唐松岳



- GPS
- 09:20
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 968m
- 下り
- 1,383m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:19
天候 | 1日目 曇り 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ゴンドラリフトアダム山頂駅から八方池山荘まではリフトが動いておらず徒歩。 八方池以降は降雪後でラッセル。 唐松頂上山荘手前は個人的にはアンザイレンは必要ないと思いましたが、状況によっては滑落の危険はあると思います。 稜線に出てからは強風注意。 ※ログは2日目のものです。1日目のゴンドラ山頂駅から八方池山荘までのログはありません。 |
その他周辺情報 | 白馬ハイランドホテルに宿泊。バイキング、温泉とも良い宿です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
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感想
高気圧に覆われ快晴予報の週末、行き先に色々迷った末に、山小屋を利用して雪の唐松岳へ行こうということになった。1日目はゴンドラに乗り、山荘まで歩いておしまい。余裕こいて準備していたら家を出るのが遅くなってしまい、結果的に山荘着は日没ギリギリ前の16:40だった。
白馬までの道中は雪がない。青木湖あたりから雪が増え始め、白馬村に入ってようやくそれなりの積雪になった。旅館深雪の駐車場も空いている。
八方尾根スキー場は今日から営業開始で、唯一営業しているリーゼンコースには終了間際でもまずまず人がいた。ほとんどが外国人だった。
ゴンドラアダムを降りると流石に雪は多い。気温が低く踏むとキュッと鳴る。上から降りてくる登山者もちらほらいる。ゲレンデをトレースを伝って歩く。途中で山荘の人が心配して電話がかかってきた。すみませんもう少しでつきます。
山荘に着くと今日の宿泊客は8人と土曜日にしてはずいぶん少ない。相部屋式の小屋だが実質的に個室だった。夕食は豆乳鍋、豚の角煮、煮魚、海老カツ、小松菜の煮浸し、豆サラダ、なめこ汁と想像以上に豪華。満腹ごちそうさまでした。
20時過ぎに就寝したが中々眠れず何度も目を覚ました。4時に起きる。実質個室なので気兼ねなく準備できるのが良い。食堂にお湯をもらいに行くと既に3人連れのパーティーが準備をしていた。
5時過ぎに出発。背後には白馬村の夜景が見える。トレースを追っていくと夏道の木道はまだ埋まりきってはいなかった。所々階段が分かる。星は見えるが放射冷却が弱いのか気温はせいぜいマイナス2℃ほどで寒さは厳しくない。すぐにフリースを脱いで撥水レイヤーとキャプリーンとシェルだけになり、結局1日このレイヤリングで行動して問題なかった。
徐々に東の空、ちょうど浅間山のあたりがが明るくなる。八方池あたりで日の出を迎えた。オレンジから濃紺に移ろうグラデーションが美しい。それにつれて目の前の後立山連峰も姿を現してきた。日の出とともに白馬三山や不帰の山肌がピンクに染まっていく。日が昇るにつれあたりは朝日のオレンジ色一色になっていく。
日の出を堪能して出発すると、山岳部のパーティとスライドした。帰りにキャンプのテントを見て分かったがS大学の山岳部だった。そのしばらく行った先でトレースが消えた。ワカンをつけてその先へ行く。昨日スキー場で会った人たちは山頂まで到達しなかったのかもしれない。急登の樹林帯のラッセルで、山岳部の人たちは檄を飛ばされながら交代でラッセルが進んでいく。先輩らしきリーダーの人のラッセルはさすがに驚くほど速かった。次第に山岳部も自分たち一般登山者も一緒のパーティーになって、自分もラッセル先頭に立ったが普段の山行とは違う、全身の体力が必要ですぐ息が上がりまた腕に力が入らなくなってしまった。今回はこの山岳部の人たちがいなければ誰も登頂できなかっただろう。こういうラッセルの経験は全然無いなあ。
標高を上げていくと左手に見える五竜岳が堂々としていてめちゃ格好いい。最後夏道ではトラバースとなる地点でアイゼンとピッケルにチェンジする。さっきのラッセルで重くなった脚を上げながら雪稜を進むと、唐松頂上山荘裏手の稜線に出ると同時に剱岳を始め北アルプスの山々が一気に姿を現した。新雪をまとった劔は今まで見たのとは違う険しさと美しさだった。「おーっ!」と声を上げずにはいられない。
時間的には帰りのゴンドラまで微妙な時間になっていたが、迷っている時間がもったいない、そのまま山頂を目指す。ずっと先行してトレースを伸ばしてくれていた男性に追いつき、最後プチラッセルして登頂。色々行く場所に迷ったり、時間制限でどうしようかと思ったが来てよかった。
ずっと見ていたい景色だが帰りのゴンドラ時間があるので下山を開始。天気も下り坂に、日本海側からの風が強くなってきた。頬に当たる雪が痛いが、これも冬らしいというかちょっと懐かしくなる。
下りは上りのトレースがあるので全体的にスムーズに進んだ。下界の白馬村や頸城山塊に向かって雪稜を下って行くのも気持ちよかった。五竜は稜線から雪煙を上げている。八方池山荘まで戻りアイゼンやピッケルを解いてからゲレンデを下る。未圧雪のゲレンデはすでにシュプールでズタズタだったがそれでももふもふの雪を下るのは楽しかった。
ゴンドラアダム山頂駅まで時間余裕で戻ってきた。スタバでカフェラテを飲んでゆっくりしてから山麓駅まで戻った。久々の雪山の感触と絶景を堪能できた良い山行でした。
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