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Yamareco

記録ID: 1678208
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原

伊吹山。雪ののった山頂は猛烈に寒かった

2018年12月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:21
距離
10.4km
登り
967m
下り
1,181m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:11
休憩
2:11
合計
6:22
距離 10.4km 登り 967m 下り 1,182m
 難題は、やはり泊まり荷物の処置だった。
 伊吹山に電車とバスを乗り継いで登りにいくと、直面するのが荷物問題だ。色々と調べていると、ある方の記録にたどり着いた。そこにバス停脇のコインロッカーの写真があり、参考にさせていただいた。今回は、このコインロッカーを使うべく荷物のまとめ方を工夫し、登山時には二つのロッカーを使用して、何とか入れることができた。
天候 曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
所用で京都へ。翌日伊吹山へ。
【行き】
京都7:42→米原8:01(新幹線)
米原8:25→近江長岡8:35(東海道線)
近江長岡8:45→上野登山口9:00(バス)
【帰り】
上野登山口16:49→17:03近江長岡(バス)
近江長岡17:15→名古屋18:12(東海道線)
コース状況/
危険箇所等
標高差が1000メートル以上もあるというのに、これほど急勾配のない山はかなり珍しいのではないだろうか。とても歩きやすく、八合目までは散策道のよう。八合目から雪があったが厚くはなかった。念のため、10本爪アイゼンを携行したが、使用することはなかった。おそらく稜線上が九合目と思われるが、雪の量が多いのはそのあたりだった。
近江長岡駅
2018年12月15日 08:37撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 8:37
近江長岡駅
派手な看板が出迎えるバス乗り場
2018年12月15日 08:37撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 8:37
派手な看板が出迎えるバス乗り場
伊吹山登山口へ行くバスは小型。バスはほぼ定刻にやってきた
2018年12月15日 08:38撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 8:38
伊吹山登山口へ行くバスは小型。バスはほぼ定刻にやってきた
伊吹山登山口のバス停に到着。
バス停前のロッカーを写真つきで教えていただいた。余計な荷物をロッカー2個を使用して入れる。荷物をどうするかの課題をクリア
2018年12月15日 09:04撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:04
伊吹山登山口のバス停に到着。
バス停前のロッカーを写真つきで教えていただいた。余計な荷物をロッカー2個を使用して入れる。荷物をどうするかの課題をクリア
登山口道標
2018年12月15日 09:04撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:04
登山口道標
道標わきの三之宮神社なる石段を上って行く
2018年12月15日 09:08撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:08
道標わきの三之宮神社なる石段を上って行く
伊吹山登山口に到着
2018年12月15日 09:10撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:10
伊吹山登山口に到着
20分ほど歩くと1合目に到着。駐車場とトイレがあった
2018年12月15日 09:34撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:34
20分ほど歩くと1合目に到着。駐車場とトイレがあった
1合目はちょっとした高台の雰囲気。四囲が開ける
2018年12月15日 09:37撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:37
1合目はちょっとした高台の雰囲気。四囲が開ける
雲の造形がおもしろい
2018年12月15日 09:40撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 9:40
雲の造形がおもしろい
南側を見る
2018年12月15日 09:41撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 9:41
南側を見る
まだまだススキ
2018年12月15日 09:45撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:45
まだまだススキ
2合目到着
2018年12月15日 09:50撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:50
2合目到着
赤い屋根は1合目のトイレ
2018年12月15日 09:58撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 9:58
赤い屋根は1合目のトイレ
琵琶湖方面。雲が薄くなりかけている?
2018年12月15日 10:04撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:04
琵琶湖方面。雲が薄くなりかけている?
徳蔵山の説明版
2018年12月15日 10:08撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:08
徳蔵山の説明版
こちらが徳蔵山らしい
2018年12月15日 10:08撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:08
こちらが徳蔵山らしい
ときおり伊吹山の背景に青い空が覗く
2018年12月15日 10:15撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 10:15
ときおり伊吹山の背景に青い空が覗く
スキー場らしい。その周囲の平坦地を進む
2018年12月15日 10:18撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:18
スキー場らしい。その周囲の平坦地を進む
3合目に到着。ここの四阿で小休憩。ベンチには雪が積もっていた
2018年12月15日 10:19撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:19
3合目に到着。ここの四阿で小休憩。ベンチには雪が積もっていた
ちょっとだけ白い伊吹山
2018年12月15日 10:29撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:29
ちょっとだけ白い伊吹山
4合目はすぐに到着
2018年12月15日 10:34撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:34
4合目はすぐに到着
登山道に雪が現れはじめる
