伊吹山。雪ののった山頂は猛烈に寒かった


- GPS
- 06:21
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 967m
- 下り
- 1,181m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 6:22
伊吹山に電車とバスを乗り継いで登りにいくと、直面するのが荷物問題だ。色々と調べていると、ある方の記録にたどり着いた。そこにバス停脇のコインロッカーの写真があり、参考にさせていただいた。今回は、このコインロッカーを使うべく荷物のまとめ方を工夫し、登山時には二つのロッカーを使用して、何とか入れることができた。
天候 | 曇りときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【行き】 京都7:42→米原8:01(新幹線) 米原8:25→近江長岡8:35(東海道線) 近江長岡8:45→上野登山口9:00(バス) 【帰り】 上野登山口16:49→17:03近江長岡(バス) 近江長岡17:15→名古屋18:12(東海道線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高差が1000メートル以上もあるというのに、これほど急勾配のない山はかなり珍しいのではないだろうか。とても歩きやすく、八合目までは散策道のよう。八合目から雪があったが厚くはなかった。念のため、10本爪アイゼンを携行したが、使用することはなかった。おそらく稜線上が九合目と思われるが、雪の量が多いのはそのあたりだった。 |
写真
装備
個人装備 |
軽量ザック
軽量ダブルストック
軽量登山靴
暖性冬ズボン
冬長袖シャツ
アイゼン10本爪
保温性水筒
夏帽子
冬帽子
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感想
このところ寒波が襲来しずいぶんと寒い日が続いた。高い山は、降ればきっと雪になるに違いない。雪ののった伊吹山もさぞかしすばらしいだろうと。果たして雪は降り、深くはなかったが、白い頂を踏むことができた。ただ、強風の抜ける山頂は猛烈に寒かった。確定登山日に登れる天気であったのは、運がよかったようだ。
琵琶湖追想
三十年も昔のことになるが、天橋立へ行こうということになった。関東から一日中車を走らせるのはしんどく、かつもったいないので、途中で一泊となった。どこで知ったか、妻(さい)は浮御堂が見たいと言った。初めて聞く名だった。
波の音がやさしく響き、初夏の微風がこの上なく心地よく感じられた。そんな中、琵琶湖湖畔で水中に立つ浮御堂とやらを初めて目にした。晴れ渡った空と湖(うみ)を背景にした姿は、こじんまりと優雅で、こんなにも綺麗なところがあるのかと感じ入ってしまった、近在の人には苦笑されそうだが。このとき、琵琶湖は美の宝庫に違いないと思ってしまったのが間違いのもとだったろうか。
その後、機を見ては訪れることになったが、何しろ遠くて簡単にはいかない。さらに困ったことには次から次へと新たな狼煙があがり、巡るには何年もかかった。そろそろ尽きたろうか思えるようになったのもそう遠いことではない。まったくもって美というやつは手の焼ける代物だと改めて思う。
もっとも感動させられたのは、海津大崎の桜で、湖辺(うみべ)に延々と咲き連なる満開の様子は、この世とはかけ離れていて、桃源郷を見飽きることがなかった。また渡岸寺はかしこまったところがなく、門前では子供たちが遊んでいたが、そんな雰囲気に似つかわしい十一面観音立像は、ふくよかで優しげで、対面し続けるに、時間を忘れてしまった。水清き八幡堀の桜もすばらしく、一日中堀沿いを散策し、立ち去りがたかった記憶がある。湖東三山のもみじはこちらが期待しすぎたか、ちょっと拍子抜けだったが‥‥。(最近の烏丸半島の蓮は惜しいものである。)
その琵琶湖巡りのひとつに、湖を眼下に見ようと、伊吹山へも行った。本格的に登山をはじめる前で、山頂間近まで車道が通じ、ちょっと歩けば頂だった。あたりは色とりどりの花盛りだったが、琵琶湖は少々霞み気味だった。
今回はそのとき以来の伊吹山になった。
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