーンスパイクを着用、わたしはなんとかだましだまし登っていく。手がかりが少ないのでやや緊張。
小さな尾根らしくなってくると傾斜はやや緩やかになるが、ブッシュが出てきて稜線を外れる方が歩きやすい。主尾根に取り付いてからは急斜面もなくなり快適な尾根登り。倒木や荒れたルートだったため、随分と時間がかかっての山頂到着となってしまった。
山頂に着くなり、濃いガスがかかってきた。短時間ではあるが僅かな霧雨状態にもなった。上着を着込んで昼食と珈琲タイム。
長い昼食タイムの後出発するとすぐに霧は去り青空がのぞいてきた。程なくお目当てだった源頭部の美しい風景が広がってきた。ここで天候が回復してきたのはまさにミラクル。緩やかなカーブの源頭の地形にシダが覆い茂りまばらに木が立っている。得もいえぬ美しさだ。これにはうっとり見とれる。40年前とはまるで別山。末端まで下り見上げる景色もすばらしい。こんな景色が広がっていたとは。今まで知らなかったわたしがうかつだった。いつまでもここにいたい。そんな気にさせられる。
他の谷の源頭も同じように美しいというので先を進む。その後現れる各源頭部はいずれもが先ほどの源頭部までとはいかないものの特徴的で絵になる。P926を越え2つ目の源頭部がまた美しかった。こちらの方が傾斜はある分立体的で奥には琵琶湖や鈴鹿の山までが望めるまさに絶景。これまたほれぼれする景色だ。ここでもゆっくり撮影。
その後南に折れた尾根道を遠くの比良山系などの景色など楽しみつつ、のんびり下る。途中紅葉の下でおやつタイムをしたり、ナメコを探したり、大木を探したり、写真を撮ったり、最後まで楽しめる山行だった。
直前の天気予報では京都南部は曇り夕方から晴れ、北部は曇りで昼前後は雨の確率が50〜60%だったため、気象庁の予報はやや大げさだとは思いつつも、多少の雨は覚悟での山行だったが、山頂での一時ガス以外は雲が多いものの概ね晴れの予報とは違った好天下での楽しい山旅となった。
コメント
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先日、2回目の皆子山へ。
帰ってから、色々なレコで復習したら、源頭部ももっとあちこち見て回ればよかったな・・・と思いました。
子連れなのであまり厳しいルートは行けませんが、皆子谷も気になります。
次回訪れる時にまた参考にさせていただきます。
Naojunさん、はじめまして
皆子山に登られたのですね。拝見しました。
源頭部はNaojunさんたちが行かれた山頂すぐ西のもの(皆子谷右俣?源頭)と
一番西のもの(皆子谷左俣?源頭)が美しかったです。
どちらもよく似た感じですが、皆子谷右俣の方は広くゆったりとしていて木の配置が絶妙、
左俣源頭の方は傾斜があり奥に景色も見えて立体的なイメージです。
皆子谷ルートはほぼ道はない状況です。
わたしはまた新緑の季節にでもツボクリ谷から登りたいと思っています。
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