2018年12月15日 10:35撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 10:35
登山道に雪が現れはじめる
5合目。親切な案内板だ
2018年12月15日 10:44撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:44
5合目。親切な案内板だ
山岳風景が来た
2018年12月15日 10:44撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 10:44
山岳風景が来た
空が青くなく、少々寒々しい
2018年12月15日 10:44撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:44
空が青くなく、少々寒々しい
振り返って
2018年12月15日 10:47撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:47
振り返って
水平に光っているのは伊勢湾だろうか
2018年12月15日 10:47撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 10:47
水平に光っているのは伊勢湾だろうか
琵琶湖もそこそこ見える
2018年12月15日 10:47撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 10:47
琵琶湖もそこそこ見える
避難小屋に到着。石造りの頑丈そうな建物
2018年12月15日 11:00撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:00
避難小屋に到着。石造りの頑丈そうな建物
避難小屋からの眼下の眺望。なかなかすばらしい
2018年12月15日 11:00撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 11:00
避難小屋からの眼下の眺望。なかなかすばらしい
南側の山々も雪が降ったようだ。霊仙山、鈴鹿山脈の藤原岳あたりだろう
2018年12月15日 11:00撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 11:00
南側の山々も雪が降ったようだ。霊仙山、鈴鹿山脈の藤原岳あたりだろう
避難小屋内部
2018年12月15日 11:01撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 11:01
避難小屋内部
6合目に到着。だいぶ雪がではじめた
2018年12月15日 11:06撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:06
6合目に到着。だいぶ雪がではじめた
青空が覗きはじめた
2018年12月15日 11:10撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:10
青空が覗きはじめた
見下ろせば多くの登山者
2018年12月15日 11:18撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:18
見下ろせば多くの登山者
7合目到着
2018年12月15日 11:21撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:21
7合目到着
琵琶湖上空の青空。期待高まる
2018年12月15日 11:21撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 11:21
琵琶湖上空の青空。期待高まる
山に関する説明板がいくつかありました
2018年12月15日 11:34撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:34
山に関する説明板がいくつかありました
8合目到着。休憩用テーブルが2つあり
2018年12月15日 11:39撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:39
8合目到着。休憩用テーブルが2つあり
山頂方向。雲が流れ、青空が広がった。
ただ、この早い雲の動きでは、きっと強風に違いない。
帰りに寄って分かったが、突起は琵琶湖展望台だ
2018年12月15日 11:41撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 11:41
山頂方向。雲が流れ、青空が広がった。
ただ、この早い雲の動きでは、きっと強風に違いない。
帰りに寄って分かったが、突起は琵琶湖展望台だ
登山道は8合目から雪となった。といっても深くはない
2018年12月15日 11:46撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 11:46
登山道は8合目から雪となった。といっても深くはない
山頂到着。強風にあおられると、とても寒い
2018年12月15日 12:03撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:03
山頂到着。強風にあおられると、とても寒い
山頂に小屋多し
2018年12月15日 12:04撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:04
山頂に小屋多し
日本武尊の像を拝し、あまりの寒さにいったんトイレ前に避難。ここまで上着一枚で来たが、我慢の限界、フリースとアウターを着込む。トイレはもちろん閉鎖されている
2018年12月15日 12:05撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:05
日本武尊の像を拝し、あまりの寒さにいったんトイレ前に避難。ここまで上着一枚で来たが、我慢の限界、フリースとアウターを着込む。トイレはもちろん閉鎖されている
山頂周辺の様子
2018年12月15日 12:06撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:06
山頂周辺の様子
北側の山並み
2018年12月15日 12:06撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:06
北側の山並み
ひと目、すばらしい
2018年12月15日 12:07撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:07
ひと目、すばらしい
奥の山々には雪がついている
2018年12月15日 12:07撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:07
奥の山々には雪がついている
少し落ち着いたところで、表示板に従い三角点へ向かう
2018年12月15日 12:24撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:24
少し落ち着いたところで、表示板に従い三角点へ向かう
ここが三角点山頂のようだ。さらに進んで小回り一周。風の冷たさが身に沁む。指先がかじかむ
2018年12月15日 12:26撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:26
ここが三角点山頂のようだ。さらに進んで小回り一周。風の冷たさが身に沁む。指先がかじかむ
少し進むと、濃尾平野が眼下に。とても広々としている
2018年12月15日 12:29撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:29
少し進むと、濃尾平野が眼下に。とても広々としている
以下山頂から、再び北側の眺め
2018年12月15日 12:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:36
以下山頂から、再び北側の眺め
不案内で山名はわからないが、すばらしい眺めだ
2018年12月15日 12:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:36
不案内で山名はわからないが、すばらしい眺めだ
能郷白山、白山が見えるはずだが
2018年12月15日 12:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:36
能郷白山、白山が見えるはずだが
山並みがすばらしい
2018年12月15日 12:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:36
山並みがすばらしい
2018年12月15日 12:37撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:37
すでに真白な山も
2018年12月15日 12:41撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:41
すでに真白な山も
琵琶湖対岸の山々もきれいだ
2018年12月15日 12:42撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:42
琵琶湖対岸の山々もきれいだ
琵琶湖北岸の山々は、白くなるのが早いようだ
2018年12月15日 12:42撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:42
琵琶湖北岸の山々は、白くなるのが早いようだ
2018年12月15日 12:43撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:43
ありがたいことに、ここが解放されていて、何度か風よけに避難させていただいた。お湯を飲み、体をあたためる
2018年12月15日 12:54撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:54
ありがたいことに、ここが解放されていて、何度か風よけに避難させていただいた。お湯を飲み、体をあたためる
こんな木々も
2018年12月15日 12:55撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:55
こんな木々も
もう一度、濃尾平野の見える場所まで進む
2018年12月15日 12:56撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:56
もう一度、濃尾平野の見える場所まで進む
帯状に連なる建物。高層ビルの見えるのが名古屋駅か
2018年12月15日 12:56撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:56
帯状に連なる建物。高層ビルの見えるのが名古屋駅か
2018年12月15日 12:57撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:57
2018年12月15日 12:57撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 12:57
山頂の人々。もうここまでで戻るとする
2018年12月15日 12:57撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:57
山頂の人々。もうここまでで戻るとする
琵琶湖じたいは一日中よく見えた
2018年12月15日 12:59撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 12:59
琵琶湖じたいは一日中よく見えた
再度、避難小屋で風を避け、体をあたためる。そろそろ降りよう
2018年12月15日 13:00撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 13:00
再度、避難小屋で風を避け、体をあたためる。そろそろ降りよう
琵琶湖展望台の表示板があり、かなり寒いが行ってみることに。ここを下れば強風はおさまっているだろうから
2018年12月15日 13:18撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 13:18
琵琶湖展望台の表示板があり、かなり寒いが行ってみることに。ここを下れば強風はおさまっているだろうから
琵琶湖展望台からの眺め。
あとは下山、歩いて体をあたためよう
2018年12月15日 13:18撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 13:18
琵琶湖展望台からの眺め。
あとは下山、歩いて体をあたためよう
下山時、光が降り注ぐ
2018年12月15日 13:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 13:36
下山時、光が降り注ぐ
光のシャワー
2018年12月15日 13:36撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 13:36
光のシャワー
見おさめなので、しばし眺める
2018年12月15日 14:39撮影 by  Canon EOS M3, Canon
1
12/15 14:39
見おさめなので、しばし眺める
光の帯が降り、琵琶湖が輝いた
2018年12月15日 14:42撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 14:42
光の帯が降り、琵琶湖が輝いた
光る琵琶湖
2018年12月15日 14:45撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 14:45
光る琵琶湖
伊吹山も見納め。
2018年12月15日 14:55撮影 by  Canon EOS M3, Canon
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12/15 14:55
伊吹山も見納め。
そろそろ琵琶湖も見納め
2018年12月15日 15:10撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 15:10
そろそろ琵琶湖も見納め
眼下の里。そこまで下っていく
2018年12月15日 15:16撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 15:16
眼下の里。そこまで下っていく
光る薄と光る琵琶湖
2018年12月15日 15:22撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 15:22
光る薄と光る琵琶湖
登山口に到着。コインロッカーから荷物を取り出し、帰りの準備。荷物処置は、意外とうまくいったような
2018年12月15日 15:58撮影 by  Canon EOS M3, Canon
12/15 15:58
登山口に到着。コインロッカーから荷物を取り出し、帰りの準備。荷物処置は、意外とうまくいったような
撮影機器:

装備

個人装備
軽量ザック 軽量ダブルストック 軽量登山靴 暖性冬ズボン 冬長袖シャツ アイゼン10本爪 保温性水筒 夏帽子 冬帽子

感想

 このところ寒波が襲来しずいぶんと寒い日が続いた。高い山は、降ればきっと雪になるに違いない。雪ののった伊吹山もさぞかしすばらしいだろうと。果たして雪は降り、深くはなかったが、白い頂を踏むことができた。ただ、強風の抜ける山頂は猛烈に寒かった。確定登山日に登れる天気であったのは、運がよかったようだ。

琵琶湖追想
 三十年も昔のことになるが、天橋立へ行こうということになった。関東から一日中車を走らせるのはしんどく、かつもったいないので、途中で一泊となった。どこで知ったか、妻(さい)は浮御堂が見たいと言った。初めて聞く名だった。
 波の音がやさしく響き、初夏の微風がこの上なく心地よく感じられた。そんな中、琵琶湖湖畔で水中に立つ浮御堂とやらを初めて目にした。晴れ渡った空と湖(うみ)を背景にした姿は、こじんまりと優雅で、こんなにも綺麗なところがあるのかと感じ入ってしまった、近在の人には苦笑されそうだが。このとき、琵琶湖は美の宝庫に違いないと思ってしまったのが間違いのもとだったろうか。
 その後、機を見ては訪れることになったが、何しろ遠くて簡単にはいかない。さらに困ったことには次から次へと新たな狼煙があがり、巡るには何年もかかった。そろそろ尽きたろうか思えるようになったのもそう遠いことではない。まったくもって美というやつは手の焼ける代物だと改めて思う。
 もっとも感動させられたのは、海津大崎の桜で、湖辺(うみべ)に延々と咲き連なる満開の様子は、この世とはかけ離れていて、桃源郷を見飽きることがなかった。また渡岸寺はかしこまったところがなく、門前では子供たちが遊んでいたが、そんな雰囲気に似つかわしい十一面観音立像は、ふくよかで優しげで、対面し続けるに、時間を忘れてしまった。水清き八幡堀の桜もすばらしく、一日中堀沿いを散策し、立ち去りがたかった記憶がある。湖東三山のもみじはこちらが期待しすぎたか、ちょっと拍子抜けだったが‥‥。(最近の烏丸半島の蓮は惜しいものである。)
 その琵琶湖巡りのひとつに、湖を眼下に見ようと、伊吹山へも行った。本格的に登山をはじめる前で、山頂間近まで車道が通じ、ちょっと歩けば頂だった。あたりは色とりどりの花盛りだったが、琵琶湖は少々霞み気味だった。
 今回はそのとき以来の伊吹山になった。

